光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

グランシップトレインフェスタ2022・プロローグ

2022-05-31 05:40:37 | 旅行・探訪・イベントなど

 コロナ禍の中では二回目となるグランシップトレインフェスタ。
 2022は15日の午後3時半を持って全日程を終了しました。

 わたしが参加できたのは搬入および15日のみとこれまた中途半端でしたが、昨年に続いてとても充実した日程を過ごす事が出来たと思います。
 2日目は前日よりも客の入りが良かったそうで、昨年と比べても賑やかな印象でした。

 これはコロナ禍以前の2019年の会場の様子。

 こちらが昨年の様子です。
 で、今年はといいますと

 概ねこんな具合でした。
 昨年のほぼ同時刻の物に比べると、確かに賑わっています。


 今回は入場が予約制で観客の上限が決まっていたのですが、昨年に比べるとやや基準が緩和されている様です。後はコロナの影響が出なければいいのですが。

 細かい内容やそれに伴う感想については今後順次アップしていきますのでよろしくお願いします。

ノスタルジック鉄道コレクション第二弾のジハ31・32

2022-05-29 05:23:21 | 車両・気動車
 ノスタルジック鉄道コレクション第二弾から
 富井電鉄ジハ31・32をば。

 今回のラインナップの中で最も短躯の気動車です。
 東野交通のキハ20辺りがプロトタイプらしいですが、見た目になかなか可愛らしく見えます。

 ですが、ノス鉄の純正動力ユニットTMRー07がピッタリ収まる様になっているマジック(笑)

 手持ちの動力ユニットを使ってみたらほぼ無加工で収まりました。
 考えてみたら短躯とは言ってもDB30と同じ長さですから嵌るのが当たり前なのですが。

 これが単行で自走している様は軽便鉄道っぽくも見えます。
 ただ、プロトタイプのキハ20に比べると足回りが重厚すぎるのが気になる点。
 他のモデルでも言える事ですが既存のユニットをそのまま転用しているゆえ、どこかにその皺寄せが来るのがノス鉄の車両全般に言えるウィークポイントなのでしょう。
 ゆえに完全なスケールモデルと名乗れないと思われますが、それを承知で割り切って走らせる分にはあまり気になりません。

 いずれにしても手軽に小型車両を走らせる楽しみが得られるこのシリーズの魅力は依然大きいと思います。

クルマとステイケーションのはなし

2022-05-28 05:20:01 | その他

  今年に入って「休日に見晴らしのいいところにエスクァイアを持ち込んで車内で寝っ転がりながら本を読む」というある意味優雅、別の意味では変態的なカーライフを送っています(汗)


 冬場の風景は雪のあるなしに関係なく物寂しい物ですが、寝っ転がった窓越しに眺める葉の落ちた冬の木々の枝振りはそれ自体が一服の画の様で、周囲の静けさと併せて落ち着いた気分を堪能できます。

 そんなロケーションで読む本は自宅で読むのとは異なる感興が得られ、ゆったりした心持ちになれます。


 この寛ぎは、まさに「書斎」の持つそれではないかと思いますが、車内で寝っ転がれるミニヴァンは車の停められるところならどこででも「景色の変わる書斎」の気分が味わえる点、他の車では味わえない楽しみが得られます。

 ですがその一方で同じ休日の愉しみでもS660のもたらすそれは、エスクァイアのとは真逆。
 「小さな車で走る事、運転することそのものが楽しみになる」境地はミニヴァンでは味わい難いと思います。特にスポーツカーだと「トランスミッションを通してエンジンとのコミュニケーションを楽しむ」「ステアリングを通して道と会話する」事ができますから一人で乗っていても孤独感を感じる事がありません。

 実はこの「相反するクルマの魅力」を堪能できる事は充実したカーライフの一つではないかと感じています。殊に田舎暮らしの場合はそうです。

 S660で山道を走って帰ってきてエスクァイアに乗り換えると1メートル近く上がった視点とアップライトに座らせるシートポジション故に「同じ風景がとても新鮮に見えます」あの見晴らしの良さはS660ではまず味わえません。
 その一方でエスクァイアに乗るとS660の様に走ることはまずできない。同じ山道を走っていてもカーブを曲がる、アクセルを踏み込む事が「仕事」になってしまう感覚があります。
 そのかわり上述した「持ち運べるくつろぎの空間」の楽しみが得られるのですからその魅力も捨て難いのです。

 大都市圏で駐車スペースにも苦労する様な条件では「正反対の性格の車を使い分ける」のが難しいのはわかります。ですが500万円の車を1台買うのに比べれば、それと同額で2台を使い分けた方が確実にカーライフは充実すると思えます。
 それも似た様な性格の2台(例えばSUVとミニヴァン)よりは正反対の性格の2台(例えばCCVと軽のボンヴァンとか)だと相互の魅力は2倍ではなく2乗に感じられると思います。

 なぜならクルマの性格やメリットが正反対なので個々の車のキャラクターというのを理解しやすくなりますし、それだけ視野が広くなるのを実感できるからです。今まで「欠点」だと思ってきたことが実は欠点と言うよりも「個性のひとつ」として捉えられるようになる気がします。

 それに何よりそういう選び方だと車を買うときに「欲張らなくなる」利点もあります。

 1台であれもこれもと欲張ると必ずその皺寄せがどこかにくる物ですから(「皺寄せ」を具体的に挙げるなら馬力と図体と思います。カッコも良く、室内も広く、荷物もいっぱいといった具合に欲張ってゆくとサイズが巨大化し、それに伴い車重も重くなる。それをカバーするために馬力をいたずらに上げる。結果、そこいらの路地にも入れない、駐車場でドアひとつ開くのにも苦労する様な恐竜みたいなクルマになってしまうといった具合)

 まあ、こんな事を考えつくのも「原住地が田舎だから」なのでしょうね。

エンドウの「ED66」を引っ張り出す(笑)

2022-05-26 05:18:27 | 車両・16番
 先日のニュースで最後のEF66の0番台が定期運用を離脱するという情報が入ってきました。

 EF66といえば私の年代だと「フレイトライナーのスター」であり、やや下の年代だと「ブルトレブームのスター」のイメージが強いのではないかと思います。
 Nゲージのモケイの世界で言うなら1980年代の初めころ、ブルトレブームに乗っかるかのようにKATO、TOMIXの二大メーカーが相次いで製品化。24系25形と並んでNゲージの普及に大きく寄与した機関車だったと思います。
 (実際、EF66の中古モデルはあちこちに残っている事が多かったのでうちで入線している66も大半が旧モデルです)

 そろそろイベントも近いですし、わたしも展示用にNのEF66を持ち込もうかとか考えていたのですが、そこでふと思い出したこと。

 「そういえばうちにはHOのEF66みたいなのがあった!」

 数年前に中古モデルを格安で入線させた(何しろNの中古EF66より安かった!)「エンドウのED66」というのが。

 この機関車は入線当初に当ブログでも取り上げた事があるのですが、HOのショーティモデルとしては破綻なく纏まっているものの、どこか可愛げが無いというか中途半端にスケール機っぽい造形のせいか押し入れの奥にしまわれたまま、最近まで休眠していたロコです。

 実際造形面での評判もあまり好いものではなく、だからこそ中古でも異様なくらい安かったのかもしれません。私も入線直後に数回走らせただけでしたし、幾分勿体ない扱いをしてきたロコでもありました。

 同じメーカーのEB66(EF66をEBレベルまで短縮した物)に比べると伸びやかなフォルムな上にED機だけに台車はEF66に準拠した物が付いています(但し、EDとは言うものの動力は片側駆動)
 ホイッスルや屋根上の引き通し線なんかも別パーツ化されており「模型らしい外観」を目指していた様です。但し、それ以外は一発プレスの成型で後付けのディテーリングは殆どされていません。印象で言うなら同じエンドウが出していたNゲージのビスタカーとかDD51に近いノリを感じさせるものです。

 久しぶりに試走させると数年のブランクも何のその、割合するすると走ってくれたのは有難い。

 当初の計画ではオリジナルの塗装や改造を施そうかと考えていましたが、その前にグランシップでの運転に供して「ジャンクの花道」を飾らせてみようかと思います。
 さて、何を牽かせましょうや?

ノスタルジック鉄道コレクションのキハ91&92

2022-05-25 05:16:48 | 車両・気動車
 ノスタルジック鉄道コレクション第二弾ネタです。

 前に紹介したキハ203は岩手開発鉄道の気動車をプロトタイプにしている様ですが、それとほぼ同じサイズでもう2機種気動車が出ています。

 富井電鉄キハ91と92のペア。
 横から見た形状はキハ203とほぼ同じですが、同じ切妻の前面でもこちらは103系風3連窓になっているのがどこかチグハグな印象を受けます。

 (まあ、キハ200も相当変な切妻顔なのですが)

 キハ91はキハ201と同じカラーリングなので富井電鉄としてはこちらのペアでの運用を求めているのかもしれません(笑)その目で見ると同一形式の初期型、改修型と言う感じでバラエティを楽しめるかもしれません。

 今回の第二弾では都合4形式も同サイズの気動車が揃いましたが、もしフルコンプしたとしてこれをレイアウトで運用したらやたらと予備車が出てしまう気もします。
 ただ、動力ユニットは同じものを使いまわせるのでその時の気分によって車体を載せ替えると言う使い方もできるのが鉄コレの良いところではあります。

KATOとマイクロ、ふたつのEF61を並べて思ったこと

2022-05-24 05:14:20 | 車両・電気機関車
 先日入線を果たしたKATOのEF61
 走行性はスムーズの一言。ディテーリングや造形も(わたし的に、ですが)不満を感じないレベルですが、このロコは既にマイクロエースが製品化(それどころか限定モデルとはいえ、実車に存在しない「ブルトレ塗装の仕様」まである!)しています。

 わたしのところにも中古モデルがあるので先日二つを並べて見ました。
 ところがそこで気になった事がひとつふたつあったので、今回はそのはなしをば。
 実はふたつを並べて上から眺めたときに
 「あれっ?」と思った部分があります。


 マイクロの方はあの当時の製品らしく、ホイッスルが別パーツ化、屋根上の塗り分けもきちんとされていたのですが、今回のKATO版はそれらのパーツがボディと一体成形。
 屋根上の塗り分けも一切なく真っ青(あるいは真っ茶色)のあっさりしたものだったのです(或いはプロトタイプの実車がそうなのかもしれないですが)

 見ようによっては「退化」とも取られかねない表現なのですが、これをどう解釈するか。
 確かにホイッスルなんかを別パーツ化して付けた方が細密感が上回るのは確かです。
 ですが、この程度の一体成形ならユーザーレベルで面相筆で軽く色刺ししても効果の点ではそう変わらない気もするのです。
 (以前なら別パーツ化したそれらをユーザーが取り付ける工程もあったのですが、これがまた目を悪くしそうな細かさの上にヘタをするとパーツを飛ばして失くしかねない)

 それらの別パーツそのものや、取り付けの手間賃なんかでお値段が高くなっているかもしれないと考えるなら、今回のKATOのやり方がそう間違っているとも思えない気がするのです。
 同じことは屋根の塗り分けについても言えることで、仕上がりの個人差の問題はあるにしろやろうと思えばユーザーレベルでできない話でもない。

 これをどう評価するかは、模型に対する個々のユーザーの心構えやポリシーが試されているとも言えます。
 個人レベルで手間をかけて「自分だけの特定機」を再現するもいいでしょうし、走行主体と割り切って吊るしのまま走らせるのも間違ってはいないはずです。
(吊るしと言っても、KATOやTOMIXの場合、ナンバーやメーカーズプレートくらいは付けないと収まりが悪いのも確かなのですが)

 いずれにしろ今回のEF61を手に取ってみて、購入前には考え付かなかったことを考えさせられる一幕ではありました。

鉄コレの京成3600系ふたたび

2022-05-22 05:45:21 | 車両・私鉄/民鉄
 今年の GWの拾い物から

 先日にも書いた事ですが、今年のGWは1日の日曜日以外はすべて出勤日に当たってしまったところに持ってきてその日曜日が一日中雨という腐ること夥しいGWとなりました。
 辛うじて雨の中、行きつけのショップにクルマを飛ばして予約品を引き取って来たのがほぼ唯一の外出でした。

 が、その折にショップの店頭で目に付いたもの。
 前に当ブログでも「買ったはいいけれど持て余しそう」とか書いた鉄コレ第31弾・京成3600系の2連がオープンパッケージで売られていたのです。

 ブログでも書いたように「もう1セットあれば4連化するかもしれない」と思っていましたから、行きつけの店の店頭でこれに出会ったのは一種運命みたいなものを感じました(大袈裟な汗)

 勿論その場で衝動買いです(笑)

 帰宅後さっそく手持ちのと併せて4連化しましたが流石にこれくらいの長さになると「編成物の電車」という感じがして悪くありませんね。
 あとはN化、動力化ですが流石にこれは財布と相談です。

 もうひとつ、今回の二編成目は最初のとナンバーが同じという点からもお分かりの様に同一のプロトタイプの2編成目です。
 実車の4連では先頭車改の中間車同士の連結面に当たる側の片方がパンタグラフ搭載車となっている様すが、今回のモデルが他の鉄コレと同じ構造なら1両目と2両目で屋根板と床下機器の交換が可能かもしれません(それでも厳密には実車と異なるらしいですが)
 まあ、これも宿題のひとつですね。

 当面はモジュール上の飾り物としてその編成美を愉しもうかと思います。


 同じ日の戦利品「ナイト2000のミニカー」との2ショット(笑)
 我ながら脈絡のない組み合わせではあります。

 ところで、今回の買い物でふと思ったことがあるのですが、それについては次の機会に。

KATOのEF61

2022-05-21 05:43:28 | 車両・電気機関車
 先日の発売延期もあって模型界隈で話題になっていたKATOのEF61。
 ここに来てようやく店頭に並ぶ様になりました。

 青のEF61については、わたし個人としては既にマイクロの中古も入線させていたので仕様の被る青色を入線させる予定はなかったのですが、ご近所量販店のポイント(これが鉄道模型以外の買い物で結構ポイントがたまるのです)がいい具合に溜まって来た事もあって殆ど衝動買いに近い形で電撃入線と相成りました(汗)

 EF60ともEF65とも異なる伸びやかなプロポーションは当機の一番の特徴にしてチャームポイント。
 実機にブルトレ塗装こそ存在しなかったものの、20系辺りを牽引させるといい味を出してくれる機関車だと思います。

 勿論同時発売の荷物列車と組み合わせても好いでしょうし。
 (わたしは仕様の落ちるGMのキットメイク品の荷物列車を牽かせるつもりでいますが)

 走行性はいまどきのKATOの電気機関車そのものと言った感じのスムーズさと、走りの質感の高さを見せつけてくれます。
 これはKATOのモケイならではの特徴であり、」個人的に好ましい部分であるとは感じます。

 ところで、上述の通りわたしの手元にはマイクロ仕様のEF61があるので並べて比較してみたのですが、個人的に少々意外な印象を感じることになりました。

 その辺りについては次の機会にでも。

今月の新刊から「ビンテージモデルメンテナンス」

2022-05-19 05:42:03 | 書籍
久しぶりに購入した鉄道模型本の新刊から

イカロス出版の「Nゲージ再生プロジェクト ビンテージモデルメンテナンス」
本書はこれまで隔月刊の「N(エヌ)」で連載されてきた旧モデルのレストア、メンテナンス記事の総集編です。

N(エヌ)での連載当時は「旧モデルのレストアネタが連載されている」というのに大いに驚くとともに「纏まった一冊で読みたい!」(何しろいつから連載が始まったのかわかりませんでしたし、バックナンバーを漁るにも一苦労しそうでしたから)という思いが強かったですから。

今になってようやく一冊分のボリュームが揃ったというのはとても有難い事です。

先日、手に入れた本書を開いて驚いたのが「トップ記事が関水金属の初代C50の分解整備」だった事。

初代C50と言えば、今では悪いコンディションの物でも奥なんかでは相当な値が付くだけに、分解整備も腰が引けがちになるもの(とはいえ、そんな悩みを持つユーザーはごくごく一部でしょうが)ですが本書ではそのC50を個々のパーツレベルまで完全分解、整備しているのですからびっくりしない訳がない(笑)
しかも大トリを務めるのがなんと「MOREのキ620(プロトタイプにない「自走機能」が付いていた謎の除雪車モデル)」ですよ奥さん!!

以後、学研の新幹線やらマイクロの185系やらTOMIXの西武レッドアローやら1970~80年代にかけてのヴィンテージモデルが惜しげもなく次々と分解・整備されてゆくのが豊富な写真と共に要領よく示されるのですからですから、レストアファンにはたまりません。
子供の頃読んだ学研の図鑑に「乗り物の図解」という交通機関の解剖図だけを集めた一冊がありましたが、本書はさしずめそれの模型版といったところでしょうか。

分解と共に各モデルについての整備ノウハウにも触れられていますが、わたしのこれまでのレストア体験に照らし合わせてみた範囲では内容も概ね的確と思います。

本書で取り上げられているモデルのいくつかは、かつてわたしもジャンクに近いコンディションで入手し資料(専ら当時のTMSやとれいんなど)を片手におっかなびっくりの腰だめ状態で分解・整備をやらされたものですが、それをやっていて思うのは「こんなアホな作業に血道をあげる馬鹿はわたしくらいのものではないかしら」という疑心暗鬼にも似た自嘲でした。
それがこういう入門書が出ている辺り、今ではこういうのも「テツドウモケイの趣味の1ジャンル」として定着しつつあることを実感します。

また、その過程を追う中でテツドウモケイの「模型としての進化」のプロセスを追体験する愉しみ」というこれまた新たな魅力に注目させてくれる点でテツドウモケイ本の中でも久しぶりの名著ではないかと思います。
そういう点も勘案すれば、本書はレストアに片足を突っ込んだひねくれファン(あ、わたしも入るかw)のみならずNゲージ歴の長いオールドファンや逆にビギナーながらNゲージの歴史に興味を持った人などにも大いにお勧めできる一冊と思います。

ノスタルジック鉄道コレクションのキハ200タイプのはなし・その3

2022-05-18 05:39:05 | 車両・気動車
 先日来紹介しているノスタルジック鉄道コレクションのキハ200(岩手開発鉄道タイプ)のおはなしです。

 今回のキハ200は岩手開発鉄道の気動車をモチーフにしているのは想像できるのですが、プロトタイプがボギー車なのと違い純正の動力ユニットが2軸仕様であるのに加えて、モデルの車体がユニットに比べてかなり長いため上下のバランスがやや危うく見える問題があります。

 まあ、元々のプロトタイプがボギー車でしたから、もし適当なボギーのユニットでもあれば換装してみたいところでした。
 ネットを当たってみるとBトレイン用の動力が使えるのではないかとの話もありました。が、現時点では手元にユニットがありません。

 手持ちにある動力ユニットでまず思いつくのは、先日DD20から取り出したワールド工芸のテンダー動力ユニット。
 早速仮合わせしてみましたが、これでもまだユニットの方が短すぎてアンバランスさは改善していません。

 次に思いつくのが鉄コレ第一弾の12m級動力ユニットのTMー01。
 こちらはサイズ的にはピッタリ。と言いたいところですがカプラー用枠の周囲のカットが必要なのと、他とは逆に台車がやや端に寄りすぎているのが難点。

 早い話が候補に挙げたどのユニットも「帯に短く襷に長い」状態でこのモデルにピッタリ来るサイズのユニットが手持ちでは見つかりませんでした。

 とはいえ候補の中ではTMー01を使うのが一番現実的な様です。
 ユニットは上述の様に端の一部をカット。車体側も窓ガラスの下部をカットして装着させることができました。

 このユニットは片側台車を駆動する方式なので腕に覚えがあれば片側のシャシを短縮する手も使えるかもしれませんが、改造前の走りが確保できるかわからないので今回は検討課題のレベルです。

 ここで余談


 今回の改造で車体から窓ガラスを外してみたのですが。
 「10年前の鉄コレ第一弾を思わせるあっさりしたボディになった」のには驚きました。
 ノス鉄、あるいは通常品の鉄コレの一部では「モデルの細密感の多くの部分が嵌め込み式窓のサッシ周りに支えられていた」と言う事を知りますw

鉄コレ第31弾の京成3600系

2022-05-17 05:36:31 | 車両・私鉄/民鉄

 今回は鉄コレ31弾の埋蔵金車両から

 紹介するのは京成3600系の2連ですが、実を言うと今回のラインナップの中で一番持て余しそうなのがこの2連です。

 ラインナップは3668と3621の2連なのですが3668はともかく、3621の前面がこんな感じです。
 京成3668編成は元々6連の編成ながら「全てが先頭車のみで構成された不思議編成」でした。聞くところでは編成を組む際に他の編成から余った先頭車を寄せ集めて出来上がったものだそうで、3621に至っては形状こそ先頭車なものの運転台などの機能が撤去されているため2連での運用ができない(つまり先頭車の形をした中間車)変則的な存在なのだそうです。

 もちろん今回の鉄コレでも2連での運用は不可。最低でも4連(現在の運用形態と同じ)でないと様にならないと言う厄介なラインナップなわけです。

 ですが実車の方はベースとなった3700系の編成に比べて加速・減速性能に優れていたため、いつしか「ターボくん」なる愛称がついたと言うのですから世の中はわからない。
 実際今回の鉄コレでも3600だけ2セット買い集めて4連化しているファンも多いと聞きます。

 事によるとわたしももう1セット買って4連化するかもしれませんが(笑)

 どうでもいい話かもしれませんが、この連結面の梯子の表現に妙に惹かれます。

夕暮れ時のレイアウト

2022-05-15 05:58:31 | ミニSLレイアウト
 先日来遅々として進んでいないモジュールの改修。

 改修中はモジュール置き場から風通しの良い部屋にモジュールを持ち込んでいるのですが、その副産物として「夕方になるとモジュールに西日が差しこんでくる」という利得があります。

 それも最初は窓に近いところから日差しが差し込み、時間が経ち陽が傾いてくるにつれて徐々にモジュールの奥の方まで日が差してくる時間の経過を愉しめるのです。

 これが常設のレイアウトだったら紫外線や高温などのデメリットしかないのですが「改修中の一時期だけの愉しみ」と思って割り切る事にしています。

 改修作業をひと段落つけてから日差しの差し込むモジュール風景を眺めているとなんだかほっこりした気分になります。
 そんな時に短編成の列車なんかを走らせると、更にいい雰囲気になれます。

 考えてみたらこういうのを愉しめるのも今がまだ4月だから、とも言えます。夏の暑い盛りや真冬の寒さの中では文字通り暑さ寒さにやられてほっこりどころではありませんから。


 さて、そろそろ改修のラストスパートを掛けなければ(汗)

アーノルドの2軸荷物車

2022-05-14 05:53:35 | 車両・客車・貨車
 先日の帰省の戦利品から。

 普通の古本屋さん系のショップで外国型の車両の中古モデルに出会うことは現住地とか、田舎の店ではそう滅多にある事ではありません。 ましてや二軸の客車ともなると猶更だと思います。

 今回そういうショップで拾ったのがアーノルドの2軸荷物車のモデルです。
 小私鉄やナロー系が殆どである日本型車両では独立した荷物車の二軸客車は殆ど見掛けない車両だと思います。
 が、これが鉄道の歴史が長い欧州だと客車自体のバリエーションが豊富な上に、鉄道に対するニーズも広い事もあって「2軸の荷物車」というのには割とお目に掛かります。
 これが日本型とは異なる独特のシックさを感じさせる外観で外国型に興味のない向きにも「ああ、これは良さそうだな」と思わせるキャラクター性を持っているのも事実です。
(或いは単に「カワイイ汽車に興味のある一般人」の方々にはもっと大きな訴求力を持つかもしれませんw)


 アーノルドの荷物車もそうした中のひとつと思います。
 カタログでチェックしたところでは「尾灯・室内灯標準装備」と言うのが売りになっていた様で実際ばらしてみると中央部には電球を内蔵したユニットが見えます。
 ただ、集電が悪いのか玉切れなのか実際に通電しても電気は点きませんでしたが(涙)

 もし、これが点灯するならノス鉄の機関車なんかに牽かせたらさぞいい雰囲気だったろうとは思います。
 また、このモデルの特徴は前ユーザーの趣味なのか、実用上の理由なのか尾灯のある側のカプラーがケーディに換装されています。これもまたいい雰囲気ですが点灯しなければあまり意味はありません。

 尤もケーディかKATOカプラーの装着車と組み合わせるなら実用上の意味はありそうですね。

ノスタルジック鉄道コレクションのキハ200タイプのはなし・その2

2022-05-12 05:50:31 | 車両・気動車
 ノスタルジック鉄道コレクションの岩手開発鉄道キハ200タイプのはなし、その2です。

 さて、当鉄道に入線した岩手開発鉄道キハ200タイプ。
 当時の目撃時と同様に動力化させて単行で運用させてもいいのですが、実は今回の入線にはちょっとした目論みがありました。

 実はこの鉄道ではキハ200の他もう1形式の気動車が在籍し、旅客運用終了後は2両繋がって留置されていた様なのです。

 そのもう1両と言うのが、かつて夕張鉄道にいたキハ200を譲り受けキハ300に改称して運用されていた「キハ07風」気動車でした。

 この間、マイクロから出たキハ07とほぼ同じ塗色ですし、今回の岩手仕様キハ200と並べるなり繋げるなりしてもかなりいい雰囲気になりそうです。
 このキハ07、先頭部の窓周りその他は実車と異なるのですが、キハ200だって実車準拠のスケールモデルではないので、あくまで雰囲気を楽しむというノリで使うのが正しい気がします。

 2連での運用があったかどうか知りませんがやろうと思えばものすごく(アンバランスながら)2両編成で走らせることもできそうです。

 また、岩手開発鉄道ではこのキハ300の前にはキハ04(キハ41000)をベースにした気動車が在籍しており、こちらも短い期間ながらキハ200と共演していた時期があるそうです。こちらは通常品の鉄コレでもキハ04(或いは同形式の私鉄気動車)が存在するため模型で共演させることは難しくありません。

「紙で作る日本の蒸気機関車」5680を作る・その5

2022-05-11 05:47:06 | 車両・16番
 製作に取り掛かってからはや4か月目(汗)の「紙で作る日本の蒸気機関車」の5680。
 ロッド周りを組み付けてようやく完成の運びとなりました。

 例によって台紙からパーツを切る出すところから入るのですが、これまでで一番細かなパーツだけに切り抜きには神経を使いました。
 これが公式側、非公式側と二組ある上にパーツが左右非対称なものもあり、うっかりすると間違えそうです。

 尤も、可動させる訳ではないので、切り抜いたパーツは車輪やピストンに貼るだけなのでその意味では楽ですが。

 腕の雑さは置いておいて、これで一応完成という事にします。
 流石にロッド周りが付くとそこそこ蒸気機関車らしい外観になったのは幸いでした。

 尤も、これは「黒く塗ったからどうにか見られる」面も大きかったと思います。これがホワイトボディだったら更に見た目の悲惨さが拡大していた事でしょうから(大汗)

 今回は最初の製作という事もあってNゲージではあまり見ない明治期の蒸機に手を出したのですが、いざやってみると曲げの工程が意外に多いのとバッファをはじめとする近代機では見ない装備にまごつかされたりして意外に手強かったです。
 (そういえばパーツリストになかった「ねじ式連結器」をいつかスクラッチで作ってみようかと思っていますが、これがまた手強そうな気が)

 とはいえ、本書のペーパークラフトの要領はある程度分かった気がするので、次回作以降にフィードバックできればなと思います。

 さて、次は何にしましょうか(汗)