防災月間を迎えて、予想のつかない自然の猛威から、どう身を守ったいいのか不安が多いと書いた。(前回9月1日付)
しかし、身を守らなければならない相手は自然だけではない。アメリカはシリアを軍事攻撃すると公然と宣言している。軍事攻撃というのは、相手の施設の破壊もあるが、そこにいる人も殺すということだ。その規模や展開の仕方によっては、一般市民も殺すということだ。
アメリカのシリア攻撃の理由は、シリアが化学兵器(大量破壊兵器)を使用したということだ。化学兵器の使用などもってのほかで、もし真実ならとんでもないことで、シリアは世界の非難にさらされてしかるべきだ。
しかし、それはアメリカに向けられたわけでもないのに、なぜアメリカはシリアを軍事攻撃する権利を持っているのだろうか? 国連をはじめ世界の世論を総動員してシリアに止めさせる手はないのか?
アメリカは世界の大国である。彼ら(首脳陣?)には、既にイラク戦争などで示されたように、「アメリカは世界の憲兵であり、世界中のならず者を懲らしめる使命がある」という思い上った思想があるようだ。いくら大国だろうが、だれがそのような使命や権利を与えたというのか?
大量破壊兵器の最たるものは核兵器だ。それを最も大量に保有している国はアメリカで、「自分に脅威を与える可能性があると判断した場合は先制攻撃してもよい」という怖い思想の持ち主だ。
アメリカこそ、世界で最も怖いならず者と言われてもしかたあるまい。