旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

アメリカはクラスター爆弾の処理に積極的役割を果たせ

2013-06-05 10:56:54 | 政治経済

 

 一昨日の投稿で、オスロ条約(クラスター爆弾禁止条約)に加盟していないアメリカは爆弾処理に知らんぷりをしているのか? と書いたが、今日の毎日新聞(3面クローズアップ欄)を読むとそうでもないらしい。アメリカの名誉のために書き加えると、「米国務省は『ラオスのクラスター爆弾は大きな問題』だと位置づけ、米国は昨年、不発弾除去に900万ドル(約9億円)を拠出した」と同記事は報じている。
 また、「オスロ条約は爆弾投下国に、被害国の不発弾除去を技術、財政、人的に支援することを『強く要請』している。米国はオスロ条約に加盟せず、クラスター爆弾を放棄していないが、不発弾除去では条約で求められた責任を実行している形だ」とも報じている。
 ただ、「ラオス政府は不発弾除去や被害者支援に年5000万ドル(約50億円)が必要と見積もっているのに対し、国際社会の支援は3000万ドルにとどまっている」(同)とも書かれている。
 アメリカの900万ドルは少なすぎるのではないか? 今回のイラク批准に伴う除去と被害者支援にどの程度の金額が必要になるのか知らないが、そのうち投下国の米英は、どのくらいを負担するつもりだろうか?

 クラスター爆弾問題については、何年か前にも書いたことがあるが、私は核兵器はもとより、このような大量破壊兵器に大きな危惧を持っている。これらは必然的に、無差別に一般国民を殺すことになる。いくら戦争と言っても、これだけは使わないでほしいと願う。
 しかし、国を挙げて殺しあう戦争という狂気の中で、そのような声はとても届かないのであろう。今なおクラスター爆弾を保有し続け、その禁止条約に加盟することもしない狂気の人々に、このような声は聞こえないのであろう。
 


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