旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

安達太良・岳温泉の旅(つづき)

2013-07-25 12:31:02 | 

 

 「山びこの会」は総勢70数名、うち33名の参加であるから立派な動員力だ。大広間に集まった夜の懇親会はにぎやかで楽しい。
 恒例により全員が発言する。山に登れない私は、山の事がしゃべれないので、『智恵子抄』の中の「樹下の二人」の一部を朗読した。何と言っても、ここは高村光太郎と智恵子の世界だ。

   あれが阿多多羅山
     あの光るのが阿武隈川

 ここはあなたの生まれたふるさと、
 あの小さな白壁の点々はあなたのうちの酒蔵。
 それでは足をのびのびと投げ出して、
 このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた空気を吸おう。
 あなたそのもののようなこのひやりと快い、
 すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗おう。
   ………

 東北はまだ梅雨のさなかで、智恵子が「本当の空」と言った安達太良山の上に広がる青空は見えなかったが、それなりに智恵子の世界へ浸った。
 翌日は岳温泉の周辺を散策した。鏡池、緑池をめぐり、温泉街をぶらついた。

  
  
           鏡ケ池と緑ケ池
  
     これは何という花なんだろう?
       
   
  


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