旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

音楽ビアプラザ「ライオン」での娘の誕生祝い

2011-02-02 12:37:55 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 1月31日は娘の誕生日なので、前日の30日、銀座ライオンの「音楽ビアプラザ」(銀座7丁目の同ビル5階)で誕生会をやった。そこではオペラ歌手たちの生出演があり、食事をしながら演奏を楽しむことが出来るからだ。
 娘が誕生日前日の30日を望んだのは、その日にお目当てのソプラノ歌手が出演するからだ。こちらは楽しい音楽を聞きながら一杯やれるなら、何時でもいいというわけだ。

 ところがその日の演奏はなかなかのものであった。女性ばかりであったが歌手3人、ピアノ、ヴィオラ、ヴァイオリンの演奏者3人の6人構成、4ステージに渡る盛りだくさんの演奏だ。その一つに「お祝いと乾杯」というステージがあり、誕生日などのお祝い対象者にご希望の曲を捧げるという企画となっている。
 娘もその対称になり、舞台に上げられて「ご希望の曲」を献じられた。もちろん娘はお目当てのソプラノ歌手末吉朋子さんを指名し、ドニゼッティのオペラの中のアリア(題名は忘れた)を希望した。
 私はこの歌手を初めて聞いたが、その素晴らしさに驚いた。実に張のある美しい声で見事に歌い上げ、客席の私は思わず「ブラボー!」を叫んだ。娘もそのガッツのある歌いっぷりがすっかり気に入り、満足な誕生会となったようだ。

     

 もう一つ素晴らしかったのは古舘由佳子さんのヴァイオリンだ。テレビなどでもヴァイオリンを聞く機会は多いが、久しぶりに心をひきつけられる思いをした。「とにかくヴァイオリンが好きで、チェコやハンガリーなど東欧を歩き回った」と言っていたが、力強さとジプシーのメランコリーを併せ持つ演奏であった。その地でしか築き得ない味といえよう。ワイフも娘も気に入って彼女のCDを1枚購入したほどだ。

 料理はもう一つであったが、長靴型のジョッキの黒ビールといい、聞き応えのある演奏といい申し分ない夜であった。

       


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