台湾での台湾防衛デモの報道
2月25日の台湾防衛デモは、台湾でもマスコミ各社が写真入で報道し、注目を集めました。
以下は自由時報の報道ですが、中央通信社もほぼ同内容の記事を配信し、中国時報や政府のウェッブサイト、ラジオタイワンンターナショナルなどで報じられました。それは日本人の台湾への友情も強調するものでした。
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自由時報(2月26日)の報道 翻訳=台湾の声編集部
日本でデモ/「台湾は台湾人の国だ」と訴える
〔駐日特派員張茂森/東京二十五日報導〕日本の親台団体と在日台湾人は午後、東京と大阪でデモを行い、台湾派台湾人の国家だと強調するともに、台湾を併呑しようとしている中国に抗議し、日本政府に「台湾は日本の生命線であることを正視し、日台は連合して中国の脅威に対抗し、共同でアジア太平洋地域の平和と安全を守れと訴えた。
東京地区でのデモでは、約200名のデモ隊が午後2時半に新宿大久保公園を出発し、職安通り、明治通り、甲州街道を歩いて新宿中央後編に到着して解散した。
デモ隊は「台湾派台湾人の国だ!中国ではない!」「台湾独立を支持する」「日台軍事同盟を結べ」「日本は台湾を防衛よ!」「中国の台湾侵略に反対する!」などとスローガンを叫び、大勢の通行人が見物するなど注目を集めた。
新宿は東京の主要地区で、中国人が大勢集まっている地域でもあり、ここでデモが行われたことには特別な意味がある。
この活動は台湾の声、在日台湾同郷会、台湾独立建国聯盟日本本部などの在日台湾人団体と、台湾研究フォーラム、日台交流同友会、日本李登輝友の会、日本正論の会など日本の親台派の市民団体が共同で行った。
台湾研究フォーラムの永山英樹会長はデモ隊が出発する前、「台湾は日本の生命線だ。日本政府はこの事実を正視し、日台関係を強化し、台湾と提携して中国の脅威に対抗しなければならない」と話した。東京都議会議員の古賀俊昭、吉田康一郎、土屋敬之氏や多くの市議会議員もスピーチし、この活動に支持を表明した。
台湾の声の林建良編集長は「今年六十周年を迎える、数万人の台湾のエリートを殺害した二二八事件は、台湾人に初めて残虐な中国人の民族性を経験させた。国際社会に二二八大虐殺の悲惨さを知らせ、中国の残酷さを理解させなくてはならない。
今日の午後は大阪でも、在日台湾同郷会関西支部、台湾の声、大阪日台交流協会、台湾問題座談会、新風の会、台湾研究フォーラムなどの共同主催によるデモが同時刻に行われ、同様の訴えが行われた。
写真解説(省略)
「台湾派台湾人の国だ!」およそ二百名の日本人と在日台湾人が25日午後、東京新宿の繁華街のメイン通りでデモを行い、沿道の大勢の歩行者に「台湾は台湾であり、中国は中国。双方はお互い隷属していない」ということを改めて理解させた。(駐日特派員張茂森撮影)
■自由時報報道
http://www.libertytimes.com.tw/2007/new/feb/26/today-p4.htm
■中央通信社報道
http://news.sina.com.tw/finance/cna/tw/2007-02-25/172012365995.shtml
『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html
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「台湾と東シナ海は日本の生命線だ!」と掲げたデモの横断幕は台湾人だけでなく、日本人こそ声高に叫ぶべきと思うのだが、デモの大好きな「市民団体」の方々は中国様のご機嫌を損なうようなデモをするはずも無い。
脳天気な日本国民に中川幹事長が渇を入れた。
このまま台湾有事に極楽トンボを決め込んでいると、「台湾は中国の台湾省になり、次は日本省だ」と言う。
与党の幹事長の発言だ。
中国が黙視する筈は無い。
さ~! 中国様が何と言ってくるか楽しみだ。
「日本は何番目かの省に…」 中川政調会長が中国脅威論展開
自民党の中川昭一政調会長は26日、名古屋市内で講演し、中国の急速な軍事費の増大を指摘し、将来的に日本が中国の勢力下に置かれかねないと強い警戒感を表明した。
中川氏は講演で「台湾が(今後)15年でおかしくなったら、20年ぐらいの間に、ここ(日本)は中国の何番目かの省になるかもしれない」と発言した。その後、国会内でも記者団に「中国は今は平和的台頭でおとなしくしているが、2010年(の上海万博)が終わると、いよいよ“非平和的台頭”になる可能性がある」と強調、「台湾が完全な勢力下に置かれた場合、次は日本になりかねない」との見方を明らかにした。
また講演では、中国の人工衛星破壊実験に触れ「中国は地上からポンと撃てば、ぶっ壊せると(示した)。まさに日本の打ち上げを視野に入れてやった実験だと思っても不思議ではない」と述べ、日本の情報収集衛星を牽制(けんせい)する意図だとの認識を示した。軍事費に関しても「年15-18%で成長し、しかも核の研究開発費、武器輸入費は入っていない。合算すればどれだけの増強になるかを考えると大事な状況だ」と指摘。記者団に対し「覇権を目指していないのならもっと透明にして、行動で示すべきだ」と述べた。(産経新聞)
(2007/02/26 21:48)
【追記】訂正:16:39
どうも中川という同名の人騒がせ男が与党三役に二人もいるとややこしくて困る。
ネット上ではこれを中川(女)と中川(酒)で区別しているようだがいいえてミョウだ。
だが発言内容を吟味したら間違うはず無いが、魔がさしたかのか、最近の「総理への忠誠発言」で目立ちや振りを発揮して印象に残ったのか酒と女を間違ってしまいました。
謹んで訂正いたします。
ハイ、既にお気づきの通り、酒、・・・いや、政調会長の方の間違いでした。 スミマセン。
追記のついでに台湾が親日的である事を表す記事を追加。
↓
「これが植民地の学校か」“老台北”蔡氏が戦前台湾の「綜合教育読本」復刻出版
司馬遼太郎著「台湾紀行」に博覧強記の“老台北(ラオタイペイ)”として随所に登場する実業家の蔡焜燦(さいこんさん)氏(80)が、日本統治時代の台湾で台中州の清水(きよみず)公学校の課外学習用に使われた「綜合教育読本」の復刻版を自費出版した。
日本が植民地支配した戦前の台湾では、主に内地から来た日本人子弟向けの小学校に対し、台湾人子弟向けに置かれたのが「公学校」。昭和8(1933)年4月に清水公学校に入学した蔡氏によると、同公学校ではすでに当時、全校の30教室に音声が流れる校内放送設備や、一部の教室と大講堂には18ミリ映画の設備が備えられていた。
こうした視聴覚教育の副読本として独自に編集されたのが「綜合教育読本」。毎日流される童謡や神話、歴史物語、浪花節、国民模範朗読、琴や尺八の調べなどのテキストだった。蔡氏は中でも、日本代表が金メダルを7つ獲った32年ロス五輪の歌「揚がる日の丸」(四家文子独唱)を校内で聞いたときの感激が今も忘れられないという。
蔡氏は、当時の日本が台湾の子供にも最先端の教育を施す努力をし、その知識や考え方が、戦後うなぎの養殖やIT(情報技術)事業で成功した蔡氏など、戦前生まれの台湾人の生き方に大きな影響を与えたと考え、読本の復刻に踏み切った。
「これが“植民地”の学校だろうか」と蔡氏は、現代を生きる日本人に問いかけている。(河崎真澄)[ FujiSankei Business i.]