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先人の言った言葉を最新科学が証明した例として笑いの効用がある。
≪笑う角には福が来る≫という言葉の裏には「免疫効果、精神医療効果」という最近の医学が求める医療効果の存在が秘められていた。
昔の人はエライ!
人間は笑うことで、その瞬間、抱える重みを忘れることができる。
悩める時こそ笑いはその治療薬なのだ。
同時に体の中の活性酸素が吹き飛ばされるというのだから一挙両得で心身とも健康になる。
笑いが普及すると医者が失業・・・・・・
そんなわけ無いか。
テレビのチャンネルを捻るとゴールデンタイムは何処もお笑いタレントで占拠された感がある。(最近のテレビのチャンネルはヒネラナイ!)
そのお笑い軍団を束ねて今最も元気がある企業といわれる吉本興業の前会長も手前味噌のように次のような名言を発している。
≪世の中で体のなかの毒を消すことができるのは薬と笑いです。体に効く薬と違って心に効く笑いは副作用もないから、ええことづくめですな≫(吉本興業前会長:林正之助)
某ブログが集めてくれた笑いに関する日本語を引用させてもらうと次のようになった。
<微笑、苦笑、憫笑(びんしょう)、冷笑、失笑、嬌笑(きょうしょう)、一笑、大笑(たいしょう)、嗤笑(ししょう)、哄笑(こうしょう)、爆笑、微苦笑(びくしょう)、朗笑(ろうしょう)、憫笑(びんしょう)、破顔一笑(はがんいっしょう)、抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)、呵々(かか)大笑、薄笑い、作り笑い、含み笑い、高笑い、馬鹿笑い、忍び笑い、盗み笑い、照れ笑い、追従(ついしょう)笑い、泣き笑い、独り笑い、照れ笑い、空笑い、嘲(あざ・せせら)笑う、北叟(ほくそ)笑む、にこつき、相好(そうこう)を崩し、笑い転げる、顎(あご)を外す、頤(おとがい)を外す、腹を抱え、腹の皮が捩(よじ)れる、腹筋(はらすじ)を縒(よ)る、目糞(くそ)鼻糞(くそ)を笑う、笑壷(えつぼ)に入(い)る、綻(ほころ)びる、スマイル>
引用を多謝しつつ、此れに狼魔人のボキャブラリーから一つ≪笑止千万≫を加えておこう。
■その2
笑いの効用について書いて「笑いの語彙集」を作ったら、友人達から次々と思わぬ「笑いの語彙集」の登録漏れを指摘された。
そこで以下に「笑いの語彙拾遺集」を試みてみた。
”笑止”、“片笑い”、”思い出し笑い”
“ほほえみ””痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)”
”笑顔 ”,(★1) ”笑勝ち ”, ”愛嬌笑い ”, ”愛想笑い ”
(★2)”売笑婦”、”物笑い”、”誤魔化し笑い”、”笑い物”
”薄笑い”、(★3)”薄ら笑い”、”笑納”、”談笑”
【★4)”笑い絵”
こうして見ると日本語の奥深さを改めて再認識させられる。
★1)【笑勝ち】(えがち)はあまり馴染の無い言葉なので検索してみたら次のようにあった。
≪[形動ナリ]笑みを含んださま。にこやかなさま。
「心ゆきたる気色して物言ひ、―なるを聞くが」〈狭衣 )≫
★2)【売笑婦】とは娼婦、売春婦を指す言葉だが、「笑いを売る婦人」とは随分洒落たネーミングだ。
が今では残念ながら死語になりつつある。
それに比べて売春婦とは差別用語だ。
何故って、年老いて売るべき「春」が無く、「秋」或いは「冬」しか持ち合わせの無いご婦人は売春婦を業として営めない。
これは年齢による職業差別だ。
その点、売笑婦は何歳になっても笑いは売れる。
例え御婆さんになっても。 この際買う相手がいるかどうかはココでは問題ではない。
してみると、落語家は売笑夫?
そういえばご婦人の落語家を見た事は無い。
★3)【薄ら笑い】と【薄笑い】はほぼ同義語だけど、
「薄笑い」の①かすかに表情を動かしただけの笑い。
②多く、人を小ばかにしたときや困惑したときの笑い方。
という二つの意味のうち②の意味の強調が「薄ら笑い」になると
解する。「ら」が付くだけで人を小ばかにした意味合いが強調される。
★4)【笑い絵】も最近では死語になりつつある。
意味を検索すると①人を笑わせるこっけいな絵、②春画(しゆんが)、枕絵という二つの意味がある。
どうやら「笑い」と言う言葉には文字通りの「笑う」という意味の他に「売笑婦」でも例のあるように言葉の裏に淫靡な意味合いが含まれているようだ。
直接関連は無いが、「商売をする女」と「商売女」は自ずと意味が違ってくる。
駄菓子屋でお菓子をうるお婆さんをを商売女とは呼ばない。
商売女は特殊なもの「春」を専売とする。
してみると、「笑売女」と言う新語があったほうが適当かも知れない。
このように日本語には漢字だけの熟語に説明の「ひらがな」がつくと意味が変わる言葉が沢山ある。
いや、むしろひらがなの付いた言葉が漢語化して意味が狭く限定されたのかも知れない。
一寸思い付くだけでも「白い旗」と「白旗」、「黒い幕」と黒幕」、「山の神」と「山神」他にも「北の風」と「北風」等々と意味の違いは歴然である
沖縄の若手お笑い芸人もガレッジセールの大ブレークで今や全国区になっている。
一昔前、松竹歌劇団をもじったつもりの「笑築過激団」というお笑い集団が沖縄地元限定で活躍していた。
最近あまり噂を聞かないが今どうなっているのだろう。
【追記】
新型コロナに感染しても「軽症で済む人」と「重症化する人」の決定的な違い
■レギュラトリーT細胞が減少する2つの理由 ひとつめは、新型コロナウイルスの感染によってT細胞が減少しているのではないか、というものです。
どうやら新型コロナウイルスは組織細胞だけでなく、免疫細胞であるT細胞にも感染し、減少させている可能性があると考えられています。ただこれはまだ仮説の段階で、今後の研究が待たれます。
そのほか、炎症を起こしているほかの箇所へ動員されてしまっている可能性や、T細胞が生き続けるために必要な因子が枯渇してしまっている可能性などがあります。
重症者の体内では、キラーT細胞も減少していますが、司令官の役割を担うヘルパーT細胞と調節役のレギュラトリーT細胞の減少が著しく、これが免疫力低下の一因となり、サイトカインストームの発生を食い止めることができなくなっていると考えられています。
ふたつめは、基礎疾患や生活習慣の乱れです。
免疫細胞はわたしたちの身体から生み出される、身体の一部分です。そのため、健康状態を悪化させるような生活習慣や、基礎疾患による臓器の不調があれば、免疫細胞も不健康となり、正常に機能しません。
とくに、レギュラトリーT細胞は腸に多く生息する免疫細胞です。腸内環境が著しく悪化している身体では、新型コロナウイルスが感染する前からレギュラトリーT細胞が少なく、サイトカインストームを起こしやすい状態にあることが予想されます。
■“不健康”が重症化を招く
これらの要因のなかでも、基礎疾患や生活習慣の乱れによる“不健康”がレギュラトリーT細胞減少の原因となっている点は、極めて重要です。
なぜなら、実際に国内外における新型コロナウイルスの死亡者の多くは、肥満症、あるいは糖尿病や高血圧などの基礎疾患を抱える患者であるからです。
そのような患者は、レギュラトリーT細胞の減少や機能低下によって、そもそもサイトカインの産生を誘発しやすい状態にあると考えられます。
こうした重症化の仕組みからわかるのは、新型コロナウイルスへの対処においては、外からの感染予防のみならず、自らの身体を“健康”に保ち、レギュラトリーT細胞を含む免疫細胞が適切に活動できるような「10割の免疫力」を維持することが非常に重要である、ということなのです。
---------- 小林 弘幸(こばやし・ひろゆき) 順天堂大学医学部教授 1960年、埼玉県生まれ。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授などを歴任。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる。近著に『名医が実践! 心と体の免疫力を高める最強習慣』、『腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 免疫力が10割』(ともにプレジデント社)。新型コロナウイルス感染症への適切な対応をサポートするために、感染・重症化リスクを判定する検査をエムスリー社と開発。 ----------
順天堂大学医学部教授 小林 弘幸
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