光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

今年もあと少し

2010-12-31 23:59:03 | その他
 後5分ほどで今年も終わりです。

 個人的には困った事や不祥な事の多かった1年でしたがそれでもこの趣味を続けてきたおかげで救われた所も多かったと思います。

 来年はいい年でありますように。

 又、このブログにお付き合いいただいた皆様、よいお年を

年越し運転と飛び道具

2010-12-31 19:23:13 | その他

 ここ数年毎年恒例となる「大晦日年越し運転」、今年もやっております。

 今回はメインレイアウトの線形を微妙にいじった影響がありカーブでの脱線トラブルが目立ちました。チョコチョコ修正しながらの運行でもどかしい思いもさせられました。
 そんな工程で予想以上の大活躍をしてくれたのが今回初お目見えとなるTOMIXのワイヤレスコントローラでした。通称「飛び道具」と呼ばせていただいております。

 本体からコントローラだけが分離し一定の範囲内では原則どこにいても列車のコントロールができる(ポイント操作にも対応しているのが凄いです。尤もこれはまだ試していませんが)ユニットですが、購入前の漠然としたイメージだと「大レイアウトやモジュールレイアウトでの操作には好適そう」といった程度のものでした。

 ところがこのユニット小さなレイアウトでも結構使えます。
 たとえばコントローラから離れた所での脱線等のトラブルの復旧操作の時には脱線復帰させるたびにコントローラの所まで行かなくてもすぐに操作できますし、脱線しそうなポイントの確認でも手元のコントローラで直に車両の状態を確かめながら補正ができます。
 今回の運転では離れた所や奥の線路でのトラブルが多かったのですがこのユニットのおかげでストレスがだいぶ減りました。

 もちろんレイアウト上の列車の撮影などでも絶大な威力を発揮してくれます。
 シャッターチャンスにあわせて手元で速度を調整できるメリットは予想以上のものがありました。

 使い始めの一日でこれほど使える、楽しめるアイテムに出会ったのは初めてでした。
 はっきり言ってこれからパワーパックは全部ワイヤレスにして欲しいとすら思えるほどです。

 値段の問題と速度のコントロールなどでどうしてもワンテンポ遅れがある事、操作のたびに動作音がぴいぴい言うのが少し気になりますがそれを補って余りあるメリットが感じられました。

 さてこれから年越し運転の第二部に入りますが、今日はこの後もう一度ブログを上げる予定でいます。


 後5分ほどで今年も終わりです。

 個人的には困った事や不祥な事の多かった1年でしたがそれでもこの趣味を続けてきたおかげで救われた所も多かったと思います。

 来年はいい年でありますように。

 又、このブログにお付き合いいただいた皆様、よいお年を

(追記)
 2011年が明けました。本年もよろしくお願いします。

 さて新年最初のネタは昨日から今朝にかけての年越し運転です。

 今回の年越し運転の主役は私鉄の優等列車でした。
 
 毎年この運行ではその年入線した編成を用いる事が多いのですがそれで行くなら昨年は私鉄特急が多かったという事になります。
 それもかなり個性の強い奴が。

 近鉄ビスタカー(KATO)
 小田急SE・NSE(マイクロ)
 東武DRC(マイクロ)
 西武レッドアロー(TOMIX)
 辺りが主な所でしょうか。今回ビスタカーやNSEなどはかなり線路の変動に敏感で脱線が多く保線に手間を要しました。尤もそのおかげでワイヤレスコントローラの威力も強く感じる事が出来ましたが。

 JRでは
 E351・E257(KATO)
 E497(マイクロ)
 とこちらも派手な組み合わせ。今回は旧国鉄の特急電車が登場しない初めての運転となりました。

 全体に昨年に比べて華やかな構成になりました。
 変わり種ではEH10牽引の「たから号」(KATO)マイクロの7100に河合の古典客車を牽かせた組み合わせも華を添えました。

 又、今回からは春に営業を開始したローカルレイアウト・葉純線での運転も加わりました。
 こちらの目玉は昨年4ブランド制覇(笑)を成し遂げたキハ35系の競演(KATO・TOMIX・MODEMO・エンドウ)です。
 又、河合のB6牽引のローカル貨物列車やKATOのキハ20系などもいい味を感じさせてくれました。

 運転の締めと年越し初走行の栄誉を担ったのは昨年暮れの入線でありながら「私の」モデルオブザイヤー(笑)に輝くKATOのD51 498の牽引する24系の「北斗星」(最も最初のモデルです)でした。
 この24系も古いモデルですが室内灯標準装備で見た目の華やかさもあり、今回の運行にふさわしいものだったと思います。

 そして元日朝一番の「初日の出運行(こういうのもやっています。山が近いせいで日の出が7時半位になるので寝坊しなくても実行できるのが取り柄です)」はマイクロのED18。
 小さな車体に6組の車輪なので「小さくとも堅実に」という思いを込めた起用でした。
 さて、こんな風に2010年の年越し運転はこうして終わりましたが今年はどんな奴が入線するでしょうか。

2010年を振り返る・2・レイアウト・モジュール

2010-12-30 18:18:37 | 鉄道模型 
 今回は2010年の回顧・レイアウト編です。

 目移りしやすい性格のせいもあって大レイアウトを腰を据えて作るというよりも小レイアウトをいくつも並行して手を加えてゆくやり方が私には合っていると思っていますが、今年は少しそのパターンが違った気がします。

 今年はローカル風景の小レイアウトを製作した事が一番のトピックでした。
 昨年亡くなった家族の「温泉旅行がしたかった」との思いに応える意味もあるレイアウトだったので自分なりに思いを込めた製作でした。
 それだけにいつもよりも腰をすえた製作体制で半年近くをこれに費やす形となりました。

 これまで地方都市の風景ばかりモデル化してきたので勝手が違った部分も多々ありました。中でも地形の創製、植生の処理などはかなりの難物で自分の不器用さを改めて思い知る羽目になりました。

 それでもかねてやってみたかった雪解け時期の風景に挑戦できた事は大きな収穫だったと思います。

 このレイアウトはおかげさまでTMSのコンペでは努力賞を頂く事ができましたが、出来上がってみると自分の未熟さがかなり目に付いてきたのも事実です。
 今後は雪の表現を中心によりバージョンアップさせたいと考えています。

 一方、メインのレイアウトは風景のコンバートとそれに伴う改修が作業の中心でした。
 高架線だったメインラインを地上jに降ろし、カーブ半径の拡大とカント付加、駅構内配線の見直しによりこれまでより「列車が綺麗に走る」方向で改善を目指しました。

 前に比べるとエンドレス走行の退屈さが幾分緩和され、少しだけリアルになって来た感じがします。
 それらに付帯してメインラインを跨ぐ形での道路橋の設置と、踏切と駅舎の新設・新築、トラムラインの停留所追加によって全体のイメージチェンジを図りました。

 運転会用のモジュールも改修がメインでしたが、今年はクラブの方々の手を借りて駅を中心に照明を追加していただけた事が一番の変化でした。
 おかげで運転会ではこれまでにないリアルな視点を取る事ができて有難く思っています。

 他は鉄塔のついた放送局の追加・使えるフィギュアの入手にともなう駅ビル屋上ショー&装甲車自作による某刑事ドラマの地方ロケといったミニシーンの追加が目立った所でしょうか。

 全般に今年はレイアウトについては手を動かしている事が多かった感じがします。個人的に色々あったストレスや脱力感を手を動かす事で紛らわせた側面もあったかもしれません。
 その意味では昨日触れた車両の大量入線とは表裏一体だったともいえます。

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2010年を振り返る・1「たかがデンシャアソビ」「たかがキシャのオモチャ」

2010-12-29 19:50:48 | 思いつくままに・考察

 今回は2010年の回顧をいくつか。

 「たかがデンシャアソビじゃないか」「たかがキシャのオモチャでいい大人が」

 これは人から面と向かって言われるか、蔭口として叩かれる場合なら腹の立つ言葉です。

 ですが私の場合これは物欲に取り付かれたり煮詰まって熱くなってきた時、あるいは趣味が昂じて道を踏み外しそうになったと感じた時に自問する言葉でもあります。

 店頭でいい出物や新製品に当たってつい衝動買いしそうな時などに「たかがキシャのオモチャじゃないか」と自問する。
 イベントなどで行列を見て並びそうになった時などに「たかがデンシャアソビではないか」と考えてみる。

 それでも欲しいとなれば初めて財布が開かれる訳です。
 「たかがオモチャ」であっても「それでも欲しいと思えるものかどうか」を確認する事で自分の趣味に必要なものかを問い返しているわけです。

 これまではこの自問が結構防波堤として機能してきた気がします。
 
  …と、もっともらしい理屈を並べましたが、今年ほどその自制の利かなかった年もありませんでした。

 正月からクリスマス明けのつい先日に至るまでずいぶんと「たかがキシャのオモチャ」を買い込んだものです。

 本当、「自制のネタ」には事欠かない一年ではありました。
 
 尤も、今年入線した車両の6割以上は中古やジャンクでした(新車入線も半分以上は鉄コレでその7割はN化されていなかったりします)これが全て正札の新品だった日には私はとっくに破産です(汗)

 とはいうものの、元々鉄道模型なんてオモチャから進化して普及した経緯がありますし第一、鉄道模型がオモチャではいけない理由が私にはわかりません。

 少なくとも私にとっては鉄道模型は「オモチャ以外の何か」である必要はないのです。
 それゆえに鉄道模型にはこの数年間ずいぶん救われてきたように思います。

 ですから純粋に遊び道具として買うし作ります。

 このスタンスだけは40過ぎようが守ってゆきたいところであります。



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年末のキハ30旋風(笑)

2010-12-28 21:02:53 | 車両・気動車

 今回は先日の埼玉のフェスタの折の買い物話です。

 私にとっても意外な話ですが、暮れのこの時期になってキハ30系のスパイラルが訪れています。

 これまでこの系列では昨年入線のエンドウの900番台とMODEMOの首都圏色・一般色の35があったのですが先日故郷の中古屋でKATOのキハ30の出物を見つけて入線させました。

 KATOの製品はこれまでの製品の中では決定版との呼び声も高い一品(最近のKATOはこの呼び名が似合う物が多いですね)だったのですが、印象把握の良さ(MODEMOにはほんのちょっと欠けていた部分です。どこがどうと具体的に言えないのがもどかしいですが)とディテーリングのバランスが秀逸でした。

 加えて単行でも使える小回りの良さ、177Rをクリアできる機動性の高さは正に葉純線のレイアウト向けといえます。そんな訳で入線早々主力車種の座についてしまいました。

 本来ならばこれで終わるはずの話だったのですが。

 先週末の埼玉のイベント帰りに秋葉の犬で見つけたのが
 ある意味「TOMIX最大の異色作」と言われるキハ30系4両セットでした。

 構成は標準色2両にステンレスの900番台2両も加えた4両ですが、本製品が異色作扱いされる最大の理由は
 「TOMIX唯一のブラス成形」であるという点に尽きます。聞く所では依然出ていたエンドウ製品をリニューアル再発売したとの事(これには異説もあります)で驚くべき事に動力車をひっくり返してみると台車部にGMマークと思しきモールドまで付いている始末(GMの動力も一時期エンドウのOEMでしたが)

 ですがこの点が今回私に入線を決断させたのだから我ながら世の中は分かりません(笑)
 
 と、いうのもGMの動力車は設計こそ古臭い物の、その大半がTOMIXのミニカーブ(140&177R)をクリアできるからです。更に好都合だったのは900番台が2両ともトレーラーだったので手持ちのエンドウの900番台と併せて4連化する事が容易だった事もあります。

 値段は題材の変さ加減や既に3つのメーカーで競作されている事もあってそこそこリーズナブルな線でした。
 動力車のキハ30の窓に変色があるとの事で実際サッシが黄色っぽいですが他に疵がない事からこれは劣化というよりもミスプリントだったのかもしれません。

 さて実際に運行しての感想は次の機会に。
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ローカルレイアウト製作・16・雪に悩む・1

2010-12-27 20:24:59 | レイアウト・葉純線

 今回一番の難物であり、未だに気に入らない部分と言えるのが雪の表現です。

 一般に雪の表現にはスノーパウダーを中心に石膏、塗装、スチロールを使う事が多いようです。

 今回のレイアウト製作に際して専門誌上にて(特にTMS)冬や雪の表現を試みた作例をチェックしたのですがその大半が初冬の粉雪が軽く積もった状態か、厳冬期のすべてが真っ白になった状態の物が大半で私の狙っている「3月下旬の積雪が溶けかけた状態」の物が殆どありませんでした。

 この時期の残雪の特徴として「なめらかな雪塊が地面に乗っている様に見える」事が挙げられます。これが暖かくなるにつれて徐々に小さくなって行き最後には消えてしまいます。
 この時期特有の残雪をどうにかして表現できないかと言うのが風景創成の目的の一つでした。

 これは粉雪の降り積もったびろうど状の雪原や白い粉が地面に振りかかった様な状態とは自ずと異なるもので雪自体は塊なのですがペーストの様な表面のなめらかさと薄いクリームの様な形態を併せ持たせる素材が必要でした。

 ここで求めたかったのは加工前は素材自体が粘性を持ち、緻密なきめの細かい表面のある、それでいてその質感を保ったままで硬化する様な素材ですが製作時に色々探してみた物の手元の物では一長一短で3月の溶けかかりの雪塊を表現するのに適当な素材が見つけられませんでした。

 まず、駅前の商店街の雪についてですがここでは軽量紙粘土とプラスターを比較・併用しました。
 屋根に薄くちぎった粘土をなすりつける要領で雪の溶けかかった雰囲気を試みました。又、駅前の道路わきに積み重ねられた雪山も同様の方法です。
 軽量紙粘土はある程度のボリュームのある石塊の表現に使うには悪くないのですがパウダーなどで下地処理した地面に同じ物を配置しようとすると雪塊自体が妙に浮き上がった様になってしまい失敗でした。
 発泡スチロールでは浮き上がり感が更に強調されてしまい地面に無造作に置かれた置物の様な雪塊になりました。

 これらの雪の表現ですが、春先の溶けかかり時期を考慮し、レイアウトを外に出して日なたに当て、影になる部分に集中的に石膏を撒いたり粘土を付けています。このせいもあるのですが当レイアウトではあらかじめ奥行き方向が北になるように方位を設定し南向きの所に不自然な積雪がない様に注意したつもりです。
 このため、当レイアウトでは見る向きによって雪が目立ったり目立たなかったりする、ある意味不思議な風景構築になっています。

 ただ、それでも良い素材(個人的には加工前はクリーム状で表面のきめが細かく硬化の際に縮まない素材ならベスト)が見つかれば雪の表現は順次差し替えるつもりでいます。
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こばるの「モンモン刑事&力味刑事」

2010-12-26 17:57:19 | アクセサリー
 昨日は関東や東海の同好の方々のお誘いを頂いて「さいたま鉄道模型フェスタWINTER2010」に子連れで繰り込ませていただきました。
 このところ不幸やアクシデントの多い時期でしたのでこんなイベントに参加できたのは有難い事でした。子供の方は退屈だったのと少し風邪気味だったのが祟りましたがそれでもそこそこ楽しかったそうなので(汗)少々ほっとしています。

 このイベントでは昨年「座りポーズの人形300人組」という掘り出し物があり、おかげで「デパートの屋上ライブ」というミニシーンが作れましたので今年も何かないかと期待しておりました。

 今回注目だったのが「こばる」というアクセサリーメーカーの製品です。
 かねて専門誌上で湘南の風景の再現に的を絞った人形やLEDを効果的に使ったアクセサリなどを展開していたので気になっていたのですが生憎地元に扱い店がなく今回が初めて手にとって見る事ができました。

 江ノ電の乗務員(特定の会社の制服のモデル化というのは今後もっと出てもいいジャンルと思います)やウィンドサーフィン、各種水着姿など見ているだけで夏が来たような気分が(笑)
 私のレイアウトには生憎海がないのですがそれでも使えそうなものをいくつか物色してきました。

 既にMODEMOの車両が多く入線している関係上江ノ電の職員は必須でしたが、キャンギャルや着替えポーズは電気街やコスプレコーナーに使えそうです。
 
 しかし今回私を最も驚かせたものはそれらの隣にありました。


 特別限定品だそうですが「ショットガンやマグナムを構えた」どこから見てもあの番組がモチーフの「モンモン刑事&力味刑事」フィギュア!!

 いくらなんでも鉄道模型サイズで刑事の商品化はないだろうと思っていただけに衝撃でした。

 殊に私の場合、

 
 モジュール上でこんなミニシーンを作っていただけになおさらだったりします。

 早速これを組み込んだミニシーンを考えたいですね。今回はこのアイテムだけで来た甲斐があったというものです(笑)

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ローカルレイアウト製作・15・安直に川を作る(汗)

2010-12-24 21:08:32 | レイアウト・葉純線

 クリスマスイブだというのに今夜もローカルレイアウトの製作記を上げさせて頂きます。
 (実はさっきまで家族と一杯やりながら寿司やらオードブルやらつまんでおりました。どれもこれもスーパーのおつとめ品ですがイブともなると売れ残りでも豪華なものが並びますね。そんな訳でこちらの更新も一杯気分が抜けなかったりしますがご容赦願います)

 今回は川の製作です。
 鉄橋が二つも架かるレイアウトなので川も当然必要です。本来ならこの種の峡谷風の地形ならばきちんと川底を作る所から始めそうなものですが、以前モジュールで川を作ったときと同様な方法を使いました。
 安直かつお手軽なやり方です。
 上の写真の通り、川の部分はプラバンがベースです。ここに水の色をアクリル絵具で着色しました。

 水の色が青みどろ色ですがこれは私の現住地の川の色に拠った物です。地方が違うのですが、春になると大体こういう緑色になります。が、北国の川もこんな緑色になるかどうか(汗)

 おまけに私の子供の頃の故郷の川は鉱毒水が流れ込んでいたのでいつも赤茶色でした。
 おかげで自然な状態の春の川の色の記憶が無いのが辛い所です。

 影の部分は少し群青を混ぜてトーンを変えています。
 岸辺の砂利はバラストの余りをブレンドしたものです。色はやや不自然ですが後でこの上から雪を散布する心積もりです。

 カラーの乾燥後にクリアボンドを塗布し、その乾燥後に水性ニスを重ね塗りして完成です(水性ニスは後から重ね塗りでつやが取り戻せるのと水のような表面が作りやすいのでよく使います)
 ここは自分のめんどくさがりと不器用さが一番よく出ている所ではないかと(汗)

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ローカルレイアウト製作・14・道路に悩む

2010-12-23 19:39:11 | レイアウト・葉純線

 ローカルレイアウトの製作もその重点が駅前の風景に移ってきました。
 今回は駅前を中心とする道路の製作の話です。

 これまでレイアウトの道路の製作では色々なやり方で道路の製作を試しました。
 ①紙やすり
 ②プラバンに着色
 ③グーパネに着色
 ④ボール紙
 市販の舗装キット以外の主だったものはやってみた積りでしたが、今回のレイアウトではそのいずれもが不適と思えました。

 というのは上記の技法では昔の北国の舗装道路に特有な「スパイクタイヤや重い車が繰り返して通る事で出来る轍(わだち)」が表現できないからです。舗装道路といってもある程度可塑性のある素材を使わないとこの表現は難しいと思われました。

 そこで考えたやり方ですが、まず1・2ミリ厚のプラバンで道路の土台(骨格といってもいいかもしれません)を切り出します。これには建物のベースと土台のあいだに生じる段差を埋める意味もあります。
 次にその上からグレーで着色した1ミリ厚のスチロール番を重ね貼りします。弾力性がある割に塗料の食いつきがいいのでこの場合にはありがたい素材でした。
 また、この2層構造の道路の厚みだと特にジオタウンの建造物のベースとはツライチに近くなり不自然な段差は減少します。これは後になって気付いたメリットでしたが(汗)

 轍(わだち)の部分ですが、ボールペンのキャップなどでスチロールの上からタイヤの動線に沿ってこすって凹ませて行きます。わだちといっても深さは砂利道ほどではない微妙なものなので近づいて見ないと判りませんが・・・

 仕上げにわだちが目立つようにウェザリングバフで道路の端やわだちの間に埃を付けてゆきましたが、これは砂埃の色調が合わず(北国の田舎の埃ではなく砂漠地帯のそれのように黄色すぎた)失敗でした。

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ローカルレイアウト製作・13・つららにしくじる(汗)

2010-12-21 18:21:56 | レイアウト・葉純線

 ローカルレイアウトの製作記、今回は建物加工にまつわる失敗談です。

 今回のレイアウトは3月下旬から4月上旬頃の季節設定で製作してきましたが、そうなると建物類につき物なのが軒先に下がるつららです。
 これは厳冬期よりも雪解け時期に目立つものだけに何とかしてNサイズのモデルでも再現できないかと思いました。

 そこで考え付いたのはクリアボンドを軒先から地面(あるいは下の軒先)まで糸を引くように下まで垂らして固着させ、それが固まった後に下半分を切り取ってつららを表現する試みでした。
 早速実行にうつしましたが・・・

 ボンドをつけて丸一晩固着させて下半分をカットしたのですが、その瞬間

 固着しても弾力性の残っていたクリアボンドがくるくるとカールしてしまいました(汗)

 円形にカールしたつららなど前代未聞の光景でがっくりくるというよりも思わず笑ってしまいました。失敗のオチとしては気が利いています。

 まっすぐなつららは失敗しましたが、この方法はつららになる直前の雪庇の先端にはどうにか使えそうなのと雪解けの濡れた感じの表現はまずまず使えそうです。

 結局この場はどうにか見られそうな所(それすら完全とはいえませんが)だけ残して雪をかぶせる羽目になりました。
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今月の中古車・KATOのE127系大糸線セット

2010-12-20 18:24:04 | 車輌・電車

 先日中古ショップで見つけた衝動買いモデルの話です。
 物はKATOのE127系大糸線仕様2両セットです。これを電化されていない私のローカルレイアウトに使おうというのですから結構いい加減な増備ではあります。

 この車両、701系を思わせるクリーンなスタイルも去る事ながら最低2連での運行も可能という個人の小レイアウトで使うには好適な構成の製品です。
 そしてこのモデル、KATOとしては異例な事ですが動力が片軸駆動で反対側の台車には動力が伝達されずその為に非常に台車の首振り角が大きく設定できる構造になっていました。

 一般にこうした構造を使う場合は急曲線で短編成の列車を走らせる場合(例えば同じKATOの叡山電鉄のきららや初期の鉄コレの動力ユニットなど)を想定している物なのですが、そのせいか動力車でも異様なほどの軽量です。
 おかげで最初店頭でモデルを手に取ってみた時にその軽さに動力のないダミーではないかと思わず疑ったほどでした(汗)

 説明書をみるとトレーラーのみの増結セットが存在せず、4連を実行する場合は同じセットを二つ繋いだ2M体制が推奨されているようです。分割併合が多そうな機種なのと登坂能力の不安などを考えるとその方が合理的かもしれません。

 さてこのモデル、入手してみるとボディマウントのカプラーを使う構造なのが最初引っかかりました。

 この場合急曲線では台車の角度とカプラーの角度の非一致を招きやすい為に脱線や引っ掛かりの原因となりやすいので140Rや177Rのカーブが存在する私のレイアウトではどうかと思われたのです。
 試走の結果は流石に2連ではR140がクリアできないものの177Rはクリアできました。なお、単行で走らせる場合ボディマウントのカプラーポケットが邪魔をするせいかこれもR140はクリアできません。

 急カーブでも見た目の不自然さは仕方ないですが、ボディマウントカプラーはきちんと追従してくれていい仕事をしてくれています(笑)

 その構造を含めて小レイアウトに使うにはなかなかいいモデルと感じました。できるならKATOには701系の盛岡色なんかもリリースしてくれると嬉しいのですが(望)

 さて当ブログですが本日18万アクセスとなりました。相変わらずの内容ですがこれからもよろしくお願いします。

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ローカルレイアウト製作・12・番外編・キハ20系の動力の話

2010-12-19 18:55:00 | 車両・気動車

 今回はローカルレイアウトでの車両の話です。
 この線区では主力車両のひとつとしてKATOの20系が数多く入線しています。

 言うまでも無くこのモデルは昭和40年代以降現在でも販売され続けるロングセラー商品で特にそのスタイルは登場以来殆ど変わっていない(よく見れば製造時期による多少の差異はあるのですが)モデルです。

 それゆえに中古やジャンク屋などで入手できる事も多い車両であります(特にTOMIXがHGを出してからは玉数が増えているような気もします)
 そんな訳で最近複数の動力車を入線させたのですが 外見は殆ど同じなのに当レイアウトの最急曲線R177をクリアできる物とできない物がありました。

 具体的には複数のキハユニ26がクリアできるのにキハ20が曲がろうとすると前方の台車が必ず脱線してしまいました。寸法をはじめ足回りはこのニ者はまったく同じと思っていたので不思議に思いました。

 そこでチェックしてみたのですがKATOのキハ20系の場合、製造時期で動力の形態に違いがありそれが最小回転半径に影響しているらしい事が判明しました。

 最初に入線していたキハユニ26の場合はモーターからのシャフトが金属製のまっすぐな物で台車の上で直接ウォームギアに噛みこむ形式の物でした。
 脱線が頻発したキハ20は新型の動力ユニットでしたがこちらはモーターのマウント位置が低くモーターから樹脂製のカップリングとボールジョイントを用いたドライブシャフトで台車に動力を伝達する形式でした。

 どうもこの方式のユニットでは台車の首振り角度が旧製品より微妙に浅いために台車を線路から弾き飛ばしている様です。
 思い出してみればKATOの場合、キハユニ26の動力車はかなり前に生産が終わっており、新型の動力のものが無かった可能性があります。これが形式による走りの違いになったのかもしれません。

 但し、キハ20と同様の構造のユニットを使っているキハ35やキハ58、そしてキハ20よりも車体の長いキハ52(何れもKATO)ではこうしたトラブルがなかった(キハ40にはありました)ので今回の問題は形式よりも個体差によるトラブルの可能性は否定できません。

 とはいうものの昔のユニットは一部を除いて急曲線に対応しやすい物が多くレイアウト派には有難い半面、最近の物はこれまた一部を除いて旧曲線への配慮の少ない物も増えている気がします(特にカプラー関係の構造で)

 見た目のリアリティを重視しすぎて急曲線への対応への配慮を忘れ、モーターとギアがついているのに普通の家ではまっすぐ走らせる事しかできなくなってしまった16番ゲージ(それが後にNゲージに市場を席捲されてしまう遠因にもなったと思います)の轍を踏まなければいいのですが。

 今回の事でふとそんな事を思いました。 
 
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ローカルレイアウト製作・11・建物の選択

2010-12-17 22:22:47 | レイアウト・葉純線

 今回はローカルレイアウトの製作記の続きです。
 建物その殆どをは駅前周辺に集中させました。ストラクチャーはKATOのジオタウン、TOMIX、街コレの中から自分の考える雰囲気に合う物(特に色調)を選抜しました。ここ10年ほどでNスケールの建造物の充実ぶりはすごい物があり、ある程度ならば「気に入った風景に似合いそうな建物をコーディネートできる」状況になっています。

 今回の街並みについては意識的に青・緑系の外壁のものを選びました。 
 街並みの色調を揃えたかったのは勿論ですが、その他の理由としてこれまでレイアウトで発表されていたこの種の街並みでは茶色系の家並みが多くてやや辟易していたのと、季節の設定上寒色系を中心にした方がよく思われた事。寒冷地では意外にこの種の色の建物が多い事も決め手になっています。

 建物は基本的にすべて裾の部分を中心にウェザリングを施しました。春先になると地面に近い所は埃っぽくなるのが普通ですが特に積雪地では積み上げられた雪塊に混じった埃が雪解けにつれて地面や建物の裾にへばりつき独特の薄汚さとなります。
 そんな「薄汚い」物にノスタルジーを感じてしまう辺り私も歳だとは思うのですが(笑)

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ジオコレの温泉宿・2

2010-12-16 20:20:11 | ストラクチャー

 (前回より続く)
 木造3階建てのCタイプの旅館は余り最近の建造物ではないので比較的歴史のある温泉街に似合う建物と思います。

 尤も、上層階をカットして2階建て位にすれば駅前旅館には好適な感じにもなりそうです。

 こちらも窓周りの賑やかさが目を引きますが、背後に庭園等が配置されれば落ち着くのではないでしょうか。

 鉄筋3階のBタイプは今回のラインナップで唯一各階ごとに分割されておりいくつかキットをまとめる事で容易に高くしたり低くしたりできます。建物自体の汎用性は随一と思われ、ホテルや国民宿舎などはもとよりこの間紹介したジオコレの病院とは逆に温泉病院に転用したり2階建てにすれば老人ホームに化ける事が出来そうです。
(この二つ、建物の間取りや構造がホテルに似ている事が多い)

 言い忘れていましたが、これら3軒は接着剤併用の素組みで3軒合計30分ほどで組み立てられました。手すりと庇の取り付けが一番の手間でしたが、Bタイプはその手間も要らず、2.3分で完成です(笑)


 全体を見ての感想ですがそれぞれによく考えた作りで改造によってかなりバリエーションが作れそうなのは有難いと思います。
 反面、これだけ三つ並べても今一つ物足りない印象もあります。ジオコレ全体に共通している事ですが舞台でいえば「脇役しかいない状態」といった感じで風景全体を引き締めるランドマークと組み合わせて初めて生き生きする性質のモデルと言えるのではないでしょうか。
(高層ホテル、スクラッチによる老舗旅館、或いは10階建て位の温泉病院というのも良いかもしれません)
 他、私の近所のいくつかの温泉街と照らし合わせて見ての印象ですが、街コレの商店街や繁華街のビルのシリーズなどからパチンコ屋やダンスホール、喫茶店や写真館などを組み合わせる必要もあるかもしれません。

 それにしてもこれらのタイプの違う旅館が3つも同時リリースされる事自体凄い話です。既に出ている物を入れれば街コレ・ジオコレだけで5タイプの旅館がチョイスできる事になりレイアウトの街造りに大いに貢献しそうですね。

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ジオコレの温泉宿

2010-12-15 18:43:02 | ストラクチャー

 先日、父の葬儀を済ませて故郷から帰る折、ジオコレの温泉宿が出ているのに気づきました。
 やや落ち込みがちな精神状態でしたが、こういうキットには和まされます。その意味では私にとってはいいタイミングのリリースでした。

 帰宅後、早速行きつけのショップへ予約分を取ってきました。

 
 今回は温泉宿といっても異なる3タイプのリリースとなっていますが、個人的に気に入ったのはAタイプです。

 「望楼のある温泉宿」との事ですが望楼の無い普通の屋根にすればこうした白壁の旅館は街道筋や駅前の商店街でも結構見かけると思います。
 私ならば屋根を改造した上で街中の商店街にでも紛れ込ませたいところですが如何せん今のレイアウトでは用地の確保が(汗)
 
 今回のモデルでありがたいポイントは他のモデルで気になっていた「分厚いベースに建物を固定する」方式から「ベースのパーツに建物を載せるだけ」になっている事です。
 小さな事ですがこれで建物の配置の自由度が高まりました(これまではベースの高さにあわせて道路をかさ上げする必要のあるモデルが多かった)

 又、このモデルについては白壁の一部にウエザリング表現があるのが目を引きます。
 他のモデルについては次の機会に。

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