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「道徳の帳尻合わせ」「シロクマ効果」「カラー/ジェンダーブラインド」

2024年01月19日 | 社会
🌸「差別と偏見」の迷宮(5)

『要旨』
 ☆人は、道徳の「貯金」ができると差別的になる
 *我々は、無意識にいろいろなことを得か損かで判断し帳尻を合わせる
 *「きれいごと」は魔法の呪文と同じ
 *それを口にしただけでひとを「差別的」にするようだ






「道徳の帳尻合わせ」「シロクマ効果」「カラー/ジェンダーブラインド」
(ネットより画像引用)

⛳人は、道徳の「貯金」ができると差別的になる
 ☆我々は、無意識にいろいろなことを得か損かで判断し帳尻を合わせる
 ☆人類が進化の多くを過ごした旧石器時代、短期的な利益だけが重要だった
 *帳尻が合わないことばかりしている個体は子孫を残せなかった
 *進化の過程で遺伝子のプールから排除されてしまった
 ☆帳尻合わせは、「道徳」領域まで及んでいる
 *社会では、「善(利他的)」プラス、「悪(利己的)」マイナスだ
 *善をなすと道徳の貯金箱がプラスなので、次は悪行で帳尻合わす
 *悪をなすと道徳的にマイナスなので、善行で帳尻を合わせようとする
 *この仮説は、心理学者の実験で確かめられた
 ☆世の中には「きれいごと」ばかり並べるひとがいる
 *一般に「リベラル」と総称されるこのひとたち
 *公の言動で「道徳の貯金箱」がプラスなので、日常的な場面では
 *帳尻を合わせてもいいと思い、不愉快な言動をするからかもしれない
 ☆「きれいごと」は魔法の呪文と同じ
 *それを口にしただけでひとを「差別的」にするようだ

⛳「偏見をもつな」という教育が偏見を強める
 ☆我々は「善」と「悪」を、無意識で損得として計算している
 *よいこと等をすると「道徳の貯金箱」がプラスになって
 *次は少しくらいヒドいことをしてもいいと思う
 *逆に、他人から批判されるような言動をしたときは
 *次は「よいこと」をして挽回しようと思うのだ
 *「道徳」は一筋縄ではいかない
 ☆心理学者が「偏見をもつな」の教育内容の研究した
 *「差別をしないように」との指導を受けたグループは
 *「教育」なしでは、1回目と2回目の偏見のレベルは同じだ
 *「教育」されたグループでは、2回目の偏見のレベルが大きく上がる
 ☆「シロクマ効果」で説明できる
 *「偏見をもつな」といわれると、無意識に偏見について考える
 *それを意識によって抑制するのだが、意志力を消耗させるので
 *作業が終わったとたん、抑え込んでいた偏見が表に出てしまう
 *「思考抑制のリバウンド効果」
 ☆アメリカでは、「肌の色で差別してはならない」教育
 *小学校から徹底して行なわれている
 ☆ 一人ひとりの個性で、人を評価・判断すべきだという教育
 *「カラー/ジェンダーブラインド」は、リベラルな社会の黄金律
 *徹底するとすべてが「自己責任」になる
 *「黒人だから」「女だから」等の属性考慮してはならない
 ☆近年では、マイノリティの側から批判
 *ブラインド戦略は(白人や男等)マジョリティに都合のいい責任逃れ
 *社会のなかで制度的な不利益を被っているグループが存在する以上
 *「黒人」「女」「性的少数者」などの属性から目をそらしてはならない
 ☆そうなると、個人としてはちがいがないにもかかわらず
 *集団としてのちがいは重視しなくてはならなくなる
 *人種問題では、肌の色で差別してはならないが
 *「社会的構築物としての人種」で対応を変えるべきとなる
 ☆「差別のないよりよい社会」をつくるうえで「政治的正しさ」は必要だ
 *「道徳の貯金箱」や「思考抑制のリバウンド効果」を考えると
 *こんな複雑なことがうまくできるだろうか疑問だ
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『バカと無知』

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