光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

何をいまさらの「時刻表2万キロ」のはなし

2023-07-30 05:31:14 | 書籍
 今回は書籍ネタです。

 先月の事ですがSNSの中でたまたま宮脇俊三氏の話題が出ていまして、その文学性やら随筆の魅力やらが参加者それぞれの立場から語られていました。
 で、最後には「やっぱり宮脇俊三はいい」という結論に達したわけですが、それらのやり取りを傍から眺めていた私がふと気が付いたこと。
 「そういえばこの人の本をろくに読んでいない」

 文筆家としての宮脇俊三氏の名前こそ知ってはいましたが、この時点で私が読んだことがあると言ったらカラーブックスの「中央線各駅停車」とCanブックスの「時刻表でたどる鉄道史」くらいしかなく、氏の本領たる鉄道紀行の本を一冊も読んでいなかったのです(恥)

 その理由ですが、氏の出世作である「時刻表2万キロ」が出たのが丁度私の趣味の中断期間の直前くらいのタイミングだったのが大きいと思います。これまた当時話題になっているのは知っていても中断前のモチベーションの低さからなかなか手を出さなかったというのが正直なところでしょうか。
 まあわたしの場合、内田百閒の「阿房列車シリーズ」ですらまともに読んだのがつい2年前ですから(汗)

 という訳で「この機会に氏の鉄道紀行物を一気読みしてやろう」とばかりに先月来一念発起して、現住地の本屋や古本屋を回ったのですがこれが見事なくらい見つからない。80年代のベストセラーならどこの古本屋の100均コーナーにでもあるだろうなんて考えていたのが甘かったです。

 先日の秋葉行きの目的のひとつも結局のところこれだったりします。

 という訳でなんとか「時刻表2万キロ」を含む4冊ほどをどうにか揃えました(汗)
 で、帰りの電車の中で冒頭部分を中心に斜め読みしたのですが、情景が目の前に浮かんでくる様な臨場感と空気感を感じる語り口にまず酔っぱらいました(大汗)
 専門誌のレポートにありがちな専門用語の羅列もなく、見た目に取っつきやすいのに旅人という永遠の傍観者の視点からの描写が妙に心地良いのです。
 この点一種の殿様旅行の様相を呈する「阿房列車」とは異なる魅力ではあります。

 (まあ「乗るために乗る」という乗り鉄もその本質は「大名旅行の変形」ではあるのですがw)
 
 そろそろ梅雨も明けそうで、夜が寝苦しくなってくるこれからの季節、買い込んだ本書たちが当分わたしの枕元の友となるのは必定でしょうねw

MODEMOの東京都電7000形「花電車」仕様

2023-07-29 05:29:36 | 車両・路面電車
 先日の中古ショップ開店セールの戦利品。

 実は今回購入のモデルでこれが一番高額でした(と言うか、前に紹介した4両をまとめたのとほぼ同額w)それでも新車の半額程度でしたが。
 おまけにこれまでに紹介したほかの4両と全く脈絡のないつながりの一品です。

 物はMODEMOの東京都電7000系「花電車」仕様
 こちらは比較的最近のリリースだった筈ですが、店頭で見かけた期間が短く、ついに買いそびれてしまった恨みのモデルでした。

 「花電車」とはいってもカラーリングがそれっぽいというだけのはなしで、実際の花電車みたいな「線路上のデコトラ」みたいな訳にはいきません。
 が、お祭りを思わせる賑々しさはやっぱりこの電車の大きな魅力の一つ。
 昨年暮れに移設再開された竹取坂レイアウトの路面電車線で走らせるのにこれ以上お似合いの車両はありません。

 今回のモデルは改修後の仕様で菱形パンタがどっかり乗っかる屋根上が特徴。
 灰色に塗られたパンタはなかなか落ち着いて見えて好印象です。

 これほど小さな車体と径の小さな車輪を装備していながら走行性は今回入線した動力車の中のどれよりもスムーズでスローもしっかり効きます。
 最近のモデルらしくヘッド&テールランプと行先幕が点灯するのも有難いところです。

 タイミングが良かったと言いますか、先日のミニSLレイアウト「棚幡線」の開業10周年でも活躍し、架線柱もないレイアウトを華やかに彩ってくれました。

ミニSL レイアウト「棚幡線」開業10周年(笑)

2023-07-27 05:27:46 | ミニSLレイアウト
 昨夜の七夕は生憎の曇り空。
 おまけにここ数日、蒸し暑い事この上ない気候でして心身ともに腐りがちです。

 とはいえ7月7日はミニSLレイアウト「棚幡線」の開業記念日。
 しかも今回は10周年という節目であります。

 毎度毎度書いていますが、10年前の七夕が梅雨明けと重なってしまった事から急遽「棚幡(七夕の別綴り)線」と命名した当線。元々は講談社の「週刊SL鉄道模型」のレイアウトを基に運転会用のモジュールに組み込むサイズに拡張、改修したものです。

 「週刊~」で製作を決意した当初はそのコストパフォーマンスの悪さから、最後まで続くだろうか、完成してもすぐに解体されるのではないかとか危惧したものですが、いざ蓋を開けてみるとこれまでのレイアウトやモジュールよりもはるかに活躍頻度が高く、重宝した上に今回10周年を迎えた事からお分かりの様にレイアウトとしての耐久性もかなり高かったことが実感されます。
 (但し、付属の樹木のフォーリッジの劣化は予想以上にひどく、昨年は樹木を中心に再改修をしていますが)

 しかもその10年間に、クラブの運転会で何度も活躍しましたし、故郷への帰省で片道700キロ近い移動を図ったり、昨年はグランシップトレインフェスタのデビューまで実現しました。
 これだけ活躍したなら初期投資の大きさも十分元が取れたと言えるのではないでしょうか(と自分への言い訳をしてみる汗)

 尤も、お恥ずかしいはなしですが実はここ半年くらいメインレイアウトの改修にかまけてしまい、このレイアウトで運転するのは久しぶりになってしまっています。以前は新車の入線の折のテストコースみたいな使い方も結構やっていましたがこちらもご無沙汰でした。

 今回は記念編成として昨年入線のミニトリックスのレールバス、10年ぶりくらいの運転になるTOMIXの自由形DL(DD51 1号機顔の奴)をメインに記念運転と洒落込みました。

 最近はノス鉄の登場に伴い、このレイアウト向けの車両も結構増えてきたのに加え、メインのレイアウトと違って「冷房のある部屋への持ち込みが容易」というメリットもあるので、この夏は棚幡線の活躍頻度も増えそうです。

 あとひとつ、今回の運転でデビューした「いかにもお祭り向けな車両」も走らせましたが、これについては次回にでも。

「マイカー選びとテツドウモケイ」のはなし・その1

2023-07-26 05:22:53 | 思いつくままに・考察

 今回の記事は過去の「鉄道模型とカーライフ」の姉妹編みたいなものです。
 過去記事はこちらから。できればそちらを読んでから本項に戻って頂ければ分かりやすいと思います。

「鉄道模型とカーライフのはなし」
「テツドウモケイとクルマ趣味に思うこと2018」
「テツドウモケイとクルマ趣味に思うこと2018その2」

 昭和50年代初めころまでは、モータリゼーションの勃興と普及の時期で「クルマさえあれば」という段階にありました。
 あの頃は誰もが「とにかくクルマを持つことがステイタスシンボル」であり、その価値観も「次に買うクルマは今よりも高級なクルマを、豪華なクルマを」という状態で「ではそのクルマでなにをするのか?」について真剣に顧みる余裕が(少なくとも一般レベルでは)薄かったと思います。
 そうした流れの中ではセダンタイプの車というのは無難なうえに車格によるヒエラルキーが分かりやすかった事もあって、市場の主流を続けてこられたわけです。

 少なくとも平成初頭までのいわゆる「バブル期」までは一部の好き者を除けば「となりの車が小さく見えます」とか「名ばかりのGTは道を譲る」的な価値観が主流だったわけです。
 勿論そんな中にあって「ユーザーのクルマ以外の趣味に合わせたクルマ選び」というものは細々とながら存在していましたが。
 
 その流れに変化が訪れたのはバブル崩壊の直後、それまでのセダン・GTカー嗜好とは異なるクロカン四駆の流行からでした。
 最初のうちは「セダンとは違う何か」を求めるユーザーが流行に乗る形で四駆車を買い、走り回っているレベルでしたが90年代半ばに乗用車ベースのワゴンやミニヴァンに主流が移り、アウトドアのレクリエーションの普及に伴うRVブームに繋がります。

 現在ではミニヴァンとハッチバック、そして「クロカン四駆とセダンの折衷系のいわゆるSUV」がクルマ全体では主流となり、従来からのセダンやGTカーは一部の高級車を除けば軒並み縮小傾向を続けている状態と言えましょう。

 前置きが長くなりましたが、以下は「上記の嗜好の変化の流れがどう鉄道模型ライフに影響しているか」について考察してみたいと思います。

 上述の「セダンからRVへ、ミニバン、SUVの普及」というマイカー像の変化で何が変わったのか?
 人を運ぶ、自分が運転を愉しむという従来の要因から「持ち運べる空間」としての要素がクローズアップされた結果「セダンでは運べないものが容易に持ち運べる、少なくとも一般ユーザーがそうする事を躊躇しなくなった」事は言えると思います。
 鉄道模型にこれを当てはめるなら、モジュールという形ではあっても「レイアウトを持ち運ぶ」ライフスタイルが勃興した事が一番大きな変化ではないでしょうか。

 私がここ数年参加しているグランシップのトレインフェスタですら準備、設営に集まって来る車の車種のバラエティの多さには驚かされます。さすがに大規模な組み立て式レイアウトは2トン車とかハイエース級のワンボックスが幅を利かせていますが、数枚のモジュールを運ぶレベルならばミニバンを筆頭に国産・外車を取り混ぜたワゴンやSUV、近年荷室が大きくなった1リッタークラスのコンパクトカーまでもが集まってきています。
 この種のレイアウトが集まるイベントはそれこそ昔ならトラックや1ボックスを雇って集まるものが多く少人数のクラブや個人のレベルでは敷居が高かったものと推測されますが、ラゲッジ容積の大きい小型車がマイカーとして普及した事がその敷居を下げた側面は大きいと感じられます。

 思えばモジュールレイアウトという概念自体、当時の日本以上にワゴンが普通に普及していたモータリゼーション先進国のアメリカから発祥した事を思うとこうした変化も必然だったのかもしれません。
 (この項続きます)

ジオコレのビル群を増備する(笑)

2023-07-25 05:19:44 | ストラクチャー
 先日秋葉で入手した中古モデルから。

 物はトミーテックの建物コレクションから「角地のビル」行きつけのショップで330円で入手しました。
 実を言いますと同じビルはすでに購入しているのですが中層階を継ぎ足して4階建てを7階にできるなという腹積もりからです。
 実際に継ぎ足してみるとなかなか見栄えがしますが、最近のビル街を見ると地価の関係からなのか角地のビルが高層化される傾向があるのでこれでもまだ足りないかもしれません。

 その意味で言うと吊るしの状態の4階だとせいぜいが郊外か田舎の駅前が似合う感じもします。

 ちなみにこれを実行すると1階部分だけが余ってしまいますが、これはこれで纏まったデザインにはなっているのでショールームか喫茶店か何かに転用できそうです。

 で、同時購入は以前ジオコレで「再開発ビル」として売られていた「専門学校・貸しスタジオ」こちらも中古(新古?)品でそこそこ安価でした。


 こちらも都会特有の「狭い敷地に建てられたペンシルビル」の様相でこれまた都会的ではあります。
 今回のアイテムの売りは実は建物そのものではなくパッケージに印刷された「屋内プール」の意匠。
 これが出た当時はなかなか面白いアイデアと思いましたし、実際それを目当てに買ったのですが。

 いざ実際に組み込んでみるとビルの天窓がクリアパーツでないので上から覗いてもまるで意味がない。
 正面の窓は開口しているもののこれでもまだ窓が小さくて中を覗く所まで行かなかったのがなんともです汗

 あとは110円で売られていた「ライケンとターフ、樹木の詰め合わせ」
 マテリアルとしてみるならこれは結構な拾い物です。最近はご多分に漏れずこの手のアイテムも価格高騰が響いていますから。

 やっぱり鵜目鷹の眼でジャンク狙いするなら、秋葉という場所は楽しいところではあります。

久しぶりの秋葉原と久しぶりの「電車でうたた寝(笑)」

2023-07-23 05:27:33 | 旅行・探訪・イベントなど
 先日の夏至の日は梅雨の中休みを思わせるからっとした気候で日差しもそこそこあり、久しぶりに凌ぎやすい日となりました。
 実はその日は私の方も久しぶりの平日休。

 心の活入れでもするつもりで秋葉原に繰り出しました。
 ここ最近中野とか町田辺りのレベルでちょこちょこ上京していますがアキバの探訪は昨年9月以来。
 しかも電車を使う上京はさらに久しぶりです。

 しかしコロナ禍の3年間上京を控えていた影響は殊の外大きく、出発駅に行ってみると3年前にはあったコンビニが仏壇屋になっていたり、秋葉に着けば公園の喫煙所の向かいにあったはずの「ぽち」が無くなっていたりとそれなりに変転を感じる場面もありました。
 (そういえばポポンデッタも売り場の配置が換わっていたな)

 今回は特にこれを買おうとか言う目的もなく、ただ電気街を覗きでも行くようなつもりで居ましたから、ごく気楽なノリだったのですが、わたしにとってはそこまでの往復で久しぶりに「纏まった時間電車に乗る」のが不思議と心地よかったのです。
 (実は2月の上京の時は電車の大半が立ちん坊だったので、満員電車の苦痛の方が強かったのです汗)

 これがコロナ禍以前だったら、車窓風景もろくに見られないベンチシートに心地良さを感じるなんてあまりなかったのですが、20分・30分と電車に揺られているうちにまるで「横に揺れる揺りかご」の中にでもいる様なゆったりとした気分を感じ、やがてうとうとと眠気を催してくる快感をも感じ始めたのには我ながら驚きました。

 丸々3年以上電車に乗っていなかっただけにこの感覚がとても懐かしく感じられたのは確かです(尤も、本当に寝てしまったらいろいろと物騒なのでギリギリで寝るのを抑えるのが辛いですがw)
 日常的に電車を使っていたり、逆に電車に乗らない生活を長い事続けていたら今回の様な感慨を感じなかったでしょう。

 その意味で言うなら(田舎者のわたしにとって)今回の秋葉行きの目的の半分くらいがここで達成できた気がします(笑)

 で、その秋葉に着いてやった事と言えば「前と同じように駅前の名代富士そばの富士山盛りを詰め込んだあと、模型のショップを10軒ばかり覗き古本や中古モデルをいくつか拾う」でしたが、それでもイレギュラーの出費を強いた辺り秋葉は相変わらず魔窟の巷ですね(汗)

 それらの戦利品については次の機会にでも
 (そうそう、帰りがけに新宿の小田急百貨店で晩飯のおかずも買ったんだっけ笑)

TOMIXとエーダイのキハ58系のはなし

2023-07-22 05:25:36 | 車両・気動車
 先日紹介の中古ショップ開店記念セールから。

 今回のアイテムはキハ58&キハ28のペア。
 ただし58はTOMIXの初代モデル、28はエーダイナインの初期モデルです。
 同じ店ではほぼ同年式のTOMIX、エーダイ車がまだ何両か残っていましたが、最近のNゲージャーの目から見ると玩具同然に見えるせいか誰も手を出しませんw

 わたし個人の推察ですがこれらのキハ58軍団は同じユーザーから売りに出された個体ではないかと思います。
 どうしてかと言いますと、実はエーダイとTOMIXのキハ58系は1980年代の初頭、ほぼ同じタイミングで発売された事実上の競作モデルでした。

 プロトタイプこそパノラマの前面窓を装備した似たものレベルでしたが、今とは違ってメーカーごとの個性がかなり強く出ており、模型としてのメリットもデメリットも一長一短のレベルだったので「迷ったから両方買いました」なんてのもそれなりにあったのではないかと(笑)

 今回のはキハ58がM車、キハ28がT車なのでギリギリ編成は組めます。
 TOMIXのキハ58は「サッシに色差しがされていない最初期モデル」なので以前紹介したEF64と同様「サングラスした様な窓周り」の独特な面構えを見せます。
 ただしボディカラーに関してはアイボリーがプラの地色で朱の窓周りに塗装で塗り分けているので独特の安っぽさを感じさせるのがマイナス点。
 動力は初期TOMIXの定番だった「スプリングウォーム伝動」でノイズは独特ですが走りの信頼性は高いものです。

 エーダイのキハ28の方は前ユーザー取り付けと思われるヘッドマークを装備していたのが特徴で、おそらくそのせいで500円ちょっとの値付けでした。
 こちらはTOMIXとは逆に塗装には力を入れた様で個人的には「使い込まれた地方私鉄仕様のキハ58」みたいな雰囲気を感じて好きな仕上がりです。
 当時としては珍しくヘッドライトとテールライトが点灯仕様となってはいますが、今回のはテールランプしか点きません。最も昔は昼間にライトを点灯して走るなんてのはまだ少なかったですから違和感はなかったと思います。
 TOMIXのスカートがステンレスなのに対しこちらはプラ造形で取り外しが容易なのもエーダイの美点です。

 ただし、エーダイの28はキハ58から屋根板を交換しただけのバリエーションモデルでして、この点ではキハ28専用の車体を奢ったTOMIXの方に軍配が上がります(TOMIX仕様はすでに持っていたので今回は手を出していません)

 キハ58系は2連でも「急行列車」として通用するので非常に使い勝手がよく、今回の様なメーカー違いのオムニバスでもそこそこ楽しめるモデルと思います。
 何ならKATOのも交えた3連でも面白いかもwですが、最近のHG造形モデルと組ませるのは感心しません。

ジオコレの「屋上小物セット」

2023-07-20 05:23:54 | アクセサリー
 先日入手したアクセサリのはなしです。
 ジオコレで新発売された「屋上小物」シリーズ。

 最近はジオコレもご多分に漏れず価格の高騰が加速していますが、今回は手を出さざるを得ません。
 何しろレイアウトでこれを必要とするビルがごまんとありますから。

 最近になってようやく重要性が認識されたのか、サードパーティ品も含めてビルの屋上機器の製品化が増えています。

 レイアウトの風景も大概がやや上から見下ろすような角度で見られる様になっていますし、ビル自体の高層化で実際の風景でもビルの屋上を見下ろす機会が増えてきたことも関係あるのかもしれません。

 少し前までのストラクチャーキットでは手すりすらない「のっぺらぼーな屋上」なのが普通でしたから結構な進歩ではあります。
 今回のラインナップは「屋上手すり」「屋上エアコン室外機」「アンテナ類」を単品で、さらにそれらをオールインワンでまとめたアソート仕様までラインナップされています。

 わたしもレイアウトのビル街では手すりをはじめ室外機などを自作して対応しようとしていた時期もありましたが、さすがに今回の製品ほど凝った外見の物はなかなか作れません(汗)
 何しろアイテムによっては最初からウェザリングされたものすらありますからなおさらです。

 ・・・とそこまでは良いのですが、
 実は今回のアイテムは当面の間使う予定がないのに飛びついてしまったものです。
 こういうアイテムは本来、レイアウト上の電気街や駅前の繁華街のビルに使うのが良いのですが、昨年のレイアウトの移設・改修でこれらのビルがシーナリィの差し替えに伴いいったん仕舞われているからです。
 再発売のたびに値上げが加速するジオコレだけに新しいアイテムで使えそうなものは先にストックしておかなければなりませんし。


 次回のビル街、電気街の移設、改修時には以前紹介の電気街ステッカーとともに目玉アイテムになることは確実なのですが、いつになるのやら(汗)

 とはいえ、パッケージの写真の様に、例えばTOMIXの総合ビルなどに使うと非常に効果的(みにちゅあーとやTDFのビルにも似合いそうです)なアクセサリなのは間違いありません。

丸政の駅弁「信州名物 山賊焼弁当」

2023-07-19 05:22:21 | グルメ
 今回は駅弁ネタです。

 昨年の時もそうでしたが、トレインフェスタで駅弁を食べて帰宅してしばらくすると、現住地に近いところの駅弁を食べてみたくなります(中毒か?)

 現住地の近くで駅弁が買えそうな駅というと八王子か甲府という事になりますが、ドライブがてら立ち寄るには気分がいいという単純な理由で今回は甲府駅に出かけます。


 で購入したのが丸政の「信州名物 山賊焼弁当」
 「甲府の駅で信州名物を買う」というある意味お得、見ようによってはシュールな買い物をしてきたわけです笑

 さて、ここで紹介する「山賊焼」は長野や山梨のソウルフードともいうべきお惣菜(実は岩手のスーパーでも最近扱い始めていますがメジャーな存在ではありません)
 鶏肉をニンニク醤油のたれで味付けしてカラッと揚げたもので、前記の地域では普通のスーパーで普通に売られているばかりか韮崎辺りでは「駅そばのトッピングとしても人気」の食べ物でもあります。
 「山賊」の由来ですが「山賊が旅人から金銀を『とりあげる』のを『揚げ鶏』にひっかけて命名した」という説が有力ですww


 帰宅後早速ふたを開けてみると揚げ鶏がでかでかと乗っかっていて他の付け合わせの存在を一瞬忘れそうなボリュームがあります。
 おまけにこの手の駅弁としては異例なほどにご飯の層が薄く、おかずとの比率がほぼ1対1というのも異例です。

 が、ひと口口に運ぶとニンニクの風味が口いっぱいに広がり、鶏肉のそれと併せて食が進むこと進むこと。
 ただ、衣のモソモソ感が残るところはスーパーの山賊焼と同様なので飲み物は必須。
 電車で食べるならビールやハイボール系で流し込むと旅の気分も盛り上がりそうです。

 そんなところから言っても、この駅弁は観光客よりも出張中のビジネス客がスタミナづくりに掻っ込むような食べ方が似合う気もします。

今年のトレインフェスタに思うこと

2023-07-18 05:17:27 | 旅行・探訪・イベントなど
 5月からこの方、当ブログはグランシップトレインフェスタネタで随分と引っ張らせていただきました。
 今年のフェスタは例のコロナ禍以来、わたし的にかなり盛り上がったイベントだったのは確かで、その勢いがブログにもずいぶん反映していたと思います。

 今回は自分の感じている事を中心にイベント参加の総括をしたいと思います。

 鉄道模型という基本的にインドアな趣味の世界にあって、こうした同好の士のイベントに立ち会うのは少なくともわたしがこの趣味に入った時には想像もできない事でした。

 学生時代や趣味の再開直後の頃までは自分ひとりで車両やレイアウトを工作したり走らせたりする事はあっても、専門誌を読む事のほかは同好の士の作品や楽しみ方に触れるという機会は全くありませんでしたし、そんな機会に出会うこと自体がなかったからです。


 その専門誌にしたところで写真や文章という間接的な媒体でのコンタクトでしたから、実物を間近で目にするのとではまるで印象が異なります。田舎に住んでいるとそうしたライブな接し方がなかなかできなかったですから、鉄道模型そのものに対する感じ方が幾分なりとも偏ったものになっていたと思います。

 それがこうしたイベントに一度でも出てみると、それらの作品を直接見聞きできるばかりか、どうかすると作者の方と直接言葉を交わすこともできる。このライブな感覚は得難いものであると同時に、趣味人としての自分には大きな刺激となります。
 

 それと同じくらい大きな刺激は(専らクラブのモジュールの展示で)自分たちの作例を一般の方ばかりか同好の士に見て頂く時の反応をも得られること、この双方向のコミュニケーションも印刷や映像では得られないものであると同時に「作り手とは異なる視点を提示される」という意味でも有難いものであります。
 (まあ、大概の場合は自分の技量の下手さまで再認識させられるのですが汗)
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 それともう一つ大きなメリットは「普段自分のジャンル外と思えるような外国型やらラージスケールモデルといった異業種に触れられること」が挙げられます。これらのモデルの場合はこれまでだったら「自分の趣味とは違う世界」という事で心理的に「存在自体を意識できないことが多かった」のですが、これらを直接見ることで趣味人としての視野が一気に広がる様な解放感をも感じました。

 ひと口に「同好の士」といってもこれだけの広がりのある世界があるという事を目の当たりにできる、しかも形はどうあれ自分自身もそれ等の一員として参加できたという感覚。
 これは言ってみれば「年に一度の大人(おっさん)の文化祭」といえます。

 思えばこれを感じたのは学生時代の文化祭以来ですし、その時もまた「準備の段階からイベントが終わって帰宅するまでがワクワクの連続」だったものですが、その感覚を何十年も経て再び体感できるというのはとても嬉しい物でした。

 ここ数年はコロナ禍のおかげでイベント自体が中止になったりかなり縮小した形態になったりした後だけに、ひさしぶりにイベントにフル参戦できた今年のトレインフェスタはわたしにとってはとても大きな意義があったと思います。

 もちろん、ここでは普段ブログやSNSでのコメントを交わしてきた方々に対面して模型談義を交わすという愉しみや

 発売前のニューモデルを見られるという愉しみもあったりするのですが、


 学生の頃にはできない、毎回の一番の楽しみは「夜の街に繰り出して鉄道模型のはなしで酒が飲める」
 ことだったりします(笑)

カラーブックスの「ブルーリボン賞の車両88」「ローレル賞の車両88」

2023-07-16 05:30:38 | 書籍
 カラーブックスの古本ネタ 鉄道シリーズから

 今回は「ブルーリボン賞の車両 88」「ローレル賞の車両 88」(いずれも鉄道友の会 編)をば。

 カラーブックスではこれ以前にも「ブルーリボン ローレル賞の車両」というのを入手しており(但し、こちらの初版は93年で今回のものより後です)後に本書を店頭で見掛ける事があっても「今更追加で買ってもなあ」という気分でいたのですが、先日の古本カラーブックスの大量買いに伴い2冊とも入手できることになったものです

 カラーブックスの「ブルーリボン ローレル賞の車両」については以下のリンクをご参照ください。
カラーブックスから「ブルーリボン・ローレル賞の車両」

 本の性格は「ブルーリボン ローレル賞~」と基本的には同じなのですが、わざわざ「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」を分けて出しているだけに同じ内容でもボリュームは二倍。
 当然掲載写真の数や記述にも余裕があり腰を据えて読むにはこちらの方が楽しめるのは確かです。


 また、どちらの賞も年度によってノミネート車の数にばらつきがあり「該当車なし」の年度がある一方で激戦状態の年だと当然受賞できそうな車両が選に洩れるという事も少なくないのですが、本書では各年度の選考過程の紹介と併せてそうした「悲劇のヒーロー」たちにも一定のページを割いて惜しんでくれているのが嬉しい配慮です。

 その一方で「受賞車両のその後」なんかの記事は「ブルーリボン ローレル賞~」の掲載なので、俯瞰で観たくなったらどうしても3冊を揃えたくなるのが本書の良いところでもあり、悪いところといえるかもしれません(何しろ古本でこの3冊が揃って売りに出ているなんて、なかなかないでしょうから)

今月の入線車・マイクロのDD12タイプ

2023-07-15 05:29:17 | 車両・ディーゼル機関車
 先日、近所にハード〇フの新店舗がオープンし、開店当日の夕方に早速押しかけました(笑)

 前にも書いた気がするのですが、オープン前後のこの種のチェーン店は変わり種のアイテムが並ぶことが多く、掘り出し物の狙い目になるからです。
 (ただし、ここでいう「掘り出し物」とは「あの人気モデルがこんな値段で!」という意味ではなく専ら「ジャンク狙いの変わり者がニマニマする」といったレベルのはなしなのですが)

 その意味で言うなら今回はなかなか面白いものがいくつか拾えたと思います。

 今回はそれらの戦利品の中から。

 マイクロエースの3軸小型機関車から「DD12タイプ・国鉄色」
 このメーカーの同種の機関車はED91、DD51、ED14などがリリースされていますがDD12は後から追加された車種で、しかもプラの量産品では競合モデルとなるオリジナルが存在しない機種です。
 実車は戦後すぐのタイミングでアメリカから持ち込まれた狭軌仕様のGE製8500型機関車。国鉄に貸与され後に国鉄及び一部私鉄にも譲渡されましたが、電気式とはいえ前後にエンジンを搭載した凸型のフォルムはDD13以降のDLのプロトタイプの趣を持っている一方でアメリカ流の「ボンネットが異様に高く両側の窓から前を見る」文法も踏襲されているので結果として「後にも先にも似た機関車が存在しない」一種孤高の地位を占める変わり種DLでもあります。

 全長10MちょっとのDD軸配置なので既存の動力ユニットを使ったモデル化が困難だった(ついでにマイナー過ぎてスケール機の売れ行きに自信が持てなかった?)せいか、マイクロでは既発売の3軸ショーティ機シリーズのバリエーションとして製品化したようです。

 帰宅後実際に線路に乗せてみるとサイズを超えた存在感を感じたのには正直驚かされました。
 特に斜め前からのフォルムはスケール機に勝るとも劣らない堂々とした佇まいを見せます。

 走行性ですが、実を言いますとマイクロのこのシリーズの動力は信頼性が今ひとつというのがわたしの中での常識でして過去に入線させたロコのトラブル率は40~50パーセントくらい。
 しかも大半が「モーターがシャシから微妙に浮き上がってギアが空転するパターン」なので構造が簡単な割に修正も難しいのです。
 その基準からすると今回のモデルについては「及第点ギリギリ」のレベル。
 どうにか走ることは走るといった感じでした。

 とはいえ、今回の個体は(箱なしという条件からか)1500円でおつりがくるレベルだったので、まあ掘り出し物と言っていいレベルと思います。

阿佐海岸鉄道DMW-931「未来への波乗り」

2023-07-13 05:27:09 | アクセサリー
 先日予約品を引き取ってきたアクセサリから
 ジオコレの阿佐海岸鉄道DMW-931「未来への波乗り」をば

 一見するとモダン風味のボンネットバスという趣ですが

 車体をひっくり返すとNゲージの車輪がこっそり隠れています。
 その車輪は裏面のレバー操作で引き出し可能。
 早速引っ張り出してみると

 文字通りの「レールバス」に早変わりするというギミックを持ちます。
 もちろんそのままNゲージの線路上に置ける訳ですが、

 この製品には「モードインターチェンジ」と称する道路と線路の合体アイテム(それってただの踏切かもw)が付属。

 実際にもこんな風に乗り入れできるという寸法。
 ですが惜しいことに動力ユニットが出ていないので現段階では単なるアクセサリのレベルに留まります。
 バスと鉄道の合体ギミックだけにこのクルマは「鉄コレ」「バスコレ」の両方に在籍する鵺みたいなアイテムとなっています。

 最近はこの手の「線路道路を選ばないコンパチ車」を意外と見かけます。
 鉄道会社の保線車にもこういうのがありますし、中には除雪車にこうしたギミックを搭載したケースもあったりして見直してみると結構面白いジャンルと思います。

梅雨の流電まつり その2

2023-07-12 05:24:43 | 車輌・電車
 先週に引き続き当レイアウトの流電祭りから

 今回は手持ちの他メーカーの流電モデルと決定版商法のKATO車との比較をば。

 今から13年ほど前にキット組品を入線させていたGMのクモハ52。
 見てのとおり2次車をプロトタイプとしておりサハ78も付いていたのですがクモハが1両しかなかったために急遽スカ色の動力車をでっちあげて運用につかせたという曰くを持つモデルです。
(今にして思えば前ユーザーは反対側のクモハ52-おそらくM車ーを壊すか何かして使えなくなったT車3両を売り払ったのだろうと推察しますw)

 何しろKATO製とは2,30年の差があるモデルなだけに造形や細密度に大味なところを感じるのは否めません。
 ですが、印象把握の面ではGMの仕様も劣らない印象があります。ディフォルメのさせ方の勘所をうまくとらえている感じがして模型としてはなかなか印象が良いモデルと思います。
(後、もちろん製作者の腕とセンスにも左右されますが)

 そのGM製より10年以上後に出たのにいまだに悪評を聞かされるのがマイクロの飯田線仕様。

 こちらは中古を格安で入線させたものですが、異様に目立つテールランプや前上がりの様に見える裾周りの処理、腰高なうえに動力の自己主張が強すぎる床下造形など、悪印象の要素が多い感じがするモデルです。

 前回紹介の登場時の仕様の印象がかなり良かっただけに、久しぶりに取り出した飯田線1次型は落差が大きかったです。

 クモハ52の二次型というともうひと編成、実は以前ぽちのバザーで1両500円くらいでジャンクされていた鉄コレの仕様があります。こちらはいつか適当な折に動力化させようかと思いつつ今日まで来てしまった(で同じ仕様のKATOとてっぱる)悲劇のジャンク品。

 ですが造形のセンスと細密感はかなりKATOに迫るレベル。色がややあっさり目で、特にアイボリーの白さが目立つのは鉄コレ共通の特徴ですがこの辺は好みの問題でしょう。
 ただ、ものによってはサッシと窓の間の隙間が目立つ事があり、気にしだしたら止まらないかも。

 さて、KATOと鉄コレを並べていてふと気づいたのは「おや、鉄コレは運転台の扉にも桟があるのか?」
 よく見たら鉄コレの仕様には「乗務員扉」のレタリングか描かれています。しかもこのサイズなのにちゃんと読めるのが凄い。
 これには一本取られました。

KATOの「E353系 前面扉(開)パーツ」

2023-07-11 05:19:27 | 車輌・電車
 先日予約品が届いたアイテムの紹介です。
 実はかねてこれのリリースを待ちかねていました。

 予備知識なしにこの写真だけを見て、これが何かとっさにわかる人はどれくらい居ますか。
 先日KATOから発売の「E353系 前面扉(開)パーツ」です。

 中央本線のE353系「あずさ」「かいじ」は9連の編成のほかに付属編成をつなげた12連があります。
 この編成を再現しようとする時には付属編成の先頭車同士を向かい合わせに繋げる訳ですが、リアルに再現しようとする時に必須なのが「開いた状態の前面扉」です。
 それを再現するのに不可欠のパーツが車両のリリースから4年目にしてようやく登場しました。


 扉と貫通幌の二つから成り、組み立てた(ただくっつけるだけなので「工作」と呼べますかどうか汗)のが上の写真です。
 この扉部分を「両面テープで先頭部に貼り付ける」ものです。

 さすがにこの状態だとE353とはいえども何か間の抜けた顔になりますが。

 こうして編成の真ん中に組み込んで初めて映えるパーツです。
 一見単純な構造ですが、前面扉が微妙にカーブしているため自作が意外に難しそうなパーツと思うのでリリースは有難いです。

 真横から見るフォルムも貫通幌の間隔が意外と狭いのでそこそこリアルに見えます。強いて欠点を挙げるなら、先頭車部のカプラーがやや頼りなげに左右に触れるのでこの状態での連結が意外に大変な事ですか汗
 もちろんこの時にはヘッドライトはオフにしなければなりません。

 思えばこの手の貫通扉の元祖だった583系や485系でも「先頭車同士を繋げて長編成化する」なんて真似は殆どなかった(ひょっとしたら一度もないかも)ものですが中央線ではE351系「スーパーあずさ」辺りから割と見慣れる光景になっています。
 本当ならこの手のパーツはE351系でやってほしい趣向だった(とか書いていたら京都のホビーセンターで出していると聞きました汗)のですが後継のE353でようやくそれが実現できたのは素直に嬉しいですね。