タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

白滝山に登る

2009年03月31日 | 山歩きから
山のカラスが泣いていた???

 

 広島県の最西端、大竹市の北にある弥栄湖です。このダム湖を見下ろす白滝山に登ってきました。ご覧のような展望ですからノスリかハイタカの姿を見るつもりの登山であることはもちろんです。

 しかし、タカは何も飛びませんでした。



 飛んだのはこれ、カラスだけです。



 この2羽のカラスが何度も姿を見せて飛び回っていました。

 「あいつ等まだ帰っていない」
 「いやぁ、そろそろ帰り支度をしているよ」
 「おいおい、よく見ろよ、あいつ等は自分の食べ残しも全部ザックにつめているよ」
 「本当かよ、あいつ等は人間らしくない、マナーの悪いやつらだなぁ」
 「本当だよ、食べ残しも何もかも持って帰るなんて、人の風上にも置けねえやつらだなぁ」
 「そうだよ、本当に腹の立つやつらだ」

 と騒がしく飛び回りながら泣いていました。

 泣きたいのはタカ長ですよ。何かタカが飛ぶのを期待していたのに、、、、お前等だけしか飛ばないのだから。



 ぶつぶつ言いながら山を下りるとタカの仲間が飛んでいました。

 何だ、これかよぉ。これを見て喜ぶのはトビ吉おじさんだけなのだぁ。


今日の観察~3月30日

2009年03月30日 | タカの渡り観察
花は咲いたかサシバはまだか、、、、

 高知の記録を見るとサシバの渡りが本格化しているようです。例年4月1日が特異日だと現地の観察者に聞いたことがあります。

 タカ長観察地で見ることが出来るサシバは大陸と連動しているのではないか、と考えるようになりました。四国を渡るサシバとは時期的にも少し遅く渡って来ているように感じています。

 タカ長観察地にサシバが現れるのは4月10日頃?しばらくの辛抱です。



 今朝はほとんど快晴でした。このような日は渡らないのか、見えないのか分かりませんが、記録としては低調なものになりました。



 このようにきれいに咲いたものもありますが、全体的に見ると4分咲き、と言ったところでしょうか?何となく週末まで花を楽しめそうですね。


3月30日   晴

   観察者   タカ長 コリ吉 他 2名
   観察時間  8:45-15:30

     ノスリ            3
     ハイタカ    西向き  3
     ハイタカSP  西向き  1

 今日は鳥の世界の休日だったようです。タカも小鳥も静かに一日でした。


今日の観察~3月29日

2009年03月29日 | タカの渡り観察
タカ長とトビ吉は留守でしたが、、、、、

 今日の観察地、タカ長とトビ吉は留守でしたが、タカ長観察地には優秀な人材がいて、その人たちにカバーして頂きました。

 そうしたら予想以上に(?)出たようです。

 優秀な人が見たら出るのか、視力0.4のタカ長が見たら出ないのか、、、、そんなことはないですね?

 飛んでくれるときは0.4の視力でも見えるし、飛ばないときは見えないと言うことにしておいて下さい。

3月29日  曇り時々晴れ

   観察者    カメ吉 ガミーネ キョージュ カンヌシ
   観察時間   9:00-15:30

     ノスリ           13
     ハイタカ    西向き  14
     オオタカ    西向き  1
     ハイタカSP  西向き  1

 飛んだ、飛んだ、と言ってもこの程度ですが、しかし、ここ何日かの雰囲気から見ると、これでも「ドキッ」とするような数字です。

ノスリ800の大台が近づいてきました。何とかその数字だけはクリアしたいのですが、、、、、、、、、


今日の観察・3月28日

2009年03月28日 | タカの渡り観察
カラスやトビよりも早く 「ノスリ」が出ましたが・・・


タカ長に替ってトビ吉が報告します。

 朝早くからノスリの渡りがあり、それなりの数のノスリを期待しましたが、
結果は4羽と “ハズレ” の日でした。

 しかし、昨日と同様に、近い距離でのツミの汎翔・滑空を観察し十分満足出来ました。

 今日は日の出る時間がほとんどなくて肌寒く、観察地の桜の花は二分咲き程度で
数日前から足踏み状態です。


  3月28日 曇り

  観察者 タカ長、トビ吉、キョージュ、カンヌシ、ガミーネ、コリ吉、他2名

  観察時間 8:00~16:00

    ノスリ  4
    ハイタカ 西向き 6
    ツミ 東向き 1
    ハイタカsp 西向き 1


タカ長観察地の常連さん

2009年03月28日 | タカの渡り観察
タカ長観察地の常連さんの紹介です

 午後所用のために早めに帰宅したタカ長、観察とブログの更新はトビ吉おじさんにお願いして、私は観察地の常連さんを紹介します。



 ゴチャゴチャとした松の枯れ木に止まって騒いでいるマヒワです。この木全体には30+はいましたが、どこを写しても絵にすることは出来ないところで騒いでいました。



 ホオジロがタカ長をめがけて突進、、、、、ではありません。偶然飛び立ったところが写っただけです。



 ホオジロは朝早くから、咲き始めたサクラの枝で囀っていました。今日あたり見ごろになっているはずのサクラも、このところの寒さのために足踏みをしています。



 シジュウカラもサクラの枝先までやって来ます。



 何と言っても近くまで来てくれるのはスズメ。

 のどかな今朝の観察地です。

このようなことをしているのですから今日の数字も大体の見当はつきますね。

今日の観察~3月27日

2009年03月27日 | タカの渡り観察
寒さばかりが「最盛期」

 今日の観察地、北の風が強くて、時には風力4程度?

 とにかく風は冬の風、光は春の光だとしても、その光は度々雲にさえぎられて、観察中の寒さだけはノスリの最盛期並み(?)でした。そのような中に6名の観察者が来ましたが、、、、、、

 お目当てのノスリは1羽だけでした。



 今日撮った唯一のタカです。タカ長はツミだと思って撮ったのですが、、、、

 写真で見ると、見る角度によって随分印象が違います。このように尾が長く写ったり、、、、、



 このように短く見えたり、、、、、。

 いずれにしても私たちにとって罪なタカであることには違いありません。

3月27日  晴

   観察者    タカ長 トビ吉 カメ吉 キョージュ 他 2名
   観察時間   8:30-15:30

     ノスリ           1
     ハイタカ    西向き  4
     ツミ       東向き  1

 この成績では寒さが身にしみます。

今日の観察~3月26日

2009年03月26日 | タカの渡り観察
「チェンジャブル」のこと

 スワロおじさんの土産話です。

 その前に22日のブログに「シロハラウミワシ」と書いたのは「シロガシラトビ」の間違いでした。スワロおじさんに指摘されました。

 言い訳にはなりませんが、このブログは30分から長くても1時間程度で処理していますので、慎重さに欠けたようです。ご容赦下さい。

 大体、トビと名がつけば尾羽が三味線のバチのようだと言うのは間違いのようです。私たちが普通に見るトビはBlack Kite です。この仲間の学名にはMilvusがつきますが、この仲間が私たちが見慣れた尾の形をしているのでしょうか。

 指摘を受けたシロガシラトビ(Brahminy Kite)には Haliastur indus の学名がついていますから、グループとしては別になるのでしょう。このシロガシラトビの尾は他のタカのように丸尾ですから、トビと名がついたらあの形だと思ってはいけないのです。

 私もマレーシアでシロガシラトビが飛んでいるのを見て、尾の形が違うのだ、と思ったことを思い出しました。

 さて「チェンジャブル」の話です。正しくは「チェンジャブル・ホーク・イーグル」(Changeable Hawk Eagle)と言います。

 タカ長の持っている図鑑「Raptors of the World」を見ると、このチェンジャブル(日本名は「カワリクマタカ」)もハチクマと同じように翼の色、パターンがいろいろあるようです。



 スワロおじさんが行ったマレーシアの観察地でも何度か出たようです。現地で継続的に観察している人には簡単に識別できるのかも分かりませんが、その中の白いタイプはハチクマとの識別が難しくなる、と言うようなことを現地の人から聞いたそうです。



 スワロおじさんの話ではこのタカの首の感じは、私の目にはハチクマと変わらないように見えます。まして、現地で飛んでいるのを見るとハチクマのだと思い込みそうな気がします。



 このチェンジャブル、和名にクマタカとついているだけあって初列のFが7本あります。

 そもそもFが6本だとか7本だとか言えるのは写真を見てからのことで、空を飛んでいるタカの初列の本数を数えることは、少なくともタカ長の目では不可能なのです。

 あれがバシッと数えられたらツミだハイタカだと言って悩まなくてすむのですが、見えないものは見えないのだか仕方ありません。

 スワロおじさんの話を総合すると、タカ長が現地を訪ねた日のほうが特異日だったようです。

 私が行ったときはほとんど全部ハチクマでした。シロハラウミワシとかチェンジャブルとか言ったものは飛ばなかったようです。

 進入して来るコースも1本だけ。まったくの初心者向きに日だったようです。


3月26日   晴

  観察者    タカ長 コリ吉  他2名
  観察時間   8:30-15:30

     ノスリ            4
     ハイタカ    西向き  4
     ツミ       東向き  1
     ハイタカSP  西向き  1
     ハイタカSP  東向き  1

 以上のように今日は飛びませんでした。

 何故か昼頃が特に寒くて震え上がりました。咲き始めたサクラも首を引っ込めているのではないでしょうか。

 タカ長観察地の新人さん(名前はまだない)の話によると、昨日は10時から15時まで見ても1羽も飛ばなかったそうです。

 もうそろそろ前半戦は終わるのでしょうか?気になるところです。


今日の観察~3月24日

2009年03月24日 | タカの渡り観察
雲の中から次々と、、、、

 今朝の観察地、早い時間にはパラパラと雨が降りました。

 その時間タカ長は裏山歩きをしていました。山から下りても厚い雲が覆っており、タカが飛ぶ雰囲気はまったく感じなかったのですが、、、、

 開店準備がすべて整う前に何やら1羽2羽と浮き上がってきて、、、数えてみるとノスリが8羽になりました。(9時21分滑翔開始)
 高く上がったものは、低い雲の中に消えて行ったものもあります。



 この5羽はわずかに見える明るい空の方向に移動して高度を上げていきました。カメラのファインダーを覗いても、どこにタカが舞っているのか見えない距離で集まってきたので写したものです。

 誰が見てもノスリだと分かる写真が撮れる距離で帆翔してくれたら最高だったのですが、なかなか思い通りに飛んでくれません。
 それにしても弱雨が上がったばかりの黒い雲の下で、高く高く上がれるものですね。

 カラスも飛びも飛ばない時間にいきなり8羽が現れ、その後も次々と厚い雲の中で見つかったノスリが頭上を流れて生きました。

 ノスリが現れるところも、飛んでいくところにも厚い雲がありました。東方向から東南方向には青空が見えて、明るかったのですが、今朝のノスリは全部黒い雲のある北東方向へ流れて行きました。

 タカは黒い雲を嫌って明るい方向へ飛ぶと何度も聞いたことがありますが、今朝のノスリは明るい空を無視していたようです。

3月24日   曇りのち晴

  観察者   タカ長 コリ吉 他 2名
  観察時間  9:00-16:00

     ノスリ           49
     ハイタカ    西向き  1
     ハイタカ    東向き  1
     ハイタカSP  西向き  3

  最初の8羽がきいたとは言え、予測以上にノスリが良く出ました。それに引き換えハイタカ属は、昨日までと違ってほとんど姿を見ることが出来ませんでした。


開花宣言

 タカ長観察地の標準木に7輪+のサクラが咲きました。5~6輪咲けば「開花宣言」になると聞いたような気がするので、タカ長観察地のサクラも

 3月24日に開花したと宣言します。





 撮影しやすいところに咲いたものを紹介します。これだけ咲けば「開花」と言っても良いですね?


今日の観察~3月23日

2009年03月23日 | タカの渡り観察
主役はかわったようですね、、、、、、

 タカ長観察地のサクラも咲き始めました。開花宣言となる5~6輪ではなく一枝咲きほこっている木もあります。



 しかし、タカ長観察地の標準木(タカ長が勝手に決めただけですが、、、、)の花はこの程度ですから、開花宣言は明日以降になります。



 今週は気温も下がるようですが、しかし、週末には花見が出来そうですね。その頃は渡りもヒマになりますから、お花見気分で観察地においで下さい。

 タカの渡りはノスリからハイタカ属にかわってきているようです。

 一昨日も今日も朝早い時間はほとんどハイタカ属で、11時を過ぎてノスリが出るパターンが続いています。今日の午後は所用のため観察できなかったの何とも言えないのですが、午後にノスリが出たとしても、数的にはハイタカ属が多いはずです。

 そのハイタカ属の渡りも例年よりかなり早いようです。

3月23日  晴

  観察者   タカ長 カメ吉 他 2名
  観察時間   8:00-12:15

     ノスリ            9
     ハイタカ    西向き  13
     ハイタカ    東向き  1
     ハイタカSP  西向き  4  


コマドリの森から

 山口県の鳥友、Nさんから情報を頂きました。「コマドリの森から」と言うホームページの案内です。

 このホームページには鳥のことや登山のことが紹介されていますが、その鳥情報としては私たちにも関心の深い、北九州市の風師山の渡り情報が紹介されている、と言うことでNさんから紹介されたのです。

 風師山は九州の北東の隅にある山で、本州の南西端と関門海峡を挟んでつながっています。そのためタカの渡り観察地としては極めて重要なところに位置しており、そこの情報は喉から手が出るほど欲しいのです。
 現在のところ週末だけの観察のようですが、しかし、その情報があるのとないのでは大違いで、これからはしっかりとチェックしていくつもりです。

 関心のある方は「コマドリの森から」で検索すればすぐに出てきます。是非訪問してみてください。

タカ長も風師山に行ったことがあります。

 と言うことで、観光写真ですが紹介させていただきます。



 風師山から見た関門海峡です。見えているのが関門大橋。

 この写真は05年10月23日の撮影ですが、この時期に行くと関門海峡の海抜けで現れたノスリが帆翔して高度を上げ、ほとんど目線の高さを流れていくのが観察できます。

 流れていく方向は九州北岸を福岡方面に行くのと、南にそれて別府温泉方面(?)に渡るとの二つの方向に分かれていきます。門司は渡りの交差点になっているのです。



 山頂から見た関釜フェリーです。タカ長は来月このフェリーで釜山に渡り、韓国の小鳥を楽しんだあと釜山に帰り、タカの渡りを観察する予定です。

 

 そのそばにあるのが宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名な巌流島です。私は渡ったことはないのですが、公園のようになっているらしくて、何かイベントを行っているところを風師山から見下ろすことがあります。

風師山も是非訪ねていただきたい観察地の一つです。

雨の日のタカミストは?

2009年03月22日 | タカの渡り観察
雨の日のタカミストは陸に上がった河童

 折角にのち曜日が雨では週末ウォッチャーならずともガッカリ。タカ長はかぁちゃん孝行で田舎に行って来ました。「晴耕雨読」ならぬ「晴観雨参」です。雨参って、つまり雨に日に墓参りと言う意味です。

 雨の日のタカミストは陸に上がった河童同然。

 スワロおじさんがマレーシアで撮ってきた写真を楽しませてもらいました。



 多くのハチクマが日本を目指して渡っています、と言うことにしておきましょう。このハチクマがすべて日本を目指しているわけではないのでしょうが、あまりはっきり区別しては夢がなくなります。佐渡へ佐渡へ、ではなく日本へ日本へハチクマたちがなびいてくれています。



 このタカはシロハラウミワシだと思われますが、ハチクマたちはこのマラッカ海峡を渡ってマレーシアに着きます。

 この海の静かなこと。マラッカ解消と言えば「海賊」と言う言葉が思い出されるタカ長ですが、そのようなことを感じさせない静かな海です。

今日は南の国に思いをはせてください。