旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

コロナ禍と酒

2021-06-22 11:12:31 | 




 緊急事態宣言が解除された。とはいえ、蔓延防止措置に引き継がれるので、実態はあまり変わらない。というよりも、国民は緊急事態に慣れ過ぎて「通常事態」となっていたので、「解除」を実感することもなくなってきたのかもしれない。

 ただ、目の敵にされてきた酒だけには厳しく、これが解除された実感はますますない。
 早速昨日、二つの会食の予約をした。一つはK先輩と吉祥寺でビールを飲もう、というもので、もう一つは、女房と娘と三人で新宿小田急の某有名料理店(あえて名前は伏す)で夕食をしようというものだ。前者は昼間の13時から二人だけなので酒の提供に問題はないが、後者は、同居家族といえども三人であるので、「酒の提供は19時まで二人以下」という東京都の基準に反するのでダメだと言う。
 わが親娘は長年同じ屋根の下に住み、同じ食卓で三度の食事をし、女房とは同じ部屋に寝ている。もちろん私は晩酌を続け、日々酒を欠かしたことはない。ところが、その同じ三人が外の店で外食するとなれば酒を飲んではいけないというのだ! しかもその某有名料理店はテーブルの間隔も十分で環境的には我が家より良い。
 酒が飲めないで私が行く意味はなく、予約することをやめようとも思ったが、「隣り合わせの席で一名と二名」と二つの予約をして明日出かけることにした。その一名の席で私は静かに酒を飲むのだ。どんな風景になるか楽しみにしている。

 ところで今朝のニュースによれば、オリンピックは1万名まで観客を入れて、しかもお酒も出すことを検討しているという。同居家族の三人でも飲めない酒を、世界的競技に興奮する1万名の観客が飲んでいいという判断は何処から出てくるのだろうか?


6月24日追記

予定通り昨日、件の店で会食したので、写真を添付しておく

 
  私の席(四人席に一人だけ)
   
   ついたてで隔てられた女房と娘の隣席


 私は一人寂しく『作』2本と『田酒』1本を「寿司コース」で飲みました
 
     

  
  暮れなずむ西新宿のビル街


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