定年退職して会社を離れてから12年以上になります。
お陰さまで何かと忙しくて、、、、、年賀状の数も忘年会に行くことも現役のとき以上になっているようです。つきあいが良いと言えばよいのですが、そのためいつも小遣いにピーピーしています。それでもこれまで大過なく年金生活を楽しんできました。
画像は韓国・ウエヨンドにて(2011年春)
鳥を見ることも趣味のひとつで、その趣味のために年金生活が充実していることは間違いありません。しかし、当たり前のことですが、現役時代に鳥を見る仕事をしていたわけではありません。月給をもらいながら鳥を見ることの出来る人は、環境省のレンジャーなどごく一部の人だけのはずです。日本で鳥を見ている人から見ればごく小数で、例外的な存在だと言えそうです。
現役時代は忙しい思いをしながら時間をやりくりして鳥を見ていました。それがいま役に立っています。
画像は北アルプス・常念岳への稜線から見る穂高岳
それ以上に役に立っているのが若い頃から山歩きを続けてきたこと。そのお陰で健康な体を手に入れています。これがすべての基になりますから、山歩きの効用ははかり知れないものがあります。生来頑健と言われるほどの体を持っていなかったので、もし山歩きをしていなかったら普通かそれ以下の老人になっていて、この歳まで生きていたとしても、病院通いは欠かせないものになっていたはずです。
趣味を持つことの究極の楽しみは人の輪が広がることだと信じています。どちらかと言えば引っ込み思案で、どう考えても営業肌出なかった私が多くの友だちに囲まれて年金生活を楽しんでいるのは、仕事とは関係ない「仕事以外の世界」を持っていたからだと言えます。
もうひとつ役に立っているのがこのキーボードを使うこと。
自慢たらしく言うのではありませんがタカ長はいわゆる「ブラインドタッチ」が出来るのです。このことがパソコンライフにどれだけ役に立っているかはかり知れないものがあります。
そのキッカケですが、学校を出てから社会に出たころにあります。
そのころ自分の職場に1台の英文タイプライターが置いてあったのです。職場のものか誰かの持ち物か知りませんが、とにかくあまり人が使っているとは思えない英文タイプライターがあったのです。
その英文タイプライターのキーボードを、昼休みのヒマな時などに教則本を見ながら打っていたのです。どれほどの期間か分かりませんが、それほど長い期間ではなかったはずです。また、仕事に必要なものではないので本気になってやったわけではありません。
しかし、後になって、、、、ワープロやパソコンの時代になったとき、、、その遊びが役に立ったのです。
若いって素晴らしいことですね。遊び半分でやっていたキーボードたたきですが、20年以上経てもこの指がちゃんと覚えていたのです。
そのようなわけでキーボードを打つことに苦労したことがありません。
そのどれもこれもが「仕事以外」のことです。「仕事以外」のことが役に立っていま充実した毎日を送っていると言えます。
人間誰もが仕事をしながら人として磨かれてくるのですから、仕事をしたことは役に立っていないとは言いませんが、いまの私を支えているのは「仕事以外」で経験したことだと言っても過言ではありません。
人間なんでも勉強、警察にお世話になること以外何を知っていても損にはなりません。いつ何が役に立つか分からないのですから、、、、、。