9日間にわたる九州タカ見旅を終えて、昨夜帰宅しました。走行距離1100㎞くらいの旅でした。
若い人から見たら特別な旅ではありませんが、後期高齢者としてはかなりハードな旅で、その旅に同行できるような高齢ホークウォッチャーはタカ長のまわりにはいないように思われます。
元気印の山仲間なら同行可能ですが、彼らは何日もタカ見はできないはずですから、今回の旅はタカ長たち二人の独壇場だったのでは???
そのような旅の合間に、北九州市の
響灘ビオトープを訪ねました。
予約なしの訪問ですが、タカ長たちのようなVIPが訪問すると館長さんが案内してくださることになり、、、、
というのは半分冗談ですが、高塔山の姉御が案内してくれたので、館長さんが説明役をかってくださったということです。
そこで聞いた話です。
といっても、専門的なことではなくて、素直に、、不思議で、館長さんに何度も何度も質問しても、やはり素直に不思議で、、、、
という話題です。
この響灘ビオトープはゴミ埋め立て地のあとにつくられらものです。
ここにゴミを埋めたのは高度成長期のこと、、、、
そのため想定より早くいっぱいになったようですが、そのため隣接するところに第二期の埋め立てが行われ、、、
その頃はゴミの分別収集とか、ゴミの量の減少もあったのでしょうか、隣接する埋め立て地がいっぱいになるまでの10年間かかったそうです。
その間この場所は放置されたままだったそうです。
するとどうでしょう、自然が復元してきて、このような日本の昔を思わせる風景が誕生したのはある程度は理解できるとしても、、、
そこに、、、、
例えば、絶滅危惧種に指定されているとてもめずらしいベッコウトンボが見つかり、、、
調査してみたら貴重な自然が復元されていることが分かったのです。
それにしても、、、、それにしても、、、、素人のタカ長としては何とも不思議なのは、、、、
この場所はゴミ埋め立て地で、その上に覆土しただけなのです。何処から何かを持ち込んだということはまったくないのです。
そのようなところに雑草が生え、外来植物が繁茂したのならタカ長の頭でもそれなりに理解できるのですが、、、
とても珍しい生き物たちが生息を始めたことを教えられると、、、
タカ長の頭では理解できなくて何度も同じような質問を館長さんに投げかけましたが、、、
要するにわからないということでしょうか、ここには外から何も持ち込んでいないそうです。
その一例がこれです。
ゴミ埋め立て地のまわりはフェンスで囲まれていましたが、、、
その上に鳥が止まり、その鳥が糞をして、その糞に植物の実がふくまれており、いつの間にかこのような森のようになったとか、、、
そのあたりまでは理解できましが、覆土したところに出来た水たまりに珍しい水生昆虫が生息していたり、、
いまでは絶滅危惧種になっているメダカが生息していることを知らされると、、、
そのような生き物たちは天から降って来たのか、それとも地からわいたのか、というような気がして、、、
いくら聞いても、タカ長には理解できない不思議な話でした。
この響灘ビオトープにはチュウヒが繁殖していて、、、
館長さんの話では本妻のところに子ができなくて側室のところに子をつくったようですが、、、、
そのチュウヒはチラッと見ることができました。遠くを飛んでいるのを見つけ1枚だけ撮ることが出来ました。
このまわりにはメガソーラーがあり、風車があり、、、ある面ではとても今日的な環境ですが、、、
そのそばに日本の昔を思わせる環境が残っている、とても面白いところだといえます。
北九州に行かれたときは、一見の価値があるところだと思います。
最後にもう一つ、館長さんから聞いた雑学です。
このビオトープに隣接するような感じで広大なメガソーラーがありますが、、、
そのソーラーパネルをトンボが水面と勘違いして卵を産むそうです。
もちらんのことですが、そのようなところに産卵しても、卵は干上がるだけで繁殖できるわけではありません。
そのことがトンボの研究者のあいだで問題になっているとか、、、、
自然の中では色々なことが起こるのですね。