ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

距離感

2011-07-21 14:41:54 | つぶやき
暇があると時々、本屋へ行き、外国について書かれた本ばかりを探して
歩いている。

大きな書店では、国別に分かれていて大変、探しやすい配列になっている。
先日は、タイ関連の本を探した。

最も目についたのは観光ガイドと旅行記である。次いで語学教科書が少々、
そして、夜遊び指南が結構、多いのには驚いた。バンコク歓楽街のお勧めの
店から、その店の人気の女の子の写真まで掲載していて、日本に居ながら
この手の店の詳細な情報が手に入るわけである。

こんなもの、一体、誰が買うのだろう。旅行に行く人がついでに購入する
のだろうか?

そして、政治、歴史、経済といった「硬派」なものは数えるほどしか見つから
なかった。

書店の品ぞろえというものは、日本人がその国に抱く関心や興味を反映する
ものである。

タイに関しては、いかにもタイらしいラインアップなのかもしれないが、今や
欠くことのできない重要な経済パートナーとしては、ちょっと物足りないよう
な気がしている。

その一方で、中国関連となると、それはもう硬派から軟派まで、置いていない
棚が見あたらないほどである。罵詈雑言を並べただけの本も多いのだが、相手
が目障りに思えるのも関係が深まればこそである。

その他、アジアに関しては、韓国に関するもの以外では、近年、ベトナムのも
のも多く見かけるようになった。しかし、やはり旅行記や観光関連についての
ものが圧倒的に多い。また、さすがに隣国だけあって北朝鮮に関する本も多い
が、ここだけは例外的に拉致や脱北者らが書いたものも含めて政治的なものが
圧倒的多数を占めている。

例外もあるが、その国の書籍の数は日本との距離感を表しているとも言える。

韓国や中国、上海などは、日本とはもう日帰り圏内である。
タイやベトナムは日本から5~6時間である。遠くはないが、足しげく通い合う
ほど近くもない。しかし、以前よりは随分、日本人にとって身近な存在になって
いると感じる。

本屋へ行き、その国の書籍の数を見るたびに、そういう思いを強くする次第であ
る。





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