光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

東京駅の「東京肉三昧弁当」

2025-01-30 05:21:09 | グルメ
 今回は昨年暮れの四度目の帰省の話から。


 往路の「はやぶさ」はコロナ禍以来、5年ぶりくらいの東京始発となりました。
 時間はそろそろお昼時でもあったので新幹線改札前の駅弁屋へ。

 思えば東京駅で駅弁を買うのも5,6年ぶり、あるいはそれ以上かもしれません。

 そこで拾い上げたのが「東京肉三昧弁当」という奴。
 「東京ステーションホテル総料理長 石原雅弘監修」というのが売りの様です。

 黒毛和牛カルビ甘辛焼き(東京の醤油醸造所 丸大豆醤油使用)
 豚ロース生姜焼き
 鶏モモ江戸甘味噌焼き(江戸甘味噌使用)

 と、錚々たるメンツが揃った「肉肉しい駅弁」です。
 期待を胸に秘め、そのまま「はやぶさ」のE席へ。

 大宮と宇都宮の間くらいでそろそろと蓋を開けます。


 手前に生姜焼、奥に鳥味噌焼が配置されていますが、上から食べても下から食べても「2番目に箸を付けるのは牛カルビ」になるという計算された配置(そうか?)

 つまり「豚と鳥は来たる牛カルビへの前奏曲(あるいはエピローグ)」という訳なのでしょう。

 私は手前の方から頂きましたが、駅弁に豚の生姜焼きというのは(少なくとも東日本では)割合珍しい気がします。生姜焼きは自家製弁当には定番のおかずですからわざわざ駅弁で出すメリットが薄いのかもしれません。
 ですが生姜風味でさっぱりした舌で次に来る和牛カルビを口にすると、これがまた芳醇な風味と赤身と脂身のハーモニーが食欲をそそりました。

 その後の甘味噌焼(と付け合わせの人参、椎茸)は牛の脂身の残る舌をあっさり系の風味で締めてくれます。
 まあ、駅弁なんてどこから食べても満足感がある物ですが、この弁当に関しては「3種の肉の交響曲」を楽しむ感覚で食べるのが似合う気がしました。

 肉の交響楽に気を取られて一緒に買ったビールの存在をうっかり忘れるくらいに(笑)

今年最初の鉄道業務で貨車の数を数える(大汗)

2025-01-29 05:19:24 | 鉄道模型 
 先日は今年最初の平日休でした。

 すでに松も取れて正月らしさは目いっぱい希薄になっていますが(汗)それでも暮れとは違う雰囲気を感じます。
 さて、当鉄道の今年最初の業務は工作でも運転でもなく「手持ちの貨車の整理と確認」でした。

 今年最初の入線車が「1両辺り200円以下の貨車の群れ」だったのは前に紹介していますが、ケースに入っていた貨車の並びに脈絡がなかったのと、ケースの中に多少空きスペースがあいていた事もあって、それらのスペースを詰めると同時に「同ジャンル毎に貨車をまとめようか」と思い立ちました。

 入線車のかなりの割合が中古やジャンクである事、子供の頃から「貨物列車=オムニバス混結編成が当たり前」という環境だった事もあって、わたしの場合他のジャンルの車両に比べると貨車の購入は「殆ど手当たり次第にかき集めていた」というのが実態でした。
 まあ、十数年くらい前までは中古ショップで売られていた貨車は機種の選り好みさえしなければ1両200~500円くらいで買えましたから、数は揃えやすかったです。
 それに加えて買い手のいい加減さを反映して「外国型」も平気で混じっていましたし。

 (昭和40年代後半までのNゲージでは日本型のバリエーションが薄かったので外国型の貨車や客車を転用するのも半ば当然でした。あの頃を経験しているNゲージャーは外国型アレルギーが比較的低い感じもします)

 ただ、その「手あたり次第」というのが祟って、今回整理を始めるまでわたし自身「自分の鉄道の貨車の在籍数(要するに何両貨車を持っているか)を把握していない状態」でした。
 それらのうちの何両かは、今回の様に「100均ケース」や「車両ケース」に入って売られていましたが、これらも結構空きスペースが多かったので、複数のケースの間でジャンルごとになる様に車両を入れ替え、隙間を詰める事で省スペースと再分類を図ることにした訳です。

 でもいざ始まると朝の9時ころから始めた整理が「昼飯時間を過ぎても終わらない」のには往生します。

 セキやホキなど、出物を見つけるたびにちょこちょこ増備した奴なんかはあちこちのケースに分散していましたし、それらを見つけてまとめるのも意外に一苦労でした。

 夕方近くなってようやく、ひと段落付きましたが、ここまでで数えた貨車の大雑把な総数は約260両。
 今回入線の物も入れて15年くらいかけてこの数が集まったと思うと、多いのか少ないのかちょっと見当が付きません。

 ただ、オムニバス編成メインなのと専用編成でも実物通りのフル編成は殆どやっていないので数の割には長さはないかもしれません(汗)

学研の図鑑「乗り物の図解」

2025-01-28 05:17:02 | 書籍
 今回は昨年暮れの帰省の折に実家の本棚から引っ張り出した一冊。

 学研の図鑑「乗り物の図解」を紹介します。

 昭和40年代頃の学研の図鑑が鉄道や乗り物に力を入れていたのは当時の世代にはよく知られているところですが、その頃の勢いを端的に感じさせるのがこの一冊です。
 (ちなみに姉妹巻に「昆虫の図解」というのもありますがこれまた「ムシムシ大行進」の学研の面目躍如と以下略)

 元々子供というのは「図解」が大好きなもので絵本なんかでも動物とか飛行機とかの図解が入っていると「そこだけ食い入るように眺める」なんてのがよくあるものです。
 (怪獣ブームの時なんかも怪獣図解が人気でしたしw)

 (学習研究社 学研の図鑑「乗り物の図解」14Pより画像引用)

 その「図解」だけで一冊まとめた図鑑というのはおそらく本書が初めてだったと思います。
 「乗り物」だけに自動車、飛行機、船なんかも載っているのですが、鉄道ではC51蒸気機関車(秋田車両総合センターの展示車)をはじめ、DD51、山手線103系、381系振り子電車なんかが取り上げられ、カラーの見開き一杯に展開する解剖図というか図解のゴージャスさが今なお見るものを刺激します(笑)
 各部の機構の説明にも小イラストが付けられていたりして、気分は「読む交通博物館」(笑)


(学習研究社 学研の図鑑「乗り物の図解」114Pより画像引用)
 後半の2色刷りページでは「乗り物の運転の仕方」がまとめて図解され、蒸気機関車やモノレール、ジャンボジェットや船などの操縦法がイラストで懇切丁寧に掲載され、見ているだけで「なんとなく自分も運転できる様な気になってくる目の毒」みたいな内容になっています(大爆笑)

 図鑑1冊でこれくらい夢と想像力の詰まったものは今でもそう多くはありません。全くあの頃は凄かったと思います。
 

今年最初の運転会でのサプライズ

2025-01-26 05:01:47 | 旅行・探訪・イベントなど

 昨年の秋からこっち、3か月近く続きました「雨宮敬二郎展」の運転会も今回が最終となりました。
(展示イベント自体は今週末までですが、明日の最終日は撤収のみ)


 と言う訳で今年最初のイベントともなる運転会に参加してきました。
 とはいえ、午前中に私用が重なった影響で今回のわたしは運転用の車両が用意できず、メンバーへのお土産に「PAで買ったみのぶまんじゅう」を提げたのみ(大汗)

 ですが各メンバーのこだわりとポリシーの詰まった様々な編成が行き交うのを眺めつつ談笑できるのは、得難いものです。
 生憎、会場で併催されていたイベントが「ピアノの発表会」との事で鉄道に興味のある様な客層が少なかったらしく出足の方が今一つでしたが。

 そんな中、サプライズだったのがメインブログでコメントを通じて交流のある方が、鉄道ツアーの旅先で立ち寄って下さった事です。
 今回は富士宮でレンタルレイアウトを経営している当クラブのメンバーを介して、この企画展を訪ねてくださったとの事で、他の参加メンバーも交えて時ならぬ鉄道模型談議に花を咲かせる事ができました。
 今回、その方が持ち込んでくださったモデル。




 物はKATOのEH10ですがよく見るとパンタの位置が異なる試作仕様です。なんでもアキバの某ショップで出物を見つけられた物だそうですが、この種の「前ユーザーの手になる改造モデル」に当たる確率が高いのが東京のショップらしいところですね。
 (自分の経験上、同じキットメイク品でも出来のしっかりしたモデルに当たる事も多いですし)



 かくして、今年最初の運転会も和気あいあいのうちに過ぎてゆきました。
 今年はどれだけこういうイベントに出会えるか、楽しみでもあります。

エンドウのキハ30から

2025-01-25 05:00:18 | 車両・気動車
 今年最初の入線車に続くネタは昨年秋に入線した「ヴィンテージモデル大量入線」のひとつから。

 今回はエンドウのキハ30(M車)です。

 キハ30系についてはエンドウのほかにMODEMO、TOMIXのブラス仕様、KATO、TOMIXと4社5タイプの競作となっている(900番台に限ればこの他乗工社や奄美屋からエッチングキットがあります)点でモデル化の機会に恵まれた気動車だと思いますが、最初に完成品として製品化されたのがこのエンドウの仕様でした。

 今回入手のモデルはコンディションも比較的よく、走行性もエンドウのモデルの中ではまあまあ走るレベルです。

 お値段が安かったという事はもちろんあるのですが(汗)実はキハ30の標準色のモデルはこれまでお目にかかった事がなかったというのも入線の理由です。

 ずっと後にTOMIXからも形状が酷似したキハ30系のブラスモデルが出ていますが、これは後にタケモリモデルを興したTOMIXの担当さんが持ち込んだ企画だったそうで、よく見ると窓のRの取り方などがエンドウとは異なる仕様だそうです(動力ユニットはGM仕様のエンドウ製の模様ですが)

 この点については近いうちに検証する予定です。

 それにしても、他社に比べると今となってはシンプルで大雑把に見えるエンドウの仕様ですが、キハ30らしさを感じさせる印象把握の良さは今でも通用するレベルだと思います。
 この辺りもエンドウ製Nゲージモデルのファンが未だに多い理由なのでしょう。
 たぶん、わたしもその一人です(汗)

駅弁フェアの「有田焼カレー」

2025-01-23 05:58:49 | グルメ
 先日の運転会の帰りがけのことです。

 帰途に立ち寄ったスーパーで駅弁フェアが開催されていました。
 「鉄道模型の運転会の帰りに駅弁フェア」とは出来過ぎの様な気もしますが、思えばかつてはショッピングセンターでの運転会は大概「駅弁フェア」を併催していた事が多かったですから、この際時宜には叶っているかなとw

 で、なるべく故郷や現住地との縁の薄そうな地域の駅弁をと言う事で選んだのが佐賀の「有田焼カレー」
 (上記の条件に合う所というと九州か四国になる確率が高いw)

 実は最初、このネーミングに一瞬戸惑うわたしがいます。
 これは「有田焼のカレー」なのか、それとも「有田の焼きカレー」なのか?

 パッケージには「有田焼器入」とあるので前者らしい。そういえば故郷でも「やたら器が豪華なわんこそば弁当」というのに当たった事があります。
 有名なところではかつての「峠の釜めし」など器に凝った駅弁は一時期多かったですね。

 と言う訳で、やたらずっしり重い弁当箱を抱えて自宅へ。
 赤い化粧箱から出てきた有田焼の茶碗の中にはチーズの乗ったカレーがお目見えです。
まあ、彩は良いのですがこれを冷たいまま食べるのは気が進まないのでレンチンしました。熱々のところを頂くと流石にチーズカレーの風味が香ばしい。
 と、味については文句がありません。

 ただ、この駅弁で引っかかるのは「カレー」と言う素材そのものです。
 以前、帰省の折に「駅前で売られていたカレーライスを特急電車の中で食べたら車内にカレーの匂いが充満してものすごく気まずい思いをした」事があります。
 一応こちらも駅弁ですからその点はどうなんだろうか、と素朴に思います。

 事実、このカレーをレンチンしたら「丸3日くらい台所から焼きカレーの匂いが抜けませんでした」し。

 それを別にすると器は「そのまま自分用の茶碗で使える上品な風合い」があって釜飯の釜よりは実用性が高いと思います。否「食卓を優雅に彩る有田焼の食器」と思えばこれはなかなか良いのではないかと。
 (そういえば上述のわんこそば弁当の器も長いことそばを食べるのに使った記憶がありますw)

初荷と今年最初の入線車のはなし

2025-01-22 05:56:23 | 車両・客車・貨車
 1月2日は「初荷」だそうですが、今回は今年最初の入線車両のはなしを絡めて紹介したいと思います。

 仕事が1月2日から始まるという個人的な事情で、ここ10年ばかりはわたしにとっての正月とは「元日1日だけ」です。
 
 なので、元日は朝から「初日の出」を拝み、その足で近所の神社に初詣をする。その後は適当に開いている店を回って晩飯のおかずを買い込み翌日に備えるという非常に慌ただしい元日になるのもここ10年来の日課になっています。

 以前ならデパートもスーパーも元日は休業でしたし、秋葉原の電気街も平成はじめ辺りまでは「元日だけはゴーストタウンと化す」のが普通でしたから元日に買い物など不可能に近く、実家で親類縁者の飲み会に丸一日付き合っていたものです。
 それが今はコンビニで最低限の買い物はできますし、量販店も元日営業が増えているので「元日の朝に鉄道模型を買ってくる」事すら普通にできるのですから凄い話です。
(尤も、親類レベルの飲み会がなくなっている現状には別の意味で危惧を感じはしますが)

 まあ、それは置いておいて、

 そんな訳で近所の「ハード〇フ」も元日は12時開店とはいえ、営業しているので久しぶりに覗いてみたのですが、
 実はここ数か月帰省やイベントが重なった影響で、その店を覗くのも半年ぶり位でした。なので品ぞろえも半年前とはだいぶ様変わりしていましたが、そこで私が見つけたのが、

 100円ショップのケースに収まったNゲージ貨車の詰め合わせ。
 TOMIX製がメイン(レサとホキはKATOの模様)の様ですがヨ6000はテールランプが点灯する仕様でした。
 何より「貨車16両で3000円」ですし、専用編成でないオムニバス編成を組むには都合の良い貨車が多かったので財布を開きました、

 TOMIXの中古貨車のあるあるのひとつに「やたらとコム1ばかりが売れ残っている」と言うのがありますが、このセットにもしっかり3両混じっています。実はこれ以前にもコム1は数両入線しているので、例えばショーティの機関車に牽かせてプラレール風の楽しみ方をしてみるというのもありかもしれません。

 翌日、これらを同時入線の機関車に牽かせて「初荷列車を運行」としゃれ込みました。
 オムニバスの混結編成は蒸気機関車にはよく似合います。

 実は同時入線した機関車もかなりの曲者だったのですが、これについては次の機会に。

 それにしても、元日にいきなり17両の大量入線なんてこれまでにもなかった事です(笑)

 で、明日の3日もやっぱり仕事なのですが(汗)

2024年の年越し運転

2025-01-21 05:51:00 | 旅行・探訪・イベントなど

 この趣味を再開して以来、ほぼ毎年行っている年越し運転。
 今年もどうにか行う事ができました。

 かの泉麻人氏も随筆に書いていたのですが「ただ炬燵でテレビを見ているだけでもリアルに体感される切羽詰まり感はこの日ゆえの独特の感覚があり、大晦日が1年のうちで一番好き」と言う人も結構いる様です。

 鉄道模型の年越し運転なんかもこの日ゆえのイベントですから、いつの間にかわたしも、形こそ違え「大みそかが好き人間」の仲間入りと言うところでしょうかw

 毎年大晦日は休日なので、本来なら朝から鉄道模型の年越し運転の準備にかかるところなのですが、今年は庭や家の周りの雑草がまだ始末しきれず、朝っぱらから草むしりからスタートる羽目になりました。

 「草むしりで始まる大晦日」なんてこれまで聞いた事もありません(汗)
 しかも枯草ならまだしも、結構青々とした草が残っているのですから「いったい今は何月だ?」と考え込む事しきり。

 今年は後半に実家の事情などで帰省が増えた関係でレイアウトの改修が足踏み状態を強いられましたが、それでも下段のレイアウトに最低限の電飾を仕込むことはできました(工程は相変わらず泥縄ですが)

 夕食を終えた後から2024年の年越し運転開始しています。

2024年のレイアウト&モジュール

2025-01-19 05:54:15 | 鉄道模型 
 2024年を振り返る・その4はレイアウト、その他編です。

 2024年上半期(と言うか5月のグランシップまで)は新作のモジュール(正確には差し替え用シーナリィ)の製作が活動のメインでした。

 改めて書かせて頂くなら今回のモジュールのテーマのひとつは「コロナ禍の置き土産」でした。
 今回のモジュールに使ったストラクチャーはほぼ全てが「コロナ禍の自宅蟄居の休日に消化したキットの成れの果て」でした。言い換えれば「モジュールひとつを埋めてしまう位建物ばっかり作っていた」と言う事でもあります。
モチーフが「元機関区を記念公園化した都市再開発区域」となったのもレンガ系ストラクチャーと高層マンションばっかり溜まっていた反動だったりしますw

 久しぶりに建物にLEDを仕込み夜景を楽しめる様に作りましたが、おかげでイベント終了後も「お茶の間で夜景を楽しむ」という使い方ができたのが意外な余録でしたw

 ただ、今年の後半はイベント参加や帰省が立て込んだ影響でレイアウト関連の改修がまるで進まなかったのが残念でした。
 ペーパーキットを中心にストラクチャーだけは増えていったのですが、これらの多くが仮配置のレベルに留まってしまいました。

 (今年作った奴だけで「商店街が一つできそうな勢い」だったのに)

 本線のバラスト散布も含めて来年への宿題です。

2024・今年印象に残った車両たち

2025-01-18 05:47:23 | 鉄道模型 
 当ブログ年末恒例の「この1年を振り返る」2024年版。

 今回は2024年版これまた恒例の「今年印象に残った車両たち」から
 例によって基準は「今年のわたしのホビーライフに与えた影響の大きかったモデル」という独断と偏見にまみれたものである上に「新車も中古もジャンクも」「Nゲージ、HOゲージ、Zゲージ、ナロー」までもが同一線上に評価される「闇鍋ベストテン」みたいなものですが、まあその辺はご了承ください(汗)


1・C58239号機と「SL銀河」(N 新車)
 これが出るのをどれだけ待ちかねた事か。実車が引退した後のリリースだったのが何ですが。ロコの出来も去る事ながら、自走できる客車がイベントで意外に重宝したのは発見でした。

2・つぼみ堂の木曽森林鉄道ボールドウィン(HO 中古)
 スケールは16番ナロー、ゲージはHOという、1970年代ならではの過渡期のモデルです。超の付くくらいのガニ股ですがそれゆえの安定した走行性と汎用性が楽しいモデルです。

3・カワイモデルの60型蒸気機関車(HO ジャンク)
 2000円のジャンクからスタートしてモーターのレストア、集電系の再製作などまる二月たっぷり悩ませて頂きました(実はこれでもなおギアの問題が残っている)
 改めてレストアの難しさと楽しさを感じさせてくれたモデルです。

4・メルクリンミニクラブのクロコダイル(Z 中古)
 コロナ禍以来入線が途絶えていたZゲージの入線モデル。Zゲージの中でも兼ねて欲しかったモデルでもありましたが5年ぶりに訪れたJAMでこれに出逢ったのは運命としか言いようがありません。3連接車体のロッド駆動電機はZゲージでも映える走りを見せます。

5・宮沢模型のBタンク(HO 中古)
 かつてわたしがこの趣味に入るきっかけを作った元機関士の親類が持っていたHOモデルと同型のロコ・・・ですがフリーモデルの奥深さをも感じさせてくれたモデルでした。一見同じに見えるのに実際は大部分が微妙に異なる造形はまさに手作りの16番モデルならではではないでしょうか。

6・TOMIXの209系1000番台(N 新車)
 今年の1月偶然に二度209系の特快に乗るという経験から予約を入れてしまったというミーハー丸出しな理由で入線・・・ですが、個人的にはE233よりも好みのデザインの電車ではありました。この嗜好、歳がばれますね。

7・宮沢模型のEF55(N 中古)
 今年9月の帰省の折のヴィンテージモデル大量入線。その中でもとりわけ凄かったのがこれでした。当鉄道4両目のEF55ですが、他の3種のどれとも異なる個性が最大の特徴です。かといって悪いモデルだとも思いませんが。

8・スカイネットのマツダボンゴ「青空号」(ナロー 中古)
 こちらは5月のグランシップトレインフェスタの折に入線させた変わり種。アオシマ系列のスカイネットの鉄道模型、Nゲージの線路を自走できるのにスケールはHOよりも巨大。ヘッドライトはもとより室内灯も標準装備という外見と言い個性の塊みたいなモデルです。


9・KATOの485系300番台(N 中古)
 20年ぶりにリニューアルモデルが入線した当鉄道の「偉大なる凡庸」のひとつ。
 ボディ形状はそれほど変わらない物の走行性と足回りに進化を感じさせた、ある意味KATOらしさを感じさせるモデルでした。


10・宮沢模型のEF60 アメリカントレイン仕様(N 中古)
 先日閉店したヤマナカ模型で最後に購入したモデル。入ったら空手で出られない店がまたひとつ消えましたが、そこでの最後の買い物にはふさわしい個性的なモデルだったと思います。


 今年の傾向としてはNゲージ5、HOゲージ3、Zゲージ1、ナロー1の比率。昨今の物価上昇を反映してか新車は2つにとどまりある意味波乱の年ではありました。
 後、今回のラインナップを上げてから驚いたのはKATOやTOMIXを差し置いて「宮沢模型がブランド別の最多に躍り出た事(3アイテム)」でした(笑)
 

JAM、グランシップ、企画展・・・(2024年を振り返る・3)

2025-01-17 05:41:59 | 旅行・探訪・イベントなど
 2024年を振り返る、その3
 今回はイベント編から

 コロナ禍の折は鉄道模型関連のイベントへの参加が激減し、運転会も年に1回か2回という寂しいものでしたが、今年は外出の機会が激増し、それに伴い参加したり見に行くイベントが増えたことを実感させられる1年でした。


 5月のグランシップトレインフェスタは今年もフル参戦できましたし、そこで得られた刺激もいつになく多かったです。久しぶりの新作モジュールも望外の反響がありました。

 が、そのグランシップを差し置いて今年1番のトピックスとなったのはコロナ禍以来5年ぶりにJAMを見に行けた事です。
 コロナ禍の影響の大きさではグランシップ以上。再開されてからも2回ほど行けませんでしたから、久しぶりにゆくJAMの感慨も大きなものがありました。

 クラブの運転会は11月以降ほぼ毎週のペースで展示運転が催されました(と言うか、1月中旬まで続くのですが)これも単純に回数で言うならコロナ禍前の水準に戻っています(あとGWには富士宮でもイベントがありましたし)
 この運転会も「雨宮敬二郎の企画展」からのオファーでしたが、この辺りも例年と違うイベント性が感じられます。


それとは別にレンタルレイアウト詣でもHO中心に2、3度行けましたし、静鉄やアオシマの展示を見に行けたのも今年を象徴するトピックスでした。

 実車について言えば実家の事情とはいえ「年に3回も新幹線帰省をやった」事が最大のトピックスです。これもコロナ禍以来5年ぶりだったのに、一度だけでなく二度三度と続くとは思いませんでした(おかげで出費も半端ない)

 コロナ禍の反動なのか、2024年は「とにかく出歩いた1年」ではありました(まあ、これは鉄模に限ったことではないのですが)

TEZMO SYNDOROMEと「クリスマスの思い出」のはなし。

2025-01-15 05:33:16 | 書籍
 毎回楽しみにさせていただいているWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」の新作が公開されました。
 時期柄といいますか「クリスマスネタ」です。

 本作は年末の大掃除とか正月の初詣など年末年始の題材が多く、暮れの多忙、あるいは新年の高揚感を「鉄道模型のマンガ」で味わわせてくれる、ある意味嬉しい存在です(クリスマスや正月に「同好の士が集まって盛り上がる」なんて機会、田舎ではまずありませんから)

 とはいえ、今回のはなしはこれまでとは聊か趣が異なり、主人公の風奈が「今日がクリスマスだったのを思い出したのを機会にこれまで買った中古モデルの思い出に浸る」という、やや静的な展開になっているのが特色でした。
 まあ、こんな風に「忙中閑あり、師走のひと時をひとり思い出のモデルとともに浸る」という方が(わたし的には)リアルな一編と言う事は言えそうです。

 この先は思い出話になりますのでできれば本編を読んでから続きをお読みいただいた方が良いかと。
 リンクは以下の通りです。

クリスマスイブ、鉄道模型と自分だけの思い出を回想する。TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)42話

 子供の頃とか、学生時代から鉄道模型を始めていた世代の皆様にとっては「クリスマス」は「高額な模型セットをおねだりする」には絶好の機会」だったろうと思います。実際、この時期になると大きな玩具店とか量販店なんかでは基本セットとか編成物のセットを買う親子連れ(あるいは「おじいちゃんと孫」)の姿を(以前よりは減ったとはいえ)見る事があります。

 わたしの場合は「誕生日が12月」だったばっかりに「クリスマスプレゼントと誕生プレゼントがひとまとめにされる確率が非常に高かった」ため、クリスマス単独での思い出と言うのが実は希薄だったりします(近年、イブの夜に小規模ながら「ひとり運転会」をやるのも当時の反動なのかもしれませんw)

 ですが、作中で風奈が取り上げたモデルの中にはわたし的にも思い出のあるものがいくつかありましたので、今回はその辺をフックに思い出話をしたいと思います。

 JR東海仕様かどうかはわからないですが「小さい目玉の165系」は、風奈は10代に購入したとの事ですが、わたしはこの趣味を再開した直後(なのでもう20年近く前)に中古の編成を入線させていました。このタイプの急行型の電車は湘南色でもサーモンピンクでも不思議と見飽きない佇まいがありますね。

 鉄道コレクション仕様の京急230。事業者特注モデルだそうですが、わたしは中野の中古ショップで入手しました。本来ならこういうのはイベントに出向いて買うのが「高揚感」を感じさせるものだと思います。鉄コレだとこの種の限定品は「東急7000系」を渋谷に買いに行ったのをはじめとして富士急行などのイベントに並んだ思い出が強く残っています。

 当時物の箱に入った「ナインスケールの貨車」も懐かしさを刺激するアイテムです。最近は中古ショップでもそれなりのお値段になっているのが(当時を知るものとしては)少なからず残念な感じもしています。実は先日紹介した「帰省時の爆買いショップ」にもこの仕様が大量にあったのですがお値段が高すぎて手が出せませんでした(他のモデルは意外なほど格安だったのに)

 MODEMOの江ノ電1500 SEA BREEZE仕様は趣味の再開直後に入線させていた新車のひとつです。当時はレイアウト志向と言ってもこの種の軽快電車を走らせるのを想定していたので、とうじはまだ珍しかったラッピング車には飛びついていました(汗)

 前にサブのブログで書いたのですが、趣味に絡む出費に関してはテツドウモケイにしろミニカーや書籍にしろネット通販なんかで自宅に居ながらにして手に入れたものよりも帰省とかイベント、旅先で買ったものの方が記憶としては非常に鮮烈に感じる事が多いものです。
 それも「モノそのものの価値」と同じくらいに「どんな場所でどんな時に、どんな思いで買ったのか」という部分が大きいのではないかと気が付きました。

 この辺りは作中で風奈が語った部分と重なるところも多いと感じます。

クリスマスイブのZゲージ運転(笑)

2025-01-14 05:28:02 | 旅行・探訪・イベントなど


 2024年のクリスマスイブがやってきました。
 ここ数年、イブの夜は家族が寝るくらいのタイミングで寝酒片手にテーブルトップの運転会をやるのが(わたし的な)習わしとなっています。

 普段でも「鉄道模型を運転しながら酒を飲む」という風習があまりない(「酒の入った頭で運転する」と言うのはありますが)ので、実質クリスマスイブが飲酒運転の日みたいになっています。

 その運転もコロナ禍に伴うここ数年は省スペースでも楽しいナローの運転が中心となっていましたが、今年はナローの新規入線がなかった事とZゲージで久しぶりに入線があったこと等から、Zゲージをメインにした運転となりました。
 鉄博風モジュールを引っ張り出し、外周のZゲージひょうたん型エンドレスを周遊させるだけなのですが、適度に列車が身をくねらせて走るので単調さはありません。

 試運転を兼ねたファーストバッターは「5年ぶりに走らせたZショーティのE5系」
 何しろこれが入線した直後からコロナが話題になりだし、翌年はほぼ全てのイベントが中止になっただけに運転の機会が得られないままここまで来ていたものです。



 メインで走行したのは今年久々に新規入線した「Pro-Zの20系ブルトレ」と「ミニクラブのクロコダイル牽引の貨物列車」
 どちらも炬燵の天板程度のスペースで楽しめる編成物ですが、クロコダイルの「3分割の車体」はひょうたんエンドレスによく追従しますし、ロッドのアクションもなかなか楽しいものがあります。


 後は過去の運転会でも活躍した編成を走らせ、締めはこれまたZショーティの「ゆふいんの森」
 これも運転会での活躍が少なく6年ぶりの出場となりました。

 で、買い損ねたクリスマスケーキの代わりにコンビニ売りのホワイトケーキを頂いて今年の聖夜は過ぎて行きます。

 さて、残るは年越し運転ですかw

HOゲージ旋風とヴィンテージモデル大旋風(2024年を振り返る・3)

2025-01-12 05:18:48 | 鉄道模型 
 2024年を振り返るその3です。

 今年のわたしの鉄模ライフを一言で言うと「激動」と言う言葉が似合いました。
 それもジャンルを問わずに。

 1月〜6月の上半期の入線車では予想外の「HOモデル旋風」が吹き荒れました(まあ、全部が中古かジャンクで、どこかしらの問題のある安物が多く、五体満足なのは少なかったのですが)

 わたしの場合、HOゲージは外国型やフリーモデルがメインで、マニアが飛びつくようなのは殆どない(何しろNゲージより安いモデルばっかりでしたし)のですが、自慢にはならなくてもモデルとしての素朴さが横溢していたり、走りっぷりが良いモデルを選ぶことが多いのですが、その意味では満足感は高かったです。

 それだけだったら「今年はHOゲージの年でした」と一言書くだけで済んだのですが、8月以降は今度は「Nゲージヴィンテージモデルの大旋風」が吹き荒れたのですからわからないものです。

 それもたった一度の帰省で。

 WEBコミック「TEZMO SYNDOROME」一冊分に匹敵しそうな1970〜90年代のヴィンテージモデルがいちどきに大量入線したのですから我ながら驚かされました。



 おかげで9月以降の当ブログの新車入線記事が殆ど全てヴィンテージネタに塗り替えられてしまった程です。
 骨董的な価値でしか語れない様なモデルばかりで、しかもこちらも何らかの問題を抱えるモデルが(HOほどでないですが)少なくなかったので、こちらも自慢できるほどの代物ではないのですが。

 後ムーブメントとしてはこれらに比べて小さいものですが、コロナ禍以来丸5年入線が途絶えていたZゲージモデルにも新規入線があったのも今年のトピックスであります。

 それらをひっくるめた「今年印象に残ったモデル」の10傑はもう少ししたら書きたいと思いますが、こちらも例年にないバラエティのモデルが揃いそうです(人から見て面白いかどうかは別として汗)

鉄道コレクション第33弾に思う事(汗)

2025-01-11 05:16:08 | 車両・私鉄/民鉄
 先日、ハローマックと共に予約品を引き取ってきました鉄道コレクションの第33弾。

20241209SE (14).jpg
 今回は東武、伊豆急、近鉄、名鉄、西鉄という組み合わせは「コレクション」という観点では「日本の私鉄電車を網羅した」という満足感はありそうですし、そのいずれもが過去のシリーズで複数の編成がラインナップされているので、過去のモデルと合わせて「東武コレクション」「近鉄コレクション」のノリを楽しむ事もできましょう。

 さて、引き取ってきたまでは良かったのですが、そのお値段には思わず引いてしまいました。
 何しろ1両当たりのお値段が2500円以上。
 これはかつて鉄コレ第一弾が出た時に「1両をパンタを交換して動力化した価格」にほぼ匹敵します。
 最近の諸物価高騰の折、鉄コレも無事では住むまいと思っていましたが今回のは想像以上でした。
 ここまで単価が上がると従来の鉄コレの低価格を支えてきたブラインドパッケージ販売もそろそろ限界かなと言う気がします。

 「箱買いして後はのんびり動力化する」なんて呑気な真似もそろそろ難しいですし「狙った1、2種のために何両かの(その人にとっての)ハズレを引く」と言う購買形態は尚の事難しくなると思います(中古ショップの買取価格も物によっては結構渋いですし)

 特に今回の様に「各地区の私鉄電車の中から5編成」と言う組み合わせの場合、地域によるファンの偏在の影響も大きいでしょうし(個人的な感覚で言えば「伊豆急」と「西鉄」を一緒に買って満足するユーザーはちょっと想像しにくいです)

 とお値段については少なからず問題を感じた今回の鉄コレですが、一旦そこをリセットしてみる分には結構バラエティ豊かなラインナップということはできると思います。

 個々のラインナップについてはまあ、次の機会にでも(汗)