黒人も白人もある意味でレイシスト

🌸「差別と偏見」の迷宮１

⛳無意識の差別を計測する
　☆差別や偏見の議論での問題は、「差別主義者」がどこにもいないこと

　＊リベラルな社会ではそのような者は社会的に抹殺されて生きていけない
　＊現代社会では、「差別だ」との糾弾は他者からレツテルを貼られても

　＊本人がそれを認めることはめったにない
　☆アメリカで、有色人種に白人の優越を主張する「白人至上主義者」

　＊世界はディープステイトに支配されＱアノンの陰謀論を信じる

　☆ジャーナリストが白人至上主義者らに取材すると

　＊誰一人として「白人は人種的に優れている」と述べる者はいない

　＊アメリカの白人は、逆に差別されていて「被害者」だと主張する
　＊彼らにとり「差別などしていない」と思っているのに、

　＊他人から「差別だ」と決めつけられるのは理不尽きわまりないことだ

　☆誰も差別などしていないのならなぜ「差別問題」が頻発する？
　＊白人警官が無実の黒人に暴力をふるい、ときに死に至らしめるのは

　＊アメリカは「人種差別社会」であることを明白に示している
　☆アメリカの裁判記録から

　＊被告が黒人だった場合、白人の被告に比べて有罪になる割合高い

　＊典型的なアフリカ系の顔立ちの容疑者は重い罰を下される

　＊童顔の白人は無罪になる可能性が高い

⛳リベラルな白人が批判的人種理論すると人種差別者になる

　☆「アメリカ社会には人種差別が埋め込まれている」と述べると

　＊リベラルな白人が「加害者」になってしまう
　＊不都合を解消するには自分以外の白人を「差別主義者」に仕立てる
　＊保守的な白人層までをも「白人至上主義者」として″悪魔化″する

　☆「人種差別を批判する白人もレイシスト（人種主義者）」

　＊リベラルな白人エリート、自分の内なる差別意識を隠蔽するため

　＊目先だけで人種の平等を唱えている話になる
　☆このような泥沼にはまり込むのは

　＊差別や偏見を客観的に計測する方法がないからだ
　＊誰もが相手に「レイシスト」のレツテルを貼ろうと狂奔する

　＊そうしないと、自分がレツテルを貼られてしまう

⛳人種差別の罠から抜け出す手法のＩＡＴ（潜在連合テスト）

　☆ＩＡＴで、人種的な偏見を持っている被験者に対して

　＊「黒人」と「銃」が連合し、「花」と結びつけるのに時間がかかる

　＊偏見がなければ、どちらも同じ速さでクリックできる
　＊ＩＡＴの結果から人種間の選り好みをかなり正確に予測できた
　☆ＩＡＴで人種バイアスが強かった白人の被験者

　＊採用面接のシミユレーション実験で

　＊同程度の実力をもつ白人候補者を黒人候補者より好意的に評価した

　＊集中治療室の研修医、黒人患者より白人患者に最適な治療を行なう
　☆しかし、ここにもやっかいな問題がある

　＊リベラルな白人もＩＡＴ「白人至上主義者」と同様の結果になる

　＊黒人の被験者が人種ＩＡＴを受けても、「黒人」と「銃」を結びつける

　☆ＩＡＴ結果より、アメリカでは人種や主義主張を問わず

　＊誰もが「レイシスト」になってしまう

　＊「不都合な事実」が、リベラルがＩＡＴを無視する理由だ

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⛳出典、『バカと無知』

黒人も白人もある意味でレイシスト

（ネットより画像引用）