光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

今日の自宅運転会は「流線形狂騒曲」

2014-09-30 06:12:55 | 旅行・探訪・イベントなど
 先日入線させたMODEMOの旧型客車。
 これにふさわしい機関車との組み合わせで自宅運転会を開催します。


 今回のテーマは「流線型狂奏曲」
 昭和の初め頃の世界的な流行に乗っかる形で流線型の機関車や電車がいくつも乱発した事がありますが今回はそれらの珍機関車との組み合わせです。

 これまではダブルルーフというとオハ31系しかなかったのでどうしても機関車との見た目のバランスが悪く12系やOE88などで代用してきたのですが今回ようやく機関車に似合う客車を得て本来の編成に近い物で運行する事が出来ました。並走する列車にはそのオハ31系を中心にまとめます。

 先発は昨年入線の中村精密C55。
 客車がもともと中村精密なので見た目の相性の点では最高でした。
 ただ肝心の機関車が本調子でなく物凄い唸りを上げての走行となりましたし、所々でロッドの引っ掛かりが目立ちます。
 ある意味テンダードライブの宿命みたいなものですが(汗)速度を調整しながら走らせるとどうにか見られます。

 次にマイクロのC53
 数年前に出た動力改良品です。
 走行の滑らかさではこちらの方が良好でした。
 C53の流線型は1両しかない一種のスペシャル機ですが、流線型のボディはC55にない重厚感が感じられます。
 特にテンダー周りは何となく日本型離れした雰囲気があります。
 (マイクロの蒸機の常でやや上下に長いプロポーションなので中村の様な軽快感はありません)

 そしてもう1両は同じくマイクロのEF55
 「ムーミン」という見るからに戦後を感じさせるあだ名の持ち主(笑)ですが本来はこういう編成の先頭に立つのが似合いとは言えます。
 電気機関車だけに重厚感よりも軽快感を強く感じさせます。
 車体の構造上一番前の車輪が浮いたような状態での運用となりましたが本来ならきちんと接地した状態で走らせたかったモデルではあります。
 動力性能は最近のモデルらしくスムーズでよかったですが。

 そして彩りついでに数年前に入線させていたマイクロのモハ52初期型
 一昨年辺りに鉄コレでも同形車がリリースされましたがマイクロの場合ヘッドライトが点灯するのが取り柄です。

大レイアウトを考える「理想のレイアウトハウス」とは?

2014-09-28 06:30:05 | 思いつくままに・考察
 久しぶりに考察する私の理想の大レイアウトの話です。
DSCN0677.jpg
 これまでは自宅の一室にレイアウトを組みいれる前提で様々に考察してきましたが今回は入れ物の話。
 「理想のレイアウトルーム」あるいは「レイアウトハウス」と言う物がもしあるならばそれはどういうものかという観点で考えてみたいと思います。

 これまで専門誌とか、或いはテレビとかに取り上げられてきた著名な大レイアウトをいくつか見たりしてきましたがそれらを一通り俯瞰して見るとその舞台にはいくつか共通点がある様な気がします。
 かのGD Lineをはじめとしてそのいくつかは自宅の地下、もしくは居住スペースの真下にレイアウトが組まれた物が多いようです。

 中には第一次銀河鉄道(レイアウト全書に所収)の様に自宅の床下にレイアウトを組んだケースもあったりしますが、凄いのになると自宅を新築した折に地下室、もしくは半地下のスペースをこの為にわざわざ組み込んだ豪の者もいるようです。
 次に多いのが天井裏、もしくは居住スペースの真上に組まれた納戸と言うパターンでしょうか。
 日本で有名なのはレイアウトモデリング所収の第一次雲竜寺鉄道等がその典型でしょうか。
DSCN4836.jpg
 何れもだだっ広いフラットなスペースをフルに使い広大なシーナリィをものしている点が特徴的です。
 このうち地下室というのはアメリカの住宅に多いパターンで竜巻の多い地域の家では避難壕を兼ねて広い地下室を有するケースが多く、そこの一部がレイアウトに当てられている物の様です。
 屋根裏は日本で比較的多く見かけるパターンでいわゆる古民家等で広い屋根裏を有するケースが比較的多い気がします。
 
 あるいは最近の注文住宅のチラシなどを見ると屋根裏のスペースを納戸やホビールームに当てた間取りの物を見かけたりします。

 いずれもだだっ広いスペースが得られる点、ユーザーの居住スペースとレイアウトルームが直結しやすい点で一見理想に近い感じがします。

 ですがそれに反して欠点もそれなりに多く、床下の場合は湿気や通風、地域によっては大雨に伴う洪水対策の点でリスクがみられ、天井裏の場合は特に夏場の高温(屋根の直下だけに気温が上昇しやすい)とか鼠害、虫害などが考えられます。
 特に気になるのがどちらの場合も「一旦階段を通してのアクセスになってしまう点」で大掛かりな資材を持ち込むだけでも建設中は結構体力を使いそうな気もします。

 単純に理想像を言うなら「専用のレイアウトハウスをユーザーの居住スペースに隣接して建てる」と言う辺りでしょうか。
 ですが特に都会の場合は現実問題としてこれが最も難しい気がします(笑)

 さて、アクセスや人間に対する環境面でのメリット、デメリットはこんなところですが、ではレイアウトそのものについての理想のレイアウトルームの条件と言うのは何でしょうか。

 ここではレイアウトを一種の「巨大な工芸品、あるいは美術品」と捉え実際の工芸品を保存、又は展示する条件を当てはめてみるのも一法ではないかと思います。
 そう考えた場合、工芸品の保存の大敵は
 湿気、高温(あるいは大きな気温差)、直射日光、埃と言った所でしょうか。

 更にレイアウト独自の条件としてはかねて私が挙げてきた大レイアウトの条件に照らし合わせて
 出来るだけ高い天井、安定した電源確保、出来る限り高度にプライバシーが保たれること
 などでしょうか。

 これらの条件に照らし合わせて理想のレイアウトルーム、或いはレイアウトハウスに最も近い構造物は何でしょうか。

 実は最近田舎に暮らしていて気付いたのですが上記の条件を最も多く見たしているのは田舎の農家や屋敷で見かける土蔵がその条件に最も近いのではないかと言う気がします。
 防火と保存性の高さを求めて建てられた土蔵は夏でも中がひんやりしている事が多いですし、窓の数も最小限で建物を密閉しやすいために埃も意外と少ない事が多いです。
 (ただ、通気性に問題が多いのでシンナーを多用するレイアウトの建設には支障が多そうですが)

 随分と飛躍した結論ですが、将来レイアウトルームとかレイアウトハウスが持てるように(一体いつの事やら)なった時のたたき台として考えてみるのも一興ではあります。
 現実のにレイアウト部屋を持ったとしてこれらの条件が全て満たされるというのは先ず考えられないでしょうからどこで妥協し、どこを我慢するかを考えなければならないでしょう。

(写真は本題とは関係ありません)

KATOの16番スハ43から

2014-09-27 06:28:02 | 車両・16番
客車ネタのその3、今回は16番です。

今回は16番の車両から。


 先日中古ショップで見つけた物です。
 物はKATOのスハ43系客車。
 これまで16番の客車というと昔のNゲージのそれを巨大化させたような12系が3両あるっきりでイベント列車位しか組めなかったのでタイムリーな見つけものでした。
 スハ43系ならどうにかこうにかC52とかED70にも合いますし。

 値段は同じKATOのNゲージ客車と殆ど同額程度です。

 とは言う物のいざ実際に箱から出してみるとこれまた「KATOのNゲージのスハ43を巨大化させたような」印象になっている所が面白いです。
 もちろん16番ですからディテーリングはNのそれとは比較になりませんし、特に台車周りの精密感は流石は16番。
 おまけに別パーツで「開きかけの窓」まで付属している親切さです。

 ですが全体の造形の印象が妙にカチッとしているところはNゲージのKATO製品のそれを思わせます。
 前のTOMYの12系はNゲージの12系(香港製)をそっくり拡大したまんまでしたが、こちらは「16番相当の細密感を出していながらNのKATO製品に近いポリシーでモデル化されている」という点で異なります。
 その意味では先日紹介したC56なんかに近いかもしれません。最もあちらは先に16番が出てからNがリリースされているのですが。

 台車の転がりの良さは無類。この点では一部の16番専業メーカーよりも良好な感じです。

 いずれにしても最近増備著しい(それでいて安物ばかりですが)16番&HOの機関車の良いパートナーとなりそうです。








MODEMOのスハ32系急行列車

2014-09-26 06:23:48 | 車両・客車・貨車
 今回も客車のはなしですがモデルのベクトルは前回と微妙に違います(笑)
 帰省の帰り道に立ち寄った某有名量販ホビーショップ。

 いつも帰省の帰途で立ち寄る(と言いますか、その時しか立ち寄れない場所なのですが)場所ですがこの手の店は故郷にも現住地にもないので存在自体がありがたい店のひとつです
 さて今年の帰省の時にはその店で「Nゲージモデルの半額処分セール」というのをやっておりました。
 よほどの事情でもない限りはこの手のセールは故郷でも現住地でもやる店がありません。

 この時はセール開始から大分経っていたのでメジャーどころのモデルは殆ど払底していたのですが、それでも私の目を引く物がありました。
 MODEMOの旧客セットがそれです。

 MODEMOの客車というと以前中村精密が出していたスハ32系なんかのキットをMODEMOで完成品に仕立て直してインテリアの追加・レタリングの細密化などを施したうえでリリースした物です。
 但し元のモデルが80年代中頃のキットだっただけにテールランプは塗りで処理されていたりするのですが。
 特に今回のセットは戦前の急行列車を想定したセットなのに食指が動きます。

 なにしろC52やら流線型C55なんかが最近入線しているのに時代的にそれに合った客車がこれまでありませんでしたから。
 カラーリングもダークブラウンを基調に赤や青の線が引かれている所が中々に渋い雰囲気で旧型蒸気にはぴったりです。

 帰宅後終端部の1両だけカプラーをKATOのナックルに変換しました(ナックル・ケーディーしか装備されていない中古機関車があるため)
 これを使った自宅運転会を先日やりましたがそれについては近いうちに取り上げます。

懐かしのTOMIX12系客車

2014-09-25 22:18:55 | 車両・客車・貨車
 今月の中古ジャンク車から

 TOMIXの12系、それも香港仕様です。
 この編成は以前秋葉へ行った時に1両だけオハを入手していましたが今回はオハ・オハフ等大挙(?)3両が入線し理論上5連まで可能となりました。
 但しオハフが3両ある5連ですが(笑)

 さて、これらのモデルは袋詰めで一部台車や床下機器が外れた状態だったのですが開封して見ると台車や中心ピンの一部も同梱されていたのでリペアは容易と見ました。
 帰宅後車体をばらし、欠落していた床下パーツをはめ直し。
 不足分の台車中心ピンはホームセンターで打っているねじとボルトで代用できました。

 その過程で知った衝撃の事実。

 オハ12を分解してガラス窓をチェックしてみたところトイレ側の妻板の窓の構造が何か変です。
 不自然な窓の折れ曲がりが・・・
 最初は間違えてオハフとオハの窓が入れ替わったのかと思いましたが他のオハの窓も全部そうだったのに二度びっくり。
 何とこの12系「オハとオハフで窓ガラスのパーツが同じ」だったのです。
 なるほど部品共用化でコストダウンというのは定番ですがこういうのは初めて見ました(笑)

 以前にも紹介しましたがこの12系、ほぼ同時期に16番の仕様が出ています。
 カプラーがベーカー型なのとインテリアが付いているのを別にすれば他はまるで「巨大化したナインスケール」そのものなのが驚きです。


「鉄道模型CD」とカーAVのはなし

2014-09-23 07:15:27 | 鉄道模型 
 先日の帰省の折に買ったアナログレコード「鉄道模型ファンのためのサウンドライブラリー」のその後の話です。

 前にも書いたとおりレコードをプレーヤーからPCに取り込んでCDに焼いたのですがレイアウトの運転だけでなく最近はこのCDをカーステレオで聴きながら運転するのが増えています。
 最初はこういう用途は想定していませんでしたし、カーステレオでSLサウンドと言うのはあまり面白くないのではないかと漠然と想像していました。

 ですが一度やってみたら意外と楽しめます。


 このレコードの音源は基本的に列車の走行音がメインで延々とジョイント音とブラスト音、或いは車内の走行音が続くパターンです。
 これを信号待ちとか渋滞中に聴かされるのは間抜けの一語なのですが、田舎暮らしの良さで渋滞のない国道とか高速道路で聴いている分には窓外の景色の流れと走行音がシンクロしやすく結構気分が出ます。
 実際やって見るとクルマのノイズより走行音の方が大きいので実際に列車に乗っている様な面白い感覚になれます。

 又、意外な御利益でこの音を聴いている間は「必要以上にクルマを飛ばすような気分にならない」のは見つけものでした。
 元々列車の加速、減速はクルマのそれに比べると緩やかですが、これは特に高速道路の走行パターンにごく近い物なので音源に対するシンクロ率も高くなります。
 少なくとも急加速とか急ブレーキとかはしたくなくなります(笑)
 案外こういうCDと言うのも安全運転にはそこそこ寄与する物かもしれませんね。

 ただ、前にも書いた様にこのレコードは16番以上のサイズのモデルでのお座敷運転を想定していると思います。
 お座敷運転での効果についてはこれから実験したい所です。


ラッピング車両を見て「はやり物の賞味期間」に思うこと

2014-09-22 06:09:22 | 思いつくままに・考察
 今回はこの間購入したラッピング電車でふと思ったことから

 その昔トミカで出ていたラッピングバスのセットをレイアウトのバス用に買った事があります。
 ホワイトボディのバス1台と張り替え用のラッピングステッカーが数台分ラインナップされた物で一部加工が必要な物のバスコレに使うのも難しくありません。

 当時レイアウトに電気街を建設中だったのでこういうアイテムがあっても良いと思い購入したものです。
 一部は手持ちのバスコレの車両に貼り付けて即席のラッピング仕様を作り電気街の彩りに使ってみています。

 さて、それから10年位経ちますか。
 当のバスコレでこの手のラッピング車がバンバンリリースされるようになりました。
 いや、バスどころか最近は電車や気動車にまでその勢いが波及しています。

 今の流行は「ガールズ&パンツァー」とか「」辺りでしょうか。
 で、先述のラッピングバスの題材はと言うと「あずまんが大王」「シスタープリンセス」「キノの旅」辺りです。
 流石にこれらを今の電気街の風景に組み込むのはかなり無理がありそうな気が(笑)
 この種のネタは極めて風化が早く(何しろ元ネタとなるアニメが3か月ごとに入れ替わるので賞味期間が極端に短い物が多い上に相当な人気作でも5年以上人気を継続するものがまれ)大体3年から長くて5年位で一気に陳腐化してしまう事が非常に多いです。

 その証拠に秋葉原辺りですとこの手の元ネタになる人気作の看板が目立ちますがいつも行くたびに作品や番組が入れ替わっていますし(これほど頻繁に看板が入れ替わるなど地方ではまず考えられないですが)

 事実10年前の流行りものだった筈のこれらのバスを今引っ張りでして見ると懐かしさと同時に一種独特の気恥ずかしさが(爆)

 ですがこれを見ていて思うのはいつかは「けいおん!」や「ガルパン」のモデルもこれらと同じ運命をたどるのが今から目に見えてしまうという事ですね。
 とはいうものの敢えて時代の証人としてこれらを取っておいて10年位後になつかしむという楽しみ方も大いにありだとは思います。

 まあ、これは他のジャンルのラッピングでもいえる事ですが。

 流行ながれの中古モデルを安く買っている私がこう言うのも何ですが(汗)流行りが過ぎたからと言って無暗に売り払わずに置いておいてほしい物です。


今月のジャンク車から・大昔のTOMIX415系

2014-09-21 06:06:04 | 車輌・電車
 今回は先日見つけたジャンクモデルのネタです。

 TOMIXのクハ415系。最も初期のバージョンです。

 初期モデルだけあってスカートは金属製、サッシはこの頃のTOMIXを特徴づけていた「日の字」表現ですが今となってはこれが懐かしい。
 思えばTOMIXとしては初の交直流電車のモデル化で、先に出ていた113系の色がえ(とはいえ、クハには検電アンテナが付いていますし、モハ414の屋根上機器は交直流らしい碍子の並びが堪能できますが)モデルにすぎませんが、それでも当時の私が欲しかった機種のひとつでした。

 模型としての細密度は今のモデルに一歩も二歩も譲りますがそれでいて415系の特徴は十分に感じられますし、走行派にはあまり気にならない所と思います。
 事実先日の運転会で10年以上後のKATOの415系と行き違いや併走を愉しみましたが細部の造形の差はほとんど気になりませんでした。

 こうして二両を並べてアップで写真でも撮るならその造形の差は歴然としていますが。

 強いて言うならスプリングウォームを伝導に使っているTOMIXとノーマルのドライブシャフトを使うKATOとで走り味の違い(優劣に非ず)が感じられたことくらいでしょうか。

 アイボリーとサーモンピンクの組み合わせのカラーリングは何故か私の琴線を刺激する物がありまして475系とか401系とかが結構私のレイアウトでは活躍しています。
 (反面、湘南カラーにはそれほど思い入れがありません。スカ色は大好きなので自分でもこの嗜好の違いを説明できないのですが)

趣味の原点を振り返る39「ファーラーのカタログに酔っぱらっていた頃」

2014-09-20 06:00:47 | 趣味の原点をふり返る
 趣味の原点を振り返るシリーズ、久々の更新です。
 今回は20年以上にわたる中断期間の頃の話から。

 この趣味を中断して3年目くらいの時期でしょうか、たまたま実習で出かけていた高崎の駅前のデパートを覗いていてそこの鉄道模型売り場にファーラーとフォルマーのカタログが売られているのを見つけました。
 これがKATOとかTOMIXのそれだったら見向きもしなかったかもしれませんが、趣味を中断する前ですらこの種の海外メーカーの、それもストラクチャー専門のカタログというのをこれまで見た事がありませんでした。
 パラパラと斜め見して見るとこれが意外に面白そうです。
 値段も意外と安く早速購入してしまいました。

 実習先は人里離れた山の中の一軒家で民放6局地域だったのにテレビもなく夜ともなると大真面目にお化けのひとつも出そうな雰囲気の所だったのです。
 ところがその晩はこの2冊のカタログを観ているだけですっかり盛り上がってしまい怖さも寂しさも大真面目に忘れました。
 中断中にもかかわらず「ああ、やっぱり鉄道模型から離れられないな」と自覚した一瞬でもあります。

 そんな事もあってそれからの中断期間もTMSだけは読んでいたのですが、それと並行してファーラー、フォルマー、ポーラなどの「ストラクチャーキットのカタログ」を購入する活動をしばらく続ける事になります。

 あの時期は日本型のストラクチャーのリリースの谷間の時期(TOMIX、GMのリリースが落ち着き、KATOのジオタウンが登場する直前まで)でしたのでストラクチャーのラインアップを充実させるには外国メーカーのそれを漁るか、自作に徹するかの選択肢しかありませんでした。

 思えばあの頃から私の中のレイアウト志向、それも都会風レイアウトへの憧憬は芽生えていたと言えます。
 これらのカタログはそうした渇をある程度癒してくれる存在でした。

 尤も、カタログを買うだけで建物自体を買う訳ではないのですが(汗)
 ですがこれらを通してみて驚かされたのはジオコレもジオタウンもなくNゲージ全体で鉄道関係でない建造物の製品が10種類あるかないかというあの当時にあって駅周辺どころか「街ひとつを丸ごとモデル化できるだけのボリューム」の製品がリリースされているかの地の現実で敷いた。v
 しかもそれが一つのメーカーだけでそうなっている上にそうしたメーカーがいくつもあるとなると驚愕を通り越します。

 これでは街どころか国をひとつモデル化しかねない勢いです。
 しかもそれぞれのストラクチャーの性格付けの確かさがまた凄かった。

 何しろ同じメーカーで駅舎どころか「消防署の建物が複数ラインナップされている」とか、「火災中の家」「自動車」なども大真面目に製品化されていました(当然そうでない普通の建物はその10倍くらいある)がその充実度と遊び心には圧倒されました。

 これを読んでいた頃は日本のレイアウト用品がこのレベルに行くまで何年かかるんだろうと思っていました。
 実際これに近いレベルまで行くのに30年位掛かっていますが。

 それにしてもあの頃は凄かった。
 池袋の「しぐなるはうす」はまだわかるのですが高崎駅前の高島屋ですらこういうのが普通に買えたのですから。

久しぶりの自宅運転会

2014-09-19 22:56:00 | 旅行・探訪・イベントなど

周囲も涼しくなりようやく自宅のレイアウトで運転できそうな気候になりました。
そんな訳で今日は久しぶりに自宅での運転会となりました。

今回は気分的に常磐線の電車ばかり選んでの走行です。
415系がメインですが103系や401系なども混ざっています。



常磐線の電車のイメージカラーはローズピンクからエメラルドグリーン、あるいは白地に青線と度々変わるのですが不思議とどの色も私の琴線を刺激する感じがします。
 決して派手すぎずむしろやや地味な方のカラーリングなのですが。

 今回の運転会では旧モデルも最新モデルも一堂に会する形となりました。
 上のモデルはマイクロの401系。
 現行マイクロ初の電車モデルであると同時に形態把握センスの問題から不細工呼ばわりされる事の多いモデルですが、他の列車に混じって走行させるとそんな事が気にならない・・・というかどうでもよくなります。

 この一種ポジティブな気分というのは写真や飾り台の上の静止したモデルを見るだけではわからない部分の様な気がします。

 新塗装のKATO415系100番台は10年近く前、この趣味を再開した時に最初に入線させた編成物ですが元気に走ってくれています。
<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/bnAkSqybteo?list=UUgPUuYVO1zLj2kYdO1_U3FA" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
今回の運転会の動画の試験貼り付けです。
 実は今日のブログの主目的もこれなのですが、新調したNIKONのP340、動画の画質は前よりよくなったようです。その一方で写真の方は絞りを深くしても奥の方がぼけやすい傾向が表れており、前のP300よりもレイアウト向けではない感じがします。

少しづつうつろう故郷の風景に思うこと

2014-09-15 06:54:26 | 旅行
 たまにはこういう紀行系の話題もいいかと思いまして(笑)

 今回は先月の帰省の折に感じた話です。
 私が故郷から現住地に引っ越してそろそろ20年以上が経ちます。
 まあ、そうなってからでも年に2回か3回は帰省していますし、今でも心のどこかに故郷との繋がりの様なものを意識して持ち続けるようにはしてきました。

 そんな事もあって帰省の度ごとに自分にとって懐かしい風景や建物をできるだけ写真や動画に収める様にしています。観光客目線と違い自分にしか意味を持たないありふれた、それでいて懐かしい物を意識して撮影しています。
 
 が、最近それらを整理しているうちに気づかされることがあります。

 最初の数年くらいは特に意識していなかったのですが、ここ数年帰省のたびに気づかされるのは子供の頃の記憶に残っていた建物とか、あるいは街並みとかの変化の激しさです。
 実際、ふた昔は経っているのですから変わらないでいる方がむしろおかしいのですが、それでも時折ショックを受ける事が多くなりました。

 この夏で言うなら以前から周囲のランドマークとなっていた作り酒屋の建物が取り壊されて更地になっていた時でしょうか。
 この種の風景はいつまでも残っている物と無意識に思っていただけにその消滅は結構衝撃的でした。

 ですが大なり小なりこの種の衝撃はこれまでにも経験してきた事ですし、これからもずっと続くものでしょう。

 こういうのも歳を重ねてきたという事でしょうか。

京阪600「鉄道むすめ」仕様から

2014-09-15 05:57:37 | 車両・路面電車
 秋葉10分ツアーの戦利品その3から。
 EF13とかEF10とかの渋い所を買っておいてこれも一緒に買うというのはどうかと我ながら思います。

 鉄道コレクションの京阪600。
 こう書くと「ああ、あれか」と思われる向きも多いと思います。
 その通り、「鉄道むすめ」仕様のラッピング車です。

 この仕様が出る事は知っていたのですがあまり買う気もなかったので行きつけのショップでは予約していませんでした。
 何と言っても既に「けいおん!」仕様を作っていましたし(笑)

 ですから今回の入線は安かったとはいえ、完全に衝動買いに近い物でした。
 こんな買い物をさせるから秋葉は怖いです。

 このモデルについては他の方々もあちこちのブログでレビューしていますが、その印象と変わる所はあまりありません。
 ラッピングの印刷は確かに細かいのですが印刷そのものの荒れは比較的目立つ方です。
 尤もそれは余程モデルに目を近付けるか相当な接写をやってみて初めて目立つレベルと言えます。
 以前の富士急トーマス号の様にカラーリングが毒々しくなってしまったというほどではないので運転派には安心して使えるレベルでしょう。

 モデル自体は以前のGMの600よりはスケール通りに仕上がっていますし動力もスムーズで問題ありません。

 ところで他のショップなんかを見るとKATOの「ガールズ&パンツァー」仕様とかFJIMIの「雪ミク電車」とかそっち系のネタが随分と増えていたのに驚かされます。
 下手な「御当地ゆるキャラ車両」より多いのではないかと思えるほどで最近のこのジャンルの充実ぶり(笑)を肌で感じました。

KATOのEF10 4次型

2014-09-15 05:50:19 | 車両・電気機関車
 先日の秋葉原10分ツアー(笑)の買い物から。

 これまた新発売時にタイミングを逸して買えないでいたKATOのEF10、4次型をようやく買えました。
 EF10というとこれまでマイクロやワールド等からも出ているのですが個人的にEF10らしさを一番感じる3次型や4次型がこれまでなかなか見つからず往生していた所でしたから今回の入線は嬉しさもひとしおと言った所です。

 このタイプの特徴は他のデッキ付旧型電機にない丸みを帯びた車体の造形に尽きます。
 初期型ですとEF53を安っぽくしたような武骨なフォルム(なお、このボディから帯材を除くと派生機のEF11になります)ですし逆にもっと後の7次型辺りになると近代的すぎてEF13(改装後)辺りとあまり見わけの付かないデザインで個性に欠ける印象があります。
 その意味ではKATOの今回のセレクトは中々旨い所を突いたモデル化と思います。

 その意味ではボディも中々個性的ですが台車周りもEF10らしい独特の作りでこれまた惹かれる所がありました。

 走行性は最近のKATOだけに文句はありません。低速からスムーズに加速しますし可愛げがない位(笑)にカドのない走りを見せてくれました。
 これに牽かせたいと言うとオハ35系かスハ43系も良いのですが個人的にはスハ32系辺りが最も似合う気がします。


中古モジュールの改修の検討

2014-09-12 06:35:13 | モジュール4
 先日中古屋で入手した中古モジュールを眺めて。

 このモジュールは複線の本線と単線の支線を並べ中央部の川を挟んで左側に田圃と土手、右側にトンネルと言う構成です。
 450×900の範囲で詰め込めるだけモチーフを詰め込んだという印象ですが、構成としては纏まっていると思います。
 又、表側・裏側どちらからでも眺められる構成になっているのでアングルを変える事で印象を変えられるのも面白いポイントです。

 ただ、川が低すぎる点と水面のレジンが割れまくっているためそのままではかなり見苦しい感じがします。

 いずれにしても田園と山のある本線風景というのはこれまで私がやらなかったモチーフではあるのでそこは生かしたい所です。

 このモジュールについては運転用のレイアウトとして組み込むのではなく車両の展示用に使いたいと考えていますが、山塊と田圃部分は生かし、中央部の川については一旦撤去した上で道路、又は田園に差し替える形で処理して見る積りです。
 いずれモチーフの絞り込みは必要でしょう。
 その他としては植生の追加、沿線に住宅等の追加と言った所でしょうか。

 もうひとつ、ベースの構造を見てですが、本線部と支線部を別個に分割して奥行きを半分にしてスペースを稼ぐ事も検討しています。

鉄コレの長電新OSカー

2014-09-11 06:32:02 | 車両・私鉄/民鉄
今月の入線車から。かねてからリリースを期待して予約していたものです。
 ものは鉄コレの長野電鉄新OSカー10系の2連。

 昨年第18弾でOSカーがラインナップされた時にこれが出るのを期待していたのですが意外に早いリリースとなりました。

 OSカーの4扉に対してこちらは3扉という違いはあるものの全体的な印象はよく似ています。
 それでもよく見ると台車はきちんとOSカーのそれとは作り分けられていますが。
 なお、実車がそうだったのかOSカーにあったスノープラウは省略されているようです。

 元々長野地下線開業記念で加えられた編成だそうで実車もこれ一本しかないそうですがOSカー共々地方私鉄らしからぬ貫禄が感じられる車両です。
 4連以上の長編成でも結構様になる電車ではないでしょうか(模型なら実車でできなかった長編成化もできますし)

 個人的にOSカーで好みのポイントはそのカラーリングとやり過ぎでない程度に近代的なデザインでしょうか。
 田園風景よりも都会的な風景が似合う感じがしますし、その点では都会風の小レイアウトに親和度が高い気がします。