狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

中国の歴史認識

2007-02-22 11:37:27 | 歴史

【産経抄】
 
 中国語の「歴史」というのは、ヒストリーの日本語訳から借用したという話は含蓄がある。漢語にある「史」が、本来の意味は役人がつける帳簿だときては、ハハーンと納得できる(岡田英弘『世界史の誕生』)。中国の正史はすべてが官製なのだ。

 ▼中国政府の上に共産党があり、ここは対外宣伝工作の司令塔になる。いまや社会主義市場経済という金満大国だから、カネの使い方も尋常ではない。欧米の大学に中国講座をつくり、奨学金も潤沢につぎ込む。ワシントンで開催の中国フェスティバルには、主賓のパウエル元国務長官に30万ドルの講演料を出したそうだ。

 ▼ついには、資料誤用に満ちた『レイプ・オブ・南京』の著者アイリス・チャン氏の胸像を名門スタンフォード大学にまで納入してしまった。チャン本がいかに誇張と歪(ゆが)みに満ちているかを批判したのは、この大学の歴史学部長デービッド・ケネディ教授だったはずだ。

 ▼胸像の送り主は、共産党の対外宣伝部門と連携する中国人権発展基金会である。情けないのは、この胸像が学内のフーバー研究所の閲覧室に展示されたこと。研究所の名を冠した保守派の雄、フーバー元大統領も草葉の陰で泣いていよう。

 ▼基金会の幹部は、これまでの対日歴史批判が「欧米など第三国への宣伝を重視しなかった」との反省があるという。どうしたわけか大手ネット企業の副会長までが、チャン本を教科書に映画「南京」を制作した。観客は白人に狙いを絞っているという。

 ▼日本人は相手が誰でも生前の悪行を水に流し、八百万(やおよろず)の神に加えてきた。東シナ海の向こうは違う。反日がいまの政治に都合よい限りは歪めてでも使う。真の「歴史」を鑑(かがみ)として、誤りはその都度たださねばならない。

(2007/02/22 05:16)

                  ◇

古来シナでは王朝が変わるたびに「官製歴史」が記録され、それを「正史」と呼んだ。
 
それは滅び去った前王朝の不当性をなじる罵詈雑言であると同時に、如何に現王朝が正当な政権を戦い取ったかと言う自画自賛の記録である。

それ以外に研究編纂された歴史は「野史」と呼ばれ「正しくない歴史」と卑しまれた。

現代のシナ王朝の「正史」は中国共産党編纂の国定教科書に要約されている。

勿論日本の研究者によって編纂された日本の教科書はその内容の如何を問わず全て「正しくない歴史」なのである。

では現王朝が戦い、政権を奪取し滅ぼした前王朝はどこなのか。

彼らの「正史」から言うと建国の父と言うべき孫文が作った中華民国が前王朝の筈である。
それを日本にすりかえて罵詈雑言しているのが彼らの歴史認識なのである。

日本は彼らに負けたのではなく米国に負けたのだ。

そこを認識させないと、彼らの「歴史恫喝」は永遠に続く。

恫喝を黙認するとそれは記録され彼等の「正史」となる。
 

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拉致家族 反戦歌手たちはどこへ行った

2007-02-22 07:08:57 | 県知事選

琉球新報 金口木舌

 その旋律を耳にした時は、往年の名曲「500マイルも離れて」を思い出した。1960年代に活躍したピーター・ポール&マリー(PPM)の元メンバー、ポール・ストーキーさんが、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんをテーマに曲を作った
▼「SONG FOR MEGUMI」。ストーキーさんが来日して、曲を披露。きょう発売される。「風の中に あなたの声が 聞こえます」。哀切に満ちた歌詞と曲調が胸に染み入る
▼PPMと言えば「パフ」「花はどこへ行った」などの歌で知られる。ベトナム戦争も背景にした「反戦」「反人種差別」などのメッセージ性も特徴だ。その基本は「人権」と言っていいだろう
▼拉致問題も突き詰めれば「人権」だ。国家間の歴史や確執に翻弄(ほんろう)される普通の人の人生。「自分にも同じ年ごろの娘がいる」とストーキーさん。その共感と想像力が「MEGUMI」を生んだ
▼北朝鮮の核廃棄に向けた6カ国協議は、エネルギー支援などで合意して動きだしたが、拉致問題の進展は見られないままだ。日本にとって厳しい状況は続く
▼ストーキーさんは「金正日(総書記)は歌が好きらしい」とも言った。ユーモアと明るさは希望を与える。政治の閉塞(へいそく)を打ち破る力が、そこにはあると信じたい。(2/21 9:34)

                                         ◇

「拉致問題」は、重大な人権問題であると同時に他国による国権の侵害と言う国の威信にも関わる問題である。

その解決に国が責任を持つのは当然だが、この問題に関心を持つのは同じ日本国民として、最小限の義務だろう。

だが、これをテーマにしたドキュメント映画「めぐみ」を製作したのはアメリカ人夫妻であり(http://megumi.gyao.jp/)、めぐみさん救出をテーマに「SONG FOR MEGUMI」を作ったのも日本人歌手ではなくアメリカのフォーク歌手だった。

米国フォーク歌手「横田めぐみさんに捧げる歌

日本のシンガーソングライター達は何処へ行ったのだ。

何故当事者である日本人制作の映画や音楽が出来ず、アメリカ人の「義憤」にこれを頼らざるを得なかったのだ。

沖縄は伝統的琉球音楽とは別に、ロック音楽を中心に反戦ソングのメッカでもある。

「ザワワ ザワワ」で始まる「さとうきび畑の唄」もある意味では反戦歌であり名曲「花」の作者喜名昌吉も「すべての武器を楽器に」と言う運動で反戦を訴えている。http://subeteno.ohah.net/index_aa.html  

沖縄の反戦ソングの系譜はベトナム戦争にルーツを辿れる。

ベトナム戦争が長期化する六十年の後半から七十年代にかけては、反戦ソングなど、いわゆるフォークソングが台頭してくる。

今では例年沖縄市で催される「ピースフル・ラブ・ロックフェスティバル」は全国的に有名だ。

◆ピースフル・ラブ・ロック・フェステバル http://www.koza.ne.jp/events/peaceful/

だが、沖縄の反戦は対アメリカとなると勢いを増すが、相手が中国や北朝鮮となると何故か沈黙してしまう。

北朝鮮の日本に対する戦闘行為とも言える「拉致問題」に関する反戦ソングを聞いた事はない。

又全国いたる所に出かけて拉致解決を訴えている横田夫妻も去年になって初めて那覇市で講演会を行ったくらいだ。

その講演会も沖縄タイムスが定例で開催している「第十九期タイムス女性倶楽部」の一環として急きょ講師の一部に加わったほどで、一般的に新聞報道もこの問題には控え気味だ。

当然沖縄県民の「拉致問題」に関する意識も薄い。

沖縄のピースフル・ロッカーたちよ、年老いたアメリカ人歌手の「義憤」に恥ずかしいと思わないのか。

花はどこへ行った
Where all the floowers gone

〝めぐみさん”はどこへ行った

歌手たちはどこへ行った

歌手たちよ、今年のフェスティバルでは「拉致家族救出の唄」でも作って、是非とも北の将軍様に拳を突き上げて欲しい。

                   ◇

沖縄タイムス 2006年3月20日(月) 朝刊 24面  
 
「世論で被害者救出を」/横田夫妻が県内初の講演
タイムス女性倶楽部

 第十九期タイムス女性倶楽部(主催・沖縄タイムス社)の第四回講演会が十九日、那覇市のかりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれた。拉致被害者家族会代表の横田滋さんと早紀江さん夫妻が、県内で初めて講演。「ブルーリボンに願いを込めて」と題して、娘のめぐみさんら北朝鮮による拉致被害者の救出に支援を呼び掛けた。(略)
 

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