ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

派遣

2008-07-10 20:45:37 | 時事(国内)
「平均年収1750万円の取締役も職場を失うことに…」

違法派遣が発覚して、派遣許可の取り消しが確実に
なったことで、人材サービス会社のグッドウィルは、
今月末をメドに廃業するそうである。

現在、社会問題となっている、日雇い派遣で最大手に
登りつめたグッドウィルだが、1995年のスタートから
数えて、ちょうど13年目で幕を閉じることになる。

そんな私も20代の頃、日雇い派遣ではないが、短期間
ではあるが、派遣会社で働いたことがある。正確に言うと
アウトソーシング(業務委託)の会社であったが、派遣先
の都合で急遽、仕事がキャンセルになり、突然、派遣元である
アウトソーシングの会社で働くことになってしまったのである。

その会社は東京に本社があり、私は埼玉県にある社員3人の
小さな支店で働くこととなった。主な仕事はラウンダーといい
この会社が派遣している企業に行き、そこに派遣されている
スタッフの仕事ぶりや問題点などのあらゆる状況を把握する
ことであった。本来は社員の仕事だが、なにせ社員3人という支店
である。当然、人手が足らないのであった。

その他、データ入力などの事務仕事から面接まで、様々なことを
やらされたものである。面接では履歴書にプリクラの写真を
貼り付けて来たり、何も持たずに手ぶらで来る若者もいたりと、
その非常識差には驚いたものだが、実際に採用されて仕事に
就けるのは5人に1人くらいの割合であり、想像以上に
狭き門ということにもまた、驚きであった。

話がずれたが、このような人材サービス会社は、派遣先企業から
得た収入からある程度の割合を差し引いた金額を派遣者に
支払うことで会社を運営しているのである。つまり入りと出の差額で
会社は成り立っている。

そしてその割合だが、グットウィルの場合、仮に1000円での内訳
だとすると、派遣者に664円、会社側に336円が平均だそうである。

しかし、この664円には交通費や福利厚生費なども含まれることが多く、
派遣者の実際の取り分はこの比率よりも若干低くなるそうである。

今回のグットウィルの廃業で、平均年収338.7万円(平均年齢29.7歳、
平均勤続年数2.4年)の正社員1974人と平均年収1750万円の取締役
全員が職場を失うことになるそうである。もちろん中には親会社や
系列会社に残れる者もいるだろうが、この正社員の中には、今度は
自分がどこかで派遣される立場で働くことになる人もいるのでは
ないだろうか?

もちろん従業員にはなんの罪もないけれど…。



コメント