タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

マレーシアでの探鳥~フレーザーヒルその3

2007年12月31日 | 旅行のことなど
 この日(2007年3月5日)のビショップトレイルでの探鳥は完全な敗退でした。この経験から学習しないといけません。やはりガイドを雇わないと、出すものは出さないといけない、と言うのがメンバー全員の結論でした。この日も別にケチったわけではないのですが、初めての国、初めての探鳥地に放り出されたのだから、最良の手が打てなかったのも仕方ないことなのでしょう。

 

 早速「インフォメーション」に飛び込んで翌日のプランを相談したら、この人(K.S.Duai氏)がガイドできると言うので、お願いすることにしました。Duai氏は私たちがクアラ・ルンプールで購入した「Birds of Fraser's Hill」の著者Morten Strange氏のサポートをしたと言う。確かにこの本の謝辞のところにDuai氏の名前があったので、これも何かの縁だと思いサインをして頂いた。



 翌3月6日、ホテルでDuai氏と落ち合った私たちは簡単な説明を聞いてすぐに出発しました。私たちの時間は午前中しかないので、Air Terjun通りを行ける所まで行く、と言うことになった。この道を行くと右側にゴミ捨て場があり、そのあたりでカオグロクマタカが見られる、と言うのでタカ長の期待は大きく膨らみました。



 ご覧のような高原の車道をDuai氏の説明を聞きながら歩きます。昨日の熱帯雨林とはまったく違う雰囲気ですが、このような所で鳥を見るのが私たちのレベルにあっているようです。



 ポイントにきたら鳥を探してもらって、それから私たちが見る。昨日よりはるかに楽な探鳥です。左の人はDuai氏が連れてきた彼の友人のOng氏、二人のガイドがいるのですから安心して探鳥できます。

 

 鳥を見ては歩き、、、、、、



 休憩しては歩き、、、、、



 私たちに残された半日の探鳥時間はアッと言う間に過ぎてしまいました。今回のマレーシア旅行には13日間をかけていますが、行きたいところが多いのフレーザーヒルには2泊3日しか滞在できないのです。

 

 例によって記念写真を撮り引き返すことになりました。この道を行くとJeriau滝に行けるようですが、今日はその時間がありません。件の本によるとこの道はまたバードレースのときメグロヒヨドリやアオハウチワドリなど低地性の鳥を見に多くのバーダーが行くようです。

 さてこの日に見た鳥です。一番印象が強いのはサルタンガラ。あの黄色な冠羽の鮮やかさは今も目の底に焼きついています。

 お目当てのカオグロクマタカも帆翔しているところを見ました。しかし、木に止まっているところを見ていないで、黒い顔も特徴ある冠羽を見ていません。ガイドの人がカオグロクマタカだと言うのでカオグロクマタカと記録しているだけで、それ以上のことは分かりません。



写真の撮れた鳥ではこれ。ヒメカザリオウチュウです。よく見ないと分かりませんが、パッと見える尾羽のその先にワイヤー状の羽が伸びています。写真はもちろん友人が撮ったものです。

 ヒメカザリオウチュウは件の本に紹介されていないので、フレーザーヒルでは珍しい鳥なのでしょうか?そのあたりのことを聞き出すだけの英語力のないのが悔やまれました。

マレーシアでの探鳥~フレーザーヒルその2

2007年12月30日 | 旅行のことなど
 ビショップトレイルで敗退した私たちは、アスファルト道に出てしばらく休憩してヘマントレイルに入りました。



 長さ1kmの歩きやすいトレイルです。



 道は平坦で、森もビショップトレイルと比べると明るくて、鳥も見つけやすいように思いました。しかし、鳥の気配から言うとビショップトレイルに劣るように感じました。ここではアカメヒタキをゆっくり観察できました。



 これは同行した友だちが撮ったデジスコ写真です。今回のマレーシア探鳥旅行で一番よく撮れた写真です。写真を使わせてもらって勝手を言ってはいけないのですが、全部の写真がこのレベルではないのです。相手は動き回る鳥ですから、仕方ないことですが、、、、。とはいってもほかにもめずらし鳥の写真が撮れていますから、随時紹介するつもりです。

 このアカメヒタキは近いところで、ほとんど動かないでいたので写真が撮れた、と言うわけです。





 ごらんのように花を愉しむこともできました。レベル的にはこのほうが私たちにあっているのかも分かりません。



 しかし、置き土産もありました。この人たちはヒルに足をやられたのです。写真では分かり難いですが、靴下が血に染まっています。この姿を見てあわてて靴を脱いでみたら、靴下の上をヒルが一匹ついていました。タカ長は間一髪助かりました。



 トレイルを出た私たちは時計台のある広場に向かいます。フレーザーヒルの中心地で、店やインフォメーションもこの広場の周りにあります。



 フレーザーヒル観光の中心、象徴的な存在の時計台の前で記念撮影をしてこの日の探鳥は一応終わりと言うことにしました。

マレーシアでの探鳥~フレーザーヒルその1

2007年12月30日 | 旅行のことなど
 今年もあと二日、町に出れば(タカ長はほとんど出ませんが)年末年始の特別セール。テレビを見ても特別番組。それならこのタカ長のブログも年末年始の特別番組としましょうか。まもなく配達される年賀状にもブログのアドレスを書いていますから、この正月から見ていただける人もいるはずです。

 と言ってもネタがたくさんあるわけではありません。昔の写真が使えれば少しはありますが、それらはみなフィルム写真です。横着者のタカ長にはそれらをスキャンしてブログにアップするような手間なことはできないので、ありきたりのもので我慢してくださいね。

 最初はマレーシアでの探鳥記です。
 


 フレーザーヒルにはいった翌日、私たちはわき目もふらず「ビショップトレイル」に向かいました。何年か前に買ったマレーシアでの探鳥案内の本に「ビショップトレイルでは、フレーザーヒル一帯にいる鳥のほとんどを見ることが出来る」と書いてあったことを覚えていたからです。このあたりの標高は約1000m、南の国マレーシアと言えども高地に上がると平地の蒸し暑さもなくて快適です。



 タカ長には初めてのフレーザーヒルですが、迷うことなく入り口に到着です。勇んでトレイルに入って行きます。ところが、、、、、、、、、



 中はごらんのような熱帯雨林です。クアラ・ルンプールのガイドが「谷に迷い込んだら三日は出てこられない」と言っていたことを思い出しました。トレイルはシッカリしているので迷うことはないでしょうが、鳥が見えないのです。その気配は十分あるのですが、、、、、、、、、、、、。



 仕方なくとぼとぼと歩くだけです。フィールドスコープをザックに収めてしまったメンバーもいます。



 写真では見えにくいでしょうが、最後を歩いているメンバーは最初の意気込みは何処へやら、すっかりあきらめの表情でとぼとぼと歩いているだけです。



 足元にはごらんのような白い花が咲いていましたが、花の観察に切り替えるほど多くの花は見えません。ただひたすら歩いてビショップトレイルの探鳥は終わりました。

 この間に目で確認できた鳥は、一番多く見たはずのタカ長が5~6種程度です。場所が悪かったのではありません。フレーザーヒルの一番よい時期は、国際バードレース(日本で言うバードソンのこと)の行われる6月だそうですが、私たちが行った3月初旬でも多くの鳥は見られるはずです。日本の旅行社の探鳥ツアーにも3月に設定しているのもあります。

 つまり私たちに鳥を見る力がないのです。完全に敗退した、と言うことなのです。いくら鳥がいても、それを見る力がないと、鳥がいないのと同じなのです

 そのことを嫌と言うほど知らされた、ビショップトレイルでの探鳥でした。

我が家からの日の出です

2007年12月30日 | 日々雑感


 天気予報に反して、隣の家の上から日が昇りました。一足早い「初日の出」(?)と言うわけにはならないでしょうが、この晴れ間は貴重な晴れになりそうです。



 家の間に見えているのは瀬戸の海です。我が家を建てたころは周りに家がなくて、文字通り「オーシャンビュー」の家でした。しかし、いまはこの程度です。



 これだけ晴れていた空も、30分もすると曇り空に変わり、白いものが降り始めました。初雪です。やはり今日は予報どおり荒れ模様の一日になるのでしょうか。

 いつもは家を空けることの多いタカ長は、年末年始くらいは家にいるのがこのところ恒例になっています。寝正月です。

 この時間を利用してブログの作成法の勉強をして、少しだけでもブラッシュアップするつもりですが、、、、、、、、、、、、、

 本当のところはどうなるのでしょうか?

 

ゴビズキンカモメのこと

2007年12月29日 | タカの渡り観察
 韓国のKS研究員から、福岡のO氏と一緒に韓国南部の探鳥旅行をした、と言うメールが入りました。二人は同年代で、面識もあるので楽しい旅行をしたはずです。そのとき見た鳥のリストを見ると、クロハゲワシが200羽とか、韓国では珍しいとされているオオノスリが4羽だとか、タカ長ならずとも羨ましいような鳥の名前が並んでします。

 彼らはワシタカ狙いで行ったわけではなく、どちらかと言えばカモメ類に重点をおいて東海岸にも足を伸ばしたので、当然ですがカモメ類の名前も並んでいます。その中のひとつ、ゴビズキンカモメのことです。

 ゴビズキンカモメは韓国でも珍鳥のはずですが、二人はバッチリ見たようです。タカ長はまだ見たことがありません。正しく言うと、あるいは見ているのかも分かりませんが、確認していないのです。



 早速読めもしないのにこの図鑑を出してみます。韓国では最初の本格的な図鑑、と言ってもよい図鑑で、実質的な執筆者はあの朴眞永博士です。余談ですが、タカ長は先生とも交流があるのでサイン本を頂いています。



 写真では分かりにくいでしょうが、上からユリカモメ、ズグロカモメ、ゴビズキンカモメです。この中からゴビズキンカモメの特徴を、と言われてもタカ長にはほとんど分かりません。よく見ると頭の形が少し違うようですが、その違いをフィールドで識別できる自信はまったくありません。ゴビズキンカモメは大きさがウミネコ大ですから、数字的には簡単に識別できそうですが、数字などフィールドではあまりアテになりません。つまりタカ長にはお手上げ、と言うことです。

 何年か前、朴眞永先生に会ったとき、インチョン(仁川)に行ったら見ることが出来る、と教わって行ったことがあります。何処に行って、どの方向を向いて、干潟の水際のどのあたりを見たらよい、と微にいり細にわたり教えを受けたのですが、肝心のタカ長は平素カモメには関心を持っていなかったので見ることは出来ませんでした。

 それにしても先生の説明は具体的なのです。さすがフィールド派の研究者です。さすが韓国No.1のバードウォッチャーです。先生の説明には言葉の壁を越えたものがあり、舌を巻いたものです。


 タカでもカモメでも、ほかの野鳥でも同じことですが、平素から注意してみていないと、どんなに立派な先生から教えを受けてもフィールドに出ると手も足も出なくなる、と言うことなのです。

 ゴビズキンカモメの名前を見るたびに、平素からシッカリ鳥を見ることの重要性を思い出しています。

お詫び

2007年12月29日 | 日々雑感
 このブログに添付する写真が小さいので一回り大きくしました。そうすると一部の人から写真が全部表示されない、と言う指摘を受けました。パソコン音痴のタカ長にはその原因が分かりません。

 現在タカ長は2台のパソコンを使っています。1台がノート(ビスタ)でもう1台はデスクトップ(XP)です。そのどちらで作成しても、私のパソコンでは異常なく見えるのです。良く分からないので、対策が取れるまで下記の大きさの写真にします。



 中央アルプスの千畳敷カールの水面に写る宝剣岳です。チョッと工夫して撮った一枚です。この傑作(?)に免じてご容赦ください。

 今一度勉強してみます。


テスト画像です

2007年12月28日 | 日々雑感
 昨日写真のサイズを変えたら添付の文章が読めないと言う連絡を頂きました。パソコン音痴のタカ長にはその原因が分かりません。タカ長のパソコンでは異常なく読むことができるのです。

 この写真は今までよりほんの少しだけ大きくしてアップしてみました。この文章は異常なく読めるでしょうか?


ハチクマの目で見ると、、、、、、、、、、

2007年12月28日 | タカの渡り観察
 今日は今年最後の裏山歩きの予定でした。しかし、朝から雨、外れてばかりの天気予報が、何で今日は当たるの?(関係者の皆さま、ごめんなさいね、本当のことを言って)
 と言うわけで今日は朝からブログの更新です。




 これはタカ長の観察地の北東方向にある、向山山中から見る観察地方面です。わが観察地のゴールデンルートと言えます。秋はこの写真の方向にハチクマが渡って行きます。




 向山頂上付近からの展望です。写真を撮った日は天気が良くなかったので分かりにくいのですが、左側の遠くに見えるのが安芸の宮島で、その右の頂上に雲を頂いた峰の左下に白く点のように見えているあたりがわが観察地です。秋、ハチクマはこのような風景を見ながら南を目指しているのでしょうか。

 風景と言えば、鳥友から聞いた東大のH先生の夢の話を思い出しました。それによると先生の夢はハチクマにアイカメラを装着して、ハチクマがどのような景色を見て、どのように渡りルートを選んでいるのか見たいとのことです。

 予算的なことを別にすれば、このような調査に大学の先生が取り組むほどの学問的な意味があるのかどうかイマイチ分からないタカ長ですが、在野の観察者としては興味深々で色々な想像が膨らんできます。ハチクマは目的地に向かって一直線に飛んでいるのでしょうか?




 これも同じところで撮った写真ですが、このように山が削られ地形が変わっていたら、ハチクマは頭をかしげて進む方向を考えるのでしょうか?その度にアイカメラで捕らえた画像が傾いたりしたら面白いですね。近くにきれいなメスが飛んできたらオスが流し目をしたりして、、、、そのようなシーンが見られると面白いですね。

 無位無官の気軽さで勝手な想像ばかりしていますが、色々な人が色々な切り口からタカの渡りの姿解明のために活動されることを願っています。

08年の夢

2007年12月27日 | 日々雑感
 今年もあと数日、もう来年のことを言っても鬼も笑わないでしょう。もっともタカ長はいつも夢みたいなことばかり言っていますから、いつ何を言っても鬼に笑われることもないはずですが、、、、、、

 もう何度か言っていますが来年のメインプランはベトナムに行くことです。



 これはマレーシアの写真ですが、このような熱帯雨林を歩いて南の国の派手な鳥に遭うことが楽しみの一つです。



 もちろん野鳥だけではありません。このような蝶に遭うことも、南の国の風景に接し、まだ知らないベトナムの人に会うことも楽しみです。



 これは韓国の釜山市の最南端、影島区の先端部です。ここから多くのタカが日本を目指して渡っていきます。それを見るのも楽しみなのですが、来年も行くことができるかどうかは流動的です。

 

 流動的と言えばこの河口、ナクトンガン(洛東河)に舟を浮かべて鳥を見るのも来年の夢の一つです。どれか一つなら何とかなるでしょうが、タカ長は欲張りであれもこれも考えています。ですから実際に実現できるのはその何分の一に過ぎません。

 それでも良いのです。いろいろ夢を追っている人はボケにくいそうですから、その対策だと思えば何分の一かの実現率でも腹は立ちませんから、、、、

 皆さま多くの夢を語りましょう。人さまに迷惑をかけない範囲なら何をしても良い歳になっているのですから(このブログを読んでくださる人はタカ長と同年代だと決め込んではいけませんね。ごめんなさい)

 このブログの作成方法ももう少し勉強して、画面に変化をつけるなどしたいと考えています。限られた時間内で更新しているのでややこしいことは出来ませんが、写真の大きさもこの2種類くらいは使って変化をつけるくらいのことはやるつもりです。

 来年からは良い写真を撮らないとならなくなりそうですね。

旧河内峠への道

2007年12月26日 | 山歩きから
 クリスマスケーキを食べ過ぎたわけではないのですが(本当はその意味もあって)今日の好天に誘われて裏山を歩いてきました。目的地は中国自然歩道の「旧河内峠」です。

 旧河内峠は昔は「都志見往来」の峠であり、いまは中国自然歩道荒谷林道から魚切ダムの上流部白川集落を結んでいる歩道にある峠です。このあたり一帯は99年の豪雨で甚大な被害を受け、その復旧対策工事の一つとして荒谷林道との出合いに開放型の砂防ダムが建設されています。



 現在は砂防ダム工事もそれに付帯する工事も終わり、このダムの右側、左岸側に立派な道が出来、その舗装路の先から峠に登る道が細々と続いています。この峠道は荒れたままですが峠までは歩けます。しかし、旧河内峠から先は崩落したままで簡単には通過できないようです。タカ長は確認していないのですが、今日あった登山者からの情報です。



 これは新しく出来た道の下流側を見たところ。



 これは上流側。ガードレールが尽きるところから山道に入って5~600mで旧河内峠に着きます。

 この砂防ダム方面を紹介したのは、この何の変哲もない茂みに多くの野鳥を見たからです。ダム工事が終わってはじめて来たので、もともと鳥の濃度が濃いいのか、それともたまたま今日多かったのかは不明です。何所を歩いても野鳥の少ないこの冬ですが、その中では確かに今日の砂防ダム上流一帯には多くの鳥がいました。
ほとんど人の訪れるところではないので小鳥たちも安心して道のそばまで出てきていたのでしょうか?

 特別な鳥ではありません。普通種ばかりです。主なものは下記の通りです。

 ミヤマホオジロ  今日一番多かったです。
 アオジ
 ジョウビタキ
 ウグイス
 シジュウカラ
 ヤマガラ
 ミソサザイ
 シロハラ

などなどです。赤い鳥を見つけることは出来ませんでした。もちろんカラスもトビも見ました。マメに記録すればまだまだいたようですが、今日は汗を流すために歩いていたので野鳥の記録としては不十分なものです。

この冬は何度か行ってみたいと考えています。そのときも多くの野鳥がいるでしょうか?