光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

エンドウの「EB66」のはなし

2024-12-31 05:55:33 | 車両・16番
 先日触れたヤマナカ模型の最後の探訪の折に見つけたジャンクモデルから。


 前に紹介しましたがRM MODELS出張版の「TEZMO SYNDOROME」は風奈をはじめとする面々がヤマナカ模型を訪ねてジャンク品を買い込む話があります。


 その冒頭で「ショーウィンドウにカツミのEB58の出物が5両も並んでいる」のに風奈が驚く場面がありました。NゲージだけでなくHOのアイテムにも厚いあのショップならではの光景だったのですが、今回の探訪ではEB58の代わりにエンドウのEB66が1両だけ置いてありました。

 EF66のショーティについては以前同じエンドウのED66の仕様を入線させていたのですが、手持ちにあるカツミの2軸客車と組み合わせるならEBの方が相応しい(ED66についてはボギーの中型客車が入線していますし)と思えました。

 加えて、ヤマナカさんでの最後の買い物としてはこのモデルが最も相応しい気もして購入を決断しました。
 今回のモデルは奥の相場と比べても安価な方なのですが、その理由が「前ユーザーによってリペイントされている」からだそうで、なるほど帯はやや細めで全面のアイボリーも彩度がやや強めに感じられます。
 こういうところも「ヤマナカさんで買う模型らしい」という気がしました(笑)


 走行性はこれまで入線させているHOのショーティの中では可もなく不可もなし。
 試走時に店員さんが「こんな感じでいいですかね?」と恐る恐る尋ねて来ましたが、最新のモデルならともかく、50年以上前のHOだったら走りは大概こんなものですし、もし多少引っかかってもモーターマウント位置の微調整が容易なので多少は改善の余地はあります。


 ともあれ、ヤマナカ模型最後の買い物はそれに相応しい思い出を作れるモデルが選べたと思います。

TOMIXのロードサイドショップ「ハローマック」

2024-12-30 05:48:53 | ストラクチャー
 (おそらく)今年最後の大散財(まあ「アレ」の出費がずば抜けていますが)のひとつから。

 春のグランシップの前から予約していたTOMIXの「ハローマック」が先日ようやく入荷しました。先日1週遅れ位のタイミングで引き取って来た物です。

 昨年のセイコーマートに続くTOMIXの新世代実在系ストラクチャーの第二弾とでも言いましょうか、かつては国道沿い(それもバイパス)を中心にあちこちで見られたおもちゃ屋さんのチェーン店のモデル化です。

 わたし的に「ハローマック」で思い出深いのは「ゴールド免許割引が効いたこと」でした。当時のトミカリミテッドなんかを買う時によく使わせてもらったものです(当時は鉄道模型の趣味の中断中)
 鉄道模型関連のアイテムは少なかったですが、それでも「アイコム」のアクセサリが店頭に並んでいるのは見た事があります。

 ハローマックの建物はどこから見てもわかる位個性的な外見(そのせいで他の店に切り替わってもお里がすぐにわかる)ですがモデルの方もその個性をきっちりと再現しています。
 が、グランシップで試作品を見た時と同じ「思ったよりでかい!」と言う印象は実際に手に取ってみても変わりません(汗)
 既存のレイアウトに組み込もうものなら「街並みがハローマックに支配される」様な存在感の高さを見せます。
 敷地自体も前のコンビニより広い上に「でかい看板」の印象が強いのでしょう。因みにインテリア(棚やレジなど)が自由に配置できる長所もコンビニ同様。
 室内灯の装着方法もコンビニに準じます。

 これにマイクロドールハウスの「走行会」パーツを組み合わせれば、やろうと思えば「元ハローマックのレンタルレイアウト」なんてのも可能と思います(むしろコンビニよりもスペースに余裕はあるでしょうから爆笑)

 ところで、このアイテムについては物の出来とは別の所でわたしを驚かせることがあったのですが、それについては次の機会に。

時速320キロの悦楽(笑)

2024-12-29 05:47:00 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日の今年四度目の帰省に関連したネタです。

 今回の帰省では現地で昼間の自由時間がほとんど取れないスケジュールでしたが、その分は往復の電車旅で補う形となりました。

 豪華な駅弁に朝酒という組み合わせなどはその際たる物ですが、今回はそこそこ天候に恵まれたこともあって車窓風景も楽しむ事ができました。

 中央線の「あずさ」は(諸般の事情からとはいえ)甲府からの乗車だった事が幸いして早朝のスッキリしたアルプスの稜線を楽しめましたし、東京までの快速でE233系2階建電車に乗れたのも一種幸運でした。
 ですが全行程の半分以上を占め、印象が強かったのはやっぱりE5系新幹線の「はやぶさ」のそれでした。

 「あずさ」では売っていない「車内売りのコーヒー」とか背もたれに挟んである「トランヴェール」なんかも旅の優雅さを引き立てますが、やっぱり1番のおかずは「短時間に流れる様に入れ替わる車窓風景の妙」でしょう。

 車で走っていればどうという事のない景色も「時速300キロ以上の車窓から眺めると車はスローモーション、人間は停まって見える」異次元感。
 20年以上前に始めて仙台連結の「こまち」で岩手を走った時には「時速250キロで気分が悪くなった」のが嘘みたいですw

 そこでふと思い出して引っ張り出したのがi-Phoneで見られる「GPS速度計」
 かつて東海道新幹線が開通した時には「食堂車の壁にスピードメーターがあった」そうですが、今や同じ事が(GPSが受信さえできれば)どの席でもできるのですからすごい話です。

 私の場合、こういうのは今まで車でしか使っていなかったのですが、スマホの速度計なんて電車で使う方がぴったりきます。
 早速スイッチを入れたら「160Kmまでしか表示しないアナログメータがいきなりぶっちぎり状態」になったのには笑いましたw
 下のデジタルメータで実際の速度が出るのですが、トンネル以外は1キロ単位で正確に表示してくださいます。それによると仙台〜盛岡間は概ね300Km内外。320キロ走行は専ら福島南部〜栃木の辺りまでの様です。

 調子に乗って、S660用にインストールしてあるHONDAインターナビを起動してみましたが、ナビの地図が「まるでワープでもしている様な勢いで画面がスクロールしてゆく」のが面白かったw
 それでいて道路沿いのコンビニやらGSも律義に表示するのですが、通過の際にその場所を実際に見られるので一種の観光ガイドみたいな使い方もできそうです(それともGPS連動の車窓風景検索ソフトなんてのもあるのかな?)

 まあ、カーナビで「時速320キロを体験する」なんてそう滅多にないですから新幹線は面白いです。

 普通にE5系に乗っていると忘れがちですが「地上で時速320キロ巡航」というのは確かに異次元の世界ではあります。
 「MFゴースト」に出てくるモンスターマシンでも時速300キロなんてレース中のほんの数分くらいしか出さないのに、E5系なら「それが客を乗せて走る普通の巡航速度」なのですから。
 今回改めてそれを認識させてくれたのは収穫でした。

しなのマイクロのクモユニ82

2024-12-28 05:45:10 | 車輌・電車
 12月になってもまだ続いている9月の帰省の戦利品のはなしから。

 しなのマイクロのクモユニ82。もちろん金属車体の頃のモデルです。
 今回のショップではしなのの郵便電車や事業用車も結構な数が置いてあったのですが、どれも見た目のコンディションが良く新品同様に見えるものもありました。
 これはこの店にあったモデルの多くに共通する特徴でして、それらの事から想像するに「売主は1970~80年代に鉄道模型のコレクターをされていた方が何かの理由で一斉にコレクションを放出したのではないか(或いは本人の死去に伴い家族がまとめて売りに出した)」とも思えます。

 売られていたモデルをチェックすると私が持っているモデルよりも状態がよさそうなモデルも結構あり、加えて1両2千円前後とあれば手を出してしまいます(尤も、自走できるかどうかのチェックができませんでしたから一種賭けではあったのですが)

 帰宅後のチェックでは走行性も良好。しなのマイクロのモデル(金属製に限る)はノイズこそ重厚ですが、意外にスムーズ且つ信頼感のある走りを見せてくれます。

 造形自体は非常にあっさりしたものですが、金属ボディの質感と窓のぬけの良さは相変わらず好印象です。
 屋根上に挽物の避雷器が載っているのもいいアクセント(実車にはこんなピカピカした避雷器は無いと思いますが、模型としての表現としては意外に効果的です)
 
 今にして思うのですがしなのマイクロがもし金属車体を続けていたらこれらの郵便電車と組み合わせる「金属ボディの113系や115系を出してていたかもしれない」という気もしますし、これらのモデルはプラ車体の115系なんかと組み合わせるには造形差がありすぎる気もするので残念な気もするのです。

ヘルパの「メルセデスベンツSL-KLASSE」

2024-12-26 05:42:40 | アクセサリー
 またまたHOスケールのミニカーネタです。

 今回はメルセデスベンツのSL-KLASSEのV8仕様の模様です。

 前回紹介のCLKはソフトトップの仕様でしたが、これまでのソフトトップのオープンカーの弱点のひとつが「ソフトトップを広げた場合(ほろを仕舞うスペースの関係からか)真横から見た姿が鈍重に見えてしまう」事と「その際に斜め後方に大きな死角ができてしまう」というものでした。加えてホロ自体の材質の問題から耐久性や対候性の問題も大きく、一時オープンカーが激減する原因になっています。

 「それなら畳めるハードトップを作ればいい」という天才的な発想の元製品化されたのが初代のSLKで、今回のSL-KLASSEもその流れの上に立つ車のひとつです。

 真横からのスタイルを見るとお分かりの様に見た目は普通にクーペしていますし、斜め後方の視界も広そうなピラーレスのサイドウィンドウはなかなかに流麗です。

 しかしスイッチ一つで屋根を収納するとソフトトップ仕様に劣らないほどの解放感が得られるオープンカーに変身するのですからたまらない。

 バリオルーフはまさに20世紀末が生んだ傑作技術のひとつと言えると思います。
 (そういえばS15シルビアにも「ヴァリエッタ」というバリオルーフ仕様が製品化されたことがありますが皆さん覚えていますか?)

 HOスケールのミニカーでバリオルーフ仕様が選べるというのも凄いですが、造形に全く破綻がなく、HOスケールの車両(もちろん欧州型)と並べても一歩も引かないところがまた凄い。
 プラの地色丸出しの質感が唯一の弱点ですがうまく塗装できるなら、相当にリアルな模型になると思います。

ケイブンシャの大百科「最新鉄道大百科」

2024-12-25 05:40:29 | 書籍
 先日の帰省の折にはスケジュールの隙間を縫って市内の古本屋さんを何軒か覗いてきました。
 所用で立ち寄った場所の周囲に古本屋さんが当たる事が多かったのですが、改めて盛岡の古本屋の多さ(というか現住地の古本屋の少なさ)を感じさせられます。

 今回はそこでの戦利品から。
 盛岡で回った古本屋のひとつに地元の郷土書に強いといわれる老舗があるのですが、そこで何冊か物色している時に見つけた一冊。

 ケイブンシャの大百科シリーズの一冊「最新鉄道大百科」です。
 このシリーズについては鉄道模型関連のものは何冊か読んだ事はあるのですが、鉄道系のシリーズの方にはあまり馴染みがなく、たまに弟が持っていた何冊かを見る程度でした。
 また、このシリーズは古本でも結構なお値段の事が多く、殊に中野のマニア館あたりだと一冊が千円単位のプレミア価格なので手を出しにくいという面もあります。

 今回の店はメインが郷土書や専門書らしく、この手の本は雑本扱いで100円均一の棚に収まっていたのでさっそく飛びついた次第です。
 本書の初版は平成3年、国鉄が民営化し、JR各社がそろそろ自前の新型車を投入し始めたタイミングの一冊。

 300系のぞみやRSEあさぎり、スーパービュー踊り子などがバリバリの新型車だった時代、と言えば大体の見当がつくでしょうか。
 本書の前半はそれらの最新車両を解説付きの見開き写真で次々に紹介しています。JRはもとより私鉄や第3セクターまで網羅しているので本書の前半3分の2くらいまでが新車紹介に費やされている構成という事になります。
 で、最初はわたしも何の気なしに読み流していたのですが、後半の3分の1に来るとこの雰囲気が一変。

 「むかしむかしのことじゃ。ケイブンシャの鉄道大百科には 同乗記というハナシがあったそうな」
 と日本昔話みたいな出だしから始まったのが
 「南正時の復活同乗記 伊豆パノラマの旅(スーパービュー踊り子とリゾート21EX)」という紀行マンガ、さらに続くのが「同乗取材!タンゴエクスプローラー」という写真紀行の頁でした。

 いきなりの展開に面食らいましたが、この紀行まんがを中心にしたコーナーはかつてケイブンシャの鉄道系大百科の名物企画だったそうで、当時の少年ファンにはよく知られている存在だったそうです。
 本書の出ていた時期がわたし自身の鉄道模型趣味の中断期と重なっていた事もあって大百科へのなじみが薄かったので、このまんがの事も知らなかったのでこの急展開には驚いたのなんのって(笑)

 後で調べてみたら本書での同乗記が出たのは昭和の末頃から丸3年ぶりだったのだそうで(初読なのに)なんとなく南氏はじめ同乗者の気合の入り方の違いを感じとったりします(爆笑)

 大百科シリーズの鉄道ネタについては「鉄道大百科の時代」という南氏自身の書いた回顧本も出ていますが、盛岡からの帰宅後にそこで書かれていた舞台裏や思い出と対照しながら本書を改めて見直すと、SLブームやブルトレブーム以後の鉄道ファンのムーブメントが対象をスペシャルトレインや新型車全般にまで拡大しながら「撮る趣味」と「乗る趣味」(或いは「鉄道模型趣味」も?)の融合へつながってきた過程を感じます。

 平成のはじめ頃に「大百科を見て育った子供たち」が長じて21世紀のマルチな鉄道趣味の拡大の原動力になったのは間違いないところでしょう。
 その原点のひとつである本書に巡り合えたのは(わたし的に)幸運だったと思います。
 (上記の事情で他所ではなかなか古本が買えませんから)

「小淵沢駅120周年記念弁当」

2024-12-24 05:37:42 | グルメ
 今年4回目の帰省から。
 今回はグルメネタです。

 例によって往路はE353のあずさに乗って東京を目指したのですが、出発が朝一だったので朝食を摂っていません。
 どうせならこの機会に山梨の駅弁をワインと一緒に頂こうかと駅弁屋を覗くと、

 その名も「小淵沢駅120周年記念弁当」というのに当たりました。
 この間の帰省でも「東北新幹線40周年記念弁当」というのを食べているので、こういうのを見るとグッときます(笑)

 さっそく購入し往路の電車でワインをちびりりびりやりながら頂きました。

 ふたを開くと何やらおせち料理か懐石みたいなのが目に飛び込んできます。
 対角線上に配された3マスにはおこわ状のごはん。
 その名も「煮貝ごはん」「小淵沢古代米ごはん」「元気くるみごはん」の三目並べ。
 おかずには「鯖のみそ焼き」と「ワインビーフのシチュー」が入り、合間にフキの煮物や餺飥グラタンが色を添えます。

 それでも物足りないなら対角線上には「カツサンド」左下には高野豆腐とデザートの寒天餅までついてきます。

 何しろこの豪華な弁当をワインと一緒に頂いたので、なんだか「朝から結婚披露宴にでも出ている様なおめでたい気分」になってきます。
 おまけに勝沼の辺りからは爽やかな青空の元南アルプスがくっきり拝めるパノラマなのですから極楽気分も極まれり(笑)

 おかげで東京駅に着いたらいきなりアルコールが足に来ました(汗)
 まだこの後東北新幹線があるのに。

 なお、パッケージはそのままアルプスの縦万古に化けますし、間に入っていたチラシには小淵沢駅や中央線のD51戦時型とかDF50の重連とかの写真が載っていて、これまた飽きさせません。さすがは「駅グルメのデパート・丸政」だけの事はあります。

 以下余談。
 帰宅後に今回の帰省の食費を計算したら、ダントツで高価だったのが「一番最初に食べたこの駅弁だった」のには驚くやら呆れるやら。

今年4度目の帰省にて(大汗)ようやく乗れたE233系の「二階建て」

2024-12-22 05:39:05 | 旅行・探訪・イベントなど

 またもや、と言いますか昨日まで今年4回目の帰省をやって帰ってきたところです。

 実家の事情とはいえ、この短期間に4度目も帰省をやる羽目になるとは思いませんでした(大汗)
 しかもどれもこれもスケジュールがタイトな事‼
 とはいえ、今を逃すと冬場の実家周囲は雪に埋もれるか、ガチガチに凍結するかのどちらかで、まともに行動できなくなるので今回がぎりぎりのタイミングの帰省でした。

 今回はコストカットも課題のひとつだったのでえきねっとモバイルを使い、食事ひとつとってもこれまでにあちこちで貯めたポイントを駆使。
 引っ越しではないのでレンタカーを使わず路線バスで移動と出来うる限りケチに徹した帰省でした。
 もちろん、お土産なんてとんでもない(涙)

 そんな事もあって今回は実家の家事のほかは「見る」「食べる」に特化した帰省となりましたw
 (まあ、買い物自体、9月の時点で「爆買い(安物買いの何とやら、ともいう)の極北」まで行っていますし汗)

 それはまあ、置いておいて、

 今回も往復は新幹線と中央線乗り継ぎだったのですが、前回、前々回と身の毛もよだつような乗り継ぎをさせられた苦い経験から今回はシンプルに東京、新宿乗り継ぎと行きます。
 尤も相応に運賃は高くなりますが、結果的にはこれは正解でした。

 何故って、過去二回の帰省で見る事は出来ても乗る事ができなかった「E223系の2階車両」に乗れたのですから。
 今はまだお試し期間中でグリーン券なしで乗れるのですが、それだけに過去二回は競争率も高く乗る事が出来なかったのです。

 入線と同時に勇躍2階の端っこの席を取り、カメラやスマホで周囲を撮りまくる「おのぼりさんそのまんまの生態」をさらす、カッペのおっさんのわたし(爆笑)

 実際、ホームを見下ろしている分には見晴らしはなかなかいいですし、東京駅の中央線ホームはやたらと高いところにあるので展望台みたいな気分は味わえます。

 ただ、発車してから新宿までの区間はそれほど高さのメリットは感じなかった気もします。周囲のビルが高すぎて電車の窓から眺めるにはメリットが薄いのかもしれません。頭上の窓は微妙に湾曲しているので採光性はなかなかですが、そのせいで網棚もないのでここは一長一短です。

 シートピッチは印象で言えばE353より狭い感じで、リクライニングを試そうにも後ろの客に気兼ねしてしまう感じがして、贅沢感も都会的(笑)です。

 さて、この電車、来春から正式運用だそうですがグリーン席のお値段が御覧の通り。

 おまけにデッキに立ちっぱなしでもしっかりとグリーン料金を取るのは湘南新宿ラインの二階車と同じです。

 来年以降これを使うかと聞かれればわたし的には微妙です(いつもなら三回に二回は並行する京王を使いますし)
 ただ、この二階車が富士急経由で河口湖まで乗り入れるのならまだ乗りではあるかもしれません(まあ、そんなのは想定していないと思いますが)

 あとは、これのNゲージがいつ出るか、ですね(笑)

マイクロエースの「趣味のカラー」編成

2024-12-21 05:37:06 | 車両・電気機関車
 先日の帰省の戦利品から。

 今回のはたぶん、こういう機会でもなかったら手を出さなかったであろうアイテムと言えます。
 先日紹介のWebコミック「TEZMO SYNDOROME」でも取り上げられていた「マイクロエースの趣味のカラー」をひと編成まるごと入手できました。

 それも昨年静岡でジャンクを入手していたのと同じ「イタリア国鉄カラー」の仕様で、です。
 「趣味のカラー」はフランスTGV、アメリカアムトラックのカラーリングのモデルが出ていますが、イタリア国鉄のカラーが一番なじみが薄い物ではないでしょうか。
 ネットで検索した範囲ではE444R電気機関車のカラーリングがごく近いかなと思える程度ですが、彼の地の鉄道もカラーリングのバリエーションがなかなかに多いのでどれと特定することはできませんでした。

 今回の編成は既発売のEF71と10系客車4両の組み合わせ。カラーリングで元々の印象が激変しているところは趣味のカラーの面目躍如たるものがあります(笑)
 10系客車の連結面の幌が外れかかっているのは「この頃のマイクロ客車のお約束」みたいなものです。昨年の暮れに静岡で見つけた奴で幌が取れていたのを「何かの事故品」だと思っていたのですが、そのあと入手したマイクロの10系客車のどれもが同じように幌が外れていた(もちろん、ノーマルの10系もそうです)ので、まるで一種の「仕様」ではないかと思えるほどで(笑)


 EF71の方はナンバープレートまで「趣味のカラーに合わせている」のは真面目な造りですが、よく見ると客車に比べると塗分けの雑さが目に付きました。これだと「前のユーザーが勝手に塗り替えた中古品」に見えなくもありません。でもこんなのばっかりだったとしたら「池袋の駅前の露店でたたき売られてしまう」のも無理はない気もします。

 但し走行性は当時物のモデルとしては普通のレベル。さすがに現在のモデルと比べるとスムーズさには欠けますが不満もありません。

 昨年入線の客車2両と併せると「最大7連の趣味編成(爆笑)」が実現するのですが10系の台車抵抗の大きさからすると平坦線での使用が精々かもしれません。

 ところで、今回ここまで趣味に走ったモデルをわざわざ購入したのにはもう一つ隠れた理由があるのですが、それについてはいずれ紹介する事もあるかと思います。

(ようやく)KATOのスマートコントローラを導入する

2024-12-19 05:35:40 | アクセサリー
 この秋1番の散財は多分これです。

 ものはKATOのスマートコントローラー。
 BlueToothを経由して手持ちのスマホでパワーパックのコントロールが可能になるアイテムです。

 実はこれはその存在を知ってからこのかた「いつかは買わなければならないアイテム」の筆頭でした。
 というのも一昨年にレイアウトを移設してルームの真ん中にレイアウトを設置して「どの方向からもレイアウトを眺められる」セッティングにしたのは良かったのですが、パワーパックの位置が固定されたままだったので普通に運転した時の死角が増えてしまったのです。

 特に昨年来緩曲線を配して、ゆったりした曲がりっぷりになった当レイアウト最大の見せ場が「パワーパックの反対側の死角に入ってしまい、運転しながら曲がりっぷりを堪能する事ができない」という致命的な弱点を抱えてしまっていました。

 これを解決するのはワイヤレスパワーユニットを使いウォークアラウンドの操作に移行するしかなかったのですがTOMIXのワイヤレスユニットは現在販売されていませんし、操作時のレスポンスに些か不満もありました。

 KATOからスマホ利用のコントローラが出ている事を知ったのはごく最近でしたが上記の事情もあってなかなか踏み切れなかったのです。ですが最近はこのコントローラも品薄らしいので「今買わないと難しくなる」と決断した次第です。

 本体はポイントコントローラと大して変わらない「スイッチだけの小箱」に過ぎません。
 購入後はスマホのアプリをインストールした後、これの電源を入れてスマホとペアリングさせれば準備は完了。

 スマホの画面上のコントローラはハイテク感はあるもののパワーパック感は希薄。
 スワイプで速度や前後進をコントロールするというのも何か頼りなさが漂います。

 ですが一旦動作させればレスポンスはワイヤレスコントローラよりも心持ち良い感じで微妙な速度調整も意外とやりやすい(でもパワーパックのダイレクト操作ほどではありませんが)フィールでした。

 何より運転時の自由度が飛躍的に高まったのがありがたいと同時に嬉しいものがあります。

 コントローラの登録は複数可能なので二つのパワーユニットを一つのコントローラで適宜切り替えながら操作するのは容易な様です(ただし同時に二つのパックは操作できない模様)

 それにしても「テツドウモケイまでスマホ(というかわたし的感覚では『携帯電話』)で操作する時代が来た」というのは一種衝撃的ではありますねw

「映画は汽車で始まった」

2024-12-18 05:34:17 | 書籍
 先日の上京で入手した鉄道ネタの古本から。

 鉄道ネタと言っても今回のはかなりの変化球だと思いますし、最近の鉄道ファン(というかいわゆる「鉄オタ」)が興味を持たない気もする一冊です。

 物は1977年に出た「デラックス・シネアルバム 映画は汽車で始まった」(畑 暉男 編 芳賀書店)

 その名の通り草創期からの「映画と鉄道のとかかわり」を時代を追って俯瞰する構成です。

 その中で「汽車そのものが驚異だった時代」の映画(初期の映画では「単に汽車が向こうから迫ってくる映像」だけでも観客が驚くほどのインパクトがあった)から、徐々にドラマの中の演出として鉄道が活用されはじめ「旅の象徴としての鉄道」が映画の小道具として定着、更にサスペンスや戦争物などで「鉄道・列車そのものがドラマの主役になる」流れがあるのですが、思えば映画の技術的進歩と鉄道の普及はほぼ同じ時代の中で発展してきましたから、ある意味鉄道史と映画史とはパラレルな存在ともいえそうです。

 本書はムックという形式で草創期からの映画の中の鉄道名シーンの写真が豊富に掲載されており、更にその合間に淀川長治、双葉十三郎、筈見有弘などの当代随一の映画評論家の手になるコラムが随所に挟まれており、眺めるだけでなく読む方でもなかなかの充実感が味わえます。

 ところで本書の中の一コーナーで「鉄道アラカルト」とでも言うような「映画に関連した鉄道用語の辞典」みたいなのがあるのですが鉄道施設や車両の用語に交じって、われらが「鉄道模型」の項もちゃんと用意されているのが嬉しい(って「映画に出てくるテツドウモケイ」ってだけで結構意表を突かれませんか?)
 紹介されているのはほんの2,3本(「未知との遭遇」「目撃者」「結婚スクラム」)ですが、何となく得した様な気分になったりして。

・・・とここまでは本書の充実ぶりを紹介させていただきましたが、本書の惜しいところは「日本映画の扱いがほとんど無視同然」の洋画偏重の構成にあります。確かに内容は面白いし充実しているのですが、日本の鉄道以外眼中にないファンに本書は今一つお勧めしにくいのが残念な感じもします。
 (いまなら邦画専門で同趣向のムックはいくらでも出ている気もしますが、本書ほどの総合性のある本はどれだけあるだろう汗)

レイアウトアクセサリーの入手品から

2024-12-17 20:30:30 | アクセサリー
 もう12月なのになおも続いている帰省の戦利品のはなしから。

 今回は故郷のショップのはなしです。
 実家の掃除用具を買いに近くのホームセンターを訪れた際、そこの2階にあるホビーコーナーに足を運びました。

 前にも紹介していますが、ここのホームセンターでは「なぜかNゲージのレイアウト用品だけがむやみに充実している」のが特徴なのですが、お値段が定価なのでよほどのアイテムでもなければ手を出すことは少なかったのです。

 ところが、そこのコーナーを覗いたら「ファーラーのストラクチャーが全品3割引」になっていました。
 数年前にトミーテックがファーラーの輸入を始めた関連もあったのかもしれませんが、以前からここのファーラーの充実度は異様なほどでして、どうかすると落合のホビセン並みかそれ以上かもしれないと思っていましたから。
 でもやっぱり田舎でこれを売り切るのは難しかった様で、実質的な在庫処分となった模様です(因みにほかのジオコレや津川、KATOのアイテムは対象外でした)

 値引きがあるなら何かないかな、と見て回りましたが、何分元の定価が高かっただけに「2万円の駅舎が1万4千円になっている」くらいでは手が出せませんでした。
 それでも鵜の目鷹の目で物色して見つけたのが「タウンアクセサリセット」

 KATOからも似たような仕様の日本風のセットが出ていますが、電話ボックスやベンチ、休憩所や幟旗などがセットになったものです。
 物がファーラーだけに欧州風の垢抜けたデザインが何といっても魅力。

 うちのレイアウトでいうなら「竹取坂駅の駅前広場」を飾るのにはぴったりな代物でした。
 早速財布を開き、この機会にとホームセンターでため込んでいたポイントもフルに使ったので何とか半額に近いところまでで済みました

 で、その帰りに近くの商店街で開かれていた「よ市」を冷かしながら見つけたのが「Nゲージのアクセサリセット」
 「セット」とは言いますが、ファーラーのそれとは異なり「どこかの個人ユーザーが余ったアクセサリを纏め売りした」という雰囲気の一品でした。

 人形だけでも結構な数でしたし、よく見るとバイクやスクーター、軽トラやフォークリフト(形状から見てスクラッチ品?)も入っているのでレイアウト派には買い得感は高いです。

 同じくジャンク品でNOCHの樹木も100円前後であったので数本調達。

 前述のように今回の帰省では往路で大散財をやらかした後だったので故郷で格安品が拾えたのは有難かったです。

 アクセサリと言うと、こんなのも見つけました。
 往路のSAの売店で見つけたステッカー。

 「名字のシール」には違いないのですが字体と言い「喫茶」とか「カレー」という題材と言い、レイアウトの看板に使うには面白い代物ではないかと思います。でもなんでこんなのが高速のSAなんかに(謎)

日曜日昼下がりの運転会にて(笑)

2024-12-15 05:58:20 | 旅行・探訪・イベントなど
 先月末以来、ほぼ毎週のペースで出席している「日曜日の雨宮敬次郎展の運転会」のはなしから。

 これまでわたしが参加した運転会の時には会場併設の市民ホールで講演会やら太鼓のコンサートなんかが行われており、その行き帰りのギャラリーが企画展にも立ち寄るというパターンでほぼ毎回が100人単位の一般客にレイアウトを披露するというパターンでした。

 ところが先日はその手の併催イベントが一切なし。隣接して日曜もやっている市立図書館の客も殆どこちらに回ってこないので前回までとは全く異なる雰囲気となりました。
 展示も運転もそのままで一般客が居ないか極端に少ない状態での運転会となった訳です。

 過去にこうした例は以前までやっていたショッピングモールの運転会での「夜8時を過ぎると急に一般客が居なくなる」状態にも似ています。

 なので、今回は一般受けする編成や車両はもちろんですが、それに加えて「各参加メンバーの趣味を反映させた運行」を行うという、一種異色の運転会となりました。
 中でも一番趣味に走って悪乗りしていたのが、かくいうわたしなのですが(大汗)

 編成の短さとその鈍足ゆえに集合式レイアウトで出番のない「マルチプルタイタンパー」を本線で走らせるなんかはその最たるものでしょう(笑)「イカ釣り漁船」とも称される灯りビカビカも周囲が明るいとまるで目立ちませんし。

 先日紹介したしなのマイクロのED21は昨年入線のフライッシュマン「操重車」編成の先頭に立ちました。実はこの編成、操重車のブームが長いせいで急カーブをクリアできない弱点が露呈していたので、大径カーブが使える運転会でなら活躍できる編成のひとつです。



 ほかの参加メンバーもトロッコ列車やらトワイライトエクスプレスなど、地元に拘らない編成を走らせはじめ、独特のお祭り状態が現出します。

 例の「お寿司列車」も好評でしたが、今回は持ち込まれたロコが牽引力不足だったため、わたしの手持ちから「EF65のプッシュプル3重連」で凌ぐ一幕もありました。これなどは模型だから実現した珍編成といえます(後半ではC58とキハ141がお寿司を挟んでプッシュプルとなりましたがこれはこれで異様ですw)



 中央線絡みのネタでも「クモヤが先頭の211系回送編成」とか「マヌをつないだED17牽引の普通列車」なんかが走り出します。
 この頃になると一般のギャラリーもちらほら現れるのですが、見慣れない編成に私をはじめメンバーが質問攻めにあう場面も(汗)


 でも、いくら趣味に走ったからと言って「ここまで趣味に走らなくても」という編成も登場しました(爆笑)
 この編成については次の機会にでも。


 後半になるとギャラリーも増えてきたので本来の中央線ネタ(とギャラリーからのリクエスト)中心に戻りました。

が、長い開催期間の間には、たまにこういうのがあってもいいかもしれません^_^

しなのマイクロのED21・おかわり

2024-12-14 05:57:01 | 車両・電気機関車
 先日の帰省の戦利品から。
PA064896.jpg
 前回紹介したしなのマイクロのED42とともに入線したのが、同じしなのマイクロのED21でした。

 一応国鉄の電気機関車ですが、元々は富士身延鉄道(後の身延線)の210型をルーツに持つものです。

 1980年代頃のしなのマイクロは主に金属車体の箱型ED級電機を次々に出してNゲージメーカーの中でも異彩を放っていたのですが、このモデルはその中でも後期に当たる製品です(この少し後から、後のマイクロエースに連なるEF71,EF64などのプラ製の近代型ロコを出し始めます)

 当時は完成品と並行してキットも出ていたのだそうですが、生憎キットの方は見た事がありません。ただ、キットの台車がEF15の流用なのに対して、完成品モデルの方はED21専用の台車を奢っていたのでキットよりもお得感が高かったのは確かです。
 (実際、他のモデルとは明らかに異なった目立つデザインの台車です)


 水色ボディの独特なカラーリングもしなののラインナップの中では目立つものでしたが、悪目立ちするほどではないので電化ローカル線のレイアウトならどこでも似合うのではないかと思います。
 屋根上は一見あっさりしていますが、パンタグラフは意外なほど細密で雰囲気が良く、また避雷器を挽物で表現するという小技も効いていて、それほど単調なものではありません。

 今回入手したモデルは事実上ほとんど使われていなかったのではないかと思われるくらいピカピカのコンディションでしたから、どこかのコレクターの放出品(あるいは形見?)ではないかと思います)

 走行性もED42よりもスムーズでした。

俯瞰の夜景を眺めて感じること

2024-12-12 05:54:26 | 思いつくままに・考察
 今回も先日の帰省に絡むネタです。

 帰省時に山の中の実家に寝泊まりしていた時には街中でバスを使ったりとか、夜の街に繰り出すなんて風習は殆どなかったのですがコロナ禍に伴う駅前ビジホ利用の帰省スタイルはわたし(と家族)の帰省パターンを大きく変容させています。

 特に今回の様な電車での帰省ではその影響は顕著で、市内の足にバスを使ったり普段歩かない区域に出向いたりする頻度が増えています。
 意識してそうしている訳ではないだけにその都度目にする景色が新鮮に感じる事も多かったですね。

 そのひとつが「俯瞰で盛岡の夜景を堪能できた事」です。

 盛岡で市街のパノラマを観ようとする時に私が最もよく使うのが実家近くの岩山の頂上でして、9月の帰省の時も昼間に景色を堪能しています。
 ほかには愛宕山とかたたら山など市の郊外にある山の頂から景色や夜景を眺める事が出来、平成のはじめ頃まではそれが夜景の定番でした。

 が、平成以降は遅ればせながら盛岡も高層ビルが立ち並ぶようになり、殊に駅前に聳える20階建てビルの最上階は街中にありながら市街のパノラマを楽しめる新スポットとして定着しています。
 コロナ禍以降の帰省でそのビルに近いビジホを使う様になり、展望階に行く機会はこれまで何度もあったのですが「展望台が夕方6時まで」という縛りがあったので夜景を見るには早過ぎるネックがありました。

 が、流石に11月ともなれば5時台でも真っ暗になるので夜景を眺めるには好適です。
 で、盛岡から帰宅する前夜に勇躍最上階に向かいました。

 展望階から見る盛岡市街のパノラマは足元の盛岡駅のホームの灯りがアクセントになって、意外にメリハリのあるものでした。
 俯角のアングルはあたかも鉄道模型の大レイアウトを眺めるが如し。
 これで行きかう電車でもあればなかなかのものでしょうが田舎の悲しさで電車の運行スパンが少ないのと編成自体が短いためあまり目立ちません

 街の灯りがところどころ跡切れて暗黒の帯が横切りますが、これは市内に3本も通っている河川のせいです。日中なら緑の帯になるところですが夜になると御覧の通りの暗黒地帯。
 ですが、この暗黒地帯の存在も夜景のメリハリには貢献している印象です。

 逆に住宅街の中にところどころ現れる「光のオアシス」はナイター設備のついた学校の校庭でこれまた意外なアクセントになっています。

 マンションやアパートの分布にも左右されますが全般的にこの種の夜景は「北側から南側を眺める」方がきれいに見えます。
 これはマンション通路側の裸の灯りが目立つのと住宅地では南向きの窓はカーテンを閉める事が多いためで、殊に郊外の風景ではその差が目立つのが今回の展望で確認できました。

 これらの事は何れも郊外の山頂からの眺めではよくわからないところでして、街中に聳える弧峰の様なビルの上だからこそ周囲360°の夜景をチェックできるわけで、今後のレイアウト製作の上でいいヒントをいくつかもらった気がします。