タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月30日

2007年10月30日 | タカの渡り観察
 観察地のそばの水溜りも干上がってしまいました。夏にはアメンボウが泳ぎ、トンボが卵を産みつけていましたが、、、。水中の生き物はどうなるのでしょうか?一度はカワセミがやって来たこともある水溜りですが、今日はセグロセキレイも姿を見せず、命の営みは感じられませんでした。

10月30日 晴後曇

 観察者   タカ長
 観察時間  8:30-14:30

  ノスリ         5
  ツミ      西向き  7
  ハイタカ    西向き 1
  ハイタカSP  西向き 5
  ハイタカ    東向き 2
  ハイタカSP  東向き 1

朝は思った以上に出て、この調子では何時までも観察は止められないと取り越し苦労をしたのですが、11:50以降まったく出ませんでした。

 渡り不明のハイタカが2羽うろうろしています。そのハイタカが思わぬところから飛び出してくるので、適当な刺激になり眠気を覚えなくてすんだのですが、、、

 ジョウビタキも居ますが昨日ほど激しく飛び回っていません。アサギマダラは1度見ただけ、上の水溜りの写真のようにシーズンの終わった海水浴場の雰囲気がします。

今日の観察ー10月29日

2007年10月29日 | タカの渡り観察
 曇り空、時々薄日がさす観察には最高の条件でしたが、飛ばないものは見ることが出来ません。私の認識ではハイタカ属の渡りはまだまだ続いているのですが、今日の様子では完全に落穂拾いの段階になったようです。

10月29日  曇り

  観察者    タカ長
  観察時間   8;30-14;30

    ノスリ           4
    ハイタカ    東向き   3
    ハイタカSP  東向き  2

 以上のほかわたり不明のハイタカが何度か出ましたが、これと言った特記事項のない一日でした。アサギマダラ 4。3羽のジョウビタキが観察地の周りを忙しく飛び回っていました。

ナクトンガン(洛東江)河口エコセンター

2007年10月28日 | 韓国情報
 最初に告白しますが、私はパソコンのことが分かっていないのです。このブログも思い通りに作成することが出来ずただいま勉強中、いや正確に言えば友達に勉強してもらって彼から手ほどきを受けようとしているのです。
 今回の韓国旅行だけではないのですが、紹介したい情報はあっても思い通りのブログが作れないのです。しかし、勉強が進むまで待ってはいられないので、とにかく少しずつでも紹介することにします。断片的なものになるでしょうがご容赦ください。

 これは韓国南部プサン市のナクトンガン河口に最近作られた、ナクトンガン河口エコセンターの観察室です。広い観察室の南側には大きな遊水地があり、カモなどの水鳥を観察することが出来ます。

 ナクドンガン河口は韓国でも、いやおそらく東アジアでも有数の渡り鳥飛来地で、特に冬鳥シーズンには多くの鳥を見ることが出来ます。と言いたいのですが河口はあまりにも広大で、フラットなのでその多くの鳥を観察するは案外難しいのです。その面で言えば河口にこのような施設が出来、人工の(?)の遊水地とは言え、高い目線から観察することが出来るのはバーダーにとって大変うれしいことなのです。

 もちろんこの施設は遊水池を観察するためだけに作られているのではありません。展示室には野鳥をはじめ魚など水中動物から葦原の生きものなど、河口の自然を立体的に理解できるよう造られているように感じました。

 韓国ではいまこのような施設がほかにも作られています。その施設、その箱物は日本のものよりはるかに大きいのですが、ソフト面ではこれからで、私たちが訪ねると助言を求められることが多いのです。

 バードウォッチングの面で言えば韓国はこれからの国、間違いなく発展途上国です。日本からも多くのバーダーが訪れ、交流を深めて切磋琢磨することが出来るよう願っています。

山口県羅漢高原

2007年10月28日 | タカの渡り観察
山口県東部・広島県境の羅漢高原。

 紅葉とススキの高原で10時頃から3時間以上空に注目していましたが、タカの渡りは確認できませんでした。

 トビが1羽
 カラスが数羽
 
 ハイタカは3羽、もしくは3回(一度に2羽見ましたが、、、、)見ましたが、その動きからして渡り固体とは思えませんでした。小鳥類の渡りも確認できませんでした。
 この時期はまだまだ渡りが続いているはずなのですが、、、、、

 何年か前、広島県の内黒峠での観察を思い出しました。その日の峠は渡りの最盛期だったのか、峠の頂上に信号機を取り付けたいくらい鳥の動きが盛んでした。北から南へ、南から北へ、西から東へアトリやカシラダカ、そのほか私には種名を確認できない多くの小鳥たちが渡って行きました。

 もちろんハイタカ属の渡りも盛ん。紅葉の山上では何度もノスリが帆翔していました。
 
 あの日のことは夢か幻だったのでしょうか?場所が違うとは言え、あまりにも低調だった今日の羅漢高原。紅葉の山とさわやかな風、一日の清遊としては最高の一日でしたが、タカの渡りについて言えばお世辞にも良い日だったとは言えない状況でした。

今日の観察~10月27日

2007年10月27日 | タカの渡り観察
 昨日も観察地に出かけてみましたが、タカの渡りを確認することは出来ませんでした。韓国旅行の疲れからか観察に集中できなかったのですが、いずれにしてもトビも飛ばないような曇り日でした。

10月27日 晴 北よりの風強し

  観察者   カンヌシ 若大将 カメ吉 タカ長
  観察時間  8:30-15:30

    ノスリ            3
    ハイタカ      東向き 4
    ハイタカSP    東向き 3
    ハイタカSP    西向き 2
    ツミ         西向き 1

 予想外に風が強かったのでこの程度の数字になったのでしょうか?本当はもう少し多くの渡りを期待していたのですが、、、、、

 韓国での状況は後日お知らせするつもりですが、ハイタカ属の渡りは今まで経験した状況からすると今年は少なかったようです。そのことと連動して私の観察地での数が少ないのかどうか、それは分かりませんが、、、、、、

 渡りのシーズンが終わってから今シーズンを総括してみるつもりです。

韓国から帰国しました

2007年10月25日 | タカの渡り観察
韓国から今朝帰国しました。この11日間一滴の雨も降りませんでしたが、帰国したとたん歓迎の(?)雨になりました。

天気にも恵まれて全ての予定を消化しました。
これは韓国慶尚南道の注南(チュナム)貯水池での探鳥風景です。左端が今回の旅行で大変お世話になった、鳥類研究センターのKS研究員です。

タカの渡りシーズンもそろそろ終わりに近づきました。これからは韓国情報なども含め、シーズンオフの話題をアップしていくつもりです。

今は帰国したばかりで何も整理できていないので、今日のところは帰国のご挨拶とさせて頂きます。

今日の観察~10月13日

2007年10月13日 | タカの渡り観察
観察地もすっかり秋になりました。体を冷やすことを嫌うタカ長はコートを羽織っての観察です。

10月13日 曇
  
観察者  トビ吉 カンヌシ タカ長 御大 カワリ姫 アツ姫 他
観察時間  8:00-16:00

  ハチクマ         3
  ノスリ          16
  ツミ     西向き   8
  ハイタカ   東向き  11
  ハイタカSP 西向き   1
         東向き    1
  オオタカ   東向き   1

 終日曇でハイタカ属の観察には最高の天気でしたが、東向きハイタカが思ったほど出ませんでした。これから本格化するのでしょうか?
 
 東向きハイタカ属の動きを見るときは対馬海峡方面の天気に注目することが必要だと思います。韓半島からの飛び出しを考えるとプサンなど韓国南部の天気を含め、この一帯の天気動向はハイタカ属の渡りに深く関係しているはずです。

 詳細なデータは持っていないのですが、ハイタカ属の渡りは快晴無風の天気では数が出なくて、多少悪天候のほうが出るような印象をタカ長は持っています。しかし、快晴のときは飛ばないのか、青空に吸い込まれて見えないのか、その点が分からないので、単なる印象に過ぎません。根拠となる気象条件も良く分からないのですが、大陸から季節風が吹き出すとハイタカ属の渡りが本格化するような印象を持っています。

 いずれにしてもこれからはハイタカ属の渡りが面白くなります。今しばらくタカの渡りに注目しましょう。

 昨日もお知らせしましたが、タカ長は明日から韓国です。韓半島からハイタカ属のタカを日本に向けて追い出すように頑張りますから(そんなこと出来るかな?)日本での観察をお願いします。

今日の観察~10月12日

2007年10月12日 | タカの渡り観察
一夜明けると渡りの姿が一変しました。季節は確実に進んでいるのですね。そのことを実感させた今日の渡りです。

10月12日  曇時々晴

観察者  タカ長 トビ吉 他 3名
観察時間 7:30-16:00

  ハチクマ         1
  ノスリ          13
  ツミ     西向け   3
  ハイタカ   西向き   1
  ハイタカSP 西向き   7
  ハイタカ   東向き  22


25対22。何のことだか分かりますか?
西向きの渡りが25に対して、東向きの渡りが22と言う意味です。西向きの渡りと東向きの渡りの羽数がほぼ同じになりました。

 今日の観察地は曇り空でハイタカ属を確認しやすかったと言えますが、ハイタカ属の総数が33羽と言うのはこの観察地では少ない数ではありません。ハイタカ属の渡りが本格化したことを示す数字ですが、明日どのようになるのか分からないのがタカの渡りです。安易な予想はしないことにしますが、西行きのノスリと東行きのハイタカ属の数はこれから増えてくるものと期待しています。

 すでに予告していますが、タカ長は10月14日から25日まで韓国に行きます。その間ブログの更新は出来ませんが、帰国後は早々に更新するつもりです。しばらく休ませて頂くことになりますが、このブログをお忘れないようお願い致します。

今日の観察~10月11日

2007年10月11日 | タカの渡り観察
《 見上げれば のの字のの字の タカの列 》 タカ長愚作

一般の人には意味不明、タカの渡りを観察している人には作者の気持ちが良く分かる一句(?)です。モロ名作のコピーみたいなものですが、、、。
 のの字が増え、はの字が減った今日の観察地です。

10月11日 快晴のち晴

観察者    トビ吉 タカ長 他1名
観察時間   7:45-16:30

  ハチクマ         8
  ノスリ          32
  ツミ     西向き    4
  ハイタカ   東向き   2
  ハイタカSP 西向き   3

 ノスリが増えてきました。この観察地では50羽レベルの実績はありますからまだまだ増えるはずです。例年の状態ですとこれから10日間にノスリのピークが来るはずです。

 ハチクマの渡りは細々と続いています。何時頃まで続くのでしょうか?例年の状況ですとそろそろ終わりですが、今年は少しばかり遅れているようなので、今しばらく続くことを期待しています。

 ハイタカ属の渡りは相変わらず低調です。風向きも北より、北西よりに変わっているので、この風に乗って東向きのハイタカ属が増えるのを期待しています。


今日の観察~10月10日

2007年10月10日 | タカの渡り観察
背もたれの破れたタカ長の椅子。

長期間使用した証か、それとも姿勢が悪いからか、哀れな姿になり、危なくて背もたれに力を入れることが出来なくなりました。よく見るとこの写真に写っているものに自前のものはありません。プレゼントされたり格安で分けてもらったり、、、、なんとも貧しい観察地ではありますが、熱意だけは何所にも負けていません。


10月10日  曇りのち快晴
観察者   タカ長・トビ吉・御大・ニイノ方  他 1名
観察時間  7:15-16:00

  ハチクマ       37
  サシバ        23
  ノスリ         11
  ツミ     西向き  4
  ハイタカ   西向き 1
         東向き  1
  ハイタカSP 西向き 2
  大型SP        2

 この時期にしては多く飛びました。特にハチクマは思いのほか多かったようです。過去の記録を見ればこの観察地の近くでこの時期に三桁の記録もありますから、別におかしい記録ではありませんが、、、、。

 ハチクマは9時20分ころ12羽を記録しましたが、この時間雲が低くてアッと言う間に雲に吸い込まれていきました。識別できないのも多く居ましたから、記録漏れになったものもあったはずです。11時半頃にも17羽の群れを記録しました。

 サシバは11時半頃16羽が頭上を流れて来て、観察地の西で帆翔してくれました。以上のように午前中は好調でしたが、午後はピタリと止まりました。空は快晴になり見つけ難かったのか、渡らなかったのか、、、、

 そのような中で13時半頃ハチクマの幼鳥1羽とノスリ3羽が次々と現れ、観察地の目の前近くでゆっくりと帆翔して渡っていきました。御大のカメラには私たちを見ている(?)ハチクマの目玉がハッキリと写されていました。さすが、、、、