ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

野となれ山となれ

2016-07-10 22:18:51 | 時事(国内)
本日、参院選、投票日。

今回も、2週間くらい前から大作党の方々が、「〇〇さん、お願いしますね…」詣でが始まり、
昨日も駆け込みで一人の方がお願いにやってきた。

皆、本当に熱心な方々で頭が下がる。

もしかすると、これは宗教活動?なのかもしれない、と、ふと思った。誰かを見つけ、票をお
願いする行為をすることによって、より良い来世を、と信じている。さらに、イコールで結ば
れた政党に票が入ることで、現世でも後利益を受ける。まさに一石二鳥の行為だ。だからより
力が入る。

特別、支持する政党もなく、ふらっと投票に行き、その場で「誰に入れようか…?」などと迷
ってしまう人がいるとする。この人は、先日、大作党の方々ら「〇〇さん、お願いしますね」と
サブリミナルのように何度もお願いをされていた。

そして投票日、当日。「これと言った人はいないな…。あっ、そうだ、あの人からお願いされて
た人がいたな…」と。そして1票を投じてしまう。

そんなこともあるんだろうな、と思った。

それはそうと、このところ参院選なのに、都知事選ばかりに脚光が浴びていた。

舛添さんが辞め、桜井パパが出てきたと思ったら、その後は小池さんの乱。その後は、靴下
の石田純一まで出てきて、参院選の論点がわかり難いまま選挙に入ってしまった感がある。

で、参院選。開票は、もうすぐなんだろうか?

どうせ、自公勝利で民進後退、共産と維新は現状維持かプラス、あとは野となれ山となれ、
かな…。

そしてハッピーサイエンスは、またまた惨敗に…。








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ボルネオ紀行(3)

2016-07-08 19:03:31 | 旅行(海外)
コタキナバルに戻って、一か所だけ行ってみたいところがあった。

町の海沿いから対岸に見える水上集落だ。陸から見ると3か所に分かれて水上集落が
あるのがわかる。集落からボートで頻繁に人がやってくる。一応、魚市場の脇がボー
トの発着所になっているのを探しあて、適当に料金も聞かずに3人で乗り込んだ。

一目で外国人とばれたが、特に何も言われなかった。
あとで分かったことだけれど、本当は乗り込む前に降りる場所を伝えないといけない
ようだった。というのも、ここからのボートは家の前まで運んでくれるからだ。
私たちが乗ったボートは、次々にそれぞれの家の前で客を降ろしていった。最後の人が
降りる時、その人に「ここで降りて、集落を歩いてもいいですか?」と聞いてみた。

すると…

「ダメだ、ここはプライベートだから…」と、そのおじさんに言われてしまった。

この水上集落、遠くから見るとわからないが、近づくと貧しさが際立っているのがわかる。
ボロボロのトタン屋根でハンドメイドで作られたような作りも多く、窓すらない。
しかも集落と言っても家同士が通路で繋がっていないことも多く、それぞれが分離して一
つの集落を形成している感じだった。

昔、ブルネイで水上集落を訪ねたことがあった。そこは一見、質素に見えても家もしっかり
したつくりで、ほぼすべての家にエアコンは設置されていた。外から大型テレビなどの家電製品
も確認でき、そこには貧困を感じさせるようなものは全くなかった。
コタキナバルはブルネイから近く、国は違えど、なんとなく同じようなものだと思っていた。
けれど、ここは違った。どちらかというと、土地を持てない貧困層の集落という感じだった。
それでも、一応、学校やモスクもあった。

来てはいけないとこもある。その土地の人が拒むのなら、なおさらだ。

困ったのは、これからどうするかだ。ここで降りようにも降りれなくなってしまったからだ。
これで帰るのも味気ないし、一応、船頭さんに「このまま、チャーターしてこの3つの集落を船か
ら見たいんですが、いくらくらいですか?」と、聞いてみた。
すると、1000円くらいの金額を言われたので、それで承諾し回ってもらうことにした。

やはり、どの集落も同じだった。

中には家の中に家財道具すらほとんどない家もあった。また、スラムに近い様な雰囲気の場所も…。

降りなくて良かったと思った。危ない、危なくないは別として、そういう場所を覗き見るなんて
限りなく失礼なことだからだ。


そして、やや、重たい気分のまま町に戻った。

娘も終始、無言だった。

あとから感想を聞いてみると、「船は楽しかったけど、あとは、少し怖かった…」とのこと。

子供は子供で、事情がわからない中でもいろんなことを感じ取っている。自分が住む日本とは
別の国があって、そこでは、自分たちとは少し違う人たちが、様々な事情の中で暮らしている、
ということが、なんとなくわかってきたような感じだった。

また、疑問があると、なんでも聞いてくる。そういう反応が、とても興味深く、面白く感じた。

こうして、一週間の旅行が終わった。

次は、中国かインドにでも…。





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ボルネオ紀行(2)

2016-07-07 21:31:33 | 旅行(海外)
コタキナバルからバスで2時間半ところにあるポーリン温泉。

戦時中、日本軍の兵隊さんが発見したのがその始まり。年中暑いボルネオで温泉
というのもなんだけれど、キナバル山近くの山の中にあるのでそんなに暑くない。
さらにその日はタイミングよく曇りで途中から雨まで降ってきて肌寒いほどだっ
たので、温泉にはちょうどいい日取りとなった。

温泉に浸かる前に、しばしキャノピーウォーク。地上41メートルにかけられた細い
つり橋がいくつもあり熱帯雨林のジャングルを上から見下ろせる。一度に6人くらい
しか歩けないつり橋は、結構、怖かった。
子供は大はしゃぎ。

ここで汗をかいた後、温泉に浸かる。といっても、小さな浴槽がいくつもあるタイプで、
入る前に蛇口をひねってお湯を溜めてから入るプライベート露天風呂という感じの温泉だ。

実はここ、16年前にも一度訪ねている。

長旅の途中での温泉だったこともあり、なかなかいい印象だったのだが、今回来てみると、
中国人の団体客が大型バスで来ており、完全に中華人民共和国温泉に成り変わっていた。
温泉は水着着用が義務付けられているのだが、彼らは下着で入っていた。
しかもフライドチキンを食べながら…。

そういえば、コタキナバルからココへ至る道中も、ずっと漢字表記の看板を見ながら走っ
てきた。山の中の小さな村のようなところまで、漢字で溢れている。
ここがカンボジアやラオスならまだわかるが、こんなボルネオの僻地までとは…意外だった。

けれど、よく良く思えば、彼らが主張する南シナ海の九段線は、ここボルネオ島のすぐ北に
まで迫っている。普通で考えれば、中国大陸からこんなにも離れてる場所まで領海とだ主張
するなんて、図々しいにもほどがあるが、彼らは至って真面目だ。

「取れるものは取る」が、今や「盗れるものは盗る」に完全に変わっている。

そのうち、ボルネオの北にもいつも間にか埋め立て地が出来、将来的にチャイナボルネオ
コーラルリゾートととしてオープンするかもしれない。


そんなことを考えながら、コタキナバルへ戻った。

つづく。









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ボルネオ紀行(1)

2016-07-06 21:08:28 | 旅行(海外)
シンガポールからおよそ2時間でマレーシアのコタキナバルに到着。

コタキナバルは東マレーシアのボルネオ島にあるサバ州の州都で海に面した中堅規模の町。
別に何があるというわけでもない、ごくごく普通の町だ。16年ぶりだが、大きなショッピ
ングセンターが2つ出来ていた以外は、ほとんど変わっていない。なんとなく発展する東南
アジアからは取り残された感が満載だった。

80年代くらいのオンボロ車もまだまだ現役で、一気に「ひと昔前のバンコクもこんな感じだ
ったな…」という懐かしい気分に。
中央市場も昔のままで、町中は古びたタウンハウスの商店が連なり、垢抜けた店は数えるほ
どしかない。コインランドリーもあちこちにあるし、安宿もたくさんある。けれどコンビニ
がないのだ。今やアジアの町のどこにでもあるコンビニがほとんどない。その分、昔ながら
の雑貨屋がたくさんあり、おそらくこの光景が昔のアジアを思い出させてくれる要因なんだ
と思った。

日が暮れると、屋台も人も出てくる。日中は35度を超えるが、日が暮れると海風が涼しく
気持ちがいい。

ある時、子供と散歩していると、娘と同じくらいの男の子が4~5人来て、「1リンギットち
ょうだい…」と手を出してきた。その状況に娘はびっくりして「1リンギットって何?」
それがお金だと教えると「どうして、お金ちょうだいって言うの?」「なんで知らない人に
言うの?」と、この展開に理解できない様子だった。

歩きながらわかるように伝えると今度は「パパはどうして臭いところばかり歩くの?」
「ここは汚いし、私は嫌い。シンガポールの方がいい…」

お金をせがまれ、さらに市場やごみごみしたところばかり連れまわすせいか、娘はすっかりうん
ざりモードに…。

どうも娘には、コタキナバルは臭くて汚い町に映ってしまったらしい。

そこで、ボルネオのイメージ回復のために、翌日はキナバル国立公園へ行くことにした。

つづく…。








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シンガポールとバングラのテロ

2016-07-05 21:41:59 | 旅行(海外)
帰国いたしました。

ボルネオに行く途中、往路と復路にシンガポールに立ち寄った。
深夜便で日本を発ち、早朝バンコクについて、そのままシンガポールへ昼前に
着いた。

この日の宿は、あのマリーナベイサンズ。この旅行で唯一の大奮発だった。もっとも
そのおかげで、復路の宿は赤線地帯の連れ込み宿になってしまった。シンガポールは
アジアではおそらく香港に次いでホテルが高い。かつてはベンクーレンストリートの
辺りが安宿街だったが、近年は安宿を求めるとゲイラン地区になってしまう。

ゲイランはシンガポール公認の夜町だ。暗くなると賑わいを見せる。日曜日だったので
比較的閑散としていたが、週末は賑わうらしい。街角には立ちんぼの女性もちらほら見
かけた。ゲイランは地元向けの店がほとんどなので、比較的安く食事ができるのも魅力
だ。

で、マリーナベイサンズ。屋上プールは確かにインパクトはあった。けれど、コストパ
フォーマンスは最悪だと思う。あんなところが5つ星なら、世界の4つ星ホテルはすべて
5つ星でいい。もしかしたら、クラブルーム以上の客以外は、どうでもいいと思っている
のかもしれない。まぁ、個人的にはそんな印象だった。
元々、宿のこだわりなどないし、それほど関心がないというのもあるのかもしれない。
ただ、プールに子供は大喜びだった。私には塩素が強すぎる気がしたのだけれど…?

留守中、バングラディシュのダッカでテロが起きた。7人の日本人が犠牲になった。こう
いう事件がおきると、すぐにバングラデシュの治安という話になる。しかしテロと、その
国の治安は異質なもののはずだ。
世界中の国でセキュリティチェックを強めているが、テロなど完全には防ぎようがない。
ダッカで起きたようなテロにしても、防ぐ手立ては世界の国々にどこにもない。所詮、
銃火器の規制は間接的なことで、治安とテロはやはり次元が違う。

シンガポールも治安の問題はない。けれど、いつ起こっても不思議ではないはず。それは
世界のどこでも同じだ。今回の件で、バングラディシュの治安が悪化したということには
ならない。

こういうことがあると、つい過剰に反応してしまうが、そこのところは、しっかり押さえ
ておきたい。






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