狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「~ハンターイ!」by「プロ市民」  「星くずのブーメラン」

2007-02-10 18:50:24 | 未分類
今日の午後2時半ごろ、国道58号を南下中キャンプ桑江付近で時ならぬ交通渋滞に遭遇した。
 
何事かと思ったら「プロ市民」の抗議集会が交通を渋滞させていた。
 
道端には多数の警官が配備され、「~ハンターイ!」というマイクの声が車内まで届いた。
 
そういえば今日は「Fー22」の「嘉手納基地配備」のブログを書いて家を出たのを思い出した。
 
きっと「Fー22配備反対!」だろう。
 
だがそれなら何故嘉手納基地でなく、桑江基地なのか。
 
と思いながら、警官に囲まれながら奇声、いや、気勢を上げる20数名の「プロ市民」の側を徐行で通りすぎた。
 
「~ハンターイ!」は「パトリオット配備」と「落下傘降下訓練」しか聞こえなかった。
 
「プロ市民」の方々もそんなに暇を持て余しているのなら、中国の尖閣諸島近海の不法侵犯にも「~ハンターイ!」して欲しいのに。
 
中国の行動には「プロ市民」は何故か何時も優しい眼差し。
 
「中国の調査船の行動を領海侵犯と非難する」のはハンターイ!
「だって中国の核ミサイルも潜水艦も常に正しい」by「プロ市民」。
 
 中国 海軍力の大幅増強 狙いは日本…領有権争いに石
 
  【ワシントン=古森義久】中国海軍の研究では米国でも有数の権威とされる米国防大学のバーナード・コール教授は「中国の膨張する海軍パワー」と題する論文をこのほど発表し、中国の海軍力の大幅増強の目的は台湾海峡での紛争に備えることとともに、東シナ海での尖閣諸島などをめぐる日本との領有権争いに軍事的に対処することだという見解を明らかにした。
 同論文は国立ウッドローウィルソン国際学術研究センターの特別報告書最新号で公表された。
 コール教授は同論文でまず、中国当局が目覚ましい経済成長の成果を軍事増強に投入するなかで、人民解放軍全体では海軍の強化が最も顕著だとしている。
 同論文によると、海軍のなかでも潜水艦の増強が最優先され、すでにロシアから購入したディーゼル機動では世界でも最高性能とされるキロ級が12隻、国産の「宋」級10隻がすでに配備されたほか、2004年夏には新鋭の「元」級潜水艦が開発された。原子力潜水艦では従来の「漢」級5隻に加えて「093」級が少なくとも2隻、配備された。
 さらに注目されるのは、中国海軍がこれまで長距離弾道ミサイル発射能力を持つ潜水艦の「夏」級の実戦配備に成功していなかったのに対し、いまやロシアの支援を得て「094」級の弾道ミサイル原潜の建造を始めたことだという。
 コール論文はこのほか中国海軍が海上艦艇や海軍航空部隊、海陸両用戦闘部隊などを増強する実態を報告している。
 同論文はさらに中国軍がなぜこの種の海軍力の大幅増強を図るのか、その目的や動機について(1)台湾が独立への動きをとった場合、武力で台湾を制圧し、米軍の介入を阻むための能力を保持すること(2)東シナ海での尖閣諸島などに対する中国主権の主張への日本側の動きに軍事的に対処する能力を保持すること(3)中国自身に不可欠なエネルギー資源を輸入するための海上輸送路の安全を確保する能力を保持すること-などを主要点としてあげている。
 同論文は以上を「中国海軍の近代化」という大幅な増強の主要な理由だと述べ、なかでも日本への対応は中国にとって「ほぼ台湾有事への対処と変わりのない重要性を持つ戦略的な海上案件への懸念」と位置づけている。東シナ海で実際に中国が日本と軍事紛争を起こす場合のシナリオについて同論文は、「日本側は日米安保条約に基づき米軍の支援を求めるだろうから、中国側は台湾有事への対応と同様に米海軍の介入を抑止し、阻止し、場合によっては戦闘をも辞さない態勢をとらねばならない」と述べている。
 しかし同論文は、その種の日中軍事衝突で中国側が米軍の介入を阻むことは台湾有事の際よりもずっと困難だろうとして、「米軍基地が日本の国内や至近の位置にあり、日米安保条約での明白な共同防衛規定に加え、米側の日本防衛への責務感が台湾に対するよりもはるかに強い」などという諸点を理由としてあげている。(産経新聞)
(2007/02/09 08:01)
 
                  ◇
 
毎日新聞にも日米の行動には厳しく、中国様には優しい眼差しを組める記者がいた。

今年の流行語大賞にもなりかねないブーメランを記事のしたい気持ちも分かるが、結局ブーメランは筆者の金子記者を直撃したようだ。

この金子記者、失礼、専門編集委員が言いたいのは「人工衛星の破壊」も「ミサイルの破壊」も宇宙ゴミを作る点では同じ。
 
よって、中国が人工衛星を破壊したことを非難するなら、迎撃ミサイルの配備にも反対せよ、ということらしい。
 
この人の思考からは「迎撃ミサイルは自国防衛の為」と言う重要な点が欠け落ちているようだ。
 
これでよく専門編集委員が勤まるものだ。
 
だがこの人が中国の立場でモノを言っている、と理解すれば毎日の編集委員が勤まるのも良く分かる。
 
 
早い話が:星くずのブーメラン=金子秀敏

 「デブリ」とはフランス語で崩れ落ちた岩のかけら。「スペース(宇宙)デブリ」と言えば、宇宙に放置された人工衛星やロケットの破片である。宇宙ゴミとも言われる。

 中国がミサイルを使った衛星撃墜実験を行ったら、握りこぶし大のスペースデブリ517個が発生した。地球の周囲を周回している。もしも、ほかの人工衛星や宇宙ステーションに衝突したら大事故になるという。

 日本政府はこのデブリで中国を非難した。確かにデブリの発生は問題なのだが、よく考えるとデブリはブーメランのように日本自身に戻ってくる問題でもある。

 なぜなら、宇宙空間を飛んでくる敵のミサイルを迎撃ミサイルで爆破するという米国のミサイル防衛(MD)システムに、日本は資金面、技術面で協力しているのである。

 ミサイル防衛に反対する米国の科学者たちは「ミサイルの迎撃は大量の宇宙ゴミを出すので、低軌道を使う人工衛星が永久に使えなくなる」と警告している。中国製のデブリが悪いなら、ミサイル防衛で出る米国製デブリも非難されなければならない

 ではデブリの出ない衛星攻撃兵器ならいいのか。中国の実験後、米国政府が公表した資料によると、中国が研究しているのはミサイルによる衛星撃墜だけではない。「米国の衛星は最近、中国から地上レーザーの照射を受けたが、損害はなかった」という。宇宙軍拡で米国を追う中国はデブリの出ないレーザー兵器も研究しているのだ。完成しているかもしれない。

 かつて米国とロシアが弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を結んでいた当時、ミサイルによる衛星攻撃は禁止されていた。レーザー兵器はそれに代わって開発された。

 地球の周りには日本の衛星も回っている。破壊されては困る。日本が中国に申し入れるべきは、衛星攻撃兵器の禁止ではないだろうか。

 だが、これもブーメランである。衛星のミサイル攻撃を禁じたABM条約を一方的に破棄したのは、米国のブッシュ大統領である。ミサイル防衛に不都合だったからだ。

 一方、ジュネーブ軍縮会議で衛星攻撃兵器の禁止を提案してきたのは中国だ。米国は反対した。日本が中国の宇宙軍拡に反対しようとするなら、ミサイル防衛にも反対しなくては筋が通らないのである。(専門編集委員)

毎日新聞 2007年2月8日 東京夕刊

 

この愚劣な記事は下記の2ちゃんねる引用の名無しさん@七周年」の短い文で木っ端微塵。

一瞬にしてネットの宇宙を漂うゴミと化した。

嗚呼!恐ろしや「星クズのブーメラン」。

♪ きっとあなたは戻ってくるだろ~♪

294 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:46:33 ID:55uH8gsO0
・落ちてこない人工衛星を破壊することと、落ちてくるミサイルを破壊することの混同
 (デブリが発生する、しないの違いを無視)
・平和時に他の迷惑を顧みずゴミを発生させたことと、戦争に備えて研究することを混同


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猛禽類(ラプター)がやってくる

2007-02-10 08:43:07 | 未分類

F22の嘉手納配備、米司令官「同盟重視のあかし」

 在日米軍のブルース・ライト司令官は7日、都内で読売新聞などのインタビューに応じ、米軍が最新鋭のステルス戦闘機「F22ラプター」を10日から沖縄県の米軍嘉手納基地に暫定配備することについて「米政府が日米同盟を非常に重視しているあかしだ」と述べ、北朝鮮の核実験などで不安定化する東アジア情勢に、米国が深く関与する意思を示す狙いを強調した。

 嘉手納には計12機が約3か月間の予定で配備される。司令官は米本土から日本までの初の長距離飛行も訓練の一環であると説明した。

 中国による弾道ミサイルでの人工衛星破壊実験については「中国軍に関する新たな懸念材料だ。日本や韓国、ロシアとも連携しながら注意深く警戒を続ける。中国側にも積極関与しながら、中国の東アジア地域と世界に向けた思惑を把握していきたい」と述べた。

(2007年2月8日3時3分  読売新聞)

                   ◇

六カ国協議の行われているこの時期に何を想定してのF-22配備かと言う疑問に対し、軍事評論家・神浦元彰氏は氏のサイJーCOM( http://www.kamiura.com/library.html)で次のように解説している。

「米韓共同作戦計画「5029」の想定が基本になっている。北朝鮮でクーデターや暴動などが起き、予測が難しい緊急事態で”体制崩壊”に備えたのが5029作戦計画である。北朝鮮の体制が崩壊したときに、北朝鮮の軍事力が暴走しないように抑止するための配備である。同時期に嘉手納へF-22を配備するのも、米韓軍の5029作戦計画に連動して、日米の共同作戦計画「5055」が想定されているからだ。

 日本と韓国の両軍が別々に動いても、それを束ねる米軍は連動して動いている。だから同時期でのステレス機の配備が重なった。

 それではなぜ3月、4月、5月、6月、7月という一時的な配備かといえば、北朝鮮の崩壊危険度がこの時期に急激に増すからである。いつも言うように、1月、2月の北朝鮮は極寒の季節で、飢えた人は餓死するか、凍死するかだけである。しかし春になって冬の寒さが和らぐと、昨年秋の保存穀物(米、芋類など)を食べつくした人は、食糧を求めて戸外での移動が活発になる。そして食糧を入手出来なかった人の暴動や、配給を受ける部隊が食糧を奪い合う危険度が高くなる。食糧を運ぶ列車襲撃や、米を積んだ貨物船の港や倉庫が危ない。」

なるほど六カ国協議の裏では、北朝鮮当局は緊急事態に備えて軍隊や警察などが警備体制を強化する。

他方で、韓米両軍と日米両軍は、今年の春から夏にかけて、北朝鮮への抑止力を最高度に高める軍事措置をとるというわけだ。

その結果が沖縄と韓国へのラスターの配備となった。

世界の注目を浴びる外交舞台の影の舞台では米・日・韓対北朝鮮の軍事体制がしのぎを削ってにらみ合いをしていると言う事か。

沖縄の地元紙はFー22についての解説は「Fー55の後継機」とまことに素っ気無いが、同じ機種が配備される韓国紙がコラムでFー22(ラスター)について分かりやすく説明していた。

さすが徴兵制度のある国の記者の記事は日本の記者の脳天気な記事とは違って分かり易い。

【噴水台】ラプター

 現代の空中戦は敵が見えない距離で行われる。 敵機だけでなく味方の戦闘機も肉眼で見える範囲外にある。 レーダーで誘導される射程距離数十キロのミサイルが戦闘機に装着され、交戦距離が長くなったからだ。 空を黒く覆った戦闘機が編隊を組み、目の前の敵機と戦うのは、第2次世界大戦を描いた映画で見られる場面だ。

  ここからさらに一段階アップグレードしたのがステルス戦闘機だ。 レーダーに映らない戦闘機を保有する国は制空権争いで優位に立つ。 空中戦の鉄則である「最初に探知、最初に攻撃、最初に撃墜させる(first look,first shot,first kill)」がいっそう容易になるからだ。 いくら強烈なパンチが持っていても、リング上で対戦する相手が透明人間ならどうしようもない。

  これまで開発された戦闘機のうち最も完璧なステルス機能を備えているのは、米国が2005年12月から実戦配備を始めたF-22だ。 機体の材料と設計、塗料にいたるまで、ロッキードマーティン社の独自の技術が凝縮されている。 しかしステルス機能だけでタカやワシのような猛禽類という意味の「ラプター」がF-22の愛称になったのではない。 ラプターの最大瞬間速度は音速の2.4倍、アフターバーナーを使用しない状態でもマッハ1.7まで速度を出すことができ、瞬間的な旋回能力も卓越している。

  機体に装着されるミサイル、バルカン砲などの性能も従来の戦闘機を凌駕する。 まだ実戦に使われた事例はないが、「1機のF-22が同時に5機のF-15を相手にし、わずか3分で撃墜した」などの模擬戦闘事例が知られている。 すなわち「航空支配戦闘機(air dominance fighter)」という別称に名前負けしない能力だ。 唯一の欠点といえば、F-15の3倍である1億2000満ドル(約1100億ウォン)といわれる高価格だ。 日本自衛隊が狙っているが、米国も快く売る姿勢ではない。

  まだ米国領土を一度も出たことがないF-22の12機が、今週から3カ月間の予定で日本沖縄基地に配備されるという。 韓国空軍との合同訓練も予定されているという。 6カ国協議再開を控えて米国が柔軟な交渉態度を見せているが、その裏では「余計なことは考えるな」という強力なメッセージを送っているのだ。 北朝鮮がラプターの移動配備にけちをつけないよう、今回の会談で具体的な成果が出てくることを望む。 (中央日報)

イェ栄俊(イェ・ヨンジュン)東京特派員 

 
 ◆参考: エントリー

F22最新鋭戦闘機 嘉手納配備 住民ら「納得し難い」?


 ◆Fー22「ラプター」 http://ja.wikipedia.org/wiki/F-22_%28%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F%29

 ◆Fー22フライト【動画】http://www5f.biglobe.ne.jp/~O298/base2.html


 

 

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