昨年暮れ、久須美酒造が「純米大吟醸『亀の翁』10年古酒」を秘蔵酒として発売したのでこれを入手、一人で飲むのも淋しいので兄弟3家族に呼びかけていたが、コロナに邪魔されて機会を失っていた。ようやく一昨日(4月10日)、我が家に集まることが叶い楽しい酒宴を張ることができた。
せっかく10年古酒を飲むのだからと、これを機に久須美酒造の名品を取り揃えて飲むことにした。曰く、『亀の翁』3年もの、純米吟醸『亀の王』しぼりたて、純米吟醸『夏子物語』生貯蔵酒、純米吟醸『七代目』生貯蔵酒、がこれである。
これらの名品を、「チーズ・たらこの春巻き」など娘の手料理と、私の最も好む「魚河岸すし」などでタップリ味わった。
思えば、久須美酒造六代目記廸氏が戦前の幻の酒米と言われた「亀の尾」を、1500粒の種籾から復活させて45年、純米大吟醸を『亀の翁』を世に出して42年、その酒造りを3年にわたり取材して私たちが「酒は風」を出版(英夫妻と共著)したのが1991年であるから既に31年前。その間、久須美酒造も発展して、『七代目』を出した賢和氏が今や社長、その後を継ぐ八代目が今年新潟大学日本酒学部に入学したという。
これらの思いを巡らしながら飲む銘酒と名肴の会は、久しぶりに会った兄弟家族との懐かしい話題とも相まって、至福の時を与えてくれた。
この贅沢は「ちょっと…」どころではなかったかもしれない。
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「亀の翁」を味わい、美味しい手料理も頂きながら、こころ豊かな飲み会を楽しませて頂きました。
あらためて「酒は風」の奥深さも感じ入りました。お酒を酌み交わすことは、お互いを発酵し合うような風が吹くのかもしれませんね。
それにしても和弘さんはお若い!私たちは大いに刺激を、受けました。ありがとうございました。