光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

宮沢模型の「EF60アメリカントレイン仕様」

2024-11-30 05:53:10 | 車両・電気機関車
 今回は帰省のはなしからやや離れた入線車のはなしです。

 先日閉店したヤマナカ模型の最後の探訪で何か記念になるようなモデルをと探していて見つけたのが宮沢模型の「EF60アメリカントレイン仕様」でした。

 宮沢模型といっても外注先はKATOで既存のEF60の色替え、一部パーツ追加した特注品です。
 EF60自体は私も好きなロコですが、この仕様の個性の強さにはいささか驚かされるところがあります。
 モニタ窓まで塗装され「スピリットオブ76(注)」もかくやという派手なカラーリングと化しているのですが、改めて見直してみると意外とEF60には似合っている様な気がして来るのですから不思議なものです。

 走行性も問題なく、後付けパーツの殆どが前ユーザーによって取り付け済みとなっているのはこの場合有難いポイントでもあります。

 さて、これに何を牽かせるか考えますが、実は手持ちの外国型にかなりショーティ化されたSANTA FE仕様のショーティ化されたアーノルドの客車があるので、それを牽かせるのが一番手っ取り早いでしょうか。

あるいは意表をついてマイクロの「趣味のカラー」の客車を繋げる(控車代わりにOE88のナハを前後に繋げるのもありかもw)とか、素直に20系を牽くというのもアリかもしれません。

 この手のお祭り仕様の楽しみの一つに「自分だったら何を牽かせるか考える」というのがありますが、こういうお遊びは(考証ガチガチ主義に近かった)学生時代のわたしだったらまずやらなかったろうなという気もします。
 (いや、そもそもこういうモデル自体を買わなかったろうと)

 注・・・スピリットオブ76とはアメリカ建国200年を記念したカラーリングの事で当時のアメリカでは飛行機からビルから何から派手なことこの上ないカラーリングが練り歩いたものですが、当時のトミーナインスケールでもそのカラーリングのディーゼル機関車が製品化されたことがあります。

光山鉄道管理局

ヘルパの「ルノートウィンゴ」

2024-11-28 05:51:39 | アクセサリー
 先日、メルセデスベンツSLKやBMW-Z3を紹介したヘルパのHOスケールミニカー。
 今回買ったもう1台は「ルノートウィンゴ」でした。

 これもわたしが好きな1台です。

 ホンダのTODAYと2代目シティを足して2で割った様な「ワイドなワンモーションフォルム」「一見丸目の様でいて実は変形ライトとなっている愛嬌とセンスの良さを併せ持ったフロントのデザイン」が持ち味のトウィンゴは90年代頃は日本でもそこそこみかけたフランス車でした(実際当時のルノーのエントリーカーだった)

 フランス車の場合、高級車やスポーツカーよりもエントリークラスの大衆車の方にフランスらしさを感じさせるものが多い(古くはシトロエン2CVを始めルノー4CV、時代が下がってシトロエンAXやプジョー205、ルノーカングーなど)ですがトウィンゴの発散する雰囲気はその中でもかなり濃厚な方です。

 加えてミニカーとしての嬉しい特徴が「キャンバストップ仕様」でしかも「全開モード」をモデル化している点。
 サンルーフの中でもキャンバストップは開口部がグラスルーフよりも広いので見た目の解放感が抜群!
 これを眺めるだけでもウキウキしてきます(笑)

 日本車でも90年代の一時期フォードフェスティバやトヨタスターレット、オートザムレビューなどのキャンバストップ車が設定されていましたが、高温多湿のくそ暑い夏が標準装備の日本の環境ではこの手のクルマは定着できませんでした(で、走る引きこもりみたいな密閉性ばかり高いオラオラ系ワイドボディ車が跳梁跋扈する・・・とw)

 ミニカーの造形はドイツ製のミニカーらしくかっちり感があってシャープな造形がこのモデルでも良く発揮されています。
 もう一つの欠点である「プラの成型色丸出しのボディ」も殊昔のフランス車に限って言えば欠点とは言い難いですし。
 
 何よりオープントップを通してのぞき込める「ポップなシート&内装」が嬉しいではありませんか(笑)

3度目の盛岡行きにて・今度こその「はやぶさで駅弁」(笑)

2024-11-27 05:47:39 | グルメ
 先日の3度目の帰省に絡むはなしから。

 前回の帰省では「大宮駅の駅弁屋さんが早く閉まっていた為、大した駅弁が選べなかった」という恨みが残っていまして「今度こそは「はやぶさの中で駅弁を」という決意で臨んでいました(笑)

 「はやぶさ」の大宮出発は昼の12時過ぎでしたから、今回は余裕で選べるはずです。
 勇躍駅弁スタンドに駆け込んだのは良いのですが、そこに並んでいるラインナップで焼肉系のまあ多い事!
 牛肉系やすき焼き系ばっかりで前回買った「チキン弁当」の方がかえって個性的に見えたくらいなのです。

 ここは本来なら深川めしや大宮弁当など、個性的な駅弁がもっと揃っている筈なのですが、その手の奴は早々に売り切れたらしく、またもや機会を逸した気分。まあ、それでも「駅弁を選ぶ」楽しみはぎりぎり残っているのでまあ良しとすべきでしょう。

 で、購入したのは「江戸甘味噌カツ牛すき弁当」でした。
 「なんだか近所の駅弁フェアにでも並んでいそうな普通感全開の弁当」と最初は思っていたのですが、他所で見かけた「焼肉とすき焼き」とか「焼肉とステーキ」とかいう組み合わせに比べると「カツとすき焼き」というのはありそうで案外ないメニューかもしれません。

 ふたを開くとカツ衣のきつね色とすき焼きの茶色のコントラストが眩しい(笑)付け合わせがひじきと切り干し大根というのも気が利いています。すき焼きの肉は少なめで、しらたきやシイタケが目立ちますが、その分は味噌カツのボリュームでおあいこというところなのでしょう。

 味の方はさすがに駅弁フェアのそれとは一線を画した旨さ。出来立てを頂ける「駅の駅弁」の面目躍如というところでしょうか。
 肉は少なくとも甘辛だれのしみたすき焼きは上品な味わいでしたし味噌カツも良い豚肉を使っているのか歯応えも適度で味噌がこれまた合います。箸休めの切り干し大根すらも二つのメインディッシュの合間に挟むと適度な酸味が絶妙でした。

 1人前で2種類のメインディッシュという贅沢をわかりやすい形で体現した佳作というところでしょうか。
 子どもなんかはこういうの、喜びそうです。

 先月に引き続き、今回も乗車土産は「トランヴェール」の最新号。
 「駅弁を食べた後、車内売りのコーヒーをすすりつつ、トランヴェールを読む」

 わたし的に「新幹線帰省の優雅なひととき」ではあります。

 そうこうするうちに「はやぶさ」は1時間45分の工程を終え、盛岡に近づきます。

「TEZMO SYNDOROME」と学研の485系のはなし

2024-11-26 05:44:20 | 書籍
 今回の帰省は10月と11月の切り替わりのタイミングの日程だったのですが、到着の夜にスマホを覗いたらWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」が更新されていたのは嬉しい驚きでした。

 しかもこのところの帰省やJAMなんかでヴィンテージモデルを見つける事が多かっただけに実にタイムリーな題材だったのが二重の喜びだったりします。
 (1両なんかはもろに前回の帰省での入線車でしたし)

 例によって本編をご覧いただいてからわたし個人の思い出ばなしに移った方がよろしいかと思います。
 本編はこちらです
 味わいのある鉄道模型もまた愛おしい。TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)41話

 
 本編で取り上げられている「学研の電車モデル」は登場のタイミングがKATOの181系とほぼ同じ時期だったのでこの趣味を始めた時のわたしを驚かせた思い出深いモデルでしたし、その後の趣味の再開後も折に触れて縁のあるモデルが多かったです。
 (趣味の再開時には「学研の電車を全モデル入線させることになる」なんて想像すらできませんでしたから)
 趣味を始めた前後の時期にクハネ583だけ2両購入したのは良かったものの、後が続かずそのままになり、趣味の再開後に改めて583,485系の両編成を揃えたといういきさつがありました。
 その間に、再開直後に入手していたもののほかの車両が揃わずに宙に浮いていたモハネ583(M車)をクリーニング列車の牽引用にドナーしたりもしていますが。


 何しろ当時の専門誌で「『あれは走らない』と小学生にも指摘された」と書かれたくらいのモデルだったのですが、私が最初に入線させた編成では特に問題なく走りましたから風奈と同様に当たりのモデルを引き当てたのでしょう。

 とはいえ、その数年後に不動品の動力車を200円くらいで購入し走る様に持って行ったのも一つの思い出として残っています。
 (583系の時もそうだったのですが「ドライブシャフトのすっぽ抜け或いは紛失」トラブルが多いのも学研の電車の特徴のひとつでした)

 ただ、それを別にするとモデルとしては「屋根上を含めてライト類が点灯する」のはかなり嬉しいギミックでしたし、モールドが強めだったとはいえ485系や583系の「電気釜フェイス」を表現できていた事から決して悪印象ばかりではなかったことも確かです。

 因みに今回のコミックで風奈が485系とコラボさせていたTOMIXのDD13も偶然今回の帰省の折に中古モデルを増備させていますが、モールドの強さや適度に緩い造形も今回の学研モデルとの釣り合いが取れていていい雰囲気ですね(発売時期もほぼ重なっていますし)

 ED70の方はなかなか出物に当たらないモデルですが、これもパンタが欠落していたジャンク品をレストアした思い出がありました。
 造形に繊細さは薄いですが屋根上の強めのディテーリングが存在感を感じさせる点で「あの頃のNゲージらしさを感じさせる一品」でした。
 (ED75でそういう印象を感じにくいのはなぜだろう?)


 かの「鉄道模型考古学N」では「(TOMIXのモデルが)最初で最後の模型化になるだろう」と書かれていましたが、ずっと後にマイクロエースとKATOが相次いで製品化。まさに時代の変化を感じる思いがします。

今年3度目の盛岡行きにて「えきねっとチケットレスの罠(汗)」

2024-11-24 05:32:25 | 旅行・探訪・イベントなど
 サブのブログでも触れましたが、前回からひと月開けないタイミングで3度目の盛岡への帰省をする羽目になりました。

 9月から続いていた実家の突発事態に対応すると同時に、てんやわんやにひと段落つけるための帰省ですが前回同様にスケジュールの逼迫から、電車利用の帰省となりました。
 コロナ禍からこっち丸5年くらい電車にご無沙汰していたはずなのに、いざそれが再開されると間を開けずに電車を使う機会が増えるのが不思議なものです。

 今回は鉄道ファンらしからぬ素人臭い内容ですが、そこはご勘弁をば。

 今回のがこれまでの鉄道帰省と異なる点は何といっても「えきねっとチケットレス」を使った事に尽きます(笑)
 この春にスタートしたサービスですが、えきねっととモバイルSUICAを連携させて自宅に居ながらにして指定席の予約と決済を済ませるのみならず、新幹線改札もSUICAで通過できる(ついでに車内検札も原則なし)という、話だけ聞いていれば便利極まりないアイテムに見えました。

 で、早速「はやぶさ」とそれに連絡する「あずさ」の往復の指定を予約して意気揚々と乗り込んだのですが・・・

 いつもなら「あずさ」の目的地は新宿なのですが、チケットをよく見ると行先が「立川」になっていて面喰いました。しかも履歴を見る限り立川から「はやぶさ」に乗り換える大宮までどうやってゆくのかが全く記されていません。

 慌ててスマホにバンドルされていた「乗換案内」を立ち上げて調べたら、何という事か「立川から中央線普通で西国分寺へ」「そこから武蔵野線乗り換えで武蔵浦和へ」「さらに埼京線乗り換えで大宮へ」と都合3回の乗り換えをさせるルートだったことが判明。
 どうやら切符代を安く上げるためのロジックだったらしいのですが、帰省時の様にでっかい鞄を抱えた旅路でこの乗り換えの多さは拷問並みの手間。
 しかも接続する3本のどれかが遅れれば「はやぶさ」に乗れるかも疑わしい気になります。

 まあ、予約の段階で「単純に目的地だけ入力して予約してしまった」のが敗因ではあるのですが、行先によっては複雑な乗り継ぎを強いるアプリの融通の利かなさは頭に入れておかなければならないと思います。

 幸いにも往路は遅れもなく接続されましたが(これ、実は次回以降への伏線ですw)

 今回の帰省の余禄のひとつは立川からの乗り継ぎで先日から試験運用中の「E233系の2階建てグリーン車」にまみえた事です。といってもわたしが並んだ隣の車両だったので乗る事は叶いませんでしたが(本格運用になっても使うかどうか・・・普段のわたしなら高尾から新宿に行くなら時間こそかかるものの安価で座りやすく駅がデパートに直結している京王の特急を使いますからw

 「乗換案内」の指定通りに武蔵野線と埼京線を乗り継ぎ。昼間だったから座れないで困る事は無かったのですが、通勤時間帯だったら地獄です。武蔵浦和で併進する新幹線を眺めるくらいが目の慰めです。

 ともあれ、どうにか大宮で「はやぶさ」に滑り込みます。
 盛岡に着いて初めて気が付いたのですが今回乗ったのはE5系でも「JRH」の仕様の奴でした。新青森行きだったのでてっきりJREだと思っていたのですが、電車の帰省でJRHの電車に乗ったのはおそらく今回が初めてです。


 ホームから見下ろす盛岡駅のすみっこに主なきターンテーブルがぽつり。
 SL銀河のC58用に残していた奴なのでしょうが、寂寥感はひとしおです(銀河に代わって「陽旅」とかいうジョイフルトレインが設定されましたが「盛岡色のリゾートあすなろ」という外見には違和感があったりします)

しなのマイクロのナハフ11コンビ(笑)

2024-11-23 05:58:36 | 車両・客車・貨車
 帰省往路の大散財シリーズから。

 何が凄いと言ってもう11月だというのにこのネタが終わらないことです。で、今回は客車ネタ。

 今回紹介するのはマイクロエースの初期モデルのナハフ11。
 それも青と茶色が1両づつです。

 10系客車は中古でも常に出物が薄く「注意して探さないと出物が見つからない」なんて聞かされるくらいのレア度を誇ります。
 マイクロの10系に関して言えば寝台車の出物が多く(特にスハネ16にはやたらと当たる)逆に普通のナハとか、今回のナハフなんかにはなかなか当たりません。

 マイクロの客車は同社としては初めてに近いプラ成形品で登場し、競合メーカーのKATOよりも床下造形が細密という評判をとっていたのだそうです。
 一方で台車の転がり抵抗の大きさも当時から定評があり(笑)長編成は荷が重いかもと言われていた時期もあります。

 まあ今回のナハフに関しては2,3両であれば問題なく使える印象です。
 光は弱いものの、一応テールランプも点灯しますし。

 KATOの10系との併結も両社の間で造形上の落差はごく少なく、それほど違和感は与えないで済みそうです。

 10系の絡んだ普通列車や優等列車は結構多いですし、タマ数が大いには越したことはありません(笑)

ヘルパのBMW Z3

2024-11-21 05:57:05 | アクセサリー

 今回はHOスケールのミニカーから
 先日紹介したメルセデスSLKと一緒に入庫したミニカーをば。

 物はヘルパのBMW‐Z3。

 この車もSLKと同様にコンパクトなボディサイズに凝縮感を感じさせるところがZ3の好きなところです(もっとも、そのせいでこちらもやっぱり2シーターですが)

 トミカより小さい1/87スケールの、しかもプラ製のミニカーですが手に持った時の軽さ、華奢さはどうしようもないものの細密感と造形のシャープさではひけを取りません。

 特にオープンカーの雰囲気を決める大事な要素であるシートと内装などの表現はトミカサイズのミニカーよりもしっかりしているくらいです。

鉄道ミステリとテツドウモケイのはなし45「グリーン車の子供」と0系新幹線

2024-11-20 05:52:42 | 小説
 鉄道ミステリとテツドウモケイの0系新幹線ネタ。

 もう一本だけお付き合い願います。
 今回紹介するのはカッパノベルズ版鮎川哲也編「見えない機関車」所収の戸板康二作「グリーン車の子供」

 本作は歌舞伎界の名優、中村雅楽が難事件を前に推理の冴えを見せる連作短編シリーズ(中には中村勘三郎主演でドラマ化されたものもあります)のひとつ。

 ある夏の朝、法要の帰りに新幹線のグリーン車で東京に帰る途中の雅楽と竹野記者(ワトソン役です)は乗車直後に乗り込んできた中年男性から連れの娘をひとりで東京まで送るので面倒を見てほしいと依頼される。
 その子は小学生くらいの無口な少女だったが、時折見せる仕草や行動に謎めいたところがあり、雅楽は不審の念を抱き始める。
 子供の正体は何者か?雅楽に接近して来た意図は何だったのか?

 というのが大まかなストーリーですが、この話ほどあらすじをかいつまむのが難しい話はありません。
元が短編なのと雅楽の背景や乗車までのいきさつまで語ってしまうとネタバレになりかねない(おまけに派手な事件が全くない)のですから。

 本作には殺人どころか犯罪行為自体が登場しないにもかかわらず、作中にヒントや伏線が張りめぐらされ、読者もきちんと推理すれば予定された解決にたどり着けるフェアプレイ精神(何しろタイトルまでもがヒントになっている!)あふれる「本格ミステリのお手本」と言われた名短編とされています。

 発表当時は横溝正史をはじめ土屋隆夫、中島河太郎、佐野洋、島田一男などが激賞した一篇でもありました。本アンソロジー編者の鮎川哲也もそのひとりです。
 (謎の人物の正体を指摘するだけなら大概の読者にも可能でしょうが「その根拠を筋道立てて指摘しなければ正解にはならない」という点でも本格推理の定石に沿った造りであるといえます)

 事件性のない謎解きの推理小説というと、かの江戸川乱歩が戦時中の探偵小説禁制期に書いた「知恵の一太郎シリーズ」などが挙げられますが、事件物としての刺激が少ない分より本格的な推理物としての構成が要求されるらしく、意外と面白い話が多いジャンルと思います(前に紹介した「森林鉄道みやま号」もそうした一編と言えます)

 さて、今回はミステリとしてもかなりの変化球と思いましたのでネタに使う0系もまた変化球で行ってみようかと。

 20年近く前でしたか、小学館から大人のホビー誌ともいえる「ラピタ」という雑誌が刊行されていた事があります。
 毎回特集される題材の広さと、それに負けないディープさが特徴の雑誌で、テツドウモケイの特集も2,3回取り上げられていた事がありました。
 で、その「ラピタ」のある号で付録として付いてきたのが「世界最小の鉄道模型」と称する「試作1000系A編成の超ミニモデル」でした。

 確かボタン電池駆動でプラの線路を自走できるものでエンドレスの半欠け位の線路も付属していたと思います。
4ミリか5ミリゲージではなかったかと思いますが「世界最小」の売りもあとからTゲージが出てきたので事実上薄いものでしたが。

 ただ、このモデルは車両が1両しかなかったので「もの凄く小さい模型が走ったのをただ喜ぶ」という以上のものではなく、私も購入後はしばらく忘れていたものでした。

 その数年後位に地元の中古ショップでジャンク扱いでエンドレス一個分のレールと「0系大窓車3両編成」のモデルを見つけましたが、同じ規格でありながらこのモデルと「ラピタ」との関連はよくわかりません。
 (あとから別売りしていた?)
 実はまだこれらを走らせていないので性能のほどはわかりませんが、使えるのなら「レイアウト内のイベントでミニ列車として走らせてみる」のも面白いかもしれません(とか言いつつZショーティのE5系が鉄博モジュールですでに活躍中ですが汗)

 最後に余談
 学研、プラッツ、アシェットと当鉄道で0系のモケイの数だけはだいぶ増えたのですが、その中でグリーン車はエンドウの0系に15形が1両あるきりです。小窓仕様の強みで普通車よりも微妙に窓のピッチが広いのがグリーン車らしさを感じさせる一品と言えます。

ミニチュア工房の「うなぎ屋」を作る・その2

2024-11-19 05:50:30 | ストラクチャー
 ミニチュア工房のペーパーストラクチャー「うなぎ屋」の製作・その2です。
 とはいっても一旦建物の形ができてしまうと、あとは殆ど細部の艤装の工程になりますが(汗)

 建物の形は単純でも店先はかなり賑やかな雰囲気なので細部を艤装してゆくと、徐々に鰻屋さんらしい外見になってゆきます。
 ただ、油断がならないのがこのメーカーの得意技(と言うか大きな特徴)ともいえる「屋根の雨樋」
 パーツが細かい上に細長いパーツが多いので接着には良いピンセットが必須。それでも結構神経を使います。
 (尤も、それだけに上手く行くと効果は絶大ですが)


 改めて思うのですが、うなぎ屋なんて言うお店は「田んぼの真ん中にポツンとあっても面白くない店舗」の筆頭の様な気がします。
 どうしてもある程度以上の規模の商店街、いや繁華街の中にあってこそ威力を発揮する性質の業種ではないでしょうか。
 前回製作の寿司屋の隣に配置しても悪くはないですが、加えてもう2,3軒は飲食店や飲み屋なんかがあるとこの手のうなぎ屋特有の活気ある情景になりそうです。

 こんな事を考えるのもわたしが初めてまみえたうなぎ屋さんというのが「小学生の上京の時に新橋駅前の店だったから」なのかもしれません(その店で食べたうな丼の味は覚えていないのですが「如何にも仕事帰りのサラリーマンが立ち寄りそうな店の雰囲気」だけは今でも印象的です)

 その雰囲気をさらに盛り上げるのがミニチュア工房お得意の「光る看板をはじめとした室内灯対応設計」です。
 店頭に開口部があるうなぎ屋では室内灯の威力は寿司屋以上に大きなものがあり、且つサイズが小さくても他の店の群れに埋没しない存在感を保てる理由にもなっています。

 造形のマッチングに多少難はあるものの以前出ていたジオコレの「駅前繁華街」の雰囲気には(寿司屋ともども)似合いそうに思えます。

「雨宮敬二郎展」と運転会の設営

2024-11-17 05:12:17 | 旅行・探訪・イベントなど

 今月末から山梨県の甲州市の市民文化会館で地元の偉人にして「鉄道王」と呼ばれた雨宮敬次郎の企画展が開催されるのですが、わたしの所属するクラブにもオファーが掛かりまして、そこの会場にクラブのモジュールレイアウトを展示することになりました。

 と言う訳で、わたしもそのお手伝いにと甲州市へ向かいました。

 会場の市民会館は搬入の当日、奇しくも選挙の投票所になって居まして投票に来る方々の間を縫ってレイアウトを設営するという、いつにない独特な雰囲気での設営と相成りました。

 会場は博物館の展示に近い雰囲気でスペースもごく小さいため、レイアウトの規模もそれに合わせたサイズになりましたが、90センチ単位でサイズを自在に調整できるという点で、設営する側からすればモジュールレイアウトの機動性の高さを実感する展示となりました。

 今回、通常はこの展示スペースの中を列車が走るという展示形態になりますが、月一のペースで主に子供たち相手の体験運転も同時開催(実はこれを行うのもコロナ禍以来5年ぶりくらいになります)の予定です。

 レイアウトの天井近くには見事な背景画が飾られていましたが、これは協賛の学生さんが描かれた渾身の力作。個人のレイアウトでもこれくらいのスペースを使った背景画にはなかなかお目に掛かれません。

 また、おそらく同じ系統なのでしょう、実物大の石碑を紙で再現したモニュメントもあって驚かされま


 さて、どうにか夕方には設営も終わり、後は月末からの開催を待つばかり。

 企画展の展示物もなかなか充実している印象でしたので、甲州市(塩山駅から徒歩15分位?)にお越しの際、よろしければお立ち寄り頂けると幸いです。

Gakken-Nのキハ26準急色

2024-11-16 05:10:20 | 車両・気動車
 帰省往路で見つけた掘り出し物パレードはまだ続きます(汗)

 今回紹介するのは学研(GAKKEN-N)のキハ26。
 トレーラー車ですがこれが2両入手できました。
 このモデルの個性は何といっても「準急色」である事。

 元々はエーダイナインの新製品になるところだったのですが、発売直前に同社が倒産し、後に学研に吸収される形で仕切り直されたモデルでした。
 気動車モデルのバリエーションが少なかった当時、キハ55系の登場はそれなりに騒がれ、更に準急色がラインナップという事で存在感は抜群でしたが、年代的に馴染みが薄い若年層には受けが良くなかったのか、あまり話題にならなかった様な気がします。

 前面窓のHゴムと車体とのマッチングが弱いので隙間が目立つのがやや惜しいところですが、80年代初めのNゲージではこういう造形はまだまだ多かったと思います(汗)

 さて、このモデルはTOMIXの準急色の2連が当鉄道に居ますが、今回のモデルを入れて4連というのは行けそうです。
 最初の見た目の印象ではTOMIXのそれよりも幾分エーダイの方がボディカラーの彩度が高い様にも見えたのですが、帰宅後TOMIXの仕様と繋いでみたら違和感は少なく、どうにか編成として様になります。

 やはり準急ともなると4連以上の長さが必要でしたから、今回の増備でそれが実現できたのは有り難いです。ただ、TOMIXの方はTNカプラーにアーノルドのアダプターを装着して対応したので連結感が不自然に間延びしてしまいましたが(汗)

 後書き忘れましたが、当時としては珍しくヘッドライトが頼りなさげに点灯します。


 当鉄道に在籍するキハ55系はその大半(というより2両を除いた他のすべて)が1エンジンのキハ26なのですが今回の増備でその傾向に拍車がかかりそうです。

トイズキャビンの新型アルファード&ヴェルファイア

2024-11-14 05:08:45 | アクセサリー
 今回はHOスケールミニカーの新作にして、先日入手したガチャから。

 昨年、ガチャでHOスケール(1/87)のトヨタアルファードとヴェルファイアが製品化された話をしたのですが、その後実車がモデルチェンジしたのに合わせてか、現行型のアルファードとヴェルファイアが同じトイズキャビンからリリースされました。

 前にも書きましたが、HOスケールの日本車のミニカーは種類が少なく、最近は新作もほとんど無かったですから、今回のリリースはHOゲージャーには朗報ではないでしょうか。

 以前ほどの勢いは無くなってはいるものの、アル&ヴェルコンビは現代の風景には欠かせない車の一つですから。

 造形についてはまあお値段相応のレベルですが、アルファードとヴェルファイアでフロントエンドの造形をきちんと変えていますし、インテリアも別造形でシート周りの色も変えてあるのが高級感たっぷり。
 加えて先代モデルには無かったムーンルーフが装備されているのが目新しいですね。

 で、新旧のアルファードを並べてみると実車同様「新型の方が微妙にデカくなっている」のが再現されているのが面白かったりします。

 あのオラオラ顔と車自体のコンセプトは鉄道ファンには好き嫌いが分かれるものかもしれないですが、レイアウト派には悪くはないリリースだと思います。

鉄道ミステリとNゲージ・44「孤独な詭計」「歪んだ空白」と0系新幹線

2024-11-13 05:05:37 | 小説
 0系新幹線を題材にした「鉄道ミステリとNゲージ」ネタ第4弾。

 今回は徳間文庫の「レールは囁く」所収の幾瀬勝彬作「孤独な詭計」と同じく「殺しのダイヤグラム」所収の森村誠一作「歪んだ空白」の2作を紹介します。

 どちらも0系時代の新幹線が重要な役割を果たしている物です。
 かいつまんでストーリーを記しますと、

 前者は
 とある大手医薬品メーカーで新薬の機密漏洩事件が相次いで発生、そんな折、社内で新型の抗癌剤の開発に当たるプロジェクトチームのリーダー八代が千葉県内で死体となって発見された。
 だが驚くべきことに、死亡推定時刻には八代は名古屋から東京に向かうひかり408号に乗っている事が判明。思わぬ不可能犯罪の出現に捜査本部は驚愕する。
 八代が機密漏洩事件に絡んで殺害されたのではないかと疑うプロジェクトチームの面々は、そんな不可能時が可能なのか個々に検討を始めるのだがー

 というストーリー

 後者は
 新大阪駅の4番線ホーム上で若いOLの刺殺死体が発見される。有力容疑者として彼女の隠れた愛人で重役令嬢との結婚を控えたエリート商社マンが捜査線上に浮かぶが、彼は凶行時刻に新大阪に向かうこだま191号に乗っていたというアリバイを主張。事実事件の現場検証の時間に新大阪駅のホームでこだまに乗っている彼を出迎えた証人も現れ操作は行き詰る。
 彼が犯人と信じるベテラン刑事はアリバイトリックの突き崩しに全力を挙げるのだが、そんな折後輩刑事の何気ない一言が捜査の突破口の糸口になるのだったー

というものです。

 何れも新幹線絡みのアリバイトリックがストーリーの主眼ですが、この2作をわざわざ並べて取り上げたのはどちらの作も「新幹線の車内電話」が重要なポイントとなっているからです。

 「新幹線から電話を掛ける」というのは新幹線の登場当時は大変な出来事でした。

 スマホどころか携帯電話も存在していなかったあの当時「走っている電車から電話が掛けられる」というのはそれだけでも未来的な事であり、しかもそれが時代の先端たる新幹線ともなれば猶更だったでしょう。東北新幹線のはなしですが、わたしも初めて車内から電話を掛けた時には結構緊張すると同時に一種の高揚感を感じたのは確かです。
 ましてこの2作が書かれた当時は電話を掛けるにも「新幹線専門の交換手を介して呼び出す」過程がありましたから(電話に出てみたらいきなり交換手が「ひかり〇〇号からです」なんて言い出してそのあと相手が通話する)もうこれはステイタスなんて生易しいものではなかった事でしょうw

 で、この2作ともこの特殊な通話プロセスがトリックの種となっています(具体的には実物を読んで頂いた方が良いとは思います)が前者は「被害者の男が殺される直前に会社から新幹線に電話を掛けるように依頼し、折り返し通話した後に殺害される」もの。
 後者は「容疑者が当該の新幹線の車内から同僚に電話を入れる」というのがトリックの眼目となっており、これだけのヒントからでもトリックの類推は可能と思いますから秋の夜長のひと時、頭をひねってみるのも一興かもしれません(笑)

 さて、この2作はいずれも1970年代前半の作なので登場する0系も前期型なのですが、わたしの方がネタ切れなので今回は後期型小窓車のエンドウの0系を紹介したいと思います。

 学研が0系を出した前後の時期に実車の新幹線は従来の大窓車から小窓の仕様に切り替わり始めます。エンドウやKATOなどが0系に手を染めた時期は小窓車の方が最先端だった訳ですから当然モデル化も小窓車が主体になります。
 これでも実車の登場よりはやや遅いのですが、実は0系小窓車が出たタイミングは東北新幹線の200系が製品化された直後。つまり200系の動力やシャシを転用しやすい0系の製品化はある意味必然だったとも言えます。
 とはいえ、エンドウの0系は200系に比べて結構気合いの入った造形で(お値段もやや高めでしたがこれは200系の方がバーゲン価格だったと言った方が良い?)特に屋根回りのルーバーの抜けの良さは今でも惚れ惚れするくらいです。

 わたしの個体は数年前のグランシップのイベントの折に静岡のポポンデッタで買った中古モデルでしたが、最近はクラブの(一般向け)運転会で走らせる事が多い編成です。0系を見た事もないであろう子供たちからのリクエストが結構ありますし、実際走らせるとそれなりに注目される電車ではあります。

赤羽までの各駅停車の旅に思うこと・・・

2024-11-12 05:01:48 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回は先日おはなししたヤマナカ模型の閉店に関連した紀行ばなしです。

 閉店の第一報を聞いた直後にたまたま平日休が重なっていた事で「これは閉店前に一度は行かなければ」という気持ちになり、早速上京の準備にかかったのですが、当日が朝から雨という気候で開けてしまったのには参りました。

 普段ならこういう場合の上京には車を使うのが常なのですが、何分雨の道路が苦手な車なので(走行性には問題がないのですが、車高が低いので飛沫を浴びやすく視界が確保しにくい)躊躇してしまいます。鉄道を使う場合は自宅から駅までの距離が半端ないのがこれまたネック。
 が、予算の都合もあり結局、いつもより早起きして始発バス(これがまたダイヤがあって無きが如しなので相当な時間の余裕が必要なのですが)と各駅停車を乗り継ぐ形になりました。

 現住地から赤羽に行くには最低2回か3回の乗り換えが必要で、車より時間が掛かる(経費はほぼ同じですが)のは確かですが、そんな訳で久しぶりに各駅停車の電車での上京です。

 家を出た時から霧雨模様だったのが、列車に乗る頃から雨脚は強まり、八王子以東からは本降りで風も加わる気候。

 ですが、久しぶりに乗る普通電車は忙しなさを感じないのんびりしたもので、ゆったりとした旅路となりました。通勤時間を過ぎると車内もそれなりにガラガラになり、反対側の窓を通して雨雲に煙る山並みを眺めるのも乙なものです。

 幸いにも電車もボックス席の仕様で適度に田舎臭いところも雰囲気満点。これで駅弁でもかっ込んでビールで一服付ければ「いい旅夢気分」(爆笑)ではありますが、少ない乗客ながらも、車内でものを食べている客は見つからず幾分世知辛いものがあります。

 立川から先は普通のE233系の乗り継ぎで「都会の通勤デンシャ」の気分に切り替わりますが、これはまたこれで田舎者には上京気分を盛り上げます。昨年の秋以来久しぶりの「普通電車の旅」でしたから何に乗っても嬉しいのかもしれません(笑)

 が、結局その日の昼食は「神田駅前の富士そばでもりそば」になりましたが(汗)
 ヤマナカからの帰路もほぼ全編雨に降られ、豪雨一歩手前位の激しい降りの中帰宅することになりました。

 天候面では最悪に近い上京でしたが、ひさしぶりの各駅停車の旅に「何かが満たされた気がする」のが一番の収穫だった気もします。

 ちなみにその日の晩飯は「立川駅で買った総菜パン一式」
 都会の良いところはエキナカでもそこそこ弁当、総菜系が充実している点ですね。やはり物理的な通勤客の多さがエキナカの利便性を高めているのでしょう。昔よりもしょぼくなったとはいえエキナカで晩飯が買えるというのはやっぱりすごい事だと思います。
 現住地の駅なんか駅そば一つありゃしないのですから。

「鉄道ファンVol2 SL情景フィギュア」

2024-11-10 05:07:14 | ストラクチャー
 帰省の戦利品ネタから。

 思えば今回ほど金額的にも、アイテムの数(とかさばり具合)から言ってもこれほど爆買いした帰省というのはなかったと思います。

 しかもジャンルがN、HOと適度に散っていますし。
 ・・・なんて書いていますが、今回のは「Zゲージスケールのアイテム」だったりするのですからとっちらかりにもほどがある(汗)

 とはいえ、物は昔の食玩ですが。
 10年以上前にリリースされていた「鉄道ファンVol2 SL情景フィギュア」のシリーズ。

 今回のは中古品というよりも、何処かの倉庫から出てきた在庫品といった売られ方でしたがブラインドパッケージながら「中身のタグが付いていた」のでギャンブル買いだけはしないで済みます
 このシリーズは10年ほど前にもいくつか入手していますが、ここ半年ほどの間に当鉄道でもZゲージ熱が再燃しつつあるのを思うならレイアウト用のパーツ取りにしても使えそうです。

 手持ちになかった「ホッパ」「踏切」「給炭台」の三つをセレクト。
 Zの蒸機が多い当鉄道には適当な組み合わせです。

 形式的には「食玩」の扱いになるアイテムですが、Zゲージスケールのミニシーンとしてはなかなかよく出来ていて建物単体ならばレイアウトへの転用も容易な好アイテムではないかと思います。

 このセットにはZスケールのダミー蒸機もおまけについているのですが、前から持っているのを合わせると10両近く!しかもC62を筆頭にD51やC57、9600に至っては5両くらいあるので将来Zゲージスケールで機関区を作るのは容易になるかもしれませんね(笑)