今年も話題に事欠くことはなく、トランプ、北朝鮮など嫌なニュースが続いたが、この年末の話題をさらったのも、大相撲日馬富士暴力事件という暗いニュースであった。ブログの記録性からしても、この問題に触れておかねばなるまい。
そもそも誰が一番悪いのか?
暴力をふるった日馬富士に決まっている。その次は、そこにいた大横綱白鵬や鶴竜たちで、「何十発も殴り」、「頭部を割られ血が出る」まで止めもしなかったことで、次に悪いのはそのような暴力風潮を根絶できなかった親方衆や相撲協会の責任者たちであろう。
最大の被害者は暴力を受けた貴ノ岩で、それを守ろうとしている貴乃花親方であろう。さすがに最大の悪者日馬富士は責任をとって引退し、次に悪い関係者も、白鵬、鶴竜、八角理事長の減給、伊勢ケ浜親方の降格と罰を受けた。ところが、被害者側である貴乃花親方が、加害者側関係者より重い(少なくとも同等の)罪を言い渡されたので、事態はおかしくなった。
結果的に被害者側は、貴ノ岩は全休による規則とはいえ十両に陥落、貴乃花も理事資格はく奪、2階級降格ということになりそうだ。これはちょっと話が違うのではないか? しかも、貴乃花の罪は協会への報告懈怠、非協力によるもので、暴力沙汰の真相、その根絶という、ことの本質以外の理由によるだけに一層話はややこしくなった。貴乃花が事態の真相を知ったのは、事件後2,3日後だと報道されており、事件の報告を言うならば、当事者の横綱連中が一番問われるのではないか?
私の感覚からすれば、貴乃花を降格させるのなら、そのような混乱の責任も含めて、八角内閣(理事会)は総辞職に値すると思っている。そのうえで、何もかも洗い出して出直すべきではないか?
ただ、貴乃花親方は、何故あれほどまでに強情を張り報告や協力を拒んだのか? ここは常識的に報告も協力もし、しかし戦うべきは断固譲らず戦う方針をどうして取らなかったのか? これは不思議で、貴乃花にとっては残念でならない。常識的に行動しておれば、ここは貴乃花側の完勝であったのではないか?
彼の美学があのような行動をとらせたのであろうが、残念であった。年明け後の成り行きを見守るしかない。
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