光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

レイアウトと強遠近法を考える・2・実験

2012-09-30 09:03:57 | 思いつくままに・考察

 先日もちょっと触れた強遠近法の実験と考察を書きたいと思います。

 前回はお恥ずかしい物をお見せしましたが、当時はHO(16番)やZゲージに手を出していなかったのでNスケールとトミカという中途半端な組み合わせにしかなりませんでした。
 あれからHOスケールや43分の1(国際的なミニカーの標準スケールです)のモデルも入ってきているので前回と同様遠近法の実験をやってみる事にしました。

 一番手前に43分の1のミニカー、中間に64分の1のトミカ、奥に80分の1のHO、最も奥に150分の1のNのモデルをそれぞれ配置しました。
 各々のモデルの位置ですが通常の遠近法にのっとりそれぞれのスケール比率が極力一致する様なセッティングで行なっています。
(ですから奥行きが変われば配置も変わります。奥行きがない場合は書割などを使わざるを得なくなるでしょう。いわゆる立版古と同じ要領です)

 特撮セットの様なラージスケールと潤沢な空間がないのでテーブル上での再現です(汗)

 単純な同一平面上での配列の場合、上から見下ろすアングルですとすぐぼろが出るのがわかります。
 モデルのスケールが小さい場合はこれは致命的で簡単に上から覗ける分「インチキ感」も強まってしまいます。
 これは奥行きがなければないほど顕著なようです。

 ではローアングルではどうか。
 これですとかなりリアリティと奥行き感のある見え方になるのが確認できました。
 できればジオラマの地面を目の高さまで持って行ければかなり楽しめます。


 この場合注意すべき点として、よほど奥行きがある場合を除いて奥にある建物類や構造物は高い方が有効の様です。
 一番奥にあるNスケールの建物に高さのあるビルを加えた場合に奥行き感が強まりました。
 奥にある建物が低いとベースを傾けない限り(これは特撮ミニチュアでは時々使われる技法です)奥の風景を見下ろすアングルになってしまいぼろが出やすくなるようです。

 今回は色気に欠ける内容ですのでおまけ。

 MODEMOの江ノ電を買ったときに調子に乗ってこんなものを作ったのを思い出しました(汗)

光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

レイアウトと強遠近法を考える・1

2012-09-29 06:48:17 | 思いつくままに・考察


 いきなりのお恥ずかしい写真で恐縮です。

 今回は前にも触れた特撮ミニチュアの強遠近法のレイアウトへの応用についての話です。
 数年前ですが写真の撮影で「レイアウト上で遠近感を強めることでリアリティを出せるのではないか」という仮説の元にいくつかの写真を実験的に撮ってみた事があります。

 遠景用にNスケールの建物や車両を置くのは当然ですが中景に64分の1スケールのトミカを、最も手前側に食玩のフィギュア(これは万●書店などで一体300円前後で買えます)を使っています。
 但し漫画チックなものや「萌え系」が多いので使えるものがなかなか見つかりません。それも基本的に顔の入らない後姿を使えばどうにかなるレベルです。

 これらを配置して比率に気をつけつつひとつの構図に収める実験でした。

 結果はごらんの通りですが比率に気をつければそこそこの効果は得られそうという結論に達しはしました。
 ただ、当時はそこで満足してしまった事と、基本的に写真撮影にしか使えない(視点を上げるとトリックがもろばれする)ことが分かった為に以後試しては来なかったのですが。

 今回の特撮博物館ではそれと同じ事をもっと大掛かりに、かつ繊細に実行している事が良く分かりました。

 このテクニックですが3D撮影で威力を発揮しうるのではないかと最近考え始めています。
 あれから他のスケールのモデルも手に入れているのでそれを使った実験を先日試しました。それについては次回辺りに。

光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

「鉄道模型の趣味」のひろがりのはなし

2012-09-28 06:48:35 | 思いつくままに・考察
 
 今回は一種の告白文みたいなはなしです。

 自分でもそう思いますし人にもよくそう言われますが自分はかなり飽きっぽい人間です。

 これまでこのブログにお付き合い頂いている方ならおわかりと思いますが、同じ題材の記事が何日も連続した事が殆どない事でもこれは立証されます(恥)
 飽きっぽい性格というのは仕事や家事等の実生活ではどうしても抑えなければならない悪癖だと思います。
 ですが自分が好きでやっている趣味の場合は別にそういう縛りはない訳です。

 趣味を続ける、好きな物を好きで居続けるという事は大事な事です。しかし飽きてしまった物にいつまでも固執する事も精神衛生上良くはないと思います。

 そう考えた時、鉄道模型の趣味について言うなら時期的な消長や中断があったにせよ我ながら驚く位に続いていると思います。
 これは何故だろうと思うのですが、やはりレイアウトの存在がある事・楽しみ方の切り口がかなり広範である事が関係あると思います。一言でいえば「好奇心が途切れない」ということ。
 これは私の様な人間にとっては有難い事です。

 レイアウトやモジュール作り、それを楽しむ事が趣味としてはメインですが時には車両をいじり、時には実車にゆられ、時には昔の本を読む。或いは昔の特撮映画のミニチュアを観ながらヒントをつかむ。どんな方向にも楽しみを広げて行けるのは凄い事だと思います。

 そもそもレイアウト自体が「鉄道以外の風景も作れる」から尚更飽きにくいのではないでしょうか。
 こうなると街を歩いていても何を観ていても「レイアウトに使える」何かを常に探している状態になりますし。
 この場合、関沢新一氏言う所の「カマの火を絶やさない」条件が整っているとも言えます(笑)

 まあ、こういうのもビョウキと言えば言えます。

 後、結構大事な要因となっていると思うのですが「梅雨明けから8月いっぱい(どうかすると彼岸過ぎまで)にかけての期間、暑さでレイアウトが作れない」という「強制中断」がある事も持続に関係ある気がします(笑)

(写真は本題と関係ありません)

光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。


「リマ(LIMA)」のカタログで愉しむ(笑)

2012-09-27 06:32:19 | 書籍

 今回一番の眼から鱗。
 かつて鉄道模型で唯一「TVCFを打っていたというブランド」とされるイタリアLIMAのカタログです。

 一体、マッチボックスといい、レゴといい外国のこの手のメーカーのカタログはプレイバリューのシステム性を売りにする事が多い(この点相変わらず車両偏重の日本メーカーとは大きな差を感じてしまうのですが)
LIMAも例外ではありません。

 と言いますか、「鉄道模型の規格を使ったプラレール」に近い感覚なのがここのポリシーと感じます。
 車両類は基本的に短い編成を基本にしておりトレーラーの追加はできる物の実車通りの長編成を再現する事はあまり考慮していない印象です。

 車両ラインナップも各国混成。イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、そして日本型もラインナップされている所もカタログを観る分には「世界の鉄道図鑑」でも観ている気分が味わえます。
 (この中でコキと0系についてはかつてTMSの製品紹介でも取り上げられていた事があります。このブランド特有の無闇にでかいフランジや新幹線でも先頭車の2軸駆動のみという点など、どちらかというと「玩具」に近いノリの評価だったと記憶しています)

 ですがここの真価はこんな所にはありません。

 線路はHOの引き抜き線路そのまま(道床すらなし)基本セットではこの線路に鉄橋まで組み合わせた(爆)エンドレスで構成されており殆どプラレール感覚である所が見てとれます。
 ですがその拡張性が凄い。

 駅等はこれまたプラレール感覚でベースとホームと線路が一体化した独自のシステムですがその構造ゆえに「最初から点灯する信号が装備」されていたりしますしTOMIXですら見ない「2線式ターンテーブル」とか「トラバーサー(!)」なんてのまでラインナップされています。
 線路のバリエーションも78年の時点でいまどきのユニトラックよりも豊富です。

 一部マニアの間では殆どオモチャ扱いのブランドですがカタログを読んでいると「鉄道を楽しむ」という素朴さが良く伝わってくる、一言で言って「わくわく感」があるのが楽しい一冊でした。
 車両偏重の風潮下ではなかなかこれを感じる機会が少ないだけに一時でもわくわく出来たことがこの本の最大の収穫といえます。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

「エーダイナイン」のカタログに思うこと

2012-09-25 06:46:56 | 書籍
 先日古本で昔のカタログが大量に手に入りました。70年代末~80年代初頭の今となっては何ともマニアックな組み合わせ(笑)に燃えます。

 先ほどまでざっと目を通していたのですが、まあ「目から鱗」といいますか「素朴に楽しい」といいますか。
 何か「このところ忘れていた何か」を再確認したような気分です。


 今回はそれらについていくつか触れたいと思います。


 先ずは「エーダイ」から。
 ご存知の向きもある様にこのブランドは70年代末に彗星の様に登場したものの親メーカーの倒産ののち学研に吸収、しばらくは「GAKKEN-N」として存続した物の80年代半ばにはそれも消滅するという経緯を持ったメーカーです。
 当時は買わなかった(買えなかった)のにこの趣味を再開して以来、なぜかここの中古に当たる機会が二三度ありまして当レイアウトでもキハ58系やED75なんかが在籍しています。

 そこの恐らく最初で最後のカタログと思われるのがこの一冊です。

 ラインナップはEF65、14系15形客車、DD54とキハ58系。ED75は予告イラストのみ(なのにセットでは写真が載っています)後にGAKKEN-Nでは目玉となるキハ55系・EF60なんかは影も形もありません。
 このカタログにある全車両を合わせても10車形あるかないかというラインナップです。

 それなのにカタログの厚みは当時のTOMIXに匹敵する部厚さで紙質も中々良く、このブランドに掛けるエーダイの意気込みはストレートに伝わってきます。

 それを端的に象徴するのがデモ用のレイアウト。
 レールシステムがやっとこさ揃った状況でもちろん自社製のストラクチャーやアクセサリ等もなく(大体にして肝心のパワーパックが予告のイラストのみ)他社のパーツで代用しています。
 ですが、それにも拘らずここまで力の入った作りのレイアウトは中々見掛けません。
 線路配置こそ十人並みですが、道路橋や坂道のある台地を組み合わせたなかなか野心的な構成です。
 KATOやTOMIX、GMの様な手慣れた感じがなく未消化の所もあるのですがそれでも後発メーカーらしい勢いを強く感じます。

 余談ですがここのレールシステムは早い段階からアダプターレールを介してTOMIXと相互接続ができる構造です。
 それでいてエーダイ独自の規格ではTOMIXと微妙に異なる径を採用(恐らくNのメーカーで初めて複々線が組めるシステムと思います)しておりポイントの径も違うので上手く使えばTOMIXとの混用でトラックプランのバリエーションを拡大できるというメリットがありました。

 今でも時々ここのレールセットの中古が並ぶ時がありますがそういう意味でのメリットはあるかもしれません(アダプタがあれば…ですが)

 当時のKATOやTOMIXに比べてどうしても貧弱なラインナップでありながら読んでみて十二分に楽しませてもらいました。
 してみるとエーダイの消滅はとても惜しい気がしてなりません。もしブランドが継続していれば今のマイクロみたいに充実したラインナップになった可能性もあったと思えます。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

週刊SL鉄道模型・30号

2012-09-24 06:35:34 | 書籍

 週刊SL鉄道模型も30号を突破しました。

 最近のパーツは石垣シートやら道路シート等ばかりでしたが前号辺りから様相が変わってきています。
 ここ2号くらいのパーツは「土台ベース」と称する物です。

 完成予想図を観るとレイアウトの奥側に建築中の家や橋などが掛かっている地形の起伏がありますがどうもそれに使うパーツの様です。

 さて、普通にレイアウトで地形を作るという場合、TMSなんかを読み慣れた向きですと「木の骨組みにプラスタークロス(あるいは石膏を沁み込ませたペーパータオルなど)を連想すると思います。
 私などの様にここ10年位でレイアウトを作り始めた方ならスタイロフォームの積層とかを使うでしょう。

 ところが今回の雑誌のパッケージを開いてみると何やらオブジェの展開図みたいな厚紙が出て来ました。
 「まさかこれを?」と思ったのですが本誌を開いてびっくり。この厚紙を箱状にして「土台」に使うらしいのです。
 私にとってこれはかなり斬新なテクニックでした。
 と言いますかこういう工作はおそらく小学館の学習雑誌の組み立て付録以来かもしれません。

 一応、箱の中には丸めた段ボールを入れるよう指示してあり、上に建物を載せられるだけの強度は確保する様です。
 が、個人的な感想で言うならどうにもぱっとしません。この種の地形はこんな風にかちっとした幾何学的な奴よりも高低差は低くともアナログな丸みのある地形で表現したいものです。

 ですのでこの部分に関しては個人で手を加えたいと思います。

 そういえば先日紹介した「ナローゲージモデリング」で東洋活性白土の工場専用線ナローの運用形態の記事があったのですが今回の週刊SL~のレイアウトにも応用できるような感じがしています。
 これに限らず専用線の運行形態を要領よく解説した資料はあまりないですから大いに参考にしたいと思います。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へにほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

C54のレストア・2

2012-09-23 06:54:47 | 車両・16番

 今回は16番(HO)のはなしです。
 この夏の課題のひとつであったC54のレストア。

 スムーズさに欠ける動力の処置として動力伝達のゴムシャフトを新品に交換。
 車輪や接点の清掃など試しましたが大した効果が出ません。

 走行時のがたつきの原因ですが走行時に第3動輪が浮き上がりやすい様なのでイコライザを分解調整したのですが変化なし。
 このモデルはシャシーがダイカストの様ですが経年変化で微妙に変形した可能性も考えられます。
(以前エンドウのEF57のベンチレータで変形現象を見ていますから16番でも可能性がないとはいえません)

 あとはテンダーのウェイトを追加して集電性能を上げる位しか思いつきませんでした。

 上回りは譲渡時に欠損していたコンプレッサーのパーツを追加。
 変形した部分を可能な限りやっとこで修正した位です。

 仕上げにラッカーでセミクロスブラックを全体に吹きました。
 このC54の場合ポンコツ感の原因のひとつが40年ちかく手入れされていない外装の古ぼけ感にあったと思われましたが、実際リペイントするだけで結構見違えたのは感涙物です。
 こういう時にブラスと言う素材のメリットは最大に出せる事を再認識しました。

こんな状態から

 こうなりました。
 一応形だけはレストアしたC54ですが今後も折を見て手を入れる積りです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

プラッツの「けいおん!」ラッピング電車

2012-09-22 06:47:05 | 車両・私鉄/民鉄





 






トップページ レイアウト・モジュール 車両紹介リンク
思い出の書籍 ふと思うこと 趣味の思い出 更新履歴





 先日YANチョさんがブログでラッピング電車の話しをされていましたが、最近のN製品では鉄コレ、MODEMOやマイクロの手になるラッピング車のリリースが花盛りです。
 まあ、題材によっては版権元の許可が下りない(か、下りそうにない)物も多いのですがそれでもレイアウトの彩りに使うには不自由しない程度には揃っている気がします。

 私の手持ちでは富士急の「トーマス号」とか江ノ電の「SKIP号」「日本エアシステム」辺りがそれに相当するのですが、最近中古ショップでそれらの極め付けみたいなキットを入手しました。

 プラッツの京阪600形、「けいおん!」仕様です。
 実を言いますと中古ショップの「痛車」プラモコーナーを歩いている時に「クルマと違う何かが置いてある!」と気付いて手にとって見たらこれだったという笑える経緯だったりします。

 調べてみると元々はプラッツがGMに依頼してディスプレイモデルとして出したものらしいです。
 このモデルで魅力を感じたのは以前GMがキットを出した600形とは顔が違うことです。前面窓が曲面処理された近代的なものでこれだけでも魅力は感じます。

 というのも旧製品の京阪600はこの趣味を再開した直後に入線させた機種でしたが、1編成しかなかったのでペアを組ませる編成があればとかねがね思っていましたから、その意味でも願ってもないモデルだった訳です。

 但しこのモデル、動力ユニットが現在入手困難(TOMIXベルニナのものを流用)なためディスプレイモデルとしてしか使えないのが問題とされています。
 事によるとですが前のユーザーはこれで挫折してショップに売ったのかもしれないとも推察されますが・・・。
 が、私の場合以前に作った江ノ電1000タイプ用のベルニナ動力が残っているため、ボディ寸法さえ合致すれば動力化は可能です。

 むしろ問題はこのままラッピング車としてしまうか普通の京阪塗装とするかです。
 実は同形車は今後鉄コレでのリリースが予告されており、数年以内には陳腐化必須(書き忘れましたがベルニナの足回りは京阪のそれとは似ても似つかない重厚なものです)です。




 

 パッケージの蓋を開けてみるとキットの本体が出て来ます。
 ここで分かった事は本キットの車体部分はかつてGMから出ていた京阪600形そのまんまだった事です。
 なるほどプラッツがGMに委託したといううわさは事実でした(笑)

 但し通常品とは違う前面を含めた他のパーツ(パンタグラフや京阪用の台車枠など)は別パーツ化されています。
 ですので当初の見込み通り近代型の600として作る事は可能。或いは既に旧600形を持っている方なら車体のコンバートで変換できる訳です(京阪600キットは動力ユニットをかぶせ&両面テープで対応している)

 肝心の動力ユニット自体の入手は現在ではかなり困難だそうですがベースとなっているTOMIXのベルニナは私の現住地の様な田舎の中古ショップでも時たま出物を見掛ける事があるので気長に探索すれば入手自体は案外難しくない気がします。
 ただ、前述したように元が登山電車ですから京阪の車体と組み合わせるととても重厚な下回りになる(少なくとも併用軌道にはやや不釣り合い)のは覚悟しなければなりません。
 (ちなみにこの動力ユニットはかなりの重量級で、MODEMOのモハ1よりも重いです。ウェイトも大きく、室内灯の装着はまず不可能。ですがそれだけにNゲージとしては群を抜く登坂能力を持ちます。走行性はGM動力よりはスムーズですが鉄コレ並みと言う訳にはいきません。但し140Rのミニカーブには対応します)

 そこさえ気にならなければ車体の組み立てまでは気楽にできると思います(過去に旧600形を作った事がありますが車体が小さいので案外手軽に出来ました。それでいて屋根上のディテールには適度に凝縮感があり悪くない印象です)

 ですが問題は車体全体に貼り付けを要求される「デカールの群れ」です。
 下手に貼ると破れが出そうなくらい面積が広い(と言いますか車体全体をデカールでくるむ様なイメージです)ので余計怖いです。
 上級者用に車体の塗装後に貼るタイプのデカールも構成されていますがこちらはこちらで少なくとも4色の車体色の調合と塗り分けが必須です。

 更に説明書を見ると組み立ててから貼る場合、貼ってから組み立てつ場合のどちらも一長一短の問題があるようで。

 実はこのキットを手に入れてから先達の記事を参考にしようと思ってネット検索してみたのですがこのキット以前に製作されたスクラッチモデルを除いて製作記が殆どない事に驚きました。
 話題性からいっても作ったと名乗りを上げるユーザーが複数いてもおかしくないキットだと思っていたのですが…
 つまり秘密裏の作例を除けば非常に積みプラ率の高いキットの様です。

 唯一救いとなりそうなのがデカール自体のブランド性でしょうか。
 聞く所では本キットのデカールはプラモではかなりの有名ブランドのイタリア・カルトグラフ社製だそうです。
 ここのデカールは耐久性の良さに定評があるとの事なのでそこに望みを掛けて作ってみようかと。

 (定評があっても腕の下手さをカバーしてくれるかは別問題ですが)




 悩むのはやはりデカールです。今回は思い切って全面デカールで行く事にしました。
 これまでこういう事をやった事がないので無謀極まりないのですが、この場合、もし(ワタシ的)限界を超えて見苦しかったら塗装ーデカールに移る方が効率的との判断からです。

 近所の模型屋でクリアスプレーとデカール軟化剤を購入。
 万全(?)の体制のもとに臨みます。

 次に悩むのは「組み立ててから貼るか、パーツ単位で貼るか」
 これも位置決めが楽そうとの理由からパーツ単位での対応とします。

 先に側面から。
 位置決めがやはり難問です。窓とサッシの位置に合わせるかボディ上端に合わせるか。上端に合わせて貼りつけた後窓の位置に合わせる形式で対応しました。
 1パーツ辺り秒単位の勝負(と心得て臨みましたが)

 最初の1パーツだけは軟化剤を使ったのですがどうにも不安で2パーツ目からは知り合いから教授いただいた「蒸しタオル」で対応しました。
 ぬれタオルをビニール袋に入れて電子レンジで1分弱。
 これを貼り付け部分に押し当てるとどうにかパーツにフィットしてくれました。
 こういう時台所での製作(ここだけの行程ならシンナーも使いませんし)は都合が良いです。
 又、カルトグラフ社製だからなのかこれまで使ってきたデカールよりは強度もそこそこありそうです。

 とは言う物のそこは素人の悲しさ
 パーツの継ぎ目部の隙間が目立つのと車体全体をくるむという貼り付け方法の特徴で「ペーパークラフトに毛の生えた」様な感じになるのは仕方ありません。
 
 組み立てはGM京阪600とほぼ同じ。他の電車と違い屋根上に細かいパーツが多いので手間はそこそこ掛かる部類です。
 前面部の窓ガラスは前から嵌め込み式で結構ぴっちりと嵌ります。




 

 動力はこの間まで江ノ電をやっていたベルニナ用。
(動力の入手難からか動力化についての記述がこのキットにはありませんが、もしベルニナを使われるなら予め先頭部のダミーカプラーとスカート部はカットしておきます。あと車体後端部の床下機器もカットして置くと幾分小回りも利く様です)

 パンタも江ノ電から移植しました。

 さてここまでの工作でどうにか形だけはできたラッピング電車ですが出来はご覧の様な大惨事状態。
 塗装済みキットの様な訳にはいきませんでした。
 どうしても車体のディテーリングを生かすなら塗装して細かいデカールを貼った方が仕上がりは良いと思えます。
 こういうタイプの電車ならコンビーノの様に透明車体に印刷する形式の方がすっきりする気がします。

 それから以前の京阪や江ノ電のキットでも体験していますが車体と足周りの固定は両面テープに頼る形式ですがこれが結構位置決めが面倒(特にトレーラー)なので注意を要します。

 このキット、定価4800円位ですが京阪600の二次車タイプの車体+京阪500の車体も付いて来る(以前の塗装済み京阪600キットにはついてきませんでした)ので考え様によっては案外お得かもしれません。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へにほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

「けいおん!」ラッピング電車に挑む(大汗)

2012-09-21 06:51:00 | 車両・私鉄/民鉄

先日購入の「けいおん!」ラッピング電車の続きです。

 悩むのはやはりデカールです。今回は思い切って全面デカールで行く事にしました。
 これまでこういう事をやった事がないので無謀極まりないのですが、この場合、もし(ワタシ的)限界を超えて見苦しかったら塗装ーデカールに移る方が効率的との判断からです。

 近所の模型屋でクリアスプレーとデカール軟化剤を購入。
 万全(?)の体制のもとに臨みます。

 次に悩むのは「組み立ててから貼るか、パーツ単位で貼るか」
 これも位置決めが楽そうとの理由からパーツ単位での対応とします。

 先に側面から。
 位置決めがやはり難問です。窓とサッシの位置に合わせるかボディ上端に合わせるか。上端に合わせて貼りつけた後窓の位置に合わせる形式で対応しました。
 1パーツ辺り秒単位の勝負(と心得て臨みましたが)

 最初の1パーツだけは軟化剤を使ったのですがどうにも不安で2パーツ目からは知り合いから教授いただいた「蒸しタオル」で対応しました。
 ぬれタオルをビニール袋に入れて電子レンジで1分弱。
 これを貼り付け部分に押し当てるとどうにかパーツにフィットしてくれました。
 こういう時台所での製作(ここだけの行程ならシンナーも使いませんし)は都合が良いです。
 又、カルトグラフ社製だからなのかこれまで使ってきたデカールよりは強度もそこそこありそうです。

 とは言う物のそこは素人の悲しさ
 パーツの継ぎ目部の隙間が目立つのと車体全体をくるむという貼り付け方法の特徴で「ペーパークラフトに毛の生えた」様な感じになるのは仕方ありません。
 
 組み立てはGM京阪600とほぼ同じ。他の電車と違い屋根上に細かいパーツが多いので手間はそこそこ掛かる部類です。
 前面部の窓ガラスは前から嵌め込み式で結構ぴっちりと嵌ります。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

偉大なる凡庸の系譜・14系客車

2012-09-19 06:50:34 | 車両・客車・貨車
 「偉大なる凡庸」シリーズ、今回は客車の話です。

 題材は14系客車。

 ブルートレインの中では最も影の薄い存在だ何だといわれながら蓋を開けてみると最後まで生き延びていた存在。あらゆるジョイフルトレインの種車として欠かせない存在で目立たなかったのに意外としぶとかった座席車。
 それが14系のステイタスです。

 この14系、私のレイアウトでの客車の在籍数ではダントツを誇ります。
 座席車が4編成、寝台車も3編成。実際レイアウト上でも重宝する存在です。旧客にEF510というのは似合わなくても14系なら似合うし逆の場合も12系ほどではないにせよ融通が利きます。14系の座席車なら臨時の特急という設定も使えるしイベント列車にも好適。カートレインの様に貨車を併結させていた実例すらある客車なのです(似合うかどうかは別問題ですが)

 そのせいか、Zゲージでもリリース予定があるようです。

 もっとも、当鉄道の場合「サロンカーなにわ」なんかも含めた数ではあるのですが

 この点、夜行にしか使えない、あるいは一定以上の長編成でないと不自然な20系や24系(実例がないわけではありませんが))よりも融通が利くブルートレインといえます。
(まあ、座席車は12系のバージョンアップ版といえなくもないのですがそれでもカートレインなどの夜行に組み込まれるケースがあります)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

「ナローゲージモデリング」

2012-09-18 06:43:35 | 書籍

 先月の帰省時に手に入れた本の話です。もう9月も半ば過ぎだというのに(汗)
 自分にとっては畑違いを承知で購入した「ナローゲージモデリング」


 見ての通り前編軽便鉄道のモデルだけで構成された一冊です。
 TMS別冊でこの体裁だと大抵の場合レイアウトだけで構成されるものが多いのですが本書はレイアウト・車両・実物探訪がそれぞれ3分の1づつというバランスの取れた構成になっています。

 ですので通しで読むと「私もナローをやってみようかな」と言う気分になる、入門書としてはもってこいの本と言えます(笑)

 この本が出た当時はTMSやとれいんはもちろん、「子供の科学」誌上でもナローモデルの連載があったくらいのナローブームでした。

 その背景としては素朴な意味で「鉄道」を手軽に楽しめるのではないかと言う期待感があったのとナインスケールを中心にナローの動力車に転用できるNのモデルがリリースされた事で敷居が低くなっていた事情もあると思います。
 当時の専門誌ではCタイプディーゼルやKSKタイプCタンク、果てはED75までもが相次いで軽便の動力車として登場していました。
 前述した「子供の科学」では当時のTMSでも見なくなっていた「ユーレイ貨車」の記事までありましたし。

 本書で取り上げられている記事は70年代後半くらいのものが多いのですがそれでもフルスケール16番の車両工作の感覚では奇策と取れるテクニックが散見されます。
 時期が時期なので機関車のベースにはNゲージのフライッシュマンやトリックスの小型機関車の足回りが使われていることが多いですが。
 こういう記事は「工作とはアイデア勝負の側面がある」事を認識させる意味でも読んでいるだけで楽しめます。

 レイアウトも小スペースを有効に使いつつ鉄道として完結している「レイアウト」の素朴な魅力にあふれていました。
 この感覚も最近の専門誌では見ないものです。
(現実にはナローゲージと言えどもスケールに徹するならば必然的に大レイアウトにならざるを得ないのですが)

 私自身がナローをやるかどうかは別としても久々の良書と感じました。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

「特撮博物館」に思うこと・4・ミニチュアと3D

2012-09-17 06:55:53 | 思いつくままに・考察
 特撮博物館とレイアウトのはなし。4回目です。


 先日の「特撮博物館」の見学では手持ちのカムコーダで3Dの動画撮影も試していました。。
 実は前回の考察は一部これを踏まえて思いついた話でした。

 以前、Nゲージの運転会で3D撮影を試した際に絞りが深くなる事や意外にマクロに強い事を把握していたのでよりラージスケールなミニチュアでは3Dの効果が高いのではないかと思っていました。
 そこで今回の観覧でも3Dカムを持ち込んだのですがセットの風景が二種類しかないのでトータルで5分程度の短いものですがそれでも効果を確認するには十分な動画が撮れました。

 結論から言うと「強遠近法を使ったミニチュアでは3Dの効果は最大限に発揮される」という事です。
 逆にこのセットでは遠景のビル街がそれに相当するのですが「アトランダムに漫然と並べられた建物の羅列」では3Dの効果は減殺される」という事でもあります。

 一番3D効果を感じたのは上の構図です。
 室内から窓を通して遠方の町並みを眺めると言うシチュエーションでは3Dの効果を高める条件が全て揃っているため、ぞっとするほどのリアリティが出ます。
 面白いのはカメラを移動しながらセットの横に回りこむとあっさりと3D効果が激減することで、ミニチュアの配置や比率の計算が重要であることを痛感します。

 これらの画でも3D効果は非常に高く感じられました。
 これで中景(例えば交差点)に「画面を横切る」車の動くミニチュアでもあればとんでもないリアルさとなったのではないでしょうか。
 これなどは十分にレイアウトでも応用可能と思います。

 あと、これも以前触れましたが一定の範囲でカメラを真上に持っていく形で視点を上げても十分にリアリティと立体感を保てるのも発見でした。

 実際特撮のミニチュアをカメラやビデオに収めるだけでも得がたい体験なのにそれを3Dで出来た事は大きな収穫だったと思います。
 この他強遠近法でのミニチュア配置のノウハウなどでも参考になる事実が次々に発見されました。



 改めてここで得られたことをレイアウトにフィードバックさせたいと思います。

 先日当ブログの訪問者数が39万を突破していました。最近ヘンに見える(汗)内容が増えている気がしますがよろしくお願いします。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

「けいおん!」ラッピング電車キットを見る・2

2012-09-16 08:37:15 | 車両・私鉄/民鉄

 前回触れた「けいおん!!」電車のはなし、第二弾です(笑)

 パッケージの蓋を開けてみるとキットの本体が出て来ます。
 ここで分かった事は本キットの車体部分はかつてGMから出ていた京阪600形そのまんまだった事です。
 なるほどプラッツがGMに委託したといううわさは事実でした(笑)

 但し通常品とは違う前面を含めた他のパーツ(パンタグラフや京阪用の台車枠など)は別パーツ化されています。
 ですので当初の見込み通り近代型の600として作る事は可能。或いは既に旧600形を持っている方なら車体のコンバートで変換できる訳です(京阪600キットは動力ユニットをかぶせ&両面テープで対応している)

 肝心の動力ユニット自体の入手は現在ではかなり困難だそうですがベースとなっているTOMIXのベルニナは私の現住地の様な田舎の中古ショップでも時たま出物を見掛ける事があるので気長に探索すれば入手自体は案外難しくない気がします。
 ただ、前述したように元が登山電車ですから京阪の車体と組み合わせるととても重厚な下回りになる(少なくとも併用軌道にはやや不釣り合い)のは覚悟しなければなりません。
 (ちなみにこの動力ユニットはかなりの重量級で、MODEMOのモハ1よりも重いです。ウェイトも大きく、室内灯の装着はまず不可能。ですがそれだけにNゲージとしては群を抜く登坂能力を持ちます。走行性はGM動力よりはスムーズですが鉄コレ並みと言う訳にはいきません。但し140Rのミニカーブには対応します)

 そこさえ気にならなければ車体の組み立てまでは気楽にできると思います(過去に旧600形を作った事がありますが車体が小さいので案外手軽に出来ました。それでいて屋根上のディテールには適度に凝縮感があり悪くない印象です)

 ですが問題は車体全体に貼り付けを要求される「デカールの群れ」です。
 下手に貼ると破れが出そうなくらい面積が広い(と言いますか車体全体をデカールでくるむ様なイメージです)ので余計怖いです。
 上級者用に車体の塗装後に貼るタイプのデカールも構成されていますがこちらはこちらで少なくとも4色の車体色の調合と塗り分けが必須です。

 更に説明書を見ると組み立ててから貼る場合、貼ってから組み立てつ場合のどちらも一長一短の問題があるようで。

 実はこのキットを手に入れてから先達の記事を参考にしようと思ってネット検索してみたのですがこのキット以前に製作されたスクラッチモデルを除いて製作記が殆どない事に驚きました。
 話題性からいっても作ったと名乗りを上げるユーザーが複数いてもおかしくないキットだと思っていたのですが…
 つまり秘密裏の作例を除けば非常に積みプラ率の高いキットの様です。

 唯一救いとなりそうなのがデカール自体のブランド性でしょうか。
 聞く所では本キットのデカールはプラモではかなりの有名ブランドのイタリア・カルトグラフ社製だそうです。
 ここのデカールは耐久性の良さに定評があるとの事なのでそこに望みを掛けて作ってみようかと。

 (定評があっても腕の下手さをカバーしてくれるかは別問題ですが)

 尚、本キットは元々ベルニナの足周りを共用する前提のキットなので長さや幅のディフォルメの可能性が多分にあるので今後リリースが予定されている鉄コレの600型の動力のコンバートが上手くゆくかは未知数と思われます。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

今月の入線(予定?)車・「けいおん!」ラッピング電車

2012-09-15 06:30:00 | 車両・私鉄/民鉄



 先日YANチョさんがブログでラッピング電車の話しをされていましたが、最近のN製品では鉄コレ、MODEMOやマイクロの手になるラッピング車のリリースが花盛りです。
 まあ、題材によっては版権元の許可が下りない(か、下りそうにない)物も多いのですがそれでもレイアウトの彩りに使うには不自由しない程度には揃っている気がします。

 私の手持ちでは富士急の「トーマス号」とか江ノ電の「SKIP号」「日本エアシステム」辺りがそれに相当するのですが、最近中古ショップでそれらの極め付けみたいなキットを入手しました。

 プラッツの京阪600形、「けいおん!」仕様です。
 実を言いますと中古ショップの「痛車」プラモコーナーを歩いている時に「クルマと違う何かが置いてある!」と気付いて手にとって見たらこれだったという笑える経緯だったりします。

 調べてみると元々はプラッツがGMに依頼してディスプレイモデルとして出したものらしいです。
 このモデルで魅力を感じたのは以前GMがキットを出した600形とは顔が違うことです。前面窓が曲面処理された近代的なものでこれだけでも魅力は感じます。

 というのも旧製品の京阪600はこの趣味を再開した直後に入線させた機種でしたが、1編成しかなかったのでペアを組ませる編成があればとかねがね思っていましたから、その意味でも願ってもないモデルだった訳です。

 但しこのモデル、動力ユニットが現在入手困難(TOMIXベルニナのものを流用)なためディスプレイモデルとしてしか使えないのが問題とされています。
 事によるとですが前のユーザーはこれで挫折してショップに売ったのかもしれないとも推察されますが・・・。
 が、私の場合以前に作った江ノ電1000タイプ用のベルニナ動力が残っているため、ボディ寸法さえ合致すれば動力化は可能です。

 むしろ問題はこのままラッピング車としてしまうか普通の京阪塗装とするかです。
 実は同形車は今後鉄コレでのリリースが予告されており、数年以内には陳腐化必須(書き忘れましたがベルニナの足回りは京阪のそれとは似ても似つかない重厚なものです)です。

 一方で「けいおん!」仕様にするにはデカールの貼り付け(窓にまで絵柄が回っている)で死ぬのが必至(笑)
 少し悩みどころではあります。

 次回の運転会の彩り車両にするなら2ヶ月以内にけりをつけなければならないので早めに決断したいところです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

HO車両のカプラーのはなし

2012-09-14 06:59:31 | 車両・16番
 先日のJAM土産で購入していたケーディーカプラー、この間の平日休を使って手持ちの機関車などに片端から装着する作業を行いました。


 2月に入線のアメリカ型DB、8月に親類から譲渡を受けたBタンクとC54、そして当鉄道最新の16番(爆笑)トミーの12系などです。
 これまでの16番ラインナップでは車両の絶対数が少ないのにカプラーの形態が千差万別。ベーカー型、X2F、ヨーロッパタイプやKATOカプラーなど。
 これらはKATOカプラーがケーディと下位互換を持つのを除けば全く互換性なしです。

 Nより歴史が長いのは分かりますがあまりにひどい気もします。

 私が子供の頃、機関士の親類の方が作っていた16番モデルは100%ベーカー型カプラーでした。形態には物凄く難のあるカプラーでしたが簡単な装置で自動解放が可能でしたし、あの当時田舎の模型店でも簡単に手に入る手軽さは大きな武器だったと思います。今でも年式の古い中古モデルではこのタイプが多いです。

 昔の雑誌などではX2Fを装着した例もちらほらありますが先日中古のDBを買うまで実物は見た事がありませんでした。
 とはいえ、私が16番に手を染めた昨年の時点では天賞堂やTOMIXがケーディーを標準装備、KATOカプラーが下位互換を持っており全体としての趨勢はケーディー有利に働いていると感じます。

 実際、このカプラーを観ると機能面と外見のバランスがよく取れたカプラーと思います。
 ナックル部分の裏側に小さなスプリングが仕込まれているのは実車と異なるかもしれないですがワタシ的には如何にも精密そうなメカニカルな印象を与えてくれています。
  
 解放機能もごく簡単な装置で装備可能なようですが最近小型機と二軸貨車ばかりが増えている当レイアウトにとってはこれも大きなメリットとなります。

 …とまあ、ケーディーをほめちぎっておりますがこのカプラーの最大の欠点は「田舎では買いにくい事」この一点に尽きます。
 N用を置いているショップでさえHO用はなく、そもそもそこまで16番に熱心な田舎の模型屋さんが急速に減っている現状は辛い物があります。
 だからJAM見学のついでにケーディーカプラーだけ買って帰って来るというある意味間抜けな買い物をする羽目になります。

 ネット通販嫌い(らしい)私でもこうなると使わざるを得なくなるかもしれません。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】プロ野球キャンプを見に行ったことはある?
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!
dポイントが当たる!無料『毎日くじ』

アクセス状況

アクセスアクセス
閲覧 1,017 PV UP!
訪問者 333 IP DOWN!
トータルトータル
閲覧 4,804,581 PV 
訪問者 1,311,620 IP 
ランキングランキング
日別 2,686 DOWN!
週別 1,988 DOWN!

プロフィール

プロフィール画像
自己紹介
 鉄道模型レイアウト、光山市とは作者の故郷や現住地、憧れの場所等のイメージごった煮に作り上げた架空の都市名であります。
 レイアウトも基本的には「光山市内のどこか」のモデル化としています。

カレンダー

2012年9月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

最新コメント

バックナンバー