光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

謹賀新年

2025-01-01 20:22:09 | その他
 2025年1月1日午前0時。

 年越し運転の一番列車は昨年に引き続いてTOMIXのSL銀河とキハ141系の組み合わせで出発しました。
 当鉄道もこの瞬間から2025年の活動をスタートさせる事になります。

 昨年は様々な外部要因でメインのレイアウト改修が進捗しなかったので、まずはこれをできるだけ進めていきたいと思います。

 あともうひとつ、これも2年越しの懸案だったのですが「Zゲージのレイアウト」というか常設の運転場の建設にも今年こそかかりたいと思っています(「レイアウト」と言うほど大袈裟なものではないのですが、一昨年暮れの或る出来事を契機に着工に掛かりたいと思っています)

 昨夜は年越し運転終了後はBSの「行く鉄来る鉄」の最後の10分位を観ながら、リビングに鎮座しているモジュールに灯りを入れました。

 モジュールの夜景を眺めつつ寝酒ならぬコーヒーとガレットの夜食を頂き、新年最初の夜は過ぎてゆきます(笑)
 こういうテツモライフはかねてからの憧れでしたが(夢に比べてかなり変則的とはいえ)新年の夜に実現できたのは嬉しいです。

 何しろ自宅の周囲は「1月1日なんだか12月32日なんだか分からない」くらいに変化と刺激に乏しい田舎なので、こうでもしないと正月の気分になれないところがありますから(汗)

 最後に

 改めて新年あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

異例の猛暑とテツモライフのはなし(大汗)

2024-08-25 05:02:36 | その他
 今回のはなしは愚痴と言い訳を兼ねた駄文ですので、多少辛気臭いのは予めご了承ください(汗)

 例年の事ですが、わたしにとって梅雨明けから秋の彼岸の前後の期間は「暑さのせいで大掛かりな工事が殆どできなくなる」のが恒例でして、この時期はストラクチャーとか車両の工作をエアコンのある台所の隅っこなんかでちまちまやっているか、昼間っからごろ寝しながら本でも読んでいるという一種の「ホビーの夏休み状態」ともいえる期間であります。

 (それでいて地元の行事とか家族の突き上げなんかで外で大汗をかくのもこの期間なのですが)

 それが今年の梅雨明け以降の暑さは、これまで経験したことが無いくらいのレベルで最高気温が38~39℃台なんてのがざら。

 それだけならまだしも、夜になっても気温が下がらず30℃を下回るのが「日付の変わる午前0時前後」という熱帯夜がこれまた過去経験したことが無い長さで続いています。当然最低気温の方も午前4時台に27℃台くらいになるのですから朝の草むしりも日の出前に済ませなければならない始末です。
 おまけに例年なら日に一度はあるはずの夕立や降水がここ10日ばかり殆どなく、前日の熱が重積している様相すら見せています。

 自他ともに認める汗っかき(まったく自慢にならない)のわたしにとってこの気候の下では、やる気と集中力が悉くこの暑さに持っていかれているのを強く実感する訳で(汗)
 エアコンや扇風機を稼働させていても、朝の9時以降に外に出るとこれまた凄まじいほどのヒートショックが待っていますし、これがまた気力を奪ってくれます(大汗)

 いつもなら夜寝る前の少しでも涼しい時間に行う小工作なんかも、熱帯夜に伴う暑さとかったるさで例年の半分程度のペースに落ち込んでいますし、レイアウト上の運転もここ半月ストップ状態(レイアウト部屋に冷房が無いのがとても痛い)

 ここを含むブログの更新でも、最近はポカや打ち間違いが増え、指摘されるまで自分でそれに気付かなかったなんてのが増えてきています(大汗)

 こういう時なら活動を休止してさっさと寝ていれば良さそうな物ですが、そうするとこれがまた不思議なもので、暫くすると「何かやりたくなってたまらなくなる」気分になってきてごそごそと起き出して工作の続きを始めたりします。

 そんなこんなで我がホビーライフも「マイペースここに極まれり」的な気まぐれ状態が暑さで加速しているのが自分でも強く感じられてたまりません。夏が暑くなければそれこそ大変なのも確かなのですが、もう少し凌ぎやすい気候にはなって欲しいものです。

i-PHONE15とレイアウト撮影のはなし

2024-06-30 05:53:46 | その他

 もう、二月ほど前のはなしなのですが先日、4年間使ってきたスマホを機種変しました。
 これまで使ってきたSEが「ある日OSをアップデートした途端、LINEの通知が来なくなってしまい、少なからず支障が出てしまった」が故のやむを得ない処置と言えます。
 (でもこの時期のスマホの買い替えはお財布的に痛い!)

 という訳でSEの代わりに入ってきたのは同じi-phoneでも15の一番安い奴です。
 幸いLINEに関する問題はクリアされましたし、NAVIもどうにか使えます。

 で、顔認証がついて画面も大きくなりましたが、問題はカメラが「2眼」に変わった事です。

 これまでのSEは単眼ながら模型の撮影にもそこそこ使えるスペックだったのでそれなりに重宝していたのですが、今回の15で同じ事をやろうとしたら勝手に「ポートレートモード」とやらに切り替わってしまい車両を撮ると「前だけピントが合って背景がぼけた写真」になってしまい殊鉄道模型の撮影には使えない代物になっていたのです。

 買いたて故にマニュアルでポートレートモードを解除する方法はまだ見つかっていませんが今のままでは困りものです。

 その一方で面白い機能もあるにはあります(まあ、かなり特殊な使い方ですが)
 今回から2眼になったカメラですが片方は「広角レンズ」が入っていてそこそこパノラマ感のある写真が撮れる機能が付いていました。

 で、これで製作中のモジュールの写真を撮ってみたら「モジュールの風景がパノラミックに見えた」のに驚くと同時に燃えました(笑)
 何しろ広角で撮ると「実際よりもモジュールやレイアウトが広々として見える」のですからレイアウトビルダーが燃えないわけがない(爆笑)
 特に編成物の列車なんかだとこれまた「実際よりも長く見えるパノラマ感」これなら画面の端が多少歪んでも許せる気になってくるのですから不思議なものです。

 という訳で車両写真には使えない15の2眼カメラですがレイアウトの撮影には威力を発揮しています。

 そんな訳でGWこのかた、レイアウトの写真、それも製作中のモジュールの写真ばっかり撮ってきた訳ですがそこでもう一つ気付いた事。

 今回のモジュールでは少なくとも3色の異なる灯りが風景を彩っている訳なのですが、撮られた写真を見るとどうも実際よりも色合いが鮮やか(見ようによっては毒々しい)に見えるのです。
 恐らくですが、このカメラはSNS向けに「映える」写真になる様に映像を加工して記録しているような感じがします。

 彩度は高く、色合いは明るめでシャープネスで密度感を出している画作りは屋外や室内で自撮りでもする様な時には丁度いいのかもしれませんが、模型の撮影でこれだけ盛られた(脚色された)絵になるとリアリティの点では却って不利なような気もしないではありません。
 (尤も、後からの加工で修正はできるでしょうが) 

 今回の機種変で感じたのは今回の15に関する限りは「スマホのカメラを模型、特にレイアウトの撮影に使うのは前よりも難しくなっている」事です。
 そのうちスマホのバリエーションが増えれば「模型撮影に特化した設定のスマホ」なんてのも登場するかもしれませんが・・・

我が家の「青大将」のはなし

2024-04-13 05:23:58 | その他
 先日入線したKATOの旧製品EF58・青大将仕様に関連したクルマネタです(笑)

 実はこのネタはだいぶ前にこのブログで上げた事があるのですが、実際にEF58の青大将が入線した事ですし、この機会に増補改訂版を上げようかと(せこいな)

 「青大将」というとこのブログを読んでくださる方の大半が「EF58」を連想される事と思います。
 あの独特のカラーリングはEF58の中でもなかなか個性的で一度見たら忘れられないインパクトがあると私も思っていますし、だからこそ今回の中古モデルの入線につながっているところも多分にあったりします。

 鉄道模型趣味の中断期間中だった30年ほど前の頃ですが、たまたま車を買い替える事となりミニバンを中心に車種を物色していた、そんな折にカタログで見つけた変なクルマ。

 最初一目見た印象は「青大将だ!」
 明緑のカラーリングと言い黄色のストライプを入れた配色と言い青大将のEF58をほうふつとさせるイメージでした。
(まあ、似ているのはそこだけなのですが)

 その車の名は日産の初代セレナのRVセレクト。

 このクルマには他にも色々と当時の競合車種にないメリットがあった事もありひと月ほどの検討を経て購入を決断しました。
 しかし、このクルマの選択の段階で「青大将みたいなカラーリング」というのが大きく影響していたのは確かです(爆笑)

 で、入庫した当初は鉄道趣味に縁のない周囲からは「未来カー」とか「お茶屋の営業車」とか随分いろいろ言われました。このカラーリングはカタログのシンボルカラーだったにも拘らずセレナの中でも断トツに人気が無かったらしくこれに乗っている期間、同じ色のセレナには2度しか会っていません(岩手~岐阜の範囲でですが)
 尤もそのせいで「どんなに混みあった駐車場でもうちのクルマだけはどこに停めたか一発でわかる」という隠れたメリットもあるにはありました。

 で、このセレナというクルマ、当時(も今も?)ミニバンとしてはなかなかマニアックな中身の1台でしてカッコさえ気にしなければ満足度の高いクルマでした。

 何しろ当時のシルビア(S13)ですらオプションだったLSDが標準装備、ワンボックスとしては異例のマルチリンク式4輪独立懸架だった上にミッドシップのエンジン配置のせいで当時のRX-7並みの前後重量配分を実現していたという凝りまくった足回りのおかげでワンボックスとは思えない安定した走りが楽しめた記憶があります。
 4輪駆動のシステムもビスカス式ながらLSDを含めて実質デフを二つ組み込んだような仕様だったので「雪道なんかで3輪までスタックしても残りの1輪が噛んでいれば脱出可能」という驚異の性能まで持っていたりしてw

 ただ、燃費はどうやってもなかなか二桁に届きませんでしたし「尻の下から湧き上がるSR20DE(これもシルビアと同じ形式)のツインカムサウンド(笑)」には参りました。あと車重が重すぎたのでブレーキのキャパシティが足りなかったのも弱点でしたが

 さて、この手のクルマにつきもののユーティリティの話に移ります。 

 ミッドシップレイアウトを実現するためにエンジンを縦置きのまま運転席の真下に置いたためバルクヘッドが運転席と2列目以降を分断している点はワンボックスと同じなのですが、それでも1BOXの様に「前輪が尻の下に来ないためバルクヘッド自体がワンボックスより小さかった」ので他のミニバンでは困難だった「3列シートすべてのフルフラット化」が可能だったのは大きな特徴の一つです
(これと同じ事が出来たのは同じミッドシップのボンゴフレンディくらい)

と同時に、3列目と併せて「2列目シートを前転させて畳めるようにする事で広大なラゲッジスペースを実現」これは後のミニバンでは当たり前になっている装備ですがその意味では先進的(笑)でした。
 特にRVセレクトの場合2,3列が左右分割式だったので「片側だけ座席、反対側に長大なラゲッジスペース」とか「片側だけフルフラット化」という自由度の高いアレンジが可能だったのも特筆できます。
 更に余禄として「2列目シートを畳むことで3列目にリムジン顔負けの広大なレッグスペースを確保する」という裏技もあり、これも現在のノアやステップワゴンのシートアレンジに継承(笑)されています(今のミニバンは逆に3列目を畳んだスペースに2列目を後方スライドさせるのが主流ですが)

 ふかふかした座り心地とは無縁の2,3列目のシートもまるで最近の通勤電車みたいに座面に適度にくぼみが掘ってありアップライトな着座姿勢と併せてそれほど不快ではありません(というか、当時のミニバンで一番座面が広い2列目シートでした)
 シートの柄も当時やたらと高級ぶっていたミニバンの中では異例な程カジュアル志向の織物仕様でこのクルマには似合っていました。

 実際帰省のたびに車中泊をやる身としては広大なフルフラットシートの実用性はかなりなものでしたし、上述のリムジンモードの時はこれまた広々したスペースを利して食堂車的な喫食スペースを作ることが出来ました。

 もし今でもこのセレナに乗っていたならグランシップなんかでクラブのモジュール運搬にも大活躍していたであろうことは間違いありません(笑)
 
 ただ、これらの高度な多機能性というのは大抵の場合何かと引き換えに成立する事が多いのですが、セレナの場合そのトレードオフの代償はもっぱら「マンボウの化け物を思わせるぼってりプロポーション」でした。

 この点でほっそりした葉巻のスタイリッシュさでライバルのエスティマ(特に5ナンバーのルシーダとかエミーナ)が順調に販売を伸ばしていったのとは対照的に初代セレナは終始苦戦せざるを得ませんでした。
 ですが室内の広々感はエスティマ以上。当時クラス唯一の「スライドドアの窓が開閉できる」「二つのサンルーフがどちらもスライド解放できる」メリットは絶大でした。前者は後のミニバンのほぼすべてに継承されています。

 特に遠出などで2列目席なんかに座っていると道路上なのに「列車のコンパートメント臭い」雰囲気が感じられたのは当時中断中だったとはいえ鉄道も好きな身としては嬉しいポイントだったりします。エアコンの吹き出し口も天井にありましたしその操作もワイヤレスリモコンで可能、これで頭上に網棚でもあれば完璧でしたね(笑)
 背も高ければ床も高いという当時のミニバンの構造もどこか電車的ではあります(最近のミニバンはFFのセダンベースのプラットホームなので一部を除いてかなり床が低い)

 クルマというよりも特急列車が似合いそうなこれらの特徴には「路上の青大将」という綽名が似合うものだったと思います。
 (ご丁寧にも「やろうと思えばヘッドマークを取り付けられそうなメッキのグリルガード」まで標準装備w)

 この青大将、当時の私の生活パターンに合致していた車だったので6年近く使ったのちにベンツのAクラスにバトンタッチしています。
 が、今乗っているエスクァイアなんかもよく考えてみればこのセレナのアップグレード仕様みたいなものではありますねw

「SL銀河のC58」で思いついたこと(笑)

2024-01-05 05:12:05 | その他
 今回はようやくNゲージモデルが12月15日に発売と発表のあったSL銀河のC58について思い出したことから。

 昭和46年の秋頃、盛岡機関区で東北本線開通80周年記念のイベントとしてSLの公開展示会が開催され、当時のターンテーブル周辺で盛岡機関区所属のSLが3両展示されました。

 盛岡以外では青森でD51,C61, C11,9600が、荒屋新町では8620が2両展示に供された(当時は青森駅も盛鉄局管内)模様ですが、盛岡で展示されたのは後のSL銀河になるC58 239号機のほか、D51の1号機、ナンバー不明ですが花輪線仕様の8620が展示されていました。
 当日は関西からわざわざ貸し切りバスを仕立てて集結した剛の者(何しろその頃は新幹線どころか東北自動車道も開通していませんから関西からのバス旅行も殆ど冒険のノリです)もいた様で結構な盛況(とはいえ、昨今の「葬式鉄の群れ」に比べると大人しいものですが)だったそうです。


 で、気づいたのですがファーストナンバーを含めたD51のなめくじ、花輪線仕様の8620は既にKATOからリリースされていますし、これに(山田線さよなら運転仕様の)C58 239号機が揃うと当日参加の展示機すべてがNゲージで製品化(予定を含む)された事になり、多少の外見の違いに目をつぶれば「あの日のイベントがNゲージで再現可能」という事になります。

 
 これには正直驚きました。まさか田舎のマイナーイベントが既製品のNゲージモデルで再現できる時代が来るなんて考えても見なかった事です。

 わたしがこの趣味に入った時はD51はあってもなめくじはなし。C58は予定品にすら入っていませんでしたし、8620に至っては製品化自体が相当に困難と予想されていましたから何事も待ってみるものですね。

 C58が入線したらやってみようかなw
 (上の写真は中村精密のC58です)

無人駅カフェにがっくり来たはなし(涙)

2023-10-26 05:36:50 | その他
 先日、駅弁の話をした折に「かつて駅弁屋だったホーム上の建物がカフェに衣替えしていた」と言う話をしましたが、今回はその続きです。

 駅弁を完食して一息ついたところで、向かい側のホームにある「駅カフェ」と称する建物が気になり出しました。
 時間はまだありましたし、ついでにコーヒーの一杯もと言う気分で向かいのホームに足を運びます。

 前にも触れましたが元々この建物は立ち食い蕎麦屋からスタートした物ですが、その後ワイン販売店、駅弁屋と業種が数年おきにコロコロ変わっていたところで、わたしが覚えている限り今回で4回目のリニューアルと思います。

 前の三つはわたしなりに気に入っていた店でしたので、今回も期待して行ったのですが。
 店頭に表示された「無人店舗」の表記に嫌な予感が汗

 この種の無人店舗は昨年盛岡駅の新幹線ホームでもお目にかかっていた代物で売店としては決して感心する物ではなかったからです。

 店内には自動レジとコーヒーの自販機、申し訳程度にお菓子類の並んだ棚だけ。現金決済はできずSUICAかバーコード決済、クレカに対応しているという「カードもアプリもない貧乏人さんお断り」仕様w

 入った以上は何か買おうとお菓子の棚を見たのですが、高速道路のPAよりはるかにしょぼい品揃えに萎えます。やむなくコーヒーの自販機に行き、レギュラーを選びましたがアイスコーヒーを作ろうとすると「氷とコーヒーの販売機が違う」独特の構造にまごつかされました。順番を間違えると「熱々のコーヒーを跳ね散らかしながら氷を入れなければならない」仕儀に陥ります。

 どうにかコーヒーを買って一息。味はコンビニの同クラスのコーヒーと同じ程度(まあ、値段も同じですし)不満は感じないとは思います。

 が、コーヒーを飲み終わり、カップを捨てようとしたら「周囲のどこにもゴミ箱がない」と言う次の苦難が(爆笑)
 明らかに「これからゴミ箱のある特急に乗ろうとする客しか相手にしていない」親切設計に恐れ入りました。

 駅の売店でこれほど不満点が噴出した経験は正直初めてです。
 コロナ禍の直前くらいに特急の車内でコーヒーの車内販売が終了していますが、車内販売の代用がこれだとするとあまりにもお粗末な感じがします。

 せめてお菓子のバリを増やすとか自販機の性能・機能をコンビニ並にしなければこの店の未来は暗い気がします。

 そんな嫌な気分になりながら、隣の有人KIOSKにゆくと心底ほっとしました。
 これは決してわたしの感性が古風だから、と言うだけではないと思います。

駅ビルに本屋が帰ってきた日

2023-10-24 05:30:17 | その他
 昨年の1月に当ブログ上で「駅ビルの中の本屋さんが閉店したはなし」を書きましたが、それから1年と8ヶ月を経て同じ場所に新しい本屋さんが入りました。

 閉店このかた、駅に行っても弁当を買うくらいしかする事がなくてやたらと無聊を囲ってきましたから、これは素直に嬉しい事です。

 やはり待ち合わせや電車の中で読む本を物色するなら駅ビルには本屋が必要ですし、閉店後の期間のわたし以外の人たちにとっても、これは共通の感覚だった様です。
 
 事実、店内の別のテナントの店員さんがあれ以来「この駅には本屋がないの?」と何度も聞かれていたそうですし、本屋がなくなっただけでそのフロア全体の閑散さもかなり加速していましたから。

 ショッピングモールのフードコートやSAの土産物コーナーと同様に駅ビルにとっては本屋は一種のランドマークの様な存在だと思います。
 確かに電子書籍が幅を効かせる昨今、紙の本屋の必要性は日に日に薄れていますが、一方で本ほど「店頭での衝動買い」に向いたアイテムはそうそうないのも事実です。

 現に先日での帰省の折も故郷の駅ビルでそういう買い方をしたばかりですし(汗)


 旅行の前の気分転換や電車内での無聊を慰める一冊を手にする事は旅の上での一つの特権みたいなものですし、スマホやタブレットの様に「何を読んでも筐体が同じ」と言うのは意外に味気ないものでもあります。

 電車の中で膝の上にグラビアを広げる、文庫本の厚みを実感しながら中身を想像しつつ読み進める、画面の大きさを気にせず広い誌面の隅々まで目を運ばせる、こう言うのも実は旅の非日常感の演出に欠かせないものかもしれません。

 してみると当分は駅ビルの本屋のニーズは保たれるでしょうし、またそうあって欲しいと思います。

ドラレコで電車を撮るのは難しい(当たり前だ汗)

2023-08-17 05:40:32 | その他
 以前このブログでわたしの自家用車にドラレコを取り付けて車窓風景や、通りかかりの列車を撮影する話を書いたことがあります。

 ドラレコという「常時車窓風景を録画するアイテム」の存在はある意味シャッターチャンスが無限大に広がる事であり、自分がそれと意識しなくても運転中気になった被写体を自動的に記録してくれるという点で、有難い存在ではあります。

 ですがデジカメやビデオカメラの様に元々作品作りを目的とした画作りがされていないメカなので、例えば色調やノイズの処理などの画質面での不満を感じないわけではありません。

 ですが特に列車などが撮れる時などは画質とは別の意味でもどかしさを感じさせるのも確かです。

 時折車で県外なんかを運転していて、地元では見ない様な電車を見かけたとします。
 運転手の目線で見ると目の前を通過する列車を眺めて「ああ、いい構図だなあ」とか思ったりして「これが今ドラレコで録画されているはずだからいい画が切り出せるぞ」とか、その時はうれしかったりします。

 ですが帰宅後にドラレコのSDからその時の画を観直すと「こんな筈じゃなかったのに」とがっかりする事の方がはるかに多いのです。

 ひとつには「カメラの搭載位置とドライバーの視線が必ずしも一致していない(特に視線の高さ)」事からくる視覚のずれがあると思います。
 ドライバの視点では画になるように見えても、カメラの位置がそれより10センチ以上高かったらそれは全く別の画になってしまうのが問題なのでしょう。

 もう一つ、人間の眼の「イコライジング効果」も影響していそうです。

 踏切に掛かってたまたま通過する列車を眺めて「いい構図の画が撮れていそうだ」と思っても、実際には

 こういう無様な絵が撮れたりする(汗)目の前にでっかいトラックが停まっていても、目の方でそうしたノイズ(や障害物)をイコライジングしてしまう本能があるのか、帰宅してから余計なものがあまりに映りこんでいるのにがっかりする訳です。


 とまあ、撮り鉄の作品作りのネタにするにはドラレコというのは必ずしも感心できるものではないのですが、それでも100回もドライブすればその中の一つ二つくらいは何とか観られる映像が撮れるでしょうから、決して無駄ではない気もします。
 そもそもこれは「車の安全装備のひとつ」なのですから。

 その一方で不思議とレイアウト心を刺激してくれるのが「高速道路なんかのジャンクション」の動画なのですが、これについては次の機会にでも。

「関水本線」のニュースに驚く!

2023-08-12 05:31:20 | その他
 ここ最近のニュースで久しぶりに驚かせていただきました。

 KATOこと関水金属の新工場が鶴ヶ島の辺りに建設中との話はかねて聞いていはいたのですが、その工場内に「関水本線」なるナローゲージの鉄道が敷設されるとのこと。
 鉄道模型のメーカーが実際の鉄道を工場内に敷設するとは一種ロマンの香りを感じます。
 (と同時にトミーテックの「猫屋線」的な、一種遊び心を感じるネーミングにもw)

 と同時に、ここ2,3年の間にKATOの鉄道模型が妙にナローづいている謎の一端も解けた様な気がします。
 (とか言いながら、わたしもスモールイングランドやらBILLYやらでKATOの目論見に引っかかりつつあるわけですが汗)

 でもそれ以上にびっくりだったのが先日鉄コレで出たばっかりの「西武山口線のおとぎ列車」までもがここで走る予定らしいという事です(驚)
 ・・・まさかKATO版が競合するなんてことも、ありそうな(汗)

 この辺りから想像される事はいわゆる「保存鉄道」というよりは「1/1のレイアウト」みたいなノリの施設となるのではないかと思われます。
 (ナローのデュアルゲージというシステムもなんだかレイアウトじみていますし)
 今回の事で、ジオコレの猫屋線に続いてナローゲージそのものの認知度が更に上昇しそうな機運を感じますし、これだと「ナローの車両を買ったユーザーが実車を見に此処に行く」なんてパターンも出てきそうですね。

 で、わたし的に何より嬉しいのが新工場の位置。
 この施設ができる圏央道鶴ヶ島JCT付近というと、ここ数年わたしが車で帰省する際に必ず通過するポイントなのです。
 今回の施設がどの程度一般公開を目論んだものかはわかりませんが「帰省の途中にナロー三昧」というのもあながち夢ではない様な気がしますし。

 須賀川の特撮アーカイブセンターと並んで、ここに来て帰省の寄り道先がどんどん増えているような気が(しかも困ったことに現住地から電車で行きづらいところばっかり)

 まあ、とにかく驚いているというのが正直なところです。

真夜中のジョイント音のはなし

2023-07-09 05:19:41 | その他
 今回は久しぶりに日常のはなしから。

 折に触れて書いていますが、私の現住地は自宅周囲の半径3キロ圏内に線路がないという環境にあります。
 しかも田舎のくせに自宅前の道の交通量は結構多く、どうかすると真夜中の2時台3時台に大型トレーラーが地響き立てて通過して眠りの浅い時なんかいきなり叩き起こされることもあったりする環境ですw

 ですがそれでも真夜中というのは静かなもので、日付の変わる前後の時間帯に外から列車のジョイント音がどこからともなく聞こえる時があります。
 時刻表と照らし合わせると、近くのローカル線の最終電車かそのひとつ前くらいのタイミングでしょうか。
してみると、うちから最も近い線路からの通過音なのでしょうが、そこからは上述の様に3キロ以上離れていますし、しかも我が家までの間には一級国道や住宅街を挟んでいます(しかも線路よりも高速道路の方がはるかに近くなのでそっちの音の方がよく聞こえそうな物ですが)から、最初の頃は「こんなところで列車の音が聞こえる」というのは結構な驚きだったりした物です。

 まあ、要するに「真夜中にそれくらい静まり返った田舎」という事でもあるのですがw

 ですが、就寝前のひと時に列車のジョイント音を聞きながら布団に入るというのはこの趣味の人間にはたまらない夜のアクセントなのも確かです。
 全くの無音状態だと逆に何が出てくるのかわからない怖さと共に落ち着かない気分になることすらありますから。

 思えば、お盆どきに亡父の田舎である沼宮内に泊まった時には夜行列車全盛期の東北本線を眺められるロケーションだったので周囲が真っ暗な山の中でも列車の音が何か頼もしく感じられた物でした。

 (因みに現在の同所は家の裏数メートルのところを東北新幹線が通っているので日付が変わるまでは1時間に2回くらいのペースで列車が通過します。ですが最近の新幹線は騒音対策がよほどしっかりしているのか、それで驚かされることが殆どありません。トンネルの入り口なのに「トンネルドン」すらないのだからすごい話です)

 してみると形こそ違え、列車のジョイント音を子守唄代わりに寝られるというのは一種の至福のひとときではあります。

寒い・・・!

2023-02-18 05:23:40 | その他
 今回は最近の気候にまつわる一種の愚痴ですので、おっさんの泣き言に付き合わされるつもりで聞き流してください(汗)

 今週の後半から私の現住地でも異様なほど寒い日々が続いています。

 ここ数年、朝が水道が凍るまで冷え込むなんて事は無かった(とはいえ、10年、20年のスパンでなら何度かあった事なのですが)のに、今夜などはファンヒーターをフル稼働させても室内の気温が14℃から上に行かない(つい先週までは同じ時間帯で20℃は行っていたのに)のですから、何もしていなくても寒さが身に沁みま

 故郷が寒冷地だったので朝が氷点下二ケタ、最高気温が氷点下5℃前後という環境には慣れている(だからそんな条件下の帰省で年越し運転をするのにためらいが無かった笑)筈なのですが、何といっても原住地は元々そういう寒さに対応していないので家の断熱が十分で無く、寒さ対策がなっていません。

 そのせいもあって、室内気温がプラス4,5℃でも身体には大いに堪えるのです。

 上の写真はコロナ禍の前の時期にやっていた故郷での年越し運転のものですが、これをやっていた時の室内気温が3~4℃前後と書くと如何に寒々しい環境の下で走らせていたか今更ながらに呆れます(大汗)



 その影響をもろに感じるのが平日休でのレイアウトの改修作業。

 夏場、冷房が無いのと同じようにここには設置場所に暖房もろくにない訳で、指先がかじかんで細かい作業が上手くできず身体を動かしても動きを止めると寒さが襲い掛かって来るという始末。
 何しろ道床固定用に持ち出したホットボンドの筒先が指先の暖房器具としても稼働しているという笑えない有様です。

 これまでレイアウト作業の大敵は夏の暑さだったのに、今年ばかりは寒さまでもが大敵として立ちはだかっています。

 おまけにこんな駄文を打ち込んでいる間にも外では粉雪がちらつき始めたりして。
 例年この時期は暖冬続きでレイアウト改修の様な大仕事にはもってこいの時期だった筈なのですが・・・

 今はもう少し暖かくなって来るのを待つだけです。

「阿房列車」とS660のはなし

2022-07-19 05:07:26 | その他
 今回は鉄道随筆とカーライフのはなし。
 鉄道ファンだったら一度は読むであろう名著の一つに内田百閒の「阿房列車」シリーズというのがあります。

 「何にも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」と言った調子の書き出しで始まるこのシリーズは、内田百閒がふと思い立って出かける鉄道旅の過程を連作形式で描く随筆と言うか紀行。

 実を言いますとこれまでわたしが読んだ事があるのは第一作の「特別阿房列車」のみ。それも単行本ではなく「大都会隠居術」というアンソロジーの一編として収録されていた奴です。
 これを読んでいた頃は鉄道趣味の中断中の時期だったのですが「目的もなくぶらりと旅に出る」という呑気さと共に「そんな旅路の中でも自分の流儀をあくまで貫き通す一徹さ」が当時のわたしには眩しかった覚えがあります。
 ですがその一方で、その本で取り上げている「隠居」という生き方の持つ独特の重みが当時のわたしの年齢と照らし合わせて「続きを読むにはまだわたしは若すぎる」という気にさせたのも確かで、以後30年くらい続きを読むのを見合わせてきたものです

 で、ようやく最近になって、妙にその事が気にかかる様になり「第一阿房列車」を購入した次第です。
 通しで読んでみると戦後の荒廃からようやく復興の兆しを見せ始めた鉄道を「目的地に行くためではない、そこへ行くまでの過程を楽しむための旅のツール」と捉えている点「趣味とは手段が目的となる事」という定義通りにある意味「究極の道楽旅」を愉しむ百閒の「筋金入りの隠居」らしさを堪能できる一冊でした(笑)

 さて、鉄道趣味の中断中に読んだとはいえ、最初の「特別阿房列車」の冒頭の一節
 「何にも用事がないけれど、汽車に乗って〇〇へ行って来ようと思う」とそれに続く「しかし用事がないと云う、その良い境涯は片道しか味わえない。なぜと云うに、行く時は用事はないけれど、向こうへ著いたら、著きっ放しと云うわけには行かないので、帰りの片道は冗談の旅行ではない。そう云う用事のある旅行なら、一等なんか乗らなくてもいいから三等で帰ってこようと思う」

 と云うのには無意識のうちに影響を受けている気がします。

 ここに出てくるのは鉄道旅ですが、往復の過程を楽しむと云う点は鉄道以上に自分のペースと流儀を貫きやすい車やバイクのそれと共通する点があると感じられるのです。
 殊に「どこかへ出かける」事よりも「そこへ行くまでの過程を楽しむ」と云うのは後の目からするなら車の中でもプライオリティが運転自体に特化したスポーツカーやバイクの特質そのものではないかと思えます。
(尤も、百閒のように「車内で酒飲んで酔っ払う」という訳に行かないという根本的な違いがあるのですが汗)

 そこで思い返すのは、今乗っているS660の休日の使用法。

 例えば現住地から長野なり静岡なりに出かける場合、目的地に一刻も早く着くために高速道路を使うと云うのが一般的でしょう。
 が、運転そのものを楽しみたいとするなら到着が少しくらい遅くなったって運転が楽しい下道を使いたくなるのが、この種の車のユーザーではないかと思います。
  実際、これらの場所に出かけるときは屋根を外して山道をのんびり流し(他のタイプの車にとっては苦痛以外の何者でもない)ワインディングの曲がりくねりを楽しむことがメインになります。
 で、実際目的地についてみると意外とすることもなく、精々が昼食を食べるくらい。土地のお土産も買わずお祭りひとつ見るわけでもない。

 それでいて帰る時になるとそれこそ「帰ること自体が目的となる為、短時間で帰り着く高速道路を使う」ことが案外多いのです。
 コスト配分で言うなら往路に一等車を使う百閒とは逆のパターンですが、ポリシー自体はよく似ているのではないかと思えます。
 しかもS660の高速道路での安定性と疲労の少なさは折り紙付き。こう言う旅(と言うかドライブ)の仕方にピッタリくる車もそうはないと思います。
 行き先がメジャーどころでない狭路が連続する山の中の旧街道なんかを走るのはS660の真骨頂。3ナンバーワイドボディのスーパーカーやSUVなんかが図体や馬力すらも持て余す条件でもS660なら鼻歌気分でスイスイ行けるのです。

 これこそ(わたしにとって)阿房列車風のカーライフに近い物ではないかと思います。
 皮肉なことに新幹線網の拡充や車の恐竜化などは当時百閒が堪能した様な旅の楽しみ方とは真逆な方向に傾いています。
 最近流行りの豪華列車にしても「列車自体が目的地化している」点において阿房列車的な楽しみとは異なる方向だと思いますし、更にマウンティング目的のイキリ走法やオラオラ走りなんかは全く相容れない性質のものです。

 でもだからこそ、ユーザーサイドから阿房列車的な旅やカーライフが提案されなければならない気もしますし、そうする事がこれからの(本質的な意味での)鉄道旅の復活やこれまた(運転を楽しむ車としての)スポーツカーの復権に寄与するのではないかと思えるのです。

 今回のネタ、書き出したら止まらなくなりました(大汗)
 まさか鉄道ネタの本でカーライフが語れるとは思わなかったのでつい筆が突っ走りました。読みにくさ全開ですがすみません(さらに大汗)

ブログ15周年を迎えて・・・

2022-06-25 05:42:40 | その他
 そういえば6月5日は当ブログの開設から15周年でした(旧サービスからのカウントですが)

 この趣味を始めたのが今から大体40年くらい前、途中20年程度の中断期間を挟んでいますが趣味の再開から今日までの期間、この趣味を続けてこられた要因のひとつがこのブログを続けてこられた事にもあるのは間違いないと思います。

 とはいえ、ブログを始めた頃は何をどう書いたらいいのかまるで手探りの状態で、写真1,2枚に適当な解説(確か5行もなかったような気が汗)を打つだけでも、どこかおっかなびっくりだった事が思い出されます。

 その後、徐々に投稿の要領が分かってきた(というか大胆になったというのか?)辺りから内容についても徐々に個人的な主観(と言うか独断と偏見)を交えた記事が増え、その辺りからコメントを通して読者の皆さんとの交流も徐々に得られるようになってきました。
 これらがなかったら、この趣味に対する興味やモチベーションを持続できたかわかりません。何しろ飽きっぽい性格のブログ主ですし(大汗


 その間には家族の逝去や東日本大震災に代表される個人的な事情や環境の変転はあったものの、このブログ自体あまり途切れることなくどうにか続けて来れたという感じです。そして鉄道模型の趣味も。

 ここ数年はグランシップをはじめとするイベントへの参加、あるいは近所でも急に増え始めたレンタルレイアウトへの行き来などの頻度も増え、それに伴い、それまで予期しなかった形での交流が得られているのも大きな変化ではなかったかと思います。

 ですが、それにしたところでもしブログやそれに伴う交流がなかったら、参加の機会を逃していた可能性も高かったと思いますから、これもご利益のひとつと言えるでしょう。

 ただ、昨年に比べると徐々に影響は軽減しているとはいえ、ホビーライフにおけるコロナ禍の影響は依然残っていますし、最近はもう何でもかんでも値上げというご時世ですから、趣味を愉しむと言っても(主に金銭や行動の自由度に於いて)なかなか大変な時期に来ているというのは実感させられます。

 それでも、わたし自身の興味と好奇心が尽きないうちはこのブログを続けていくと思いますし、同好の士との交流をこれからも続けて行ければとも思っています。

 15周年の割に取り留めのない書き殴りで終わってしまいましたが、今後ともよろしくお願いいたします。

トレインフェスタで見たクルマたち (トレインフェスタ2022のはなし9)

2022-06-14 05:21:25 | その他
 鉄道イベントの関連ばなしなのにクルマネタとはこれ如何に(笑)
 ですが遠出をすると、クルマ関連でも何かしら拾い物があるものです。

 旅館の近くの駐車場へ忘れ物を取りに夜の静岡の街に繰り出した時の事。
 近くの駐車場で不思議なマイクロバスを見掛けました。

 一瞬、なんて書いているのかよくわからなかったのですが。

 側面を見て納得。
 「京商」のデモカーだったようです。してみるとフロントのあの文字は「バックミラー用の鏡映文字」だった訳です。
 そういえば80年代のターボ車はよくバンパーに「TURBO」の鏡映文字が描かれていて前車のバックミラーを覗けば「TURBO」の文字が威嚇するという寸法でした。

 今だったらこんな「あおり運転推奨ギミック」は到底認められないでしょうね。

 まあ、バックミラーで「KYOSYO」の文字を見たからといって前車が道を譲るとはあまり思えないですが(笑)
 でもこういう遊び心は好きです。

 その直後に目の前を通ったバス
 なんだか見覚えのある様なないような、と目で追っていたのですが

 何という事のない静岡鉄道のバスですがカラーリングが昔の静岡鉄道の電車と同じなようです。
 私鉄系のバスらしい遊び心ですが、今の静岡鉄道は編成ごとに色が違う位カラフルになりましたから、逆にこういうレトロ調が新鮮に見える気もします。

 旅館の駐車場に居たR31スカイライン。
 R32GT-Rが登場する前は歴代スカイラインで最強モデルだった(と思います)GTS-Rの仕様の様です。

 R32は今でもちらほらお目に掛かるもののR31の方は今や絶滅危惧種並みに見掛けなくなりました。
 まるで折り紙の様なペキペキのボディラインが1980年代を感じさせます。

クルマとステイケーションのはなし

2022-05-28 05:20:01 | その他

  今年に入って「休日に見晴らしのいいところにエスクァイアを持ち込んで車内で寝っ転がりながら本を読む」というある意味優雅、別の意味では変態的なカーライフを送っています(汗)


 冬場の風景は雪のあるなしに関係なく物寂しい物ですが、寝っ転がった窓越しに眺める葉の落ちた冬の木々の枝振りはそれ自体が一服の画の様で、周囲の静けさと併せて落ち着いた気分を堪能できます。

 そんなロケーションで読む本は自宅で読むのとは異なる感興が得られ、ゆったりした心持ちになれます。


 この寛ぎは、まさに「書斎」の持つそれではないかと思いますが、車内で寝っ転がれるミニヴァンは車の停められるところならどこででも「景色の変わる書斎」の気分が味わえる点、他の車では味わえない楽しみが得られます。

 ですがその一方で同じ休日の愉しみでもS660のもたらすそれは、エスクァイアのとは真逆。
 「小さな車で走る事、運転することそのものが楽しみになる」境地はミニヴァンでは味わい難いと思います。特にスポーツカーだと「トランスミッションを通してエンジンとのコミュニケーションを楽しむ」「ステアリングを通して道と会話する」事ができますから一人で乗っていても孤独感を感じる事がありません。

 実はこの「相反するクルマの魅力」を堪能できる事は充実したカーライフの一つではないかと感じています。殊に田舎暮らしの場合はそうです。

 S660で山道を走って帰ってきてエスクァイアに乗り換えると1メートル近く上がった視点とアップライトに座らせるシートポジション故に「同じ風景がとても新鮮に見えます」あの見晴らしの良さはS660ではまず味わえません。
 その一方でエスクァイアに乗るとS660の様に走ることはまずできない。同じ山道を走っていてもカーブを曲がる、アクセルを踏み込む事が「仕事」になってしまう感覚があります。
 そのかわり上述した「持ち運べるくつろぎの空間」の楽しみが得られるのですからその魅力も捨て難いのです。

 大都市圏で駐車スペースにも苦労する様な条件では「正反対の性格の車を使い分ける」のが難しいのはわかります。ですが500万円の車を1台買うのに比べれば、それと同額で2台を使い分けた方が確実にカーライフは充実すると思えます。
 それも似た様な性格の2台(例えばSUVとミニヴァン)よりは正反対の性格の2台(例えばCCVと軽のボンヴァンとか)だと相互の魅力は2倍ではなく2乗に感じられると思います。

 なぜならクルマの性格やメリットが正反対なので個々の車のキャラクターというのを理解しやすくなりますし、それだけ視野が広くなるのを実感できるからです。今まで「欠点」だと思ってきたことが実は欠点と言うよりも「個性のひとつ」として捉えられるようになる気がします。

 それに何よりそういう選び方だと車を買うときに「欲張らなくなる」利点もあります。

 1台であれもこれもと欲張ると必ずその皺寄せがどこかにくる物ですから(「皺寄せ」を具体的に挙げるなら馬力と図体と思います。カッコも良く、室内も広く、荷物もいっぱいといった具合に欲張ってゆくとサイズが巨大化し、それに伴い車重も重くなる。それをカバーするために馬力をいたずらに上げる。結果、そこいらの路地にも入れない、駐車場でドアひとつ開くのにも苦労する様な恐竜みたいなクルマになってしまうといった具合)

 まあ、こんな事を考えつくのも「原住地が田舎だから」なのでしょうね。