旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

社会人としての還暦(自立して60年)

2018-07-24 20:36:29 | 時局雑感

 

 私は、19583月に大学を卒業し、その41日社会人として独立した。爾来、三井銀行に30年、三井ホームに13年、マザーズシステム・ジャパン(弟の経営する会社)に17年籍を置いて現在に至っておるので、都合60年会社人間として生きてきたことになる。つまり今年は、社会人としての還暦にあたる。マザーズシステムについては4年前に取締役を退いたが、現在も顧問として週1回勤務、経営の一端に首を突っ込んでいるので、まあ、会社人間が続いているとみなしてよかろう。
 自然年齢による還暦は三井ホーム時代に迎えたが、第二の人生として張り切っていた時期であり、働き盛りでもあったので還暦などという実感はあまりなかった。それに比べれば、この社会人還暦は歴史の重みがあり、まさに暦を還(まわ)してきたという実感がある。
 銀行時代の30年は、ふりかえれば勉強の時代であった。三井ホーム時代は、子会社三井ホームリンケージ(三井ホームの金融会社)の立ち上げから携わり、常務取締役として日常の職場指揮から経営全般に携わったので充足感があった。マザーズ時代は、一転して、日本経済の荒波を生きる零細企業の苦しみを弟とともに味わい続けた日々であった。この60年、大企業から零細企業まで、全く質を異にする苦難と喜びを味あわせてもらった。

 人生100歳を展望するような時代になって、人はこの社会人還暦を経てようやく余生、すなわち充実した最終期を迎えるのかもしれない(私たちは100歳までは無理だが)。還暦とは暦の一巡りで大変に意義深い。これからは社会人還暦を重視したどうだろうか。

 


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