タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~3月30日

2010年03月30日 | タカの渡り観察
天気は回復しましたが、、、、

 今朝は快晴。気分は最高でした。同じ気温でも晴れると暖かく感じます。光は春なのです。



 タカ長観察地のソメイヨシノは昨日開花宣言をしましたが、観察地の裏山のヤマザクラはもう盛りを過ぎてしまったようです。季節は確実に春本番に向かっているのです。



 今朝はこの青空の下を歩きました。裏山を歩きながら空を注目していましたが、何も飛びませんでした。トビもカラスも見ることが出来ませんでした。

 観察地に帰ってみると、思ったとおりタカの渡りはほとんど記録されていませんでした。

 山歩きのあとの汗を拭き、着替えを済ませる前にB山の上で2羽のノスリが帆翔しているのが見つかりました。

 これを皮切りにA山あたりからノスリが流れて来ました。今日の渡りは完全に「午後型」だと言えます。

 とは言っても今日の数字では、ノスリの渡りは終盤を迎えたと言わざるをえません。タカ長観察地はハチクマがやってくるまで暇な日々が続くのでしょう。

 しかし、観察は続けてゆきます。何かの間違いでも良いのですが、サシバの群れがやって来ないかと密かに願っています。



 裏山のショウジョウバカマの芽もまだまだ硬くて開花する予兆を見ることが出来ません。

 今朝はまむしを見ました。と言ってもマムシグサのことです。この時期のマムシグサは背丈も低くて写真に撮ってみたくなりましたが、背景が悪くて写真になりませんでした。

今日の結果


  3月30日     晴

     観察者      ジューヤク タカ長 御大
     観察時間     8:00-16:00

        ノスリ            26
        ハイタカ    西向き   6
        ハイタカ    東向き   2
        ハイタカSP  西向き   3

 天気は良くてもこの数字、そのため春の渡りの前半戦は過ぎてしまったように感じるのです。

今日の角島情報

   観察者     アル長
   観察時間    5:45-13:00

      ハイタカ          32
   
   朝は弱い東風。10時頃から弱い北よりの風。
   飛去方向は30羽が韓国方向で2羽が対馬方向であったと言うコメントをもらっています。

   広島から角島に出かけて行って観察するのは大変なことなのです。地元(と言っても下関に在住のアル長さんは1時間かけて観察地に行くことになるので、本当の意味の「地元」と言って良いのかどうか分かりませんが、、、、)観察して下さると大変助かるのです。

   色々ご苦労があるでしょうが出来るだけ多く観察して下さるよう願ってやみません。





今日の観察~3月29日

2010年03月29日 | タカの渡り観察
タカ長観察地の開花宣言です

 今日の観察地は終日北よりの風が強く、時々雨も降る寒い一日でした。このところの寒さのためか、開花が遅れていたタカ長観察地の標準木に数輪の開花が確認されました。

 よって今日タカ長観察地に「サクラが咲いた」と宣言します。







 以上のような咲き方です。今週半ばから気温が上がるような予報も出ていますから、週末にはサクラの見ごろを迎えるはずです。

 今日の結果

  3月29日    曇時々晴 弱雨あり 北よりの風強し

     観察者     ジューヤク タカ長 御大 カメ吉
     観察時間    8:00-16:00

        ノスリ           2
        ハイタカ    西向き  7
        ハイタカSP  東向き  1

  観察内容も今日の天気同様寒々としたものになりました。

  ノスリの渡りは峠を越えてサシバなどに移って行くのでしょうが、タカ長観察地ではサシバの渡りは期待できません。これからハチクマが帰ってくるまで静かな観察が続くのでしょうか?

  そのなかで時々でもドカッと花火を上げてほしいのですが、、、、、、、。



今日の観察~3月28日

2010年03月28日 | タカの渡り観察
総数がやっと1000羽を超えました

 タカ長観察地の今シーズンの記録がやっと1000羽を超えました。

 時にはゼロの日、また1羽とか2羽と言った数字を積み重ねて4桁にのったわけです。




 今朝は朝から曇なのにノスリは高いところを流れてゆきました。これが999羽目のノスリです。時間は8:53、この時間なのにタカ長カメラの射程より高いところを流れて行きました。


 記念すべき1000羽目は低く飛んできて欲しかったのですが、、、、、、

 そのすぐあとA山の左上で帆翔している3羽のタカを見つけました。10倍の双眼鏡で何とか識別できる高さ、999羽目よりも高く上がっています。2羽はノスリ、1羽はハイタカ。どのタカが観察地の上を通過するか?それで1000羽目が決まります。



 これが1000羽目のノスリです。

 ハイタカより先に観察地の上に流れてきましたが、その高さはカメラのファインダーに捕らえるのも難しい高さでした。青空と白い雲の境えを飛んでいるのを双眼鏡で見て、そのあとすぐにカメラのレンズを向けて撮ったものです。通常ならカメラを向ける距離ではありませんが、記念すべき1000羽目なので撮影したわけです。





 今日一番近かったのはこのハイタカ。

 しかし、タカ長のウデではこの程度しか撮れませんでした。まぁ、これで良いでしょう。タカ長に写真の期待をしないようにお願いします。

今日の結果

   3月28日    曇時々晴 弱雨あり

     観察者     ジューヤク タカ長 ガミーネ キョージュ カメ吉 カンヌシ
     観察時間    8:00-16:00

        サシバ           2
        ノスリ           29
        ハイタカ    東向き  2
        ハイタカ    西向き  5
        ツミ      東向き  2
        ツミ      西向き  1
        ハイタカSP  西向き  6

  思ったほど出てくれません。しかし、これも渡り。これからどのように推移してゆくか見守るつもりです。

今日の角島情報

    観察者     若大将
    観察時間    5:50-13:30

       ハイタカ          123
       ハイタカSP          2
       チョウゲンボウ        1


 私たちの新しいメンバーが北九州市で観察を始めています。まだ、観察地も絞り込めていない状況ですが、出来るだけ観察に出かけてもらい、少しでも多くのデータを集めてもらうつもりです。

 なにぶんにもはじめたばかりの段階です。長い目で見て頂くようお願いいたします。




今日の観察~3月27日

2010年03月27日 | タカの渡り観察
久しぶりの晴、快適な観察

 久しぶりに晴れました。

 観察地に出かけたらノスリが1羽出た後でした。近くて、順光できれいだったとジューヤクさん。タカ長の観察準備が整う前にハイタカが出ました。何とかタカ長カメラを向けることが出来る距離です。

 急いで撮影して、ディスプレイを覗きながら初列が、、、、と数えようとしましたが写真がハッキリしなくて良く見えない状態でした。タカ長のウデではこの程度なのでしょうか?







 この2羽は観察地の東側から入ってきて上空で帆翔したものです。入ってくるときはハイタカの♂と♀だと思っていたのですが如何でしょうか?写真で見るとまったく違って見えて、、、、、。本当はもっとしっかりとした写真を撮って、その写真をもとに確認する習慣をつけないといけないのですが、、、、、。

 本当のことを白状すると、最初の段階ではカメラのフォーカスがAFからいつの間にかMFになっていてあわてたのです。タカ長の野鳥写真のウデはその程度ですから、写真判定するのも容易ではないのです。



 とは言ってもこの写真のように有ると無いでは大違いですね。AFで撮ったノスリですが、この時間には高いところを流れて来ました。それでも何とかノスリであることは分かります。



 これは観察地の東側で帆翔しているミサゴ。これでも証拠写真にはなりそうです。

 本当の意味の野鳥写真、図鑑用の写真としては使い物にならない写真ですが、観察の証拠写真としては何とか使えます。今はデジカメ時代、フィルム代を心配する必要が無いのでとにかくシャッターを押すことにします。

小さなお客さんが来られました

 タカ長観察地に小さなお客さんが来られました。K君兄弟。お祖父さんに連れられての来訪です。

 その彼が手作りの名刺をくれました。「日本野鳥の会会員」とあり、きれいなキビタキの絵が添えられています。兄弟二人ともカメラを持って野鳥写真を撮っているようでした。ディスプレイで見るとカワセミなどの写真がありました。タカ長観察地のカメ吉おじさんのライバル出現ですね。

 そのK君兄弟、イカルの写真を撮りたいと言っていました。イカルは観察地の東側の木に、普通にやって来るのですが、そのときに限って来てくれませんでした。そして彼らが帰ったあと小さな群れが飛んできました。



 しかし、止まったのはいつもの木ではなく、その下の遠い木の上でした。写真に撮れる距離ではないのですが、K君もこのブログを見てくれていると言うことなのでアップしてみました。木の中にブツブツと見えるのがイカルです。

 K君、いつもはもっと近いところに止まりますから、またタカ長観察地に来てください。今度はイカルとハチクマの写真を撮りましょう。

 それにしても驚きは彼らの視力。東に飛び去ったタカを「まだ見える、まだ見える、、、」と言って裸眼で追っていました。この面ではタカ長観察地のおじさんたちはまったく歯が立ちませんでした。

 彼らのような若い野鳥愛好家が順調に育ってくれることを願ってやまないタカ長です。

今日の結果

  3月27日    晴のち曇

     観察者     ジューヤク ガミーネ タカ長 カメ吉 コリ吉 カンヌシ
     観察時間    8:00-16:00

        サシバ            1
        ノスリ           107
        ミサゴ            1
        ハイタカ    西向き  6
        ハイタカ    東向き  3
        ツミ      西向き  2
        ツミ      東向き  2
        オオタカ    東向き  1
        ハイタカSP  西向き  3
        ハイタカSP  東向き  3

 こうして見るとずいぶん賑やかな観察結果ですね。週末は目の数も多くて、観察地のあらゆる方向に目を配ることが出来るので多くのタカを記録できます。そのためばかりではないのでしょうが、楽しかった今日の観察を思わせる結果ですね。

今日の角島情報

 今日は下関のアル長と広島の若大将が観察しました。思ったほど出なかった印象がある今日の結果です。

   観察時間     5:45~14:30

       ハイタカ          66
       オジロワシ         1

  ハイタカは少なかったですがオジロワシが見られて満足だったはずです。渡りの時期は何が出てもおかしくありません。思わぬタカ、野鳥に逢うチャンスがあるのがこの時期の観察ですから、、、、、。




今日の観察~3月26日

2010年03月26日 | タカの渡り観察
寒い寒い観察が続いています

 雨続きの毎日。今日はもう少しは天気が回復してくれると思っていましたが、観察地に出かけてみると山は雪、桜のつぼみも開くことが出来ないようです。



 朝は風がなかったのですが、そのうち風も出てきて、、、、とにかく寒い。そろそろ寒いのはご遠慮したいのですが、なかなか天気予報のようにはゆきません。



 タカ長は午前中裏山を歩いてきました。山は薄化粧。それより何より風が冷たくて、とても花見シーズン直前とは思われません。ノスリが渡ってくる西のほうは厚い雪雲が張り付いたままで、今日の観察結果はこの空を見ただけで推察できました。



 その雪雲からは雪も降ってきました。時に激しく、、、、、。まさに冬景色そのままの山上の池です。

 観察地に下りて午前中の結果をみるとハイタカが2羽だけ。この天気ではノスリはほとんど動かないのでしょうか?



 光を浴びると開花直前を思わせる観察地のサクラですが、この寒さで足踏みしているはずです。明日からの週末には花を見ることは出来ないようです。



 観察地で見つけた咲きかけの一輪。

 天気予報によると来週からは気温が上がるようですから、次の週末には観察地のサクラも見ごろを迎えるはずです。



 サクラの開花と反比例するようにノスリの渡りが収束するとしたら、今シーズンは山のない、消化不良のまま終わるノスリのシーズンになります。そのようにならないよう、もう一山やってくることを期待してやまないタカ長です。

今日の結果

   3月26日     曇時々晴 しばしば雪が舞う

      観察者     ジューヤク カメ吉 御大 タカ長
      観察時間    8:00-16:00

         ノスリ           1
         ハイタカ    西向き  3

  終日寒い観察地でしたが、渡りの内容も寒々としたものですね。この寒さに耐えたものは大当たりの栄誉を、、、、、と言うことにならないのでしょうか?


今日の角島情報です

 角島には下関のアル長さんが観察に出かけました。

 観察時間は6時から13時。こちらも北よりの風が強くて寒かったようです。そのため渡ったハイタカは2羽のみ。

 アル長さんは明日も観察に出かける予定です。ここ何日かの悪天候でハイタカもたまっているはずです。明日は天気が回復して、ドカッと渡ることを期待しています。

    アル長さんお疲れ様でした。明日もよろしくお願いします。


梅雨のような天気になりました

2010年03月24日 | 日々雑感
雨の中の歩き遍路

 梅雨のような天気になりました。菜種梅雨?

 幸か不幸か観察休止。この間に歩き遍路です。と言ってもはじめから決まっていた日程ですが、この雨なら観察地の心配は不要、安心して歩けると言うものです。



 それは良いのですが、本当に本当に初めから終わりまで雨でした。「春雨じゃ、濡れて行こうか」と言う程度の雨ならまだしも、時には本降り、そのなかには雹が含まれているときもありました。



 昨日歩いたのは57番栄福寺から58番仙遊寺を経て59番国分寺に、そして次の60番横峰寺への途中にある世田薬師までの15.2km。約30,000歩の行程でした。番栄福寺から仙遊寺まで、そして山上にある仙遊寺からふもとに下りるところには地道、山道もありましたが、、、、



 その他はアスファルト道でした。アスファルト道もこのようなローカルな道なら車も少なくてよいのですが、町中の小さな道にしても幹線道路にしても車が多くて、雨水を飛ばされながら、そのなかを歩くことは楽ではありませんでした。



 歩き遍路はやはりこのような道を歩くことがベストですが、しかし、このような道は全行程1200kmの1割か2割だと言うことです。国道を車のしぶきを浴びながら歩くことが修行になるのでしょうか?

 遠足気分で参加の私には、その答えは良く分かりません。



 春ですから花はたくさん咲いていました。しかし、この歩き遍路のペースはタカ長たちが山を歩くような道草ペースではないので、ゆっくりと花を楽しむことは出来ません。本当に歩き遍路をするのならツアーなどにのらないで、自分で歩くべきなのでしょう。

 昨日はそれで気分転換できましたが、今日も明日も天気が良くないようですね。

 観察休止が続きそうです。週末組の皆さまには最高の(?)天気になりそうです。その時は皆さんの協力を得て数日分のノスリを出したいものです。


 

今日の観察~3月22日

2010年03月22日 | タカの渡り観察
嵐が去って穏やかな観察日和になりました

 三連休の前半は大荒れの天気でしたが、今日は朝から穏やかな観察日和になりました。昨日、標高1000の峠で強風を受けてきたタカ長には春のように感じられました。



 昨日紹介した写真です。今朝観察に出かけようとしたらマイカーはこの状態です。いくらなんでもこれでは観察地には行くことが出来ません。大急ぎで洗車して出発しました。



 ご覧のようにきれいにしました。これなら問題ないでしょう。車も心もさっぱりして観察開始です。



 天気は快晴。サクラの花芽も日に日に大きくなっています。渡りのほうはサクラが満開になるまでにドカッと大記録を出したいのですが、、、、、。

 明日から天気が悪いようです。週末組には最高の天気予報が出ています。まだまだ渡りは続きますから週末を楽しみに明日から元気で働いてくださいね。ウイークデイに在庫を使い切らないようにしておきますから、、、、、。

今日の結果

  3月22日    快晴のち曇

     観察者     ジューヤク カメ吉 ガミーネ タカ長 キョージュ カンヌシ
     観察時間    8:00-16:00

        サシバ            1
        ノスリ           100
        ハイタカ    西向き   13
        ハイタカ    東向き   1
        ハイタカSP  西向き   4
        ハイタカSP  東向き   1

 サシバは今季初認です。A山の左から2羽のノスリとともに現れ観察地の上を東に渡って行きました。11:28。

    2009年の初認4月3日。2008年は3月15日。今年はその中間。平均的な初認日と言うことでしょうか。

角島からも情報が入りました。

 下関のシンチャンとアル長おじさんが観察に出かで大きな渡りをゲットしました。このところ荒れ模様の天気が続いていたのでハイタカがたまっていたのでしょう。タカ長の予想がぴたりと当ったので気分は最高です。新人時代に良い思いをしてもらって、タカの渡り観察にますますはまってもらって、、、、、、。それがタカ長の下心です。

   観察者     シンチャン  アル長
   観察期間    5:50-13:00

      ハイタカ           374

  8時台までは低く韓国方向へ羽ばたきながら、それから11時頃まで渡りの方向が南のほうに向かい(対馬方向?)そのごまた韓国方向へ渡りの方向が変わったそうです。

 角島の記録はこれからも積み上げていきたいので下関在住のメンバーにはついつい期待したくなります。もちろん広島から出かけて観察することもありますが、、、、、、。




今日の観察~県北の山から

2010年03月21日 | タカの渡り観察
風の強い連休でした

 昨日と今日、タカ長は別の用件で県北に行きました。しかし、昨日は黄砂と風、そして今日は強風のため鳥の面ではあまりよいことはありませんでした。その中で昨日はクマタカ4羽が時には波状飛行をまじえて飛んでいるのを見ることが出来たので満足です。あまり大きなことを考えると罰が当りますから、これだけで最高の週末であった、と言うことにしておきます。



 一夜明けるとタカ長の高級車はご覧の通りです。中国でひどい黄砂が記録されたニュースは昨夜聞きましたが、それがあっと言う間に私たちの上まで飛んできたのですね。

 早く、雨とともに飛んできたのか、今日は空気がクリアだったので助かりました。



 久しぶりに内黒峠に行って見ました。本当に久しぶりのことです。

 この内黒峠では過去何日もハイタカ属やノスリの渡りを記録したことがあります。それはいずれも秋の渡りで、この時期に行ったのは初めてのことです。この二日間で少数の渡りを記録することが出来ましたが、気象条件が良くなかったので、この記録だけで内黒峠の春の渡りを云々することは出来ないようです。



 今日は若き(少なくともタカ長よりは、、、)新入生もまじえ5名で楽しく観察しました。若い人たちと観察するのは楽しい、と言うとタカ長観察地のおじさんたちに叱られそうですが、しかし、本当に楽しいものは楽しいですね。観察時間がアットと言うまに過ぎてしまった感じです。

 この新人さんは素晴らしい名前のブログをもっておられます。爽やかな風に吹かれて旅に出たくなるような、そのような意味を持つ俳句の言葉を題名にされていますが、あまりのも素晴らしい題名、漢字なのでパソコンで捜し出すことが出来ませんでした。そのようなわけでこのブログの紹介は後日、と言うことにさせて頂きます。



 落葉した木が春の日に輝いていました。晴れれば標高1000mの峠も快適です。



 新人さんに敬意を表して、旅に出たくなるような風の写真を撮ってみたかったのですが、タカ長のウデでは撮ることが出来なかったようです。

 この峠はタカ長には青春の思いでと重なる峠なのです。重いザックを担いで、時にはその上にスキーを乗せて何度も越えた峠なのです。忘れられない人たちと越えた峠なのです。車時代の前のことで、峠の上で初めて車のタイヤのあとを見たときはひどい衝撃を受けたものです。

 その頃はほとんど夜間に峠を越えていたので、この写真のような風景は思い出の中にはありません。この写真はあるグループの写真部長をされている新人さんに送るタカ長からのささやかなプレゼントです。

今日の観察~窓ヶ山で、、、、

2010年03月19日 | タカの渡り観察
思った以上の渡りを楽しむことが出来ました

 今日のタカ長は山歩きの日です。登る山は下心を持って窓ヶ山。仲間もそのことはシッカリと理解しています。



 今年の冬、タカ長観察地から写した窓ヶ山です。「窓」とは「キレット」のこと、キレットがある山だから窓ヶ山と言うのでしょうか?二つのピークの左が西峰、右が東峰になります。

 タカ長たちはこの東峰で観察しました。



 西峰から見たタカ長観察地方面です。中央のおわん型の峰の向こうにうすい白い線が見えますが、そこがタカ長観察地です。その左下のやや広いラインがグランドです。

 向こうには広島湾、そして宮島も見えます。

 山に登って早々にトビ吉おじさんに電話したらまだ出ていないとの返事でした。そのためにのんびりと構えていたら、、、、



 ドラマは突然始まりました。東峰から見ていると、西峰の向こうからノスリが現れて南側を東向きに流れて行きました。そのあとも次々と面白いように流れてきます。西峰の上で帆翔して高度を上げ東峰の上を流れていくものもいます。この場合は岩の上に寝転んで観察します。

 最初は写真を撮るつもりでいましたが最初の一枚は遅れて後追いのノスリ、何とか2~3枚証拠写真を撮ったら、渡ってくるノスリはますます多くなったのでカメラは放り出しました。

 渡りが一段落した頃英国人と日本人の二人組が登ってきました。多くのタカを見てご機嫌なタカ長は口も滑らか、英語と日本語を交えて(ロンドンから来たと言う彼も日本語が少し分かるようでした)短時間でしたが英国人との交流を楽しみました。

「 That is common buzzard, Japanese name is NOSURI, not no 3 」

 と言う調子です。最後が分かりますか?「ノスリ、ノースリーではありませんよ」と言う、タカ長としてはジョークのつもりです。彼と話しながらチャンとハチクマの宣伝もしておきました。しかし、彼はバードウォッチャーではないので、山を下りたら鳥のことは忘れてしまうはずです。

 ともあれ思った以上のタカの渡りが見えて、タカ長だけでなく仲間たちも楽しんでくれました。ゆっくり昼食が採れないくらい盛り上がりました。



 2時間くらい渡りを楽しみ全員満足して山を下りました。この時期にこの山に登った意味を仲間は知っているのですが、それでもタカが現れてくれないと観察に長時間付き合ってもらいにくいのです。その点今日は安心して付き合ってもらえました。時間さえあればもっと山にいたい気分でしたが、下山に2時間近くかかるので仕方なく観察を止めた訳です。



 全員無事下山。今日もハッピーな一日でした。感謝、感謝です。

観察結果

   観察者    タカ長ほか11名
   観察時間   11:30-13:50

      ノスリ            53
      ハイタカ    西向き  14
      ハイタカ    東向き   4
      ミサゴ            2
                         合計 73

  実質2時間でこれだけ記録できました。上々の成績です。何より良かったのはこのうちのほとんど全部が肉眼で見つけることが出来たタカだと言うことです。それだけ近かったので仲間たちも盛り上がることが出来たのです。


タカ長観察地の結果

  3月19日    晴れ一時曇

     観察者      ジューヤク トビ吉
     観察時間     8:00-16:00

        ノスリ           29
        ハイタカ    西向き  5
        ハイタカSP  西向き  3

 この結果だけでノスリはタカ長観察地の北側を多く渡る、とは言えませんが、今日は素人が多かった私たちのグループが良い思いをしたようですね。

 タカ長は秋のハチクマのシーズンにも窓ヶ山でチョッとした渡りを記録しています。窓ヶ山の岩に寝転んでタカの渡りを楽しむ、、、、、、なかなか良いと思われませんか?





今日の観察~3月17日

2010年03月17日 | タカの渡り観察
視力検査をするような観察でした

 今日も障子岩に登りました。おそらく今月最後の障子岩での観察です。天気は快晴、先日のような黄砂も見られないで、春の観察としてはまずまずの視界です。



 同じような写真を何度も紹介するようですが、これが障子岩から見る世界遺産の島・宮島です。中央の高いところが最高峰の弥山で、その右にこぶみたいに見えるのが駒ヶ林、そして右のほうに離れて見えるのが岩船山です。

 今日のノスリはその岩船山の稜線が手前の極楽寺山の稜線と交わるあたりから帆翔して高度を上げ、宮島の上を空抜けで流れていく個体が多かったようです。宮島の島抜けで流れるノスリや海抜けで高度を上げてくるものもいました。

 しかし、いずれも距離があってタカ長がイメージする写真にはなりそうもありませんでした。この時期のノスリは団体で流れてくることはほとんどないので大きな期待はしていませんが、タカ長としてはハチクマの写真を撮りたいのです。正確に言えば、シッカリしたカメラを持っている人に撮って頂きたいのです。タカ長はハチクマの最盛期には韓国で観察しているはずですから、宮島をバックに飛ぶハチクマを撮ることは不可能です。



 これも遠かったのですが分かりますか?もう少し早く気がつけばよかったのですが、ミヤマガラスと思われる群、40±が宮島の岩船山の上で帆翔しているところです。写真を撮ったときは少しバラけていました。これがハチクマで、帆翔している場所がもう少し左側の弥山の上で、もう少し手前なら、、、、、と言ってはいけない「もし」を言っています。



 宮島を離れたノスリが東に流れていくところを何度か撮ってみました。ファインダーを見ても何も見えない状態で、おそらくこのあたりを流れているだろうと検討をつけてシャッターを押してみたものです。何枚かシャッターを押したらノスリが写ったものもありました。と言ってもご覧のように豆粒、いやケシ粒より小さいものでした。画面の左のほうに上下に3羽見ることが出来ますか?



 同じように2羽が写っていますが分かりますか?1羽は画面からはずれそうになっています。これでは証拠写真にもならないようですが、帆翔しているときにノスリであることを確認してからカメラを持って、タカ長カメラのズームをきかせて撮ったものです。

 何度も同じようなことを言うようですが、これがハチクマで、もう少し近いところを飛んでくれていたら絵になるとは思われませんか?

 下のタカ長観察地でも今日の渡りは南側で、ほとんどすべて遠かったようです。タカ長が障子岩から下りてトビ吉おじさんたちと合流した後A山から5羽のノスリが流れてきましたが、これもまた高くて小さなノスリでした。

山の上でも下でも、視力検査をするような観察が続きました。

    参考記録です。

    観察地    障子岩
    観察時間    8:30-14:00

        ノスリ           55
         ハイタカ    西向き  4
        ハイタカSP   西向き  6


 一人でこれだけ見ることが出来たのですから上出来です。しかし、本当は三桁の渡りが記録されるときに障子岩にいたいのですが、、、、、、これだけは予測できませんね。


タカ長観察地の結果

   3月17日    快晴

     観察者     ジューヤク トビ吉 タカ長
     観察時間    8:00-16:00

        ノスリ           57
        ハイタカ    西向き  12
        ハイタカ    東向き  1
        ツミ            1
        ハイタカSP  西向き  7
        ハイタカSP  東向き  1

 そろそろ三桁の渡りが見たいのですが、いつになるのでしょうか?週末にキョージュが出勤しないと数が出ない???

 キョージュに限りませんが、週末組の皆さんまだまだ楽しみを残していますよ。

たった今、下関から情報が入りました。ノスリが5羽。西が渡っていないとしたら明日も大きな期待は出来ないのでしょうか?