前々回、「春を求めて」と題して書いて、その春がようやくそれらしい姿を現してきたが、自然に反して人の世はちっとも春らしくない。「森友学園問題」、「防衛庁南スーダン日報隠ぺい問題」、「稲田防衛大臣ウソ発言問題」から、東京都議会の「築地・豊洲移転問題」や、「福島原発廃炉問題」など連日新聞やテレビを賑わして大混乱である。
「森友問題」では、この種の事件で必ず登場する品格に欠ける人物、籠池理事長などが現れて、「何をしゃべり出すかわからない」と、政界もマスコミも浮足立っている。国有地を考えられない格安値段で買い取った金の問題もさることながら、教育勅語やビンタ教育、はては「安倍首相がんばれ!」と園児に斉唱させるなどを教育方針とする、およそ時代はずれの学園の存在自体にあきれ果てた。安倍首相側から百万円の寄付がうわさされているが、これだけ持ち上げてくれるのなら百万円など安いものだろう。
稲田大臣は大臣としての資質があるのか? 答弁内容がたびたび変わり、しかも「本当に記憶にないんです」と涙ぐむなどは、感情の制御もできない人間のようだ。このような人間に国防の責任を負わせるなど、安倍首相の任命責任も重い。靖国派として単に自分と考えが合うからと言って大臣に引き上げるなどは、これまた首相の資質に欠けるのではないか?
スポーツの方も騒がしい。待望の4横綱時代を迎えたと思ったら、白鵬は早くも2敗して5日目から休場、日馬富士、鶴竜も序盤で2敗、4横綱体制は早くも崩壊を始めたようだ。ただ新横綱の稀勢の里が快調、高安など新勢力が力を発揮し始めているので楽しみだ。時代は変わろうとしているのであろう。
野球界では、ワールド・ベイスボール・クラシック(WBC)での侍ジャパンの活躍がさわやかだ。6連勝負けなしで準決勝入りとは頼もしく、またその戦いぶりが素晴らしい。中でも守備と攻撃の好循環—―菊池のファインプレーとその直後の筒香のホームラン、が話題を呼んでいる。特に2塁手菊池のファインプレーシーンが、たびたび画面に映し出される。2塁手などというのは一番地味な存在であるが、それがこれほど主役を務めるとは珍しい。オランダにもイスラエルにも、「菊池で勝った」といえるのではないか?
大ファンの活躍に大満足している。こちらは政財界に比してさわやかだが、とても「春ウララ」という心境ではない。うれしい限りだが…。
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