タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月31日

2011年10月31日 | タカの渡り
ノスリが少し飛んできた

 雨のあとの晴。先日は白樺峠など東の観察地で多くのノスリが観察されていたので、今日はノスリに期待して観察地に出かけました。

 そのヨミはズバリ。朝は調子よくノスリを観察できました。

            

 ほとんど雲のない観察地の上空、わずかな雲をバックに飛んでくるノスリ。タカ長カメラの射程距離にも入って何とか写真になりそう。このような観察をしたかったのです。

 東から流れてきたノスリが観察地の上で帆翔してくれて、、、、、、。

            

 ノスリねらいのカメラマンがおられると泣いて喜びそうなシーンが何度か見られました。タカ長のウデではこの程度しか撮れませんが、とにかく久しぶりで何枚もの写真を撮ることが出来ました。

      


      

 朝は順調に出たので久しぶりに三桁の渡りを期待したのですが、、、昼頃からほとんど飛ばなくなりました。今日は観察者も常時5~6名いたので大当たりが期待できたのですが、、、、、、、。

 しかし、数はとにかくとして、写真が撮れる距離を飛んでくれたのでタカ長としては満足しています。

            

 いま頃になって言うのはおかしいようなものですが、双眼スコープの威力は絶大ですね。

 今朝もC山からB山にノスリが消えてしばらくあと50番鉄塔の上で帆翔しているノスリを見つけました。

 「さっきのノスリかね?」とジューヤクさん。タカ長が双眼スコープで覗いてみると、、、、

 「違うよ。先ほどのノスリの腹巻は細くてシャープだったけど、このノスリの腹巻は幅が広めで、、、、」とタカ長。朝の順光の中、30倍で見ると動体視力の衰えたタカ長でもその程度の識別はできるのです。

 タカの渡りの世界ではその名を知らぬ人のないKさんがむかし、、、、(おそらくそのKさんが日本で初めて双眼スコープを使われた人です)

 「能力ではありませんよ。機材の差ですよ」とおっしゃっていたことをいまさらのように思い出しました。

  KORIKICHI SPECIAL の威力は本当に絶大です。



出前自然史博物館

2011年10月29日 | 日々雑感
このような光景が見たいのですが、、、、

 先日「出前自然史博物館」の予告案内をアップさせて頂きました。

 このイベントを主催しているのが「自然の博物館をつくる会」で、タカ長もその会に属しています。と言っても名前だけ(?)

 それではいけないので何か側面からでも協力したいのですが、タカ長は博物館のことは知りませんし、、、、、、。少しだけ何か言えるとしたら韓国のことくらいでしょうか?

 これまで何度も韓国に行っているタカ長ですが、機会があればこの種の博物館に行くようにしています。と言っても限られた時間で、、、、たぶんに表敬訪問のような意味で行くこともあるのでその展示内容などについては見ていないことが多いですね。

       

 左が大田(テジョン)にある国立博物館。右が慶尚南道の昌原(チャンウォン)にある牛浦(ウポ)沼の生態館。

 この生態館には2007年10月に行きました。開館してあまり時間がたっていないと言うことでしたが、私たちがここを訪ねた最初の日本人と言うことでした。

      

 左は同じ昌原にある注南(チュナム)貯水池にある施設で、右側は釜山広域市にある「ナクトンガン河口エコセンター」です。このセンターは立派なものです。さすが韓国第2の都市にある施設だと言えます。

         

 その入り口にある展示です。洛東河(ナクトンガン)河口の様子を3階吹き抜けで、立体的に展示しています。中央が水面でそこには水鳥が泳ぎ、アシも生えています。その下の水中には魚が、上の空にはカモメが飛んでいます。

 入館者はスロープを登りながらその展示を水面下から水上へ、、、、、と見て行くことになります。そのスロープを上がったところに展示フロアや、屋外の水面に集まる鳥たちを観察できる広いコーナーがあります。

       

       

 この展示は仁川(インチョン)にある生物資源館のものですが、いずれの施設も中の展示は充実しています。日本にあるこの種の施設をあまりたくさん見ていないので、軽々に日本の施設との比較は出来ませんが、どれを見ても立派なものばかりです。

 このような施設を見て歩くことは楽しいことですが、そのかわり多くの時間を必要とします。そのため本当の意味でしっかりと見て歩いた経験は持っていません。限られた時間で行動しているので仕方ないのです。

 私たち「自然の博物館をつくる会」が目指しているのはそのような立派なものをつくることではないのです。と、この会の活動に熱心に参画していないタカ長が言ってはいけないのですが、おそらくタカ長の認識とは大きなずれはないはずです。

 そもそも広島にはこの種の施設がないのです。そのため大きなものでなくても良いから、、、、、どこかの施設を間借りしたものでも良いから、、、、とにかく自然の博物館をつくって下さい、と運動しているのです。

        

 その施設で私たちが見たい光景は、、、、先生に連れられて見学に来た子どもたちの姿なのです。韓国ではこのような光景をよく目にするのです。この写真のように小学生らしい団体もいれば、高校生や大学生と思われるような人たちが博物館を見学していることもあります。自然史博物館だけでなく、たとえば慶州にある国立博物館で歴史的な展示を見て勉強している姿を何度も見ています。

            

 特に小学生の段階でこのような施設を訪ね、自然の仕組みについて勉強するのは有意義なことだと思います。学校での勉強では得ることの出来ない体験が出来るはずです。

            

 水生生物を手にして見るために水面近くまで顔を寄せて観察している子どもたちの姿は感動的でもありました。

 このような姿を広島で見たいのですが、、、、、、。

            

 そのまえに「出前自然史博物館」に行って、タカ長の仲間でもある「自然の博物館をつくる会」の事務局氏たちが意図していることを感じて頂ければ幸いです。

 非常に残念なことですが、広島にはまだ「自然の博物館」が無いのです。

今日の裏山~10月28日

2011年10月28日 | 山歩きから
キノコを探して、、、、

 今日の裏山歩き、、、、やはり皆さんの関心は松茸。今朝も松茸採りの人が松茸が入っているらしい袋を持って山を下りてきました。

 プロ級の人が下りたあとに行っても採れないとは分かっていても、、、、やはり登りは松茸コース。

 思っていた通り採れなくて、、、、キノコ探しに変更(?)してさくらの里まで行きました。

            

            

 コムラサキシメジだと思われます。これは食用に出来るキノコで、タカ長も実証済みですから間違いありません。いままではあまり気がつかなかったのですが、松茸探しでキノコづいてみるとわが裏山でも見つけることができました。

 1本2本採っても仕方ない小さなキノコですが、それでも今日は二人分くらいは採れたのではないでしょうか。そのほかにもいろいろなキノコが目につきました。そのうち写真に撮ったのは、、、、、

            

            

 この2種類です。したの写真のものは何となく食用になりそうですが、、、、、、。

 キノコに疎いタカ長が自信を持って採ることが出来るのは、、、、、松茸、コムラサキシメジ、ニンギョウタケ、スギヒラタケくらいでしょうか?

 スギヒラタケは食べたことがありますが、腎臓に障害がある人が食べると良くないと言われだしてから食したことはありません。

 キノコの毒にあたると最悪の場合は命を落とすこともあるので数あるキノコは見るだけの存在です。それでもこの時期の山歩きではキノコを探して歩いています。そのため気がつけば今日の歩数は15,000歩を超えてしまいました。

 いつもよりも40分くらい遅くなって下山。観察地の仲間は松茸を採って下りてきたのだろうと想像したようですが、、、、、、、あれだけ多くの人が山に入ったのではタカ長たちが採ることの出来る松茸は残っていなかったようです。


今日の観察~10月27日

2011年10月27日 | タカの渡り
写真に弱い観察地

 タカ長観察地の最大の欠点は写真に弱いこと、と言っても間違いありません。

 どこの観察地にも常駐のカメラマンがいる(?)ようですが、、、、、、タカ長観察地で見えるタカは写真的には遠いためか、カメラの人が来られることが少ないのです。また、常連として観察しているメンバーも、基本的にはカメラマンではありません。タカ長もカメラを持ってきていますが、あまりアテにならないカメラマンです。

 今日もタカ長がいないときにナベズルが7羽飛びました。しかし、このときカメラを持った人はいませんでした。

 それだけではないのです。今日は何だか怪しげなタカが飛んだらしいのですが、カメラを持った人がいなかったのでピンボケ写真も撮れていないのです。あとから図鑑の写真を見て、ハイイロチュウヒだったような、、、、マダラチュウヒだったようなと言ってもどうにもならなくて、、、、、結局見なかったのと同じようなことになってしまうのです。

 残念なことですが仕方ありません。例年この時期は何が飛ぶか分かりません。何が飛んでもおかしくない時期だとも言えます。

 基本的に野鳥カメラマンでないタカ長がカメラを準備しているときはあまり飛びません。カメラの準備がないときに何かが飛ぶ、と言うパターンが多いようですね。

            

 少し古い写真です。わが裏山です。この写真で見るとなだらかな山に見えますが、中に入ってみると地形も複雑で、そのうえ地図で見た感じより険しいところがいろいろあります。その険しいところを避けて、私たちでも歩けるルートを見つけたいのですが、、、、、、、いまのところ出来ていません。

 タカ長の興味は観察地から見る姿とはまったく違う現地の様子を見ることです。倒木などで荒れてしまっている山ですが、しかし、歩いていると意外に雰囲気のよいところに出くわすこともあります。そのような風景に出遭うことを楽しみに裏山を歩いています。ご覧のように小さな裏山ですが、そのふところに入ってみると以外に奥深いのです。

            

 今日もキノコ採りの人が手に小さな袋を持って下りてきました。多くはないようでしたが、、、、、まだ松茸は採れるようですね。その人たちがどこで採っているか、詳しいことは知りませんが、私たちが裏山歩きのときに歩く道、タカ長観察地で言うB山あたりから採ってきているようです。あの山は、少なくとも今年は松茸の採れる山のようです。

 

予告~一日だけの自然史博物館

2011年10月26日 | 日々雑感
                

 一日だけの自然史博物館のお知らせです。

 タカ長観察地の、正直言って出席率の悪い仲間が事務局を担当しています。

 出席率が悪いからと言って、、、、心の広いタカ長は気にしません。事務局のお手伝い(と言ってもここに紹介する程度ですが、、、、)もします。もちろん私の予定表にも書いています。何事もなければ出かけてゆくつもりです。

 皆さんも万障繰り合わせてお出でいただければ幸いです。事務局の女史になりかわりお願い致します。

 自然史博物館に関しては「モノ申したいこと」がありますが、今日は多忙なのでその件は後日このブログの記事とさせて頂きます。




紅葉の山歩き

2011年10月25日 | 山歩きから
岡山県北部の金ヶ谷山を歩く

 昨日も書いたように下界は温かすぎる10月下旬です。

 このような年は紅葉は期待できません。本当に素晴らしい紅葉を見ることが出来るのは何年かに一回のことだと何かで読んだような気がします。今年はどう考えても紅葉の当たり年とは思えませんが、それでも秋になると紅葉を求めて山を歩くのが通例になっています。

 今回の金ヶ谷山は紅葉の山歩き第一弾です。このように温かい10月ですから、まだ山は色づいていないのではないかと心配していましたが、、、、、、やはり秋になれば山は紅葉するのですね。

            

 「それなりに」と言う注釈はつきそうですが、それでも今日の紅葉には満足しました。金ヶ谷山からその北隣の朝鍋鷲ヶ山への稜線はブナなどの落葉樹が豊かで、そのうえ登山道も広いので紅葉探勝の山としては十分満足できるものでした。

       

 毎年のことですがこの時期になると日本に生まれた幸せを思います。極北の地でも、砂漠の国でもこのような紅葉、このような風景を見ることは出来ないはずです。「よくぞ日本に生まれけり」です。

            

            

 今日の歩数は19,800歩。思った以上に歩数はのびていますが、その割りに疲れがないのは急なアップダウンがなかったからでしょう。今日の山は林道を歩くことも多かったので、狭い意味の登山としては面白くないのかも分かりませんが、私たちのように健康のために歩いているものにとっては良い山行でした。疲れなくて歩数がのびる、健康登山にとってこれほど良いことはありません。

 山では時々雨に遭いました。しかし、予定変更を考えたりする必要のない雨でした。何より昼食時間に雨の心配する必要がなかったのが幸いでした。

 明日はまた渡り観察です。ノスリを三桁見たいのですが、、、、、ダメなのかなぁ???


今日の観察~10月24日

2011年10月24日 | タカの渡り
やっぱりおかしいですよ

            

 タカ長観察地から望む南東方向。

 一見なんでもない写真ですが、、、、サクラの葉は色づき、、、、セイタカアワダチソウは黄色の花を咲かせ、、、、

 そしてその向こうに見える雲は、、、、、、あれって夏の雲ですよね。

 大きくすると、、、、、、、

            

 この雲はどう見ても箒ではいたような秋の雲ではありません。この雲を積乱雲と呼んでよいのかどうかは分かりませんが、ひと言で言ってしまえば「夏の雲」と言ったほうが正しいのではないでしょうか?

 10月も下旬になってもこのような雲が観察地のあちらこちらにポカポカ浮かんでいるのです。

 例年この時期になるとタカの渡り観察も「寒い、寒い」と言いながら続けているのです。しかし、今日の観察地は肌着+シャツ1枚で、陽が当たると暑いので影を探している状態なのです。

 これってやっぱりおかしいですよね。

 そのことに関係するのかどうか分かりませんが、いまだにノスリの数はふえません。このまま終わってしまえば、、、、、例年の半分以下の渡りしか記録できないことになります。

 あぁ~ヒマ、ヒマ、ヒマ。

 タカ長は朝から車のワックスがけに精を出しました。

今日の観察~10月23日

2011年10月23日 | タカの渡り
ヒマでヒマでコメントすることはありません

 雨のあと、、、、多少は期待したのですが、、、、ヒマでヒマでコメントすることは何もありません。

 本当に今シーズンのノスリはどうなったのでしょうか?

       

 朝の観察地。空気はクリア。少しくらい遠くを飛んでも見ることが出来る天気ですが、、、、、飛ばないものは見えませんね。

            

 早朝山を歩きました。尾根を吹く風もさわやかで、本当は忙しい観察になるのではないかと期待して山を下りたのです。

 しかし、何もなし。

 と言うことで今日のブログの内容は「何もなし」です。悪しからず。悪いのはタカ長ではありませんよ。

 タカが飛んでくれないのが悪いのです。  それにしても、、、、、。

 ボヤキばかりのタカ長です。


雨の日のタカ長は

2011年10月22日 | 日々雑感
  昨日の午後から雨になりました。今日も雨。タカ長には「恵みの雨」です。

 昨日の山歩き。標高699.5mの大野権現山をめぐる山歩きでした。小さな山ですが、昨日の歩行は16000歩。雨が降るまでに山を下りたので、、、、半日でほとんどそれだけ歩いたことになります。わが裏山歩きなみですが、昨日は暑すぎました。想定以上の汗をかきました。

 そのためだと思いますが、昨日は思った以上に疲れました。その骨休めのための「恵みの雨」だと言えます。

             

 もうひとつは、タカ長の「内勤業務」を処理するための恵みの雨でした

 その内勤業務のひとつは、、、、、団地新聞の初校を済ませて印刷所に送ること。これは朝のうちにしませました。

 もうひとつは12月の講演会の準備です。これはキリがありません。やってもやっても、、、、どこがゴールか分からない作業です。そのため今日すませることは出来ませんが、、、あれこれやりながら、だんだんと構想をまとめ、、、、自分なりの講演にまとめていくとことになるのでしょうか?

           

 上手下手を言わなければ、タカの関係のプレゼンテーションは何度か経験しています。そのため私の能力の範囲内であればタカ関係のプレゼンテーションをすることは何とかなります。

 しかし、山の関係のプレゼンテーションは初めての経験です。そのため悪戦苦闘している(?)わけです。

 タカ長の山経験は鳥の倍以上あります。しかし、初めてのことを、公民館と言う、タカ長にとっては「公の場」で自分の思いを伝えることは簡単ではないようです。

 結局最後は時間切れで、、、、、「妥協の産物」を披露することになるのでしょうが、、、、、それまでは出来るだけの努力は続けるつもりです。

 最近知ったその日の講演会のパンフレットには、、、、メタボ対策と言うような言葉もありました。

 そのような講演会の講師が、、、、メタボラインに限りなく近づいているのでは、、、、、様になるのかなぁ、、、、とチョッピリ心配しています。

 いまから50日の間に腹囲を劇的に落とすことは不可能ですから、、、、、しまりのない体で演台に立つことになりそうですね。

ベニマンサクの紅葉

2011年10月21日 | 山歩きから
 今日は県北の山歩きを予定していましたがあいにくの雨予報のため、予定を変更して廿日市市の「おおの自然観察の森」に行きました。

 今年はマツタケが豊作なのか、近くにはマツタケを採りに来たらしい車がたくさん駐車していました。私たちの目的はマツタケではなくて、おおの自然観察の森から大野権現山に登ることとベニマンサクの紅葉を見ることです。

 ベニマンサクは他の落葉樹より早く紅葉します。色々な情報をもとに今日が見ごろ、と判断したのですが、、、、、。

 イマイチぱっとしなかったのは天気が悪かったからでしょうか?大野権現山を下りて現場に行ったときは小さな雨が降っていました。このような写真を撮るときは快晴も良くありませんが、雨も良くないようです。

 とにかく写真を紹介します。

            

           

      

            

      

      

 「ベニマンサク」は,別名マルバノキ属(丸葉の木)で,大野町では昔から「ばんの木」と呼ばれ,広く町民から親しまれ町の木に指定されています。「ベニマンサク」は,長野,岐阜,愛知の3県を中心に近畿,中国地方及び四国のごく限られた地域に分布しています。大野町の「ベニマンサク」は,学術上貴重な不連続分布の例として広島県の天然記念物に指定されています。第3紀(200万年前)?以来,地殻変動などで海底に没したこともない平穏な限られた地域で,太古より生き続けた「ベニマンサク」は,まさに生きた化石と思われます。

 地元の大野町のホームページには以上のように説明されています。

 これでわかるようにベニマンサクは全国どこででも見ることが出来る木ではないのです。

 昭和12年5月28日 広島県の天然記念物に指定されています。