急に暖かくなってきた。週末にかけて4月下旬の暖かさと報じられている。そうなると急に活動意欲が湧いて、あちこちに出向きたくなる。
予てからワイフが言い続けている石和温泉に出向こうと宿を物色している。湯島天神の梅が、梅祭りを終えた今が見ごろとか言っているので、行ってみるかとも話している。祭りの時期より空いていて見ごろなら、こんないいことはないというわけだ。
映画『レ・ミゼラブル』があまりにも人気がいいようなので、これも見なければならないだろうとなって、明日でも行くか…、と話している。何十年か前、ニューヨークのブロドウェイでロングラン中の同名ミュージカルを見たが、それほど感動しなかった。映画になると何が変わるのか興味もある。映画と言えば『東京家族』も見なければならないだろう。
絵画ではルーベンスが来るようだ。渋谷BUNKAMURAの、「栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」と題するもので、あす開幕のようだ。思えばベルギー・オランダを旅したのは1999年4月であったから、ルーベンスをたっぷり見たのは14年も前のことだ。
ブリュッセルの王立美術館で、大型絵画ばかりに囲まれた「ルーベンスの部屋」でイヤというほどルーベンスを見た。それよりも印象に残っているのは、アントワープ大聖堂の二つの絵画『キリストの昇架』と『キリストの降架』だ。いわゆる『フランダースの犬』のネロ少年が最後に見た絵だ。
あれは素晴らしかった。あの思い出をよみがえらせるためにも「栄光のアントワープ工房…」は観に行かねばなるまい。
ちょっと暖かくなっただけで、心は様々な方向に動くものだ。
わが庭の沈丁花も、盛りを迎えました