旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

梅雨のみどり … 緑が美しい最後の時節

2013-07-03 14:58:19 | 時局雑感

 

 緑の美しさが、もっともしっとりと来る時節だ。芽吹きにはじまり、新緑、梅雨の緑と移り変わる。そしてこの梅雨の緑が、緑の美しい最後の時節だ。それを過ぎると樹葉は黒味を帯びて、みどりの美しさを失う。

 緑は、もっとも心を和ませてくれる色ではないか? 私の大好きな色だ。ヨーロッパに行くと、家々の茶色い屋根と、白や黄土色の壁がマッチして美しい。心を和ませてくれるが、日本にはない色だなあ、といつも思う。日本の風土に一番なじむのは緑ではないか?

 緑児(嬰児、ミドリゴ)といえば、新芽のように若々しい児のことで、三歳ぐらいまでの幼児をいう。緑の黒髪といえば、その思いは遠く初恋時代の少女につながる。
 みどりのおばさんは学童擁護員の総称で、やさしい包容力に包まれており、緑の窓口という言葉も旅ごころを誘う。
 1980年代にドイツに「緑の党」という政党が登場し、反核・環境保護・女性解放を叫んだのは印象深いが、その後どうなっているのだろうか?
 そういえば「みどりの日」という国民の祝日があるが、これはゴールデン・ウィークに埋没して緑を愛でる日になっていないのがさびしい。


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