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今日は立夏。夏の立つ日、暦の上では既に夏である。
あいにく今日の関東地方は気圧の谷に入って、雨のぱらつく薄ら寒い天気である。最高気温も20℃以下で、四月上旬の寒さと報じられているが、東北地方などは20度をはるかに超え、6月上旬の暑さだと言うので立派に夏であろう。全国的に何度も夏日を経験しているので、既に夏は立っているのかもしれない。
夏といえばなんといってもビールである。特に初夏の、明るい陽光の下で飲むビールの味は堪えられない。
この「24節気の酒」では、当然のことながら日本酒を書き続けてきたが、ここは禁を破ってビールにする。24節気というのが何とも日本的であるので、当然その酒は日本酒となるが、、日本人が全て日本酒を飲んでいるわけでもないので、他の酒をとり上げてもいいだろう。
というよりも、ビールは今や「日本人の酒」である。つまり日本人(いや世界の人々)が一番飲んでいる酒はビールなのである。戦前から戦後の10年間ほどは、さすがに清酒が一番飲まれていたが、昭和30(1955)年にビールが追いつき、30年代に爆発的に伸びて、昭和40(1965)年には清酒の2倍のシェアーを占めた。
その後も伸び続け、今や日本人の飲む酒の7割はビールである。
照りつける太陽の下では、のど越しで飲む「ピルスナービール」を煽りたい。ソーセージなどをつまみながらゆっくり飲むにはイギリスの「エール」や「ベルギービール」がいい。夏はやっぱりビールだ。
夕空に雲の真白きビールかな 日野草城
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