★衆院選の結末、
国破れて山河あり、国は戦乱によって破壊されたが、山や川はもとの姿のままで存在している。
大軍を誇った自民と公明が桶狭間の戦いに敗れた今川軍のように大敗した。
贅沢に金糸と絹で作られた征旗と馬印は泥道に散々に打ち捨てられ、名だたる武将は壮絶なる討ち死にを遂げ、軍勢は壊乱、総大将の石破は命からがら永田町の本城に逃げ帰った。
最高指揮官の老将・森山は顔面蒼白、切り込み隊長の小泉進次郎は切腹を覚悟、そこに公明の総大将・石井が武運つたなく討ち死にと未明に悲報が入った。
永田城には重傷を負った武将が次々に運ばれたが既に城内も混乱状態、外を見ると野党の軍旗がはためき、軍馬のいななきと太鼓の音が次第に大きくなって来る。
さて籠城戦か、それとも国民軍と維新軍と内通し、最後の力を振り絞って城から打って出るか、稲妻を伴った暗雲が周囲を不穏な空気に変えつつある。
(じゅうめいコメント)
負け戦(いくさ)、愚痴を言っても始まらぬ。
自公の与党が過半数割れに追い込まれ、国民や維新と連立を組まざるを得なくなった。それとも立憲の野田さんを首班として野党政権が出来上がるのか。
いずれにせよ少数与党では何も決められず、政権は大河の激流に翻弄される木の葉一枚になるしかない。
自民党に知恵者がいれば、国民党の玉木さんを抱き込む算段に出るだろうが、国民党の幹事長の榛葉さんは「自民党とは組まない」と断言した。
しかし玉木さんはまんざらでもない様子、権謀術数の渦巻く永田町でここ数日が山場になる。
★石破茂
自民党総裁選で、私は石破さんのことを「総裁(=総理)になってはいけない人」と述べた。
その理由は、石破さんの政策は立憲と同じだからだ。
つまり保守の自民党の顔になれる人ではなく、党内野党としてのポジションの意味しかなかった。
そして実は党内で人気がない。石破派を立ち上げても将来有望な若手が石破さんから離れていく。子分の面倒見が悪いのだ。
派閥の紐帯は政策の一致は重要だが、それ以上に人間関係が大事になってくる。
また、石破さんの受け答えを聞いていると、石破さんにとって都合が悪いことは、巧妙に美辞麗句を駆使してウヤムヤにする能力は実に長けている、それは誤魔化しであり、石破さんは意外に権謀家だと分かる。
嘘も方便ではなく、論理のすり替えと言い訳のうまいお坊ちゃまにしか見えない。
いずれにせよ石破さんは短命に終わる、なぜなら来夏の参院選は石破さんの顔では戦えないからだ。
世間知らず苦労知らずの、お坊ちゃまとお嬢様の世襲党の自民は一度潰れた方がいい。
(じゅうめい)