タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~5月31日

2009年05月31日 | タカの渡り観察
永いあいだ有難うございました。今日が最終日です。

 2月下旬からはじめた2009年春の連続調査は今日で一応終わります。長期間にわたる観察、お疲れ様でした。そしてこの間に寄せられたご声援に感謝いたします。

有難うございました。

 今シーズンの(ハチクマのシーズン)総観察者数    196名
                  ハチクマの総数  2881羽
                  一人当たり     14・7羽

 昨シーズンは           総観察者数    136名
                  ハチクマの総数  2124羽
                  一人当たり     15.6羽

 観察者数が増えてハチクマの絶対数は増えましたが、一人当たりの数字では昨年が上回っています。

 このような分析にどれだけの意味があるのか良く分かりませんが、数字のお遊びとしてはそのような結果になっています。

今日の観察結果

  5月31日   晴時々曇
   
    観察者    トビ吉 ジューヤク キョージュ カンヌシ スワロ 二位の方 御大
    観察時間   8:30-16:30

      ハチクマ           4

  これだけのメンバーが揃っても飛ばないものは見えない、と言うことでしょうか?まぁまぁ、硬いことは言わないでください。和気藹々、シーズン最後の観察を楽しむことが出来たのですから、皆さま大満足の一日だったはずですから。

自然観察会に参加しました

 タカ長は観察を休んで別の観察会に行きました。これも浮世の付き合いなのです(?)



 場所は安芸の宮島。「自然の博物館」をつくる会の主催行事です。植物観察がメインで野鳥観察はサブ、と言った観察会でした。



 60名ちかい参加者があり、宮島の桟橋から広大の「宮島自然植物実験所」まで歩きながら、植物観察をしました。講師の先生から楽しくて実り多い解説を頂きましたが、音が植物オンチのタカ長の頭にはほとんど残っていません。ゴメンナサイ。



 白い清楚な花をつけているのはネジキ。木の幹がねじれているのでこの名前が付いたようですが、まるで○○さんのようですね、とは言わないことにしましょう。植物でも人でも真っ直ぐなものばかりでは面白くありませんから、、、、。



 テイカカズラの白い花が香っていました。この時期の花、といって良いのでしょうか?



 センダンの花。いろいろ説明を聞いても覚えが悪くてこのブログに書くことが出来ないタカ長です。うかつなことを書くより「沈黙は金」で行くことにします。




 この特徴ある葉をしたつる性植物は「オオバウマノスズクサ」です。鹿の食害から守るためにネットで保護されていますが、これだけはネットの外で元気に育っていました。



 これはヒメヤシャブシ。別名をハゲシバリと言うのだそうです。人によってはハゲシバリが本名だと思っているようです。山が崩れて禿山になったところに生えてくるからこの名前が付いたようですが、タカ長はハゲの二文字に過剰反応して、今日の説明は皆忘れてしまっても、このハゲシバリだけは覚えてしまいました。

何時間も先生に説明していただいて、頭に残ったのはこのハゲシバリだけ何とも情けない参加者ですね。

 でも今日はとても楽しい一日でした。主催者の皆さま、スタッフの皆さま有難うございました。




今日の観察~5月30日

2009年05月30日 | タカの渡り観察
急ブレーキがかかってしまったようですね。

 昨日から1/25 に激減した今日のハチクマ。本来の姿に戻った、と考えれば別に問題は無いのですが、出なければ出ないで不満顔の観察地の面々です。

 さすがのガミーネおじさんも今日はお手上げの状態でした。今日は散髪に行ってすっきりとした姿で帰るそうです。そうすると明日は出るのかなぁ。

5月30日   晴時々曇

  観察者    トビ吉 ジューヤク ガミーネ タカ長 カメ吉 カンヌシ
  観察時間   8:30-16:00

     ハチクマ           2
     サシバ            2

 ゼロにならないところがミソです。明日はタカ長は観察に行くことが出来ませんが、6月1日は観察に行きます。ジューヤクさんも来られます。タカ長観察地の幹部(?)が観察してゼロを確認するために(?)観察に行きます。

 6月1日に二桁の渡りを記録したら、、、、どうしましょうか?

今日の観察~5月29日

2009年05月29日 | タカの渡り観察
渡りはいつまで続くのか???

 タカ長は都合で観察に行きませんでしたが、トビ吉おじさんらの観察ではまだまだ渡りは続いています。今日も7羽のハチクマが流れてきたり、2+7羽が飛んできたり、、、、、シーズン最終盤とは思えないような渡りが続いています。観察予定は今月末までの2日間ですが、この調子では月が替わっても時間を見つけて観察地に通わないといけないのでしょうか?

 嬉しいような、いつまでも区切りが出来なくて困るような、、、、、どうすれば良いのでしょうか?

  5月29日   晴

   観察者    トビ吉 ジューヤク カメ吉 須賀の局 二位の方 コリ吉
   観察時間   8:30-17:00

     ハチクマ          49
     サシバ            1
     ツミ        東向き  1

 ご覧のように渡りはいつまで続くのか分からないような状態です。これから少しずつ数を減らしてゆくのか、明日突然ゼロになるのか、まったく予想できません。渡りのことは誰も分からないのです。

今日の観察~5月28日

2009年05月28日 | タカの渡り観察
こんなこともあるのですね~ゼロが待ち遠しいのに???

 今日の観察地は朝から適当に白い雲があって最高のコンディションでした。確か雨予報だったはずですが、、、、、、。

 今日も東よりの風が強くて、ハチクマにとっては条件の悪い向かい風です。しかし、行くと決めたら行くのでしょう。ハチクマは翼の迎え角を上げて高度を稼いだあと、前方に落ちる感じで前に飛んでいきます。アホウドリなどの水鳥たちがほとんど羽ばたくこともなく水面を移動しているのと似ていますね。今日のように向かい風が強い日は対地速度が落ちて飛行距離を稼ぐことは出来ませんが、それでも案外楽に渡っているのかも分かりませんね。

 それにしても7羽・5羽・8羽の柱(?)が出来たり、雨のために撤収まぎわには9羽の柱が出来るなど、観察終了宣言を出しにくい渡りが続いています。今年のハチクマの渡りは例年より早く始まった印象があるのですが、この時期にこのような渡りを記録したこともありません。このような年もあるのですね。

5月末日で観察を終了することにしているのですが、、、、、、この調子ではゼロを記録しないまま観察を終えることになるのでしょうか?

今日の観察結果

  5月28日   晴のち曇のち弱雨

   観察者    タカ長 トビ吉 ジューヤク カメ吉 コリ吉 二位の方
   観察時間   8:00~15:15 雨のため早めに撤収

     ハチクマ           58
     ツミ         東向き  1

  ゼロになる日を期待している、と言ったらウソになるかも分かりませんが、しかし、いつまでたってもゼロにならないなぁと思いつつ観察していることも事実です。



 5月10日、まだ明けきっていない空を対馬に向かって渡っていくハチクマです。このハチクマたちが対馬から九州、そしてタカ長観察地を通って東に渡っていくのだと考えると、今まで以上に渡りを観察する楽しさを感じます。

来年はもっともっと楽しく楽しく観察できるようにしたいと考えています。

今日の観察~5月27日

2009年05月27日 | タカの渡り観察
こんなものでしょう

 終日曇り空の観察地、トビも飛ばない。渡る気配さえ感じられませんでしたが、それでもしぶとくゼロにはしませんでした。この時期のこの天気、まぁ、こんなものでしょう。

 5月27日   曇のち弱雨

   観察者   トビ吉 ジューヤク タカ長 カメ吉 御大
   観察時間  8:30-16:00

     ハチクマ           5

  喧嘩しないようにひとり1羽。それで良いではないですか。

  暇になったのでこれから韓国旅行の写真の整理を始めましょう。韓国情報は写真と一緒に紹介することにします。今しばらくお待ち下さい。

今日の観察~5月26日

2009年05月26日 | タカの渡り観察
本当にこれで良いのでしょうか?

 いつもなら「もの好きなのぉ」と半分は呆れ顔されながらしているこの時期の観察、しかし、今日は違いました。9時前にA山の前をハチクマが現れました。近すぎて、どうせ居つきだろう、とぼんやりと眺めていたら目の前をゆっくりと流れてゆきます。そしてB山でも3羽、50番鉄塔でも3羽と次々に沸きあがり、あまり高度を上げないまま渡っていきました。
「あの分は数えた分だ」「いや違うよ、あれは尾根の向こうから上がってきたものだ」と騒がしいこと、この程度の数字でパニクルのはおかしなことですが、誰もがこのようなことがあるかも、と言う心の準備が出来ていないのです。




 時にはB山の尾根から十数羽が湧き上がったり、A山の稜線から9羽、その9羽が観察地の上を飛び去る前に5羽が流れてきたり、午前中の出方は最盛期を思わせるものがありました。本当にこれで良いのでしょうか?



 今シーズンの渡りは早く始まった印象がありましたが、この時期になって三桁の渡りを記録することはあまり無いことなので、シーズン終了後にあらためて今年の渡りを検証してみないと、今年が早かったとか遅かったとか言うようなことは軽々に言えない気がしました。一日二日の結果、いや、ひとシーズンやふたシーズンの結果を見て渡りの状況を軽々に決め込んではいけない、と言うことをあらためて教えられた今日の渡りでした。



本当にこれで良いのでしょうか?

 春の渡りの終わりを確かめるために観察を続けていたら、いつの間にか西向きの渡りが始まったりして、、、、、何て言うことはないですね???

使用した写真は5月13日にコジェドで撮影したもので、本文とは関係ありません。

今日の観察結果

  5月26日   晴

   観察者    トビ吉 タカ長 ジューヤク カメ吉
   観察時間   8:30-16:30

     ハチクマ          153
     サシバ             1
     ハイタカSP    東向き  3

 それにしてもこの時期のこの数字、誰も想像していなかったのではないでしょうか?渡りはまだまだ続くのか、それとも今日は特別な「今シーズンの慰労会」だったのか、誰にも分かりません。




今日の観察~5月25日

2009年05月25日 | タカの渡り観察
まだまだ渡りは続いています

 今日のブログをアップしようとしたら突然「パスワード」を入力しなさいと言うメッセージが出てきて、それまでの苦労は水の泡。同じことを二度するのは辛いので結果だけ報告させていただきます。

  5月25日   晴

   観察者    ジューヤク タカ長 トビ吉 カメ吉 コリ吉
   観察時間   8:00-16:30

     ハチクマ           46
     サシバ             5
     ハイタカSP    東向き  3

 春の渡りは今しばらく続きそうです。

 今日も何羽かの成鳥♂の渡りを記録しましたが、今から行って間に合うのでしょうか?いらぬ(?)心配をしているタカ長です。

今日の観察~5月24日

2009年05月24日 | タカの渡り観察
タカ長もトビ吉も観察地を留守にしましたが、、、、

 タカ長もトビ吉も観察地を留守にしましたが、若手のホープががんばってくれたようです。タカ長観察地の将来は明るいなぁ。

今日の観察結果

  5月24日   曇りのち晴れ

   観察者    ジューヤク キョージュ 若大将 カンヌシ
   観察時間   8:00-16:00

     ハチクマ          18
     サシバ            2
     ツミ              1

  まだまだ渡りが続くのでしょうか?トビ吉おじさんは今月いっぱいがんばるそうですが、タカ長は??? 他にも予定がありますから、、、、、。

実は山歩きをしていたのです

 今日は観察を休んで山歩きをしていたのです。行き先は十方山。コマドリの声だけでも聞きたいと言う密かな期待を持っての山行きでしたが、、、、、、



 二軒小屋の駐車場から横川谷の緑の中を歩く頃はよかったのですが、頂上を前にして雨が降り始め、仕方なくそこの木陰で弁当を広げることになりました。頂上には木陰もない山ですから、そのような判断をしたわけです。



 四方八方、と言いますがそれよりまだ多い十方を見渡すことの出来る展望がウリの山頂も、今日は何も見ることが出来ませんでした。山頂では記念写真を撮っただけで早々に下山しました。



 と言うことなので、写真らしい写真も撮っていません。タカ長観察地は観察可能の天気でしたが、山の天気は悪かったようです。

 お目当てのコマドリやコルリの声も聞くことが出来ませんでした。


今日の観察~5月23日

2009年05月23日 | タカの渡り観察
ローソクの灯が消える前のように???

 渡りのシーズンも最終盤、この2~3日天気が悪かったとしても正直あまり大きな期待をしないで観察していました。思ったとおり10時過ぎに1羽が観察地の前を近く飛ぶまで、渡りの気配さえ感じられない状態でした。ところがそれから少しずつ飛び始めて十数羽になった頃「あと80+で三桁になる」と誰が言うともなく話し始めました。もちろん誰もその時点で三桁になるとは考えてもいませんでした。

 ところがタカ長観察地のゴールデンルートに5羽とか6羽のハチクマが現れ、多いときには十数羽の群(?)まで現れて、三桁の実現も夢ではなくなりました。今日の観察者はベストメンバーとは言っても飛ばないものは見ることが出来ません。あっさりと三桁を実現してしまいました。

 今日観察地の来ることのできなかった人は、大きなものを見逃したのかも分かりません。何しろこの時期に三桁の渡りを記録したことはこれまで無かったことですから。

 今日の渡りはローソクの灯が燃えつきる前に大きくなるようなものだったのでしょうか?今日の観察で総合計4000羽の達成が射程距離に入りました。

今日の観察結果

  5月23日   晴

    観察者   タカ長 トビ吉 キョージュ アサギ姫 ガミーネ ジューヤク コリ吉 カンヌシ カメ吉 他
    観察時間  8:00-17:00

     ハチクマ          114
     サシバ             4

  観察する目の数が増えれば良い結果が付いてくる、とは言っても、予想以上の結果が出て満足しています。それにしてもこの時期にこれだけの人が集まる観察地が他にあるのでしょうか?

観察余話~あぁ~失敗

 5月9日の観察中に撮った、プサン港をバックに飛ぶハチクマはすでに紹介しました。タカ長カメラをマニアルにセットして、距離は無限大で若干の修正をしながら撮影したのです。遠くを飛ぶハチクマは何とかそれなりに撮れたのですが、、、、



 突然近くを飛んでくれるとタカ長の技能、老眼ではうまくキャッチできません。260ミリで撮影して、トリミング無しの映像ですから写真を撮られる人はどの程度の距離かお分かりいただけるのではないでしょうか?



 無限大にしていたピントを近くに持ってきて、、、、、と何枚か撮影したのですが全部ピンボケ。一番ピントが来て欲しい写真がご覧の状態になりました。この距離ならタカ長カメラでも「オート」でとらえることが出来たはずですが、、、、、。逃がした魚は大きいですね。



 程ほどの距離ならこの程度にはとらえることが出来たのですが、こちらのほうがフロックで、上の写真のほうがタカ長の実力なのでしょうか?(トホホ)



 同じ観察地から撮った五六島です。海も青、空も青、体全体がブルーに染まりそうな観察地の上で、韓国の研究者と一緒に観察できただけで幸せいっぱいのタカ長でした。これは本音です。


今日の観察~5月22日

2009年05月22日 | タカの渡り観察
観察者の数は日本一ですが、、、、、

 昨夜の天気予報ではもう少し天気が回復すると思ったのですが、ほとんど終日厚い雲が観察地を覆っていました。

 タカ長は午前中は裏山歩き。オオルリやキビタキの姿は確認しました。センダイムシクイやヤブサメの声も聞きました。しかし、それ以上の(?)珍鳥の気配はありません。今年は珍鳥の仲間に入るのかと心配していたホトトギスの声と姿を観察地で確認できて、ホットひと息ついた気分がします。来てくれれば終日うるさいホトトギスですが、しかし、この時期まで声を聞かないと何か心配でした。

今日の観察結果

  5月22日   曇 ほとんど風無し

    観察者   トビ吉 ジューヤク カメ吉 御大 タカ長 コリ吉 他
    観察時間   8:30-17:00

      ハチクマ           2

  以上がすべてです。観察者の数だけはおそらく間違いなく日本一ですが、確認できた渡りはこれだけです。タカ長が観察地にいる間は居つきのハチクマもサシバも姿を見せませんでした。

韓国鳥情報

 タカの渡りが終わると話題選びに苦労するこのブログ、このあとしばらくは韓国鳥情報でつなぐことになりそうです。ご期待して頂いて良いものかどうかは分かりませんが、とにかく今回の韓国訪問のことをお知らせします。



 タカ長カメラで撮ったサバクヒタキです。場所はオチョンド。

 5月2日、その日は天気が悪くて民泊の部屋で休んでいたら、弱雨を突いて外に出ていたタカカノが「シマアオジらしい鳥がいる」と呼びにきてくれました。あわてて外に出てみると、民泊の南側の広場には何やら鳥がウジャウジャ、よく見るとコホウアカでした。その中にシマアオジがいたようです。そのとき私のすぐあとから来ていた群山のC.S氏や韓国野鳥会の会長にそのことをタカカノが告げても、まったく無視して先を急いでいました。私はタカカノらに付き合ってシマアオジを探していたのですが、C.S氏らがいるところが気になって近づいていきました。



 雨上がりの夕暮れ時、光りの乏しい岩礁の上に何やら見慣れない鳥がいるのに気がつきました。先着したグループは大きなカメラを据えて撮影に余念がありません。タカ長も彼らのカメラに比べたらオモチャみたいなレンズで撮影しました。とにかく証拠写真だけはゲットしました。

 撮影の合間にC.S氏と目が合ってお互いににっこり。



 暗くなったのでその日の撮影は止めて民泊に帰りました。その道すがらたくさんのコホウアカを見ました。天気が悪くなってかなり大きな群れ場島に降りて来ていたのでしょう。

 韓国でもその情報は全国に走り、翌朝の船で多くのカメラマンが来ていることが分かりました。しかし、肝心のサバクヒタキは見つけることが出来ません。かわいそうな結果になるのかと心配をしたのですが、夜の間どこかにいたサバクヒタキハかなり遅い時間になって昨日と同じ場所に現れました。

 そのサバクヒタキの話を後日パク・チニョン先生としたくて図鑑を探しましたが、先生の書かれた「韓国の鳥」と言う図鑑にはサバクヒタキは出ていませんでした。先生の説明では、そのサバクヒタキは韓国で2例目の記録のため図鑑には記載されていないと言うことでした。

 オチョンドではこのような珍鳥さわぎにも遭遇することが出来ました。

オチョンドのことは改めて紹介する予定です。ご期待下さい。