ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

インドへ

2011-07-17 23:00:28 | つぶやき
「来月、インドに行こうと思っているんだけど、インドって大丈夫?」

昨日、知人の女性がガイドブックを持ってやってきた。
聞くと、8月に8日ほど休みが取れたので、前から行きたかったインドに
行こうと決心したらしい。

行きたいのは、バラナシとリシュケシュと出来れば、タージマハルも見たい
とのこと。そして、一番聞きたかったのは、この3箇所を回る飛行機とホテル
と空港からの送迎、そしてインドの国内線と列車の切符が付いた半分ツアー
のような形のパッケージ(およそ20万円)と、全部個人で行った場合と一体、
どのくらい金額が違うのか、ということであった。

場所はインドである。

最も安い飛行機を手配し、安宿に泊まり、現地に着いてから全部自力で手配
すれば、もしかすると20万の半分程度で済むかもしれない。でも8日間とい
う日程を考えると、列車の切符や国内線の手配などを着いてからするのは時間
のロスだし、万が一、行きたいところのすべてに行けない可能性もあるわけ
で…ということで、迷わず半分ツアーの形を薦めた。

また、インチキガイドやインチキツーリストインフォメーション類の存在が
ある。切符の手配などを自らしようとすると、この手の手中にハマりやすい
ことも、まぁ、心配である。

現在、30代前半で、パン屋さんでパン作りをしている彼女は、結婚とか将来的
な仕事感などまるで関心がないようで、いわゆる、「今が楽しければいい…」と
う、ラテン系的な考え方の人である。

「インドって言えば、やっぱり精神世界の旅でしょ…」

彼女がリシュケシュに行きたいのも、そういうところからであった。

「インドで精神世界にハマっていく人って、大方が、それを理由にドラックをしな
がら現実逃避をし続けて、結局、うだうだ過ごしているただのダメ人間が圧倒的に
多いと思うんだけど…」と言うと。

「私も、ダメ人間だから、ちょうどいいかも…」と答えるのであった。

結局、2時間ほど、いろんな話をして帰っていった。

まぁ、インドが気に入って、その後、仕事を辞めて、すぐにまたインドに
なんてことはないとは思うのだが、楽しい旅になることを、願うばかりである。



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2011-07-16 17:14:37 | 時事(国内)
全く知らなかったのだが、日本の女子サッカーは一体、いつか
らこんなに強かったのだろう?

ワールドカップで、スウェーデンを破って、決勝進出である。
決勝は、対アメリカだったか…。
しかし、負けても準優勝である。男子サッカーならスペイン並み
に強いということになる。

これは、相当、すごいことではないのか…。

それなのに、日本中がそんなに盛り上がっていないのが残念な
ところではある。

しかし、なぜ「なでしこジャパン」なのか?

「岡田ジャパン」や、「「ザックジャパン」みたいに監督の名前では
ないのは、なぜなのか…?

ちょっと調べてみたら、アテネオリンピックの時に、公募で決められ
たそうである。ちなみに次点は、JFAのシンボルでもある「八咫烏」に
ちなんだ、「ヤッターガールズ」だったそうである。

つくづく、そっちにならなくて幸いであった。

しかし、これでマイナーだった女子サッカー界にも光が当たるといい
と思う。

思えば、男子サッカーが盛り上がるようになったのもそう遠くない
昔である。

かつて釜本選手らが活躍したあと、ドーハの悲劇まで、およそ30年間は
逼塞していたといってもいいかもしれない。途中、90年代前半にJリー
グが設立されたが、世界レベルで見ればまだまだ日本は弱かったし、カ
ズや武田がいたヴェルディ川崎に人気が集まったと言っても、結して
全国的ではなかった。
 
何か大きなきっかけがあって、その後、メジャーになるのは「カーリング」
を見れば一目両全である。(しかし、あれは短命であったが…)

現在の女子選手の中には、トップ選手であっても、コンビニでバイトし
ている選手がいたりするらしい。

早く、賃金体系が改善されるように願うばかりである。

それと、せめて18日の決勝は見届けたいと思う。

放送時間にもよるかな…。

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ODAと中国・グラスルーツ

2011-07-14 11:06:19 | 
来年度の中国への政府開発援助(ODA)の金額がおおよそ
決まったそうだ。

「世界第2位の経済大国にになったのだから、もう必要ないの
ではないか」「援助するだけ、損だ!」との声も多い中、しっか
り継続されることとなった。

その額、42億5千万円である。

ちなみに今年度は46億円である。たったの7%減だ。

復興にもお金が掛かかるし、失業対策や福祉の財源だって厳しい
のに、なぜ、中国へのODAを続けるのか…?

外務省曰く、「大幅削減に踏み込めば、改善の兆しが見えてきた
日中関係を再び悪化させかねない」とのことである。

確か、前原さんが外務大臣だった時、今後、中国へのODA額は
大幅に見直すと名言していたはずである。政治主導で打ち出した
削減方針なんて、所詮、強気の大臣が居なくなれば再び、官僚主
導に逆戻りするのである。

もし、中国との関係が悪化した場合、一体、どんなリスクがどの
くらいあり、その場合の経済的なリスクがどの程度の額になるの
か、ちゃんと試算した上で、こういう決定がなされているのだろ
うか?

昨日、大阪への道中、「中国・グラスルーツ」西倉一喜著を
読んだ。

80年代前半、まだ改革開放が始まったばかりの中国、北京へ留学
した新聞記者が書いたルポである。先日、古本屋で見つけたもの
だが、なぜ、もっと早く読まなかったのかと思うほど面白かった。

「30年前の中国と中国人は、こんなだったのか…」と、思う部分と
現在とあまり変わっていないと思う部分があったが、これほどの短
期間に、ここまで社会が変化した国もなかなかないだろうなとあら
ためて思った。

特に印象に残ったのは、この部分である。

街の食堂で筆者が食事をしていたときのこと。隣のテーブルでは
数人の若者が、にぎやかに同窓会をやっていた。そのテーブルに
ちょうど、メインデッシュの鯉のから揚げが運ばれてきた。

その時である。

ひとりの年老いた女乞食が、つかつかとテーブルに近づき、目にも
止まらぬ早さで、鯉に一箸入れてパクリと口に入れた。やがて、若
者らはこの老婆に最大級の罵声を浴びせはじめた。

すると、ズコズコと老婆は退場…と思ったのは私の思い違いだった。

彼女は、げんこつを振り上げると「食堂のみなさん、聞いて下さい」
と演説をぶち始めたのだ。

「私は70歳で身寄りもなく老い先短い。一日中、何も食べていなか
ったから仕方なくちょっと失敬した。なのに、連中ときたら若くて
五体満足なのにで働き盛りなのに、料理に一箸付けられたくらいで
私に恥をかかせた。私は面子を潰された…」と大声でわめきながら
店を出て行ったそうだ。

そして、筆者はこの日から「益々、中国人が好きになった」と書い
ている。

私は、こんな中国人が好きになれるほど寛容ではないし、隣国とし
てこんな中国人と対等に渡り合わなければならないのか、と思うと
頭が痛くなる思いがするが、つくづく日本人とはDNAからして
違うのだなと思った。

そして、確かに日中友好も大事だが、ODAなしでの友好がありえ
なのならそんなのは真の友好でもなんでもないわけである。

言うべきことは言う。

そして、「日本も最近、手ごわくなったな…」

中国には、このくらい言われるようにならないとダメだろうと、
つくづく思った次第である。





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身近な独裁者

2011-07-13 19:17:53 | つぶやき
いつも帳簿や経理全般でお世話になっている○○会。

節税に関することや何かわからないことがあると時々、アドバイスを
もらいに行ったりするのだが、私が所属する地区の○○会の専務と呼ば
れる方(そこでは、一番偉い役職である)は、かなりの変わり者なので
ある。

いやいや変わりものというか、そんなものはとうに通り越して、極度の
ワンマンというか神経質というか、ひと言で形容するならば、まさに
「独裁者」そのものである。

おまけにチビでデブという容姿まで北朝鮮の「金正日」そっくりで、髪形
を七三にすればうり二つだ。

思えば、初めて○○会の事務所に1歩入ったその時から、異変を感じとっ
てはいた。事務所には3人の女性が働いているのだが、皆、極度に緊張して
いたし、掛ってくる電話は、どんな些細なことであろうと、すべてその場で
報告しなければいけない規則になっているようだった。仕事中の私語は一切
許されていないのか、事務所は静まり返っていた。もちろん、今もそうだし、
いつだってそうだ。

すごいのは、毎年、確定申告の時期である。私のような会員さんが何十人
も来るわけで、狭い事務所は大忙しである。そんな時、この独裁者の専務
の怒号があちこちで飛ぶのである。もちろんここで働く女性に対してで
ある。

ある時などは、「○○さん、あんた何やってんだ!」「ダメじゃないか
そんなことじゃ!何度言ってもわからないなら、鶏と一緒だぞ!」
これを何十人の前で、大きな声で怒鳴るのである。

最初こそ「なんて所だ!」と思ったものだが、何年も通うとすっかり慣れて
しまい、今ではこの独裁ぶりを見るのが恒例の楽しみとさえなっている。

実は昨年、この○○会にうちの奥さんの友人がアルバイトとして勤めることに
なったのである。これで、「さらなる独裁者ぶりが聞ける…」とちょっと楽し
みにしていたのだが、それが、妻の友人曰く、「あんなところにいたら、頭が
おかしくなる」と、ひと月もしないうちに辞めしまった。

しかし、それとなく、聞くと、やはり相当の独裁者ぶりだった。

毎朝、事務所の駐車場に専務の車が着くと事務所の電話が鳴るそうである。
すると、一人の女性がこの専務の小さなカバンを持つためだけにダッシュで
駐車場に下りて行くのだそうだ。

つまりカバン持ちである。

今時、そんな社長がいるだろうか?

また、先日、用があって○○会に行った時のこと。私と対面で話をしながら、
次々と従業員の女性らに指示を出しているのである。それはまるで、4人くら
いと同時に話をしているような感じなのだ。耳が相当、いいのかもしれない。
いや、頭もいいのは確かだ。そう言えば目も鋭いな。もしかするとマルサ上が
りかもしれない。いや、以前、税務署の所長だったと聞いたような気もする。

そいえば確か、聖徳太子は7人の人と同時に会話が出来たと言い伝えられている。

こいつは、その子孫か…?

まぁ、どうでもいい話である。

ちなみに、この独裁者、60に近い歳だが、未だ独身だそうだ。

当然か!

再び、どうでもいい話であった。

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落ち目

2011-07-12 13:23:44 | 時事(海外)
日本は今月1日から中国人のお金持ち観光客向けに、3年間の有効期限内
ならば何度でも日本を訪問できるマルチプルビザを発行することになった。

その条件が、日本にしてはちょっと変わっている、と思った。

まず、年収25万元(約313万円)以上の方というのは、まぁわかる。
それでも、これって結構、ハードルが高いのではないのか?

おかしいのは、もうひとつのほうで、最初の訪問時に沖縄に必ず
1泊以上滞在すること…である。

一体なぜ、沖縄に1泊以上しなければいけないのか、ちょっと
理解に苦しむものである。

ただでさえ中国では「古来より沖縄は中国固有の領土」などと
言われているのに…」である。どうせなら北海道やなんなら、月
別に空港のある地方の県の持ち回りでやってもいいのではないだ
ろうか。

いやいや、そういうことではない。

年収証明は、まだ日本らしい条件だと思えるが、沖縄1泊という
のは、日本の中で最も収入の低い、沖縄の経済を中国人頼みで
潤そうという苦肉の策が透けて見えるのだ。

些細なことだが、なんだか日本も落ち目だなとちょっと感じて
しまう出来事である。

考えすぎだろうか…?


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ダッカの55日とマイブーム

2011-07-10 19:19:31 | 
「ダッカの55日」大嶽秀夫・洋子著を読んだ。

京大の教授夫婦がバングラディッシュのダッカ大学へ赴任した
時の滞在記である。何かバングラディッシュに関するものを読
もうと探していたのだが、中々バングラに関する本自体がなく
「まぁ、こんなんでもいいか」と、いう感じで手に取ったのだが、
予想以上におもしろかった。

「ダッカの55日」というタイトルは、その昔、「北京の55日」
という映画があったが、そのタイトルをもじったのかもしれない。
旦那さんのほうは大学教授なので、文章が上手いのはわかるが、
奥さんの方も詩人クラブに属し、これまで何冊か本を出してい
るそうなので、やはり上手だった。

このような方々の観察の視点は言わずもがな上流階級からの目
線だが、知識と教養のある人は、それを嫌味に感じさせない伝
え方ができるものなのだなと思った。

しかし、こうやって駐在員として派遣されるそれなりの地位の
ある方々にとって開発途上国は、まるで未知の惑星にでも来た
かのような捉え方で接しているのがよくわかる。
在バングラ日本大使館をはじめとする国のバックアップ的な機関
のほぼ全てが、ひとりで出歩かないから始まるあらゆる自由を拘
束するような、しかも恐怖感を植えつけるような注意事項を日本
を発つ前から洗脳することによって、邦人保護としているのであ
る。

これでは、そこに暮らす人々との交流など怖くてできないだろう
し、過剰な偏見を持ったまま帰国することになってしまうだろう。

まぁ、そんなことはいいとして、今密かに自分の中でバングラディ
ッシュがマイブームだ。なぜかわかならいが、行きたくて仕方ない。
かつて2度ほど訪れたが、見るところはないし、暇な老若男女は
ぞろぞろついてくるし、物乞いのバクシーシ攻撃にはうんざりする
が、この歳になっても、あんなひどいところでも居心地の良さを感
じるのかどうなのか、ちょっと試してみたいのである。

そして、ひとつだけ決めていることがある。

子供が物心付いたら、多分、小学校に上がってからだとは思うが、
一番に連れて行こうと思っている外国が、ここバングラディッシュ
なのである。

その理由として、自分の置かれている環境が、いかに恵まれて
いるのか(物質的だけだが)、また、世の中には厳しい環境で暮
らしている人が、こんなにもたくさんいるのだ、ということを理
解してもらう為である。

そして、これによって心を入れ替え、贅沢品をねだらなくなる
などの副産物的効果と日本ではまったく頼りにならない父親が
こんなところでは「結構、頼りになるのね…」という、あわよ
くば楽して尊敬を勝ち取ることができるかもしれないという、
棚から牡丹餅的効果も期待できるからである。

なんだか、どうでもいい話になってしまったが、私にとってバ
ングラディッシュマイブームはしばらく続きそうな気がしている。


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194カ国目

2011-07-08 00:55:50 | つぶやき
明日7月9日、アフリカに新しい国が出来る。

それが「南スーダン共和国」である。

エジプトの南にあるスーダンの南部が独立するのだ。
日本も明日、早々、国として承認するそうで、これで日本が承認する国は、
194カ国となった。

しかし、問題は山積している。そもそも南スーダン市民の半数以上は1日
1ドル以下で暮らす貧困層だそうで、さらにそこへガソリンの不足から電
力がほとんど供給されていないのだとか…。また、舗装道路も60キロ程度
しかないときている。

スーダンといえば、1日に原油約50万バレルを生産するアフリカ第6位の
産油国である。しかも南部には油田の4分の3が集中している。しかし、精
製施設や輸出港へと続くパイプラインが北部にしかないのである。

また、南スーダンが独立するにあたりスーダン政府が南部の石油は今後も折半、
もしくはそれに相当するパイプライン使用料を要求し、支払わなければパイプ
ラインを封鎖すると圧力をかけているのだそう。

いろいろ大変である。
今後もスーダンとは、様々な争いが予想される。

なにせスーダンの大統領は国際的に指名手配されている、あの悪名高きバシル
大統領である。一筋縄ではいかないだろう。

また、エジプトから南アフリカを目指す旅行者は、この国からエチオピアやエ
リトリアに抜けられるのだろうか…?

まぁ、前途多難だが、平和と発展を祈るばかりである。



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イスラム飲酒紀行と尻のあな

2011-07-07 16:23:02 | 
「イスラム飲酒紀行」高野秀行著を読んだ。

タイトル通り、酒を求めてイスラム圏を彷徨い歩いた彼の体験を
綴ったものである。訪れた国は、カタールにアフガニスタン、イ
ランにソマリランド(ソマリア北部)そしてバングラデシュなど
である。

イスラム教を国教とする国では、表向きは飲酒は厳禁である。
中には、マリファナなどのナチュラル系ドラッグよりも厳しく
罪に問われる国も存在する。

私はめったに酒を飲まないので、この手の国を訪れても何ら
不自由することもなかったが、酒飲みにしたらやはりどこに
いようが飲みたくなるものらしく、そうすると何とか手に入
れようと、あれこれ探し回ったりするそうだ。

しかしこのような国でも、表向き酒が禁止されているにも拘ら
ず、自国で酒を作り、かなりの数の人々がこっそり飲んでいる
ことがこの本を読むと良くわかる。

根気良く探せば「必ずどこの国でも酒はある」と筆者は言う。

ただ、表向きは違法な行為なので、捕まればやはりめんどうな
ことになるので、多少のリスクは伴うと想像できるものである。
筆者自身も、どんなに苦労して手に入れても、飲みきれなかっ
た分はきっぱり捨て、移動するときは荷物検査のリスクを考え、
絶対に持ち歩くことはなかったと書いている。

この辺は、モノは違えど、外国で違法なものに手を出す方には
必須なことである。

運び屋さんはともかく、こういう「基本的なことを抑えられな
い人」また「自分だけは大丈夫だろう…」と、考える超ポジティ
ブ的楽天主義な方々が、ちょっとした量のマリファナなどを持ち
込もうとして、日本の税関に捕まるのである。日本の税関を侮っ
てはいけない。

私はこれまでに3度、帰国した折、税関で別室に呼ばれている。

1回目と2回目はいずれも20代の時に成田でだった。
別段、何も持っていなかったが、長旅でよほど風貌が怪しかっ
たと思われる。

当時、「しりの穴まで見せろ!」と言われ、何も出てこなかった
ら「御内密に…」と5万円の謝礼がもらえると噂されていたのだが、
何も言われなくてちょっとがっかりしたのを覚えている。

最近では2年前にセントレアで別室に呼ばれた。「なぜ私が…」と
理解できなかったが、荷物をすべて開けられ、細かくひとつひと
調べられた。また、荷物チェックの間、ひとりの税関員が私の一挙
一動を凝視していたのが、気にはなった。40分ほどで「ご協力、あ
りがとうございます」と無罪放免されたが、やはり「しりの穴」の
チェックはなかった。

やはりあれは、「噂ばなし」なのだろうと思う。

何だか、話がずれてしまったが、とりあえず「イスラム飲酒紀行」
は面白かった。ついでに、違法行為について思いを巡らせてしま
った次第である。



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リセット

2011-07-05 15:53:57 | 時事(海外)
先日、選挙が行なわれたタイ。

一応、赤シャツと黄シャツの争いに決着がついたようだ。
勝者である、赤シャツ派代表のタクシン元首相の妹は44歳
にしてタイ初の女性首相となるわけだが、この方、人気票
だけで首相になったのである。

そういう人が国のトップになるなんて、本質的には政治家に
恵まれない日本と同じくらいタイ人は不幸なのかもしれない。

ここしばらく、タイではTシャツ以外で赤と黄色地の服を着た
人々を見かけることはめっきりなくなっていた。おそらく、ど
ちらかを支持していると公言するようで憚られていたのかもし
れない。

5月にバンコクを訪れたとき、1日だけ、滞在していたホテルの
前の大通りを塞いだ赤シャツ派のデモがあった。

その日、ホテルを出て赤シャツで埋まった通りを横切ろうと歩
いていると、どうもデモをしている人々の視線が気になる。そ
して、ふと、あることに気がついた。

「黄色のTシャツ」を着ていたのである。

良く見れば、Tシャツ前面には「24hours open」とプリントして
あるので、誤解されることもないはずなのだが、それにしても赤
一色の中にポツンと存在する黄色は、やはり気持ちの良いもので
はないし、まかり間違って、熱狂的赤シャツ支持者に後ろから殴
られてもおかしくない。

早々、ホテルに戻って「黒いTシャツ」に着替えた。

思えば、タクシン元首相が在任中に後押しし、設立されたのが、
赤色がシンボルカラーのLCC、タイ・エアーアジアである。これ
に怒ったのが黄色派のフラッグキャリアであるタイ航空である。
早々、黄色いカラーリングのLCC、ノックエアーを設立しこれに
対抗した。

その後、この争いは、タクシン在任中にオープンしたバンコクの
新空港、スワンナプーム空港占拠事件にまで発展する。

反タクシン派で、タイ航空の子会社でもあるノックエアーは
新空港を使用せず、古いドンムアン空港の使用を継続した。
数年前の新空港占拠は、黄色派によるもので、例え新空港が
使用できなくても、古い空港を使うノックエアーには何ら影
響はないということであった。

しかし、肝心の親会社であるタイ航空は、相当の被害だったわけ
で、結局「飼い犬に手を噛まれる」という形となった。

今回、確かに、赤シャツ派であるタクシン派の勝利に終わったが、
今後もおそらく様々なところで黄色派との軋轢はあるに違いない。

タクシン妹は所詮、タクシンの傀儡だろうし、しゃべり方が「舌足
らずで、はずかしい…」などと陰口も多いそうだ。人気だけではす
ぐにボロが出るだろう。

所詮、政争ばかりの国は、ダメである。

日本もそうだが、タイはまだ、経済成長が着実にプラスを推移
している分だけ、マシかもしれない。

日本も早いところ、リセットして新しいスターを切りたいところ
である。


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天狗の戯言

2011-07-04 21:04:08 | 時事(国内)
宮城県庁を訪れた松本復興相の馬鹿発言を観た。

この話題、文字で配信されている時には、あまり腹が立たなかったが、
動画で見ると、大変むかついた。

まず、この復興相のどこが「お客さん」なのかさっぱりわからない。
とにかく、訪ねてくる者は皆、「お客」だとでも思っているのだろうか。
突然、大臣になったものから、ちょっと「天狗」になって勘違いしてい
るのかもしれない。

関東大震災の時には震災3週間後に帝都復興院が出来た。
阪神大震災の時には1週間後に震災担当相が出来た。
今回、この、松本の天狗が就任したのは震災発生から100日以上経ってから
である。

まぁ、これ自体は彼自身の責任ではないが、「待たされたのはどっちだ…」
という話である。そもそも待たされたのは被災地であり、つまり被災地域の
その代表でもある、宮城県知事のほうなのである。

県知事も、あのような奴の戯言を黙って聞いてないで、びしっと「待たさ
れたのは、こっちのほうなんだ、このアホ!、お前なんて客だと思って
ねえや、おととい来やがれ!」と、逆切れしてほしかったほどである。

また、「自衛隊ならゆるさんぞ」と、言ったそうだが、これは、迎えに来な
かった宮城県知事が自衛隊出身だという事を皮肉りたかったらしい…。

全く、冗談のセンスはゼロである。

そのような中、ひとことだけ、的を得たことを発言した。

「知恵を出さないと国は動かないぞ…」

これだけは、間違ってない気がした。


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