旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

悩ましい春の訪れ

2020-03-03 14:44:00 | 時局雑感


 悩ましい、と言ったのは、春にふさわしい恋の悩ましさではない。春になったら、あれもやろうこれもやろうと計画してきた様々な行事が、次々と中止になったり計画変更を余儀なくされつつある悩ましさだ。中でも、私が主宰する最大行事の「純米酒を楽しむ会」(4月4日)が、延期かどうかの判断を迫られている。
 すべては新型感染コロナ・ウィルスのせいだ。未知のウィルスであるので軽視はできないが、それにしても、マスコミも政府も騒ぎ過ぎではないか? あおりを受けた自粛ムードで何もかも中止、中止だ! 安倍政権に至っては、一方で「子供は感染しにくい」というデータを流しながら、その子供の集まる学校の「全面休校」から始めた。しかも全国一律というのだ。この科学的根拠も示さない「一律」というのが安倍晋三らしくて恐ろしい。
 14世紀、先ずヨーロッパを襲ったペストは、人間の自然破壊がペスト菌を持つ野ネズミを世に出したことから始まったと言われている。ペストは、当時のヨーロッパ人口の三分の一の死者を出した。コロナ・ウィルスが何に起因するのかまだわからない。しかし人類のあくなき自然破壊と無関係とは思えない。
 クマやイノシシなどと人間は、森と平地をすみ分けて均衡を保ってきた。ところが近時、森の伐採や温暖化などの進む中で、クマやイノシシが人間社会をうろつきまわるようになった。全ての問題は深遠なところにその原因を持つのではないか? そのような議論も対策も深められず、ただ目の前の利益だけを追求する政治を行いながら、伝染病などの現象が現れると一律的な指示で対処する。世の中は一律に自粛だ。そんな自粛の片棒を担ぎたくもないが、おそらく四月の会は延期せざるを得ないだろう。。
 今週中に判断しなければならない。悩ましい。

 そういえば今日は雛祭り…、音楽室のピアノの上にはお雛様が飾ってあり、いつもの散歩道の河津さくらは満開であった。

 

   
      
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿