光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ここに来てコロナ禍のはなし

2022-01-30 05:24:05 | 思いつくままに・考察
 今年の正月時分は感染者が増えていると言っても緩やかなものでしたが、ここ数日のオミクロン系の感染者数の増加はまさに「倍々ペース」の増えっぷり。

 従来型に比べて感染力が強いとは聞かされていましたが、ここまで急速に上昇するとは驚かされます。
 (しかもこれが日本だけでない、世界的な傾向と言うのですから)

 この旋風がどのレベルまで続くのかは正直読めないのですが、市井の一人としてできる事はこれまでと同様に限られたものにならざるを得ません。
 手洗いの励行と3密の回避は基本ですが、その「回避」がこれまで以上に難しくなるのは間違いないでしょう。
 ワクチンのブースター接種も順番待ちが長そうですし、その前に感染する可能性も捨てきれない訳で。

 結局のところ、これまでと同様の「蟄居生活の継続」と言うところに再び落ち着くのかもしれません。

 これまでも繰り返してきましたが「インドアとしてのテツドウモケイの趣味」がコロナ禍からこのかた、再び主流に戻ってきている観を今回も強く感じます。
 その過程で「手を使う」「調べる」「読む」というこの趣味の基本も再認識されつつあります。
 (一方で「足を使う」「出掛ける」「交流する」という部分が著しく阻害されているのも現実ですが)

 インドアな事はインドアなのですが「作って弄って読んで調べる(あとネットレベルの交流なんかも含めて)」と外部からの一方的な情報による心理的パニックに陥りがちな精神状態を幾分かでも落ち着ける効果もあるでしょうし。

 今はこれらのメリットを最大限に生かしたホビーライフで精神衛生を保つのが良いような気がします。

 今回は久しぶりの時事ネタで、とりとめもない書き殴りになりましたがご勘弁を。
(写真は本題とは関係ありません)

模型にあだ名をつけるはなし(笑)

2022-01-29 05:16:43 | 思いつくままに・考察
 この間、ある方の購入したマイクロの401系の記事にコメントした時のことです。

 その中で、わたしが個人的にあのモデルについて「実車よりも平べったい前面造形」を指して「フルラップ衝突」などという渾名を付けていると書きました。

 それをきっかけに思い出したのですが、手持ちの車両に自分なりのあだ名をつけて呼んでいるなんて事は、その時だけでなくこれまでにも結構あったものです。

 ここで留意したいのはその渾名の由来には大きくふたつに分かれていることです。
 ひとつは「モデルとなった実車の印象に因んだもの」でEF55が「ムーミン」、南海ラピードが「鉄人28号」と呼ばれているのと同じ様なノリを個人レベルで持ち込んだもの。


 例えばDE10はそのプロポーションから「ショットガン」又は「ハイドランジャー」(ウルトラセブンに登場する潜水艇と似たプロポーションだったので)C52はアメリカ型蒸機にセノハチ対応の偽装を施した際の、その異形性から「スチームパンク」とか呼んだりしています(汗)

 で、もう一つが実車の印象とは別に模型そのものの造形や表現の特徴から独自のあだ名をつけるケースです。


 エンドウのキハ35 900番台は実車よりもテカテカしたメッキ表現から「宇宙刑事」、TOMIXの初期型EF81やEF62は前面窓周りを黒く表現しているところから「グラサン」とか読んでいます。
 マイクロ401系の「フルラップ衝突」なんかは後者の部類ですね(汗)

 あと、ブログで頂いたコメントではGMのマルチプルタイタンパーが「夜目にも異様なほど明るい照明」の表現から「イカ釣り漁船」と呼ばれていると聞き、これまた言い得て妙だなと、わたし自身も使い始めたりしています。

 これは一般性の点では模型ファン以外には通用しないものですが、自分が持っている模型に対しての一種の愛着の表現としてはそう悪くない事かなと自画自賛します(大汗)

 この種の「模型独自のあだ名を付けている」様なケースは、わたしの他にも多くのファンが意識的にか無意識的にかやっていそうな事と思います(ただし、そこに悪意が入っていたらシャレにもなりませんが)

 こう言うのを集めて辞典の一つも作ってみたら、全編笑えそうな一冊ができる気がするのですが。

 読者の皆さんは覚えがありますか?

2022年の走り初め・「おめでたい編成の競演w」

2022-01-27 05:11:10 | 旅行・探訪・イベントなど

今回の大晦日の年越し運転は、「運転開始が新年の10分前」というスケジュールのひっ迫から大分慌ただしいものになってしまいました。

ですが元日はその分時間がゆったりしていたので、念晴らしに色々お祭り的な編成を走らせる事が出来ました。
まあ、どれもこれもが変な編成、変な組み合わせですが。

一昨年の年越し運転でもラッピング車の編成を走らせましたが、今回も華やかさを狙って「鹿島臨海鉄道キハ6000ガールズ&パンツァー仕様」「長野電鉄8500系鉄道むすめ仕様」「富士急6000系トーマス電車」の3本を走らせます。

それぞれの車両はラッピングがなければどうという事のない普通の列車に過ぎませんが、殊年始の走り初めを華やかに見せるにはぴったりの組み合わせと思います。


運転合間の箸休め的に「京急230大師線仕様の4連プラス1」
「プラス1」とはホビーセンターの前に鎮座しているデハ265を先頭に加えた5連になっているからです。これも正月でもなければやらない組み合わせですね(笑)


昨年入線したマイクロエース10周年記念のタキ6000。
これに組み合わせるのはトミー75周年のコキ、トリックス40周年の2軸有蓋車などと組み合わせた「なんとなくおめでたく見える貨物編成」
最初は常識的にEF65に牽かせていたのですが、華が足りない気がして昨年入線のTOMIXのEF58大窓仕様に差し替えました。
こういうのも正月ならではの展開と言う気もします。

昔の年越し運転では「初荷に見立てた縁起物グッズ」を無蓋車に積んで走らせたりもしましたが、そろそろそういう運転もしてみたいですね。


そして、年始運転の目玉はやっぱり元日入線の「大井川鐡道トーマス号」
本来ならば専用の客車のオハ35系とでも組み合わせるのが常道でしょうが生憎財布が許してくれません(涙)

ですが、個人的にはトーマスに牽かせるなら日本型の旧客よりも欧州風の2軸客車が似合うのではないかとも思えたので、手持ちの外国型二軸客車を牽かせてみました。

普通のC11だったら違和感の塊でしょうが、トーマス号ならば正式な編成とは一味違う雰囲気の列車が仕上がります。

今年の走り初めでは「個人が模型の列車を走らせる」前提でのお祭り騒ぎをポリシーに「普段やらない事」を選ぶ形になりました。
言って見れば「線路上のスターかくし芸大会」みたいなものです。

実家の帰省での運転では、これ程のバラエティは期待できませんからその意味では「自宅の年越し運転」ならではと思います。

新春入線の「きかんしゃトーマス号」

2022-01-26 05:09:15 | 車両・蒸気機関車

 今年最初の新車入線は元日の初売り入線でした。
 物はTOMIXの「大井川鐡道・きかんしゃトーマス号」

 モデル自体はリリースされて3ヶ月以上経っていますが、某量販店では入荷したっきり、いつまで経っても売れている気配がなく、昨年来心の隅っこに引っかかっていたモデルでした。

 今回、元日の初売りという事でつい手を出してしまった次第です。

 とは言っても「ただ変わっているから」というだけではなく、模型としてこのモデルに注目する理由もありました。
 それは動力です。トーマス号のベースとなっているのはC11ですが、TOMIXが以前リリースしていたC11は動力系や走行性の評判があまり良くなく、早々と姿を消した物でした。
 (わたしも1両持ってはいます。が、特に困るほどの走行性でもなかった気がするのですが)

 今回のトーマス号では主に集電系とモーターに手が加えられ、走行性が大幅に改善しているという事なのでその点でも注目していたモデルでした。
 (あと「年越し運転の彩りにどうか」というのもあるにはあったのですが、実際の入線は年越し運転の後になってしまいました)

 元のロコが「大井川鐡道の普通のC11」でトーマスの顔を中心にモディファイされた一種の「コスプレ機関車」なので「トーマスに似ているか」というよりも「C11らしさはどうか」という観点になってしまいます(笑)
 その点では前のC11と同様に造形面での問題は感じませんでした。

 ただ、あのカラーリングを見た時に反射的に「ポンパ号」を連想してしまったわたしも大概です(笑)

 肝心の走行性ですが、特に発進時とスロー走行時が前よりも心持ち滑らかになっている様で、低速走行は割合安心できる印象でした。

 上述の通り、トーマスくんの初仕事が「新年走り初め運転」だっただけに、入選と同時に線路上がお祭り騒ぎになった様な感覚(笑)
 このロコには、コスプレがどうこうなんて考えるのがバカらしくなるくらいに周りを明るくさせてくれる人徳の様なものがありますね。

 運転会に限らず、気分が落ち込みがちな時にこれを走らせると、心が少し元気になりそうな気がします。

コスミックのタワーマンションを作る・その2

2022-01-25 05:06:10 | ストラクチャー
  昨年暮れに上げた、コスミックのタワーマンション製作記の2回目です。

 各階のベランダ部分の取り付けはこの製作で最大の目玉にして最大の苦行でした(笑)
 総階数20階近く、しかもそれが壁面四面ある建物の全てのベランダをつけるという事は「同じ工程を80回繰り返す」単純労働。
 やる前から何となくうんざりした気分になるのは確かです。

 ですが一度始めると単純労働感はあるものの成果が目でわかるだけに止まらなくなったのも確かです。
 下層の4、5階くらいまではどこかしら面倒な感じがあったのに10階を過ぎたあたりから達成感と期待感が混ざり合った感覚を感じます。

 このあたりは何と言いますか、ビルを作っているというよりも山登りでもやっているような気分です(笑)

 なお、アクリルで構成された部材の一部にはちょっと曲げるとぺっきり折れてしまうので最低限の注意は必要です。

 80個のベランダを取り付けるのに大体1時間半くらいかかりましたか。
 ですが、完成させてみると「単なる箱がマンションらしくなった」のに感動します。
 しかも対角線で二分割したツインタワーとして並べるとシーナリィへの親和性もなかなかのものです。これがあるだけで同じ風景が一気に都会的に見えるのだから大したもの。
 やっぱり作ってみてよかったと思います。

 あとは上屋とエントランス付近の艤装、建物内部の処理の工程になります。

マンガ「PIKE」と猫屋線の単端のはなし

2022-01-23 05:00:07 | 書籍

 大晦日の朝、近所のコンビニのマガジンラックで見つけた今月号の「ヤングキング」(少年画報社)
 実はかねて紹介している鉄道模型ネタのWEB漫画「TEZMO SYNDOROME」の作者、佐藤一繝の読み切りが掲載されているものです。

 タイトルは「PIKE(パイク)」

 コンパクトにまとめられたレイアウト風セクションのことを「パイク」と呼称するのですが、一般向けの漫画でこういうマニアックなタイトルを使うのは結構な冒険と思います。
(鉄道模型のファンでもPIKEの意味がわからない人は結構いますし、うちのクラブのメンバーでも本作のタイトルのマニアックさに驚いていた方がいます)

 ストーリーは、
 気軽に遠出ができない時世柄、風呂桶をベースに温泉とホーム、社と古木の聳える山をモチーフにしたパイクを製作する姉のはなし。
 「TEZMO〜」がキャプションで情報密度の高さを感じさせているのに対して、本作は絵の情報量の多さで厚みを感じさせる作風になっていて、読み返しても飽きない構成でした。

 本作に登場している車両は鉄コレのナローゲージ80猫屋線の単端をモチーフにしている様です。

 この単端、1両だけでも鉄道が成立できる身軽さと万能性から、ナローゲージ80の登場当初からリリースを期待していた物でした。
 二軸貨車並みに短い体躯に「ボンネットのついた客車」の様なボディを載せゆったりのんびりと田舎道や山岳地帯を流す様な路線が似合いそうなこの車両はまさにPIKE向けの車両。

 もちろんこの漫画には最も似合う車両でしょう。

 わたしもこの単端は2両買い込みましたが、うち1両は本作同様に鉄コレオリジナルの動力を当てがいました。
 もう1両は当時新発売されたばかりのKATOのポケットライン用のコアレスモータ動力と差し替えてみましたが、走行性は非常に滑らかになる反面、足回りの見た目が「単端らしからぬ重厚さ」になってしまう弱点があり、一長一短です。

 今月のヤングキングは本作の他に2本の非鉄道系の模型ネタ漫画を集めて「模型女子愛好倶楽部」というコーナーになっています。
 3本を合わせて読んでも、結構楽しめますのでおすすめと思います。

慌ただしくも「年越し運転」

2022-01-22 05:56:06 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回は毎年恒例の「年越し運転」ネタから。

 昨年の年越し運転は、諸般の事情で例年にない忙しさの中「運転開始が大晦日の夜11時50分」という、まさに押せ押せ状態でのスタートとなりました。
 なにしろその時まで「何を走らせようか」すらろくに決まっていなかったので、殆どその場の思い付きに近いセレクトだったのですが、今思い返してみると意外に妥当な選択をしていた様な気もします。


 メインの列車は「室内灯標準装備」がウリだったKATOの24系25形の「北斗星」を選びましたが「牽引機は何にしよう」で思いついたのが昨年初め皆様のアドバイスのもとで走りが復活した「ワールド工芸のC55流改タイプ」

 実車も模型も「重量級の客車列車を単機で牽けるとは到底思えない」組み合わせですが、今年を象徴する編成として無理やり運行しました。
 出だしこそ息を切らしましたが、勢いに乗ると結構快走してくれたのは嬉しかったです。


「C55が出たならこいつも」と調子に乗って登場したのが「関水金属の初代EF70」こちらもレストア復活組です。
 ただし既述のように初代EF70のカプラーはX2Fタイプでアーノルドカプラー装備の北斗星の牽引は無理です。
 で、控車として用意していたTOMIXのオハフ33を間に挟みどうにか運行開始。
 こちらはこちらで「ブルドーザー系のノイズをまき散らしながらのたのたと周回する」と言う走り。
 ですが、初代モデル故に「電球のヘッドライトが点灯する」のがなんとも言えず味を出していました。

 今年も年末の帰省が叶わなかった恨みを込めて(汗)一昨年まで帰省の足として活躍した「E353系」
 こちらも入線直後に室内灯を装備させたので、年越し運転には一番映える・・・と言うか今回の3列車の中で一番スムーズな走りを見せました(笑)


 そして、年が切り替わる午前0時。
 本線を走りだしたのが甲府モデルの「リニアモーターカー」
 こちらも昨年前半は「グランシップトレインフェスタ」や「SA運転会」で大活躍した影の主役でした。

 今回は、不祥だった昨年のもやもやを吹き飛ばそうとばかりに「フルスロットルで新幹線並みかそれ以上の速度」でかっ飛ばしました。
 これをやっても違和感がないのがこの車両の人徳ですね(笑)



 と、年越し運転は慌ただしく駆け足で過ぎて行ったのですが、お祭り騒ぎ的だったのは翌日の「走り初め」の方でした。
 そちらについては次の機会に。

2021年を振り返る その2「コロナ禍の1年」

2022-01-20 05:53:14 | 鉄道模型 
 2021年を振り返る・その2です。
 思えば今年もあらゆるジャンルでコロナ禍が影と落とした1年でした。

 上半期こそグランシップトレインフェスタの復活とクラブの運転会の再開など、明るい部分もありましたが、夏場のコロナ禍第五波により休日蟄居の傾向がより強まってしまい、例年の帰省もできずイベントも中止が相次いでしまいました。

 結局、昨年に引き続き今年の休日も自宅蟄居の比率が高くなったのが実情でした。


 が、昨年が「ペーパーストラクチャーの積みキット消化」がホビーライフの主流だったのに対し、今年のそれは「車両のレストア、加工」が中心になりました。
 振り返ってみれば今年も「手を使うホビー」としての鉄道模型は堪能できたと思います。

 また、もうひとつわたし的にトレンドだったのが「鉄道模型のマンガ」に触れる機会が多かった事でしょうか。
 一般誌で鉄道模型を扱うマンガが増えている事も条件としてはあったのでしょうが、中でもWEBマンガの「TEZMO SYNDOROME」は個人的に「こういうマンガが読みたかった!」と思いましたし、各題材にはなかなか触発される事も多かったです。

 一方でここ数年の傾向だったイベントや運転会などを通じた「外へ飛び出して鉄道模型を愉しむ」という点では(昨年ほどではないものの)残念ながら今ひとつだったのは惜しい点ではあります。

2021年を振り返る・「今年印象に残ったモデルから」

2022-01-19 05:40:50 | 鉄道模型 
 当ブログ年末恒例の2021を振り返る。

 まずは、今年印象に残った車両たちから。

 KATO(関水金属)の初代EF70
 数年前の入線以来、不動状態が続いていて一時は復活を絶望視していたのですが、コンバート用のドナー車が入手できた事から走りを復活できた電機。
 それだけに今年1番のインパクトでした。外見はしょぼいですが(わたし的)感動は大きいものがあります。

 ワールド工芸のC55流改タイプ
 入線は昨年の秋だったのですが、動力のトラブルから本来の走りができない蒸機でした。ですがネットでその事を書いたところ様々な方からアドバイスをいただき、遂には交換用動力まで頂くことができたという、まさにネット時代ならではのレストアで走りを取り戻すことができました。

 アンレールの名鉄キハ8500系
 これも数年前の購入以来、塩漬け状態が続いていたのですが、鉄コレの動力を得て走行可能になりました。モデルとしてはどうという事の無いものですが、わたし的には長年の懸案を達成できた感動だけでノミネートされました(汗)

 マイクロエースのED71
 このモデル特有の「ダイカストの劣化、崩壊」により不動状態に陥ったモデルでしたが、動力のコンバートにより走りを復活させる事ができました(最もその過程でこのモデル特有の苦労もありましたが)その意味でも印象深いモデルです。


 KATO・TOMIX・マイクロエースのEF64 0番台
KATOから久々にリニューアルしたモデルが入線したEF64 0番台ですがその後、あまり間をおかずTOMIXとマイクロの中古モデルが入線し「同一形式でメーカーごとのバラエティが楽しめた」事がノミネートの理由です。

 ホーンビィの4−4−0
 今年唯一のHOゲージ、それも初のOOスケールの蒸機です。Nゲージではなかなか製品化されない古典機でしたが、HOで入線できたのは素直に嬉しい。
 明治期の蒸気にありそうな佇まいと走りは和ませてくれます。

 プラムの小湊鉄道キハ200
 こちらもHOゲージのディスプレイモデルですが、鉄道模型としての自走も可能な拡張性とNよりバージョンアップ感を感じる最密度。休日蟄居の中、腰を据えた工作を楽しませてくれた思い出も含めてこの夏を象徴するモデルでした。


 ノスタルジック鉄道コレクション
 鉄コレの原点を思わせる、小レイアウト向けのこじんまり感のある車両ラインナップ。お値段にやや難はありますが、素朴かつ気軽に鉄道模型を楽しませてくれる車両群。中でも小レイアウト向けのまとまりの良い2軸客車群は魅力的です。

 同DD20
 上記ノス鉄のDC20タイプディーゼル機関車(モデルでは2軸動力)の動力コンバートと一部加工でDC20に近づけた機関車。
これも作り手たる、わたしの自己満足的達成感がノミネートの理由だったりします(汗)

 TOMIXの東北本線貨物セット
 昨年のKATO「花輪線貨物セット」に続き「特定線区を想定した2軸貨物列車セット」それも「当時どこにでもあった様な編成」でその「普通な感じ」が好感しました。

 元々、このラインナップは「わたし自身のホビーライフへの影響度」が選考理由ですから、ラインナップ自体が「この1年の象徴」でもある訳で。
 今年は新製品に飛びつくケースがごく少ない方でしたが、その一方でレストア、改造車が半分を占めました。OOスケールの蒸機やら、フリータイプのショーティ車などの変わり種も目立ったと思いますが、それだけに「わたしだけの十傑ラインナップ」にふさわしいものになったと思います。
 そう思うと今年のジャンルの偏りっぷりはいかに今年が普通と違っていたかをも語っている様な気もします。

KATOの「鹿島臨海鉄道キハ6000(ガルパンでない方w)」

2022-01-18 05:37:06 | 車両・気動車

 先日、鉄コレの鹿島臨海鉄道キハ8000系のモデルを紹介しましたが、Nゲージで鹿島臨海鉄道というと「6000系のガルパンラッピング車」を連想されるファンも多いと思います。

 あれはわたしのクラブでも相当な普及率を誇りますし、わたし自身エバグリの閉店セールでガルパン仕様のT車を入線させています(笑)
 ですがいかに華やかとはいえ、T車が1両だけというのは単に「側線の飾り物」以上の存在にはなかなかなれない訳で、通常のM車がそろそろ欲しくなっていたタイミングでした。

 先日訪れた民宿内の中古ショップでようやく出物を見つけられたのも何かの縁ですね。

 M車とT車の2連で単行での運用から最大3連の運転が実現します(笑)
 中古とはいえ、走行性は問題なし。
 ヘッドライトも結構明るいものです。

 実車を見たり乗ったりする機会がないのですが、写真で見かける6000系の印象はよく捉えられているのではないかと思います。

 実は先日紹介した、8000系ですがあれからTMー15の動力ユニットが都合できたのでこちらも動力化しています。
 というわけで、当鉄道ではいつの間にか鹿島臨海鉄道が充実する事になりました。



クリスマスイブのひとり運転会で思ったことw

2022-01-16 05:12:40 | 旅行・探訪・イベントなど

 ここ数年,クリスマスイブの夜は家族が寝た後に「こたつの上で一人運転会を楽しみつつワインを傾ける」のがわたし個人の恒例になっています。

 特に今年はわたしのミスで「クリスマスケーキの予約を忘れていた」せいで前代未聞の「お寿司でクリスマス」と言う仕儀になってしまったので余計思い出深くなりそうです(大汗)

 昨年は猫屋線のナロー車両をミニカーブのエンドレスで周回させる運転をやっていたので今年も唯一の新規入線となっていた「猫屋線直通用路面電車」の単行を走らせていました。
 こたつの天板の上でくるくる回るナローの路面電車の姿は単純な光景ながらなんとなく和まされます。

 が、それを眺めているうちに「そうだ,うちにはもっとクリスマス向けの車両と線路があるじゃないか」と思いついたのが運の尽きw
 これまた、ひさかたぶりに引っ張り出したのが「50年前のメルクリン基本セット」


 ご覧の様に実物偏重のマニアから見れば玩具としか言いようのない線路のデザインと車両の構造です。
 が、これがこたつの天板の上でグラスとミニカーの間を縫って走る様は、これだけでパーティがやってきた様な華やかさと和みとを同時に与えてくれます。

 しかも、50年前のモデルと思えない「スムーズかつスローもしっかり効く走り」は感動もの。この耐久性と走りの質感を両立させている部分は、例えばメルセデスのセダンに通じる高級感を与えていると思います。

 おかげで、それからたっぷり30分近く「ミニ列車がエンドレスをぐるぐる回りするだけ」の光景を堪能させて頂きましたw

 こうした人徳を持つモデルが、単に玩具くさい外見というだけで評価されないのは正しい事なのかどうか。
 今、市場の中心になっている超が付くくらいの細密モデルで「50年後も買った時と同じ様に楽しめるモデル」がどれだけあるでしょうか?


 今回のイブの運転会は改めて「鉄道模型の魅力とはなんだろうか」をも考えさせられました。

コスミックのタワーマンションに挑む・その1

2022-01-15 05:11:04 | ストラクチャー
 12月生まれのわたしですが、自分から吹聴していなかった事もあって、ここ数年くらい家族はもとより親兄弟までもがその事をすっかり忘れられている観があります(爆笑)
 そんな訳で誕生プレゼントの類もあまりないのですが、その分は「誕生日」を言い訳に大物キットなんかを買い込んだりしています。

 とまあ、前置きはそれくらいにして、
 今年の「わたしへの誕生プレゼント」となったのはコスミックの「タワーマンションキット」でした。


 この製品はNゲージスケールの日本形ストラクチャーとしては、おそらく初の高層建造物ではないかと思います。
 現代の都市形の風景にはこの手の高層建造物はつきものですが、特にマンションの場合「気が遠くなるほどのベランダ取り付け作業」が必須な事もあり、自作するにもかなりの難物と思っていました。
 それがキットという形で製品化されたのは驚きでしたし、見た目も悪くありません。

 そんな訳で、このタワーマンションについては夏の発売の時から購入を迷っていましたが、この機会にようやく手掛けることにした訳です。

 通販で届いたキットは薄い箱ながらずっしりと重く、なかなかの手応えです。
 キット自体はカッティング済みのアクリルパーツ。外壁に窓ガラスとベランダを取り付けるだけのイージーさに見えます。
 ですがキットとはいえ、何しろベランダ周りのパーツの多いこと!
 とりあえずここで腰が引けそうです(汗)

 キットの素体はつるつるの白いアクリル板の状態なので、まず各パーツを外壁の色に塗装してから製作に取り掛かりました。

 カットされたアクリルの組み合わせですが各パーツの精度が高いので、かなりかっちり組み込めました。
 ただ、アクリルの材質ゆえか、切り離し時や塗装で下地に貼りついた紙を剥がす時などに細かいパーツが割れる事があり、その都度補修はしています。

 とりあえず壁面は形になってきました。

 ところで今回の組み立てでは二面づつふたつのパーツを並べました。

 実はこのキットで唯一気になっていたのが「一棟だけポツンと建っていても何だか寂しく感じられること」でした。とはいえ、二つも三つも買うほど予算が許してくれません。
 なので二面づつ別個に組み立て「ロウレリーフ風ツインタワーマンション」として組み込もうかと思っています。

 幸いこのキットの敷地形状は、ほぼ正方形なのでこの手の二分割はそれほど違和感は感じません。
 (ただし、レイアウトに組み込む際には「視点が限定される」難点もあります)

カラーブックスの「日本の私鉄 近畿」

2022-01-13 05:09:41 | 書籍
カラーブックスの鉄道ネタから。

「日本の私鉄」シリーズの地方鉄道シリーズはこれまで10年くらいかけて数冊揃えたのですが、ここに来てようやく「日本の私鉄 近畿」(井上 広和、高橋 摂 共著 保育社)を揃える事ができました。

 近畿地方は近鉄をはじめ、多くの大手私鉄が集中していますが、一方で中小私鉄も個性的な成り立ちを持つものから、地域密着を絵に描いたようなローカル風景がこよなく似合うものまで数多く存在しました。
 (規模からいえば北大阪急行や泉北高速鉄道みたいな大手私鉄と見分けがつかない車両が行き交うのもあれば、単行の気動車が日に何度か行き来するだけのものまで、規模の振幅が激しいのもこの地域の特徴かもしれません)

 本書の上梓は1983年ですから加悦鉄道や有田鉄道の様に今では営業していないものや叡山鉄道になった京福叡山線など、時代の変転を感じさせるところもあります。

 ですが、全体の雰囲気は1980年代の関西の中小私鉄の姿をよく俯瞰していると思います。
むしろ、これまでのシリーズのどれよりもバラエティが楽しめる一冊と言えるかもしれません。
殊にわたしの様に、鉄コレの充実から地方私鉄に関心を持ちはじめた身からすれば、本書はまさにツボに入る一冊です。

 この時期の各私鉄の車両は、これまでの鉄コレのラインナップとかなりの部分で重なっていますからガイドブックとしての機能も高いですし。

 レイアウト派に面白いと思われるのは、巻末にある「近江鉄道全駅の構内配線図」ではないでしょうか。
 規模から言って、レイアウト向けの配線が多いので、単線行き違いのレイアウトを作る上で参考になるのではないでしょうか。

TOMIXのキハ58系「陸中・盛岡色セット」

2022-01-12 05:06:35 | 車両・気動車
 昨年秋の帰省で拾った中古の入線車から。

 キハ58は好きな気動車のひとつなのですが、故郷を走っていたとはいえ「盛岡色」のカラーリングは今一つ馴染めないものがあります。
 汚れが目立ちそうなうえに、雪景色の中では埋没してしまいそうな白を基調にしている事、そこに彩度の高い赤帯を組み合わせたカラーリングは派手なんだか地味なんだかわからない感じがして、帰省中に実車にお目に掛かると何となく不思議な気分になる事が多かったと思います。

 とはいえ、地元という事もあるのでしょう。故郷のショップではあらゆるタイプの盛岡色の気動車が並んでおり、帰省でショップを覗いているうちについ手を出してしまうスパイラル状態が続いています。

 古くはGMキットのキハ22、同じくキハ23と外堀を埋められ、TOMIXのキハ52赤鬼色、KATOのキハ58まで、どれもこれもが故郷のショップに並んでいたものですからただ事ではありません。

 まさかと思っていた今回の帰省でも、盛岡色を拾ってしまいました。

 物はTOMIXの「陸中・盛岡色セット」
 割合、最近のリリースのモデルの様です。

 実車は盛岡-釜石間を結ぶ急行だった様ですが、先頭のキハ58は冷房準備車から冷房改造された1500番台が充てられ、中間のキハ28も2000番台を再現しているという、特定編成の特定車両のモデル化となっています。

 盛岡色のキハ58、28の3連の組み合わせですが、3両を並べてよく見るとそれぞれに表情が異なるのが面白いところ。
 前面窓の違いだけで、それなりに表情が違って見えるのがキハ58っぽさを感じさせてくれます。

 HG仕様だけに細密感に関しては文句なし。走行性もM-13モータ搭載モデルだそうでスローもほどほどに効く、水準内の走りと言えます。
 連結間の狭さなんかは、いかにも最近のモデルらしいリアルな走りを感じさせてくれるスペックと言えるでしょう。

 さて、このモデルは新品に比べると割合値引きの良い方だったのですが、その理由が例によって「後付けパーツが前ユーザーで取り付け済みだったから」の様です。コレクターならいざ知らず走らせて楽しむ分には後付けパーツが付いているのは有難い事も結構あるので、これまた複雑な気分を味わわされました。
 (まあ、これまでのモデルでは逆に「取付が杜撰で欠品パーツがある」なんてのにもよく当たるのですが。

モジュール改修2022 「三丁目の夕日」それから(笑)

2022-01-11 05:02:48 | ミニSLレイアウト

 先日紹介した食玩の「三丁目の夕日」の店舗。
 作りのラフさは置いておいて、店先の賑やかさや建物の形状の個性を思うとやっぱり改修中のモジュールに組み込みたくなります。

 実は線路手前の空きスペースには、みにちゅあーとの商店を並べようかと思っていたのですが、運転会やイベントのたびに車で移動するモジュールの場合、あまり華奢な強度のモデルをモジュールに組み込むのは躊躇させられるものがあります。

 その点、今回の食玩は強度の点と構造が単純でリペアも容易なので運転会で常用されるモジュール向けと思います。

 ですがこれをただ単に線路側に並べるのは流石に感心しません。
 せめて建物のベースと同じ厚みの地面を置きたい気になってきます。
 早速ホームセンターで部材を購入。

 1ミリ厚のスチレンペーパーをベースボード分を含めて3枚重ねにして食玩のベース形状に切り抜いて同じ色の地面色で塗装するだけと言う単純極まりない工程ですが、それでも建物の並びとしては落ち着いた雰囲気になりました。
 一定の広さのベースになった事で柵や植生の追加も容易になります。

 建物は「三丁目〜」だけでは逆に風景が単調になってしまいそうだったので造形のマッチングが取りやすいジオコレの店舗から一軒都合して並べてみました。

 モジュール上のシーナリィを小分割して差し替えると言うのは、かつて鉄博モジュールや「鉄道の街」モジュールでも使っていますが、一度使った個々のベースを箱詰めして収納する事ができるので効率的と言えば言えます。

 また、同じベース上にシーナリィを差し替える関係上、これらの工作は「分割式のパイクの製作」みたいなノリになりますが、これらを集めて一つのモジュールにした時の風景のマッチングさえ気をつければ、個々のパイクの製作はそこいらの机上でできるので、ワークショップの自由度が増す利点もあります。