
☆2007年頃から、大学進学志望者数と大学定員が一致「全入学時代」を迎えた
☆それでも、毎年のように大学が新設されている
☆「定員割れ」など私学の環境の悪化なのになぜ大学は増え続けるのか
☆行政の無駄にうるさいマスコミは、なぜか乱立する大学には寛容
☆私立大学に職員として天下った文部科学省OBの一人は語る
*予算とともに大学という「植民地」を獲得したい文科省
*マスコミの思惑も影響している
☆私大と新聞の「もたれあい」が無能な学生を濫造している

☆2013年大学を所管する文科省のトップが大学過剰に一石を投じた
*田中文科相が、 開校予定「新規大学3校」の「認可を取り消す」と発言
☆メディアでは、憤る大学側、志望校の変更する受験者の悲痛な声が流された.
*問題発言が多い田中氏の発言で、メディアがバッシングするのは簡単だった
☆文教行政の取材の全国紙編集委員はその理由を語った
*メディアと私大とは持ちつ持たれつの関係を長年続けてきた
*志望者が受験校を決定し始める秋以降、新聞各紙には大学の広告が増える
*朝日、毎日、読売の三紙に私立大学が出稿した広告も多い
☆忘れてならないのは、私立大学に助成金として税金が流れ込んでいる
*日本人学や早稲田大学には百億円もの血税が流れ込んでいる
*助成金は、研究人は別に職員給与など大学運営費用に充てることができる
☆ある年、センター試験解答掲載日に全面広告を打った東京理科大学
*東京理科大学には、32億円近くの税金が入っている
☆朝日、毎日に全七段で掲載した東京福祉大学
*人試偏差値40台前半の学校も約2億円の助成金を受け取っている
☆新興大学は新聞社にとり「お客」となり得る.

☆広告と同等かそれ以上に重要なのが「天下り」
*元〇〇新聞記者の肩書の大学教授が全国のキャンパスに大量に送り込まれている
*「既得利権」の構図は官僚と大差ない
☆「読売大学人会」の団体
*読売新聞出身で、大学で教鞭をとるOBの集まり
*毎日や朝日にも同様OBの集まりは存在する
☆3紙だけで200人以上のOBが大学に籍をおいている
☆人員過剰となった新聞社が、早期退職でリストラを行っている
*給与水準が高い新聞社だが、私大教授というポストはそれに見合う
*大学教授は、肩身の狭くなった新聞社よりも待遇面で劣るものではない

☆記者出身教員はどのようにそのポストを手に入れたのか
*「スター記者」と呼ばれる人間であれば、大学が三顧の礼で迎えられる
* 一般記者クラブによる横の繋がりも再就職活動に便利
☆読売OBは事情を打ち明ける
*出世コースから外れ、三流大学でもいいから潜り込もうという記者多い
*新設大学は、半ば誰でもいいからといって求人する
☆大学教授には誰でもなれる?
*教員の資格は,法律ではなく文科省令に定められている
*これといった明確な資格はなくてもなれる
☆かつては『博士規定』が厳格に運用された
*博士号を持たない教授は少数派だった
*大学が濫造される中で、「博士規定」は緩み続けている
☆採用を決定するのは当該大学・学部の教授会
*教授会の裁量権で目立った実績もない人間が教授になれる
*無名の新興大学ほどこの傾向が顕著になる
☆特に、地方紙は、率先して地元への大学誘致に加担してきた
☆東北のある地方紙県政担当記者は語る
*大学新設は単純に見ればハコモノを生む装置
*私立大学でありながら自治体からの補助金も流れ込んでいる
*地元財界の要望が強い
☆地方紙は甘言弄して、大学誘致をバックアップ誘致を誘引する

☆新聞記者OBの教授は自嘲気味にこう語る
*新設される大学の多くが、この国の知的水準、学術レベルの向上の役立たない
☆新聞記者出身教授が「教え授ける」ジャーナリズム論の底が知れる
*大学教員の給料の一部もまた税金で賄われている
☆文教族や文科省が結託して大学を新設することを監視するはずのメディア
*メディアも利権構造に組み込まれている
☆今後も無駄な私立大学は作られ、多くの若者が貴重な4年間を浪費する
☆失われるのは税金だけでなく、数十万レベルの労働力&経済生産機会
☆利益に与るマスコミの罪は大きい
(敬称略)


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欲望に勝るものはない(私大と新聞の「異様な関係」)
(ネットより画像引用)
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