狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

面白画像「新聞の見方」  「天声人語の書方」

2007-02-15 10:51:40 | 県知事選

 

【天声人語】 (朝日新聞)
日本は拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張している。しかしちょっと待って欲しい。拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張するには早計に過ぎないか。

日本の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。

例えば北朝鮮からは拉致問題は解決済みと主張するような声もある。

このような声に日本は謙虚に耳を傾けるべきではないか▲

思い出してほしい、過去にも何度も日本は北朝鮮の叫びを無視している。

日本は北朝鮮の拉致問題は解決済みという主張を間違いであるかのような発言をして、批判を浴びた。

確かに北朝鮮には反日教育という問題もある。だが、心配のしすぎではないか

日本の主張は一見一理あるように聞こえる。

しかし、だからといって本当に日本は拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張できるのであろうか?

それはいかがなものか。的はずれというほかない

事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。

日本は、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。

日本の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲

日本に疑問を抱くのは私達だけだろうか。

拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張したことに対しては北朝鮮の反発が予想される。拉致問題は解決済みという主張を支持する声も聞かれなくもない

日本もそれは望んでいないはず。しかし日本は国際協調が下手である。

拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張する事はあまりに乱暴だ。日本は再考すべきだろう。

繰り返すが日本は国際協調が下手である▲

日本の拉致問題の進展が無ければ支援はしないと主張したことは波紋を広げそうだ。今こそ冷静な議論が求められる。

                   ◇

ん? 文体は天声人語お得意のスタイルだが・・・・。

筆者は、いや作者は「天声人語メーカー」というサイト。
空欄を(上記赤字の部分)を書き入れると自動的に誰でも「天声人語」が書けるという優れもの。

【天声人語風メーカー】http://taisa.tm.land.to/tensei.htmlにより作成したのが上記文。

ちなみに本物の「天声人語」は今日現在、6カ国協議締結については書いていない。

口直しに同じテーマの「産経抄」を下記に転載。

以下転載。

【産経抄】

 とかく日本人は、何事も横並びでないと心が落ち着かない。会議といえば「全会一致」が原則で、わが国会には「異議なし採決」というのもある。米国の心理学者ジャニスは、集団の結束を乱したくないというこの心理を「全会一致の幻想」と呼んだ。

 ▼ところが、イエスと同時代の裁判所には「全会一致は無効とする」という規定があったという。人の意見は割れるのが当然で、一致は偏見や興奮に基づくから顔を洗って出直せとの教えだ。だから、6カ国協議で日本が拉致問題で進展がない以上、重油の提供には参加しないと突っぱねたのは正しい。

 ▼横柄にカネをせびる北朝鮮の行動を見てからでいい。北はミサイル乱射や核爆発の実験で「暴発するぞ」と大国を脅してきた。協議では、北の将軍様の代理人が合意草案を「こんなもののめるか」とたびたび啖呵(たんか)を切った。まるでショバ代稼ぎのヤクザの所業だ。

 ▼ところが、ヤクザには韓国の盧武鉉政権という助っ人がいて、「5カ国は均等分担するのが原則だ」などと援護する。核施設の「無能力化」という次の段階に進めば、重油95万トンの追加支援だそうだ。だが、盗人に追い銭はいるのか。

 ▼北の将軍様は早晩、ボロを出すだろう。合意といえどもホンネを隠し、約束を守る気などハナから希薄だ。北は94年の米朝枠組み合意でも、核放棄を約束しながらひそかに濃縮ウラン型をつくっていたとの違反の実績がある。

 ▼「全会一致の幻想」に陥らないために、ジャニスは「小人数のグループに分けて議論を行う」という対処法を提案した。中国が採用した5つの作業部会の設置は、偶然なのかこの心理学者の処方箋(せん)に通じる。北が約束をたがえないよう、がんじがらめにする戦法か。(2007/02/15 05:01)

                    ◇ 

「ぼやきくっきうり」さんhttp://kukkuri.blog58.fc2.com/blog-entry-98.htmlから面白い画像を拾ってきました。

特に当日記でも頻繁に登場する「プロ市民」の方々の表記を朝日、毎日。読売、産経各誌が自ら見本を見せてくれているのが面白い。

もし、沖縄タイムスや琉球新報だったらどうするって?

勿論、・・・改めて言うだけヤボか。

                  ◇

朝日:「傍聴しようと500人の市民ら

毎日:「扶桑社教科書に反対する市民団体ら

読売:「反対する市民団体や過激派の中核派関係者を含めた

産経:「過激派の中核派が支援する『つくる会』の教科書に反対する杉並親の会や共産党と友好関係にある『杉並・・会』のメンバーら」


 

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 【2/12 3:20】一番上の画像追加
 

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交番は日本が誇る「お巡りさん」の象徴

2007-02-15 08:13:35 | 県知事選
 

救助の巡査部長死亡=意識不明のまま、願い通じず-板橋区の東武線事故 2007/02/13-13:20

 

 東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、線路に侵入した女性を助けようとして、電車にはねられ、重体となっていた警視庁板橋署の宮本邦彦巡査部長(53)が12日午後2時25分、治療中の同区内の病院で死亡した。
 事故は6日午後7時半ごろ発生。宮本巡査部長は、線路内に侵入した板橋区の無職女性(39)を駅ホーム下の避難スペースに誘導しようとしたところ、下り急行電車に女性とともにはねられた。女性は自殺しようとしたとみられる。女性も骨盤骨折で重傷。
 巡査部長は搬送先の病院で緊急手術を受け集中治療室に入っていた。頭に大けがをして意識不明となり、予断を許さない状態が続いていた。
 同署によると、2人は線路とホームの間で倒れていた。踏切からホーム方向に約14メートルの地点でひかれたとみられる。東武鉄道によると、同駅は通過駅のため、事故直前まで電車は時速約60キロで走行していた。
 事故後、巡査部長が勤務する常盤台交番には、回復を願う花や千羽鶴が、住民から数多く届けられていた。夜には、安倍晋三首相や伊藤哲朗警視総監らが、巡査部長の遺体が安置された板橋署を弔問。首相は報道陣に対し「危険を顧みずに人命救助に当たった。日本人として誇りに思う」と述べた。(時事通信)

                   ◇


 線路に侵入した自殺を図ろうとした女性を助けようとした宮本邦彦巡査部長が12日入院先の病院で亡くなった。
何とか生き延びて欲しいと遠く南の空から祈ったが残念だった。
 
ご冥福をお祈りします。
 
2年ほど前、日本の交番に無人交番が増えるのを嘆いて、友人達のプライベイトサイトに「日本の交番制度」について駄文を書いた。
以下はその抜粋に一部加筆した物の転載です。
 
                   ◇ 
 
Date:  2005年3月24日(木) 午後5時44分
 
交番は日本独自の警察システムで世界中の警察が範として研究しているそうだ。

KOHBANと言う単語が世界共通語になっていると言う。  

日本警察の誇りである。

交番の前に立つ「お巡りさん」は安全な国日本の象徴のようなものだった。
 
犯罪のみならず道案内、さらに電車賃を交番で借りたと言うようなのどかな話もあった。

小さい頃見た森重久弥の名作映画「警察日記」に古きよき時代の日本のお巡りさんが描かれていたように想い出される。
 
交番の前にに立つのは「お巡りさん」であり警察官ではなかった。
 
又町の安全の為巡回し、住民に親しまれるの「お巡りさん」であり、けして「警ら中の警察官」では無かった。

動揺で歌われるのも「犬のお巡りさん」であり、「犬の警察官」では住民に親しまれるイメージは消える。

交番のおまわりさんが警察官になり、そして今、誰もいなくなった。   
 
空き交番の出現である。
 
空き交番、つまり無人交番の解消のため警察庁は莫大な予算を勝ち取った。

そしてお巡りさんにとっては雲の上の人である警察庁のエリート集団、つまり警察官僚がやった事は交番に先端のIT機器を設置することである。

莫大な経費をかけて、
各交番に末端機器を設置してコントロールセンターで各末端交番を管理する。
 
交番に駆け込んだ市民がキーボードを押すと画面に制服警官が現れて、「どうかしましたか」と相談に乗ってくれるのだそうだ。
  
IT音痴の私は現物を見たことは無いが、おそらくメッセンジャーの最先端のようなものかと想像する。
IT技術は「情報」の移動はオンライン化させたが「物体」の移動には未だ成功していない。

IT時代になっても物流は依然として人と人のふれ合いを通じてなされる。

つまり、相変わらず宅急便の配達員さんの手を借りなければ物は移動しない。

貨物の迅速な配送にIT技術は大いに貢献したが、配達員と顧客のふれ合いによる安心感に、それ以上心を配ったから宅急便は成功した。
 
安心を売る専門家の警察庁のエリート集団にとってこんな事は、釈迦に説法のはずだった。
 
だが、彼等はIT関連のことにしか脳みそは働かなくなってしまっていた。

交番の持つお巡りさんと地域住民とのふれ合いによる安心感には彼等の関心は及ばなかった。
 
                   ◇
 
※宮本巡査部長の冥福を祈って彼の勇気ある行動を讃えた各紙コラムを以下に保存する。
 
なお、産経は社説で取り上げている。
 
                     *
 
読売新聞 2月13日付・よみうり寸評

 〈交番〉は日本の警察がつくった世界に誇るすぐれものだ。警視庁板橋署常盤台交番の巡査部長宮本邦彦さんは交番勤務の警官の鑑(かがみ)のような人と思う◆東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で線路に入った女性を助けようとして電車にはねられたあの人のこと。きのうのご逝去を悼み、心からご冥福(めいふく)を祈る。職務に一命をささげた53歳に合掌する◆「おまわりさん、一日も早く良くなって」と回復を祈る花束や千羽鶴が続々と常盤台交番に届いていた。その祈りのむなしかったのが残念。悔しく痛ましい◆交番は警察の最前線にある。いつも市民との接点になっている。見張り、パトロール、事件・事故にすぐ駆けつける警察官は市民の「よろず相談所」の窓口でもある◆「不審者から守ってもらった」「真冬の夜、酔客を懸命に介抱していた」……宮本さんの日夜は交番勤務のお手本のようだったと近所の人々が語っている。身を挺(てい)した救助活動が最後の仕事になった◆無責任の横行する世にあって、宮本さんの職務一筋の行為に、忘れられた人間の気高さを思う。

2007年2月13日13時57分  読売新聞)
 
                    *
 
◆朝日新聞 【天声人語】2007年02月14日(水曜日)付 ここから広告です 広告終わり

 市街地では、鉄道は街を貫いて走っている。あちこちで貫かれ、隔てられる町並みは、開いた踏切でつながる。踏切は、街と街、人と人をつなぎつつ隔てている。

 東京都板橋区の踏切のそばで、痛ましいことが起きた。東武東上線ときわ台駅で、踏切から線路内に入った女性を助けようとした警察官が電車にはねられた。意識不明となり、6日後に亡くなった。

 死亡した宮本邦彦巡査部長は、踏切のすぐそばの駅前交番に勤務していた。親身な仕事ぶりで、地域の人たちに親しまれていたという。今度も、女性を何とか救い出そうとしたのだろう。自らの命が危険にさらされた時、電車が頻繁に行き交う踏切に入るなどということは、なかなかできるものではない。

 警察官ではないが、十余年前の冬に、東京の下町の踏切でこんなことがあった。スキーに行く予定の青年たちが、踏切のそばで待ち合わせていた。反対側から来たバイクが急ブレーキをかけてスリップし、遮断機が下りていた踏切の中に倒れ込んだ。

 ふたりの青年が助けに入り、バイクを踏切の外に出そうとしたところに電車が来た。一人の青年が、はねられて亡くなった。この青年の同僚が言っていた。「会社に新人が入ってきたとき、わからなくて悩んでいる様子を見ると声をかけていました。見て見ぬふりができない性格だったと思います」

 昨日、ときわ台の駅前交番では、人々が列をなして記帳していた。時折、そばの踏切で警報機が鳴る。どこででも聞くあの音の中に、宮本さんを悼む弔鐘の響きが感じられた。

                     *

◆産経新聞【主張】 巡査部長殉職 お巡りさんの手本だった

 線路内に入った女性を助けようとして、電車にはねられ、意識不明だった警察官が、息を引き取った。「がんばれ」という近所の人や、同僚らの必死の願いもかなわなかった。

 痛ましい事故は6日夜、東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅構内で起きた。警報機が鳴る遮断機をくぐって39歳の自殺志願の女性が線路方向に走ったのを、近くの警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長(53)=12日付で警部に特進=が助けようとして、2人とも急行電車にはねられた。女性は一命をとりとめた。

 宮本さんは、まじめで親切なお巡りさんで、お年寄りや子供たちから慕われる評判の交番勤務の警察官だった。それを物語るように事故後、交番には花束や千羽鶴、激励の手紙、メールなどが、連日届いていた。

 12日夜には、安倍晋三首相も弔問に訪れ、「危険を顧みず人命救助にあたった宮本さんを、私は本当に日本人として誇りに思う」とその勇気をたたえた。板橋署長が「職責を全うした宮本巡査部長は、署員の誇りだ」と無念の死を悼んだのもうなずける。

 このところ、警察官の不祥事が続き、治安の悪化もあって警察への風当たりは強い。警視庁では短大生遺体切断事件で、重要な証拠物品をゴミと一緒に捨てるという大失態もあり、警察批判は高まるばかりだ。

 しかし、日本の治安は宮本さんのように、地域住民と接しながら、地道に警察活動を続ける交番勤務のお巡りさんが支えている。全国の警察官は約25万人で、うち約5万人が交番に配属されるお巡りさんたちだ。そんなお巡りさんが、今回のような事故で命を落とすのは、残念でならない。

 線路に落ちて助けようとした善意の人が、電車にはねられるという事故が目立つ。このため、JRや各私鉄にはホームに「非常停止ボタン」が設置されている。このボタンは、接近中の電車に危険を知らせるため、ボタンを押せば、運転士が気付き、急停車する仕組みである。

 しかし、このボタンの存在が乗客に周知徹底されていないのも事実だ。宮本さんの事故を機に、この停止ボタンの有効な活用法を考えたい。宮本さんのご冥福をお祈りする。(2007/02/14 05:11)

                      *

 ◆毎日新聞 余録
交番の警察官の死
 「もし自分だったらどうするだろう?」。そんな問いを胸に突きつけるニュースがある。自殺しようとする女性を身をていして助け、自らは電車にひかれた交番のお巡りさんの行動も、私たちの心にいくつもの自問を呼び起こした▲その警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長が意識不明のまま亡くなった。この間、交番の近所の住民からは140件を超える励ましの手紙やメール、千羽鶴や花束が届けられ、訃報(ふほう)が伝わってからは記帳の人々が交番を次々に訪れたという▲聞けば、亡くなった宮本さんは近くの常盤台小学校の子供らにとっては、けがをしたとき手当てをしてくれたり、自転車の故障を見てくれる「優しいお巡りさん」だったという。千羽鶴も子供たちが自発的に委員会を作り、全校児童が1人2羽を折って交番に届けたものだった▲子供や地域住民に愛されるお巡りさんのいた街は、また安心のぬくもりに包まれた街だったろう。体感治安の悪化が論議されるこの時代、宮本さんを悼む住民らの声は、信頼できるお巡りさんのいる交番が監視カメラやハイテク通報システムには代えられないことを物語っている▲起源をたどれば江戸時代の自警制度である自身番や木戸番にまでさかのぼり、今では海外にまで広がった交番である。先年「空き交番」が大きな社会問題となり、その改善が目指されているのも、日本人の治安意識に交番が深く根づいているからだろう▲宮本さんを線路に踏みとどまらせたのは、警官としての使命感か、ただ目前の命を救いたいとのとっさの思いか。もう当人の口から聞けない。だが、その交番のお巡りさんとしての行動は、どんな法や正義より奥深いところで人の世の秩序を支えているものを教えてくれた。
毎日新聞 2007年2月14日 0時07分


 【追記】1月15日 9:54
◆日本経済新聞
春秋(2/16)

 線路に入った女性を救おうとして殉職した宮本邦彦警部の葬儀が営まれた。妻の礼子さんが「お父さんの行動を誇りに思います」とあいさつするのを聞いて胸を打たれた。宮本さんの無念が少しでも減ったとすれば言葉は無力ではない。

▼イラクで活動していた自衛官たちを最も勇気づけたのも、見知らぬ人から届いた「私はあなた方を誇りに思う」と書かれた手紙だった。業務支援隊長だった田浦正人一佐から聞いた話だ。イラク戦争や自衛隊派遣をめぐる意見対立は自然だが、困難な任務に携わる人たちに対する敬意もまた自然な感情なのだろう。

▼先週訪れたジョクジャカルタでも同じような敬意を感じる光景を見た。昨年の地震で下半身不随になった大学生の部屋で看護師、栄養士のチームが床ずれを手当てし、理学療養士がリハビリを指導している。青年海外協力隊の若い女性たちだ。インドネシア語を流暢(りゅうちょう)に話す。日の丸を背にした気負いは微塵(みじん)もない。

▼危険な仕事で重要なのは危機管理だろう。協力隊員を世界中に派遣している国際協力機構(JICA)は、この点にひときわ気を使う。八甲田山系での雪崩事故の悲報は新田次郎氏の小説「八甲田山死の彷徨(ほうこう)」を思い出させる。様々な読み方ができるが、徳島大尉を通じて危機管理の重要さを訴える作品と感じる。


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