コロナ感染症の蔓延状況に対する緊急事態宣言下という悪条件の中で、ミャゴラトーリの本年オペラ公演は、演奏会形式という制約された公演となった。しかし、二日間(6月4,6日)のオペラ『コシ・ファン・トゥッテ』は、中に挟んだスペシャルコンサート(5日)ともども成功裡に終わった。
会場の杉並公会堂小ホールは、定員195席であるがコロナ対策入場制限で半数の95席に制限され、加えて強い自粛要請から観客動員は難しかった。状況によっては公演停止や無観客も覚悟しなければならない情勢にあったが、「無観客になってもやろう。それが芸術家の使命だ」という演出家を含む主宰者側の方針で行われたものであった。結果は、5日のコンサートこそ半数弱の観客であったがオペラは両日ともほぼ満員であった。
そして、参加者からは熱いエールが数多く寄せられた。
「みなさん力量にあふれ卓抜の美声、驚愕のルツボでした」(H.Iさん)
「けっこう理屈っぽいオペラとして観てきたが、なんとも楽しく、明るく、歯切れよく演出してくれた。楽しかった!」(A.Hさん)
「コロナ制限を逆に生かし、小劇場的に、観客と一体感のある演奏。本来のオペラの雰囲気を伝えてくれた感じだ}(M.M君)
「(初日、二日目と連続観て、特にコンサートにおける岩田さんの歌手と声の質の解説を聞いて)オペラ公演とコンサートは一体となっているのだ。今日の解説を聞いてすべてがわかった」(Y氏)
……
などなど、高い評価がいくつも寄せられた。
練習風景から触れてきた私は、「無観客でもやる。それが芸術家の務めだ」という芸術家の執念みたいなものを感じてきたが、そこから生まれてきた芸(演出と美声)に導かれた“モーツァルトの類まれな美しい音楽”に酔った。
初日の『コシ・ファン・トゥッテ』カーテンコール
(左)富岡明子、(右)高橋絵理
(左)薮内俊哉 (右)寺田宗永
(左端)向野由美子
(左)大澤恒夫
二日目の『スペシャルコンサート』カーテンコール
二日目記念撮影
三日目カーテンコール
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