旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

シリア軍事攻撃の回避と、世界の紛争処理の道

2013-09-15 16:16:05 | 政治経済

 

 アメリカのシリア軍事攻撃が何とか回避されそうで、その方向を見守っている。大量破壊兵器である化学兵器を使うなどもってのほかであるが、それが真実だとしても、他国の軍事攻撃が正当化されるとは思えないからだ。
 このような問題こそ国連の出番であり、国連の調査に基づき真実が解明された場合は、それこそ全世界の世論をもって兵器使用をやめさせるべきであるからだ。
 ところが、国連には大国5国の拒否権という制度があって、その大国の意見が絡む問題では、国連は正常に機能しない。その一国がノーと言えばすべて決めることができないからだ。
 今回は、その大国の中の大国アメリカとソ連が、兵器を廃棄させることで意見一致した。それにシリアも同意したので、話し合いで解決する道が付いた。アメリカも振り上げたこぶしの下しどころを得たというものだ。
 その背景には、軍事攻撃にはイギリスは議会の同意が得られず、フランスや、当のアメリカも民意の合意を得られそうにないという国際世論の意向の反映があっただろう。その民意を背景に国連のもとで化学兵器が処理されば、それに勝るものはない。

 今回はうまくいきそうだが、拒否権という大国のエゴで機能マヒに陥っている国連を、真の世界紛争解決機関に高めるにはどうしたらいいのだろうか?


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