タカ長にとって初めての冬山も伯耆大山です。
冬に県内の山や久住などに登ったこともありますが、タカ長にとっては伯耆大山が冬山のすべてです。
画像はネットより借用
初めての冬の大山、リーダーは広島高等師範学校山岳部OBのKさんでした。もちろん、筋金入りの登山者です。
大山北壁の下で、雪崩に埋まった遭難者を捜索しているのを眼下に見ながら宝珠尾根を登り、いわゆる「逆縦走」しました。
冬の大山縦走は、一歩間違えればあの登山家高見和成でも遭難騒ぎを起こすような難所です。
その尾根を4名で縦走しました。
その縦走を終えて下山にかかるころ天気が急変しました。
大山の頂上、弥山は凹凸の少ない広い山です。ここで吹雪かれるととても危険な山になります。
画像はネットより借用
ホワイトアウトと言う言葉があります。
濃霧や吹雪のために視界がきかなくなる状態。地面と空の境界が分からなくなるので、空間を漂っているような気分になる。
と説明されています。
屁理屈を言うようですが、地面や空間が白い(ホワイト)のは太陽の光が届いているからです。ひどい吹雪になると太陽の光が届かなくて、まわりは夕方から夜に近い感じになります。ホワイトアウトではなく、グレイアウト。
その時もグレイアウトの状態になりました。それもブラックに近いグレイです。まさにピンチです。
しかし、リーダーのKさんは冷静沈着でした。さすが筋金入りの登山者です。
その時Kさんがどのようなことを考えていたのか、それを聞いていないのは、今となっては残念でならないのですが、、、、、
とにかく、少し歩いては地図と磁石で進行方向を確認していました。数メートル歩いては立ち止まって方向確認、と言うのは少しオーバーなのでしょうが、とにかく頻繁に確認していたことを記憶しています。
一度に長い距離を歩くとリングワンデルング(環状彷徨)する危険があるからでしょうが、それにしてもあの状況下であれだけ冷静な行動がとれるのはタダものではありません。
お蔭さまで無事にピンチを脱出し、無事に下山出来ました。
これは夏の写真ですが、冬の大山の山頂部はいつも雲にかくれ、その中は厳しい状況になっています。
下山して、頂上部分が雲に隠れている山を見た時、涙が出てくるようでした。それまでの緊張が一気にほぐれ、生きて帰ったことを実感できました。
誇るものなど何もないタカ長の山歴ですが、健康登山の世話をするようになってからは、何度か死にそうになった経験を持っていいることだけは誇れるもの(?)だと、自虐的に考えるようになりました。
冷静沈着なKさんも人の子です。何かの間違いを犯してもおかしくありません。
もしあの時にKさんが判断ミスしたら、、、、、
もしあの時タカ長が仲間とはぐれたり、、、、、体調をくずしていたら、、、、、
何が起こったかわかりません。まさに紙一重の生還でした。
初めての冬山は死に損なった(?)最初の山でもあるのです。
冬に県内の山や久住などに登ったこともありますが、タカ長にとっては伯耆大山が冬山のすべてです。
画像はネットより借用
初めての冬の大山、リーダーは広島高等師範学校山岳部OBのKさんでした。もちろん、筋金入りの登山者です。
大山北壁の下で、雪崩に埋まった遭難者を捜索しているのを眼下に見ながら宝珠尾根を登り、いわゆる「逆縦走」しました。
冬の大山縦走は、一歩間違えればあの登山家高見和成でも遭難騒ぎを起こすような難所です。
その尾根を4名で縦走しました。
その縦走を終えて下山にかかるころ天気が急変しました。
大山の頂上、弥山は凹凸の少ない広い山です。ここで吹雪かれるととても危険な山になります。
画像はネットより借用
ホワイトアウトと言う言葉があります。
濃霧や吹雪のために視界がきかなくなる状態。地面と空の境界が分からなくなるので、空間を漂っているような気分になる。
と説明されています。
屁理屈を言うようですが、地面や空間が白い(ホワイト)のは太陽の光が届いているからです。ひどい吹雪になると太陽の光が届かなくて、まわりは夕方から夜に近い感じになります。ホワイトアウトではなく、グレイアウト。
その時もグレイアウトの状態になりました。それもブラックに近いグレイです。まさにピンチです。
しかし、リーダーのKさんは冷静沈着でした。さすが筋金入りの登山者です。
その時Kさんがどのようなことを考えていたのか、それを聞いていないのは、今となっては残念でならないのですが、、、、、
とにかく、少し歩いては地図と磁石で進行方向を確認していました。数メートル歩いては立ち止まって方向確認、と言うのは少しオーバーなのでしょうが、とにかく頻繁に確認していたことを記憶しています。
一度に長い距離を歩くとリングワンデルング(環状彷徨)する危険があるからでしょうが、それにしてもあの状況下であれだけ冷静な行動がとれるのはタダものではありません。
お蔭さまで無事にピンチを脱出し、無事に下山出来ました。
これは夏の写真ですが、冬の大山の山頂部はいつも雲にかくれ、その中は厳しい状況になっています。
下山して、頂上部分が雲に隠れている山を見た時、涙が出てくるようでした。それまでの緊張が一気にほぐれ、生きて帰ったことを実感できました。
誇るものなど何もないタカ長の山歴ですが、健康登山の世話をするようになってからは、何度か死にそうになった経験を持っていいることだけは誇れるもの(?)だと、自虐的に考えるようになりました。
冷静沈着なKさんも人の子です。何かの間違いを犯してもおかしくありません。
もしあの時にKさんが判断ミスしたら、、、、、
もしあの時タカ長が仲間とはぐれたり、、、、、体調をくずしていたら、、、、、
何が起こったかわかりません。まさに紙一重の生還でした。
初めての冬山は死に損なった(?)最初の山でもあるのです。
全く無縁だった山登り
楽しさを伝えて下さってこちらまで一緒に歩いている気持でした
同世代としてとても勉強になりました
ありがとうございました
これからも楽しみにしています