先日、知り合いが来た折に互いの手持ちの車輌を走行させてみたのですが、たまたまレイアウト上の併用軌道を115系が走る様を見せていたら知り合いが曰く、
「これだったら9600でも走れるのがある」との事。
その話によればTOMIXのミニカーブレール(140R以上)をクリアできるのだそうです。C11や50辺りならまあそうかなと思うのですがD型の蒸気機関車が曲がりきるというのはちょっと信じ難い気がしました。
というのも、現在製作中のモジュールに140Rのエンドレスがあるのですが、車体の長さや連接構造から曲がりきれると思っていた長鉄ゆけむり号があっさりと脱線してしまったのを経験していたからです。
翌日、件の知り合いが持ち込んできたのがTOMIXの9600。モーターが炭水車内に内蔵されそこから伸びたドライブシャフトで動輪を駆動する(テンダーモーターというのだそうですが)少し特殊な駆動方式でますます私の疑いは深まりました。


早速パワーパックのレバーをひねると96は走り始めました。竹取坂の併用軌道区間は最急でも216Rなので96とはいえ、問題なく曲がり切りました。ですが、車の波を縫って走るD型蒸機の違和感はDE10や山スカ115系以上でした。

そして本題の140R 。モジュール内に持ち込んでいざスイッチを入れると動輪をやや空転させつつも無事にクリアしたのには驚きました。何事もやってみる物です(笑)

それにしてもこの9600。走りっぷりがなかなか感動ものでした。
といっても、スムーズという意味ではなく動輪を空転気味にしながらとことこと走る様が見るからに「一生懸命走っています」といった健気さを感じさせたからです。テンダーモーターという駆動形式の関係もあるかもしれません。
Nゲージの蒸気機関車では先にKATOのC62でも感動しましたが、この9600の様に走りのキャラクター性を感じさせる物もあるのだという事に別の意味で感動させられました。
9600はTOMIXの他にKATOをはじめエンドウやマイクロエースと少なくとも4社から出ている機種ですが、今回の走りっぷりを見ているとTOMIXのがなんだか欲しくなってきます(笑)