第二の人生とか人生の終末期とか、人生にもいろんな段階があるようだ。一体どんな分け方が一番いいのだろうか?
実は、先日の株主総会で、M社の取締役を退任した。つれて常勤してきた総務部長も辞めたので、今後顧問として週一回程度の出社はあるが、定例的な仕事はなくなる。文字通り老後生活に入ることになったのである。
思えば大学を出て22歳でM銀行に入行し30年勤務、Mホームに移り14年、現在のM社に転じて12年であるので、実に56年のお勤め稼業であった。中身としては、銀行時代は全くのサラリーマン、Mホーム時代はファイナンス会社の常務取締役として経営管理、M社は実弟の経営する会社でもあり、数百万円と言えども株も保有してのお手伝いであるから、ややオーナー的事業運営を担ったといえる。
銀行時代は勉強にはなったが面白味はほとんどなかった。それに比してあと2社は充実していた。特に現在のM社では、身の縮む思いもたびたびであった。
それだけに個人生活の充実したのも、あと2社の時代であった。海外を含め大いに旅をし、酒の仕事に携わり、著書5冊を出版するなど執筆も続けた。
そしていよいよ老後生活を迎えることになったが、このような人生はどう区切り、それぞれをどう呼べばいいのだろうか?