光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

学研のペーパーストラクチャーを作ってみる

2015-08-30 05:10:30 | ストラクチャー
 前回お話した学研の雑居ビルを早速作って見ました。

 とか偉そうに書きましたがこのキット、みにちゅあーとと違って組みたて自体はものの5分もあれば出来上がってしまいます。
 なにしろ「ただの箱」ですから(笑)

 組み上がって見ると確かに単純で安直にすら見える書割です。
 が、事前に思ったほどには悪い印象はありません。
 もしこれが40年前のストラクチャーが少ない頃だったら私も評価しなかったと思うのですが、今の様にようやく日本型の建造物が充実してきたタイミングでならバリエーションのひとつとして評価できるのではないかと思います。

 とはいえ流石にそのままではぱっとしないのでビルの屋上に手すりを追加して見るとこれだけで結構見栄えがします。
 自転車屋の方はそのままですがこれも一階フロア部分の折り曲げに工夫がありそこそこ立体的に見えるようになっているので同時期のGMの商店と並べても見劣りしない感じです。

 早速手持ちの建物を並べた一角にこっそり混ぜ込んでみました。
 他のモデルに比べて建物の造りや素材、表現のギャップが大きいのでもっと違和感があるかと思ったのですが結構よく溶け込んでいる感じです。
 してみるとジオコレやジオタウン等で種類が増えている今なら再評価できるかもしれません。

 とはいえ、全ての建物をこのキットだけで賄うと相当に貧相な街並みになるのは必須ですからあくまでアクセント程度に使うのが無難でしょう。
 ちょっとした加工や改造でかなり見栄えがする事もわかりましたし。

 「レイアウト上の建物は一つでも種類の多いのが望ましく、特殊な場合を除いて同じ建物があちらこちらに目につくのは、どうしても興ざめするものです。そのためにも色々なタイプの建物が欲しくなります」
 これは大昔のKATOのカタログにある一節ですが実際の街並みで同じ建物がいくつも並ぶというのは団地などを除けば殆どありませんから正にその通りです。
 その意味ではこのペーパーキットの意義もそれなりにはあるのかもしれません。

日本型Nゲージの50年と思い出から・クモユニ74編

2015-08-29 05:06:52 | 車輌・電車
 昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)です。


 今回はクモユニ74から

 「国鉄型の荷物電車」と言うジャンルは、私の故郷に存在しないので当時の私にとっては「都会の象徴」のひとつとしてあこがれの存在でした。
 殊にクモユニ74は103系を思わせる切妻ボディにノーシルノーヘッダのすっきりした側面、顔の個性を引き立てるでかい2灯のヘッドライトと相俟って今でも好きな電車のひとつです。

 本書の16番の製作記事は以前紹介した103系やキハ35も書いておられる西村正二氏のものです。
 氏の製作する電車はディテーリングよりも全体の印象重視のスカッとした造形が特徴で当時の新型電車などはそうした氏の資質によく似合った素材が多かった様に思います。
 そこまでは良いのですがこのクモユニ74に限って言えば氏が「湘南色が好きでない」と言う理由から車体が赤一色で塗られており、製作法に掲載の写真もその色になっています。
(白黒印刷ですから「限りなく黒に近い灰色」と言う見え方ですが)
 実はこの赤も「筆者が愛用している煙草の箱の色」なんだそうであの頃はこういう自由な発想の記事が模型と工作に限らずTMSなんかでも結構見られました。

 ですが当時これを読んでいた私は漢字なんか読めない幼児でしたから(笑)その辺りの事情が分からず「クモユニ74はこういう色の電車だ」と長い事思いこまされていましたから結構罪作りな記事でもあります。
 それを別にすれば作例のクモユニは作者の狙い通りにすっきりした造形の中に実車の印象をよく捉えたモデルに仕上がっていました。

 さて、Nでのクモユニ74ですが製品化は80年代の初め頃GMのキット形式でリリースされたのが最初だったと思います。後にKATOやマイクロからも完成品がリリースされましたがそこまで行くのには本書が出てから少なくとも20年以上は掛かったのではないでしょうか。

 ですが私にとってのクモユニ74は3,4年前に自作した「ペーパー車体モデル」として記憶に残ります(笑)
 本書の登場から10年近く経った1972年に科学教材社から出た「Nゲージ」の車両製作法の中にこのクモユニ74が載っていました。
 しかもビギナーにも優しい「カラーの型紙を組み立ててKATOの103系の足回りと組み合わせる」と言う親切設計(笑)

 それならすぐにでも作ればいい物を当時は「一度失敗したら同じ本を買い直さなければならない」という強迫観念から中々手を出せず30年以上そのままになっていたという代物でした。
 最近になってカラーコピーと言う文明の利器の登場によって「何度でも失敗できる」様になったため最近になってようやく製作されました。
 実際、このメリットは大きくいちおう物になるまで2、3回作り直しましたが(大恥)

 それでも「Nゲージ」での掲載から30年、本書の登場からだと何と45年ぶりになってうちのレイアウトに初めてクモユニ74を入線させる事が出来たのですから感慨もひとしおです。

「鉄道模型」と「カーライフ」のはなし・3

2015-08-28 06:42:51 | 思いつくままに・考察
 運転会とかブログのコメントなどで雑談をしている時、クルマの話題が出る事は案外多い物です。
 次に買うクルマは何にするかというものからこの間でたスバルの新車とかトヨタのAE86とかの「普通のカーマニアがする様な話」がごく自然に出てくる辺りは職場の喫煙所と大して変りありません(笑)

 こういう話をしていてふと思うのですが「鉄道ファンでクルマ音痴というのはどれくらいいるのだろう」とか「完全にクルマ嫌いの鉄道ファンは全体の中のどれ位の比率なのだろう」とか思う事があります。
 実はこの文章を書いたきっかけのひとつが最近クルマ関連のブログのコメントを拝見していた時に「鉄ちゃんならあまりクルマには興味がなくクルマニアの人であれば鉄道にはあまり興味がないという様に(後略)」
と言った意味の話を聞いたからです。


 確かに後者の場合「クルマ趣味から入った人が鉄道に興味を持つ」というのはごく少ない気もするのですが前者の場合「鉄道ファンから入ってクルマにも興味を持っている」人の比率は意外に高い様に思います。
 特に地方の場合、車が半ば実用品として生活に入り込んでいる関係上必然的にクルマにも興味が向く確率は高いと思いますし純粋な趣味性とは別のところでクルマに日常的に触れている分下手なカーマニアよりもクルマを知悉しているという事も多い感じがするのです。
 この点クルマから入ってきた人の場合は鉄道に触れる機会自体が少ないか、精々が通勤の満員電車程度の付き合いしかない分鉄道への興味が希薄になっても仕方がないのではと思えます。

 事実、上述の行きつけのショップで見かけるクルマの車種を見ていると意外とクルマ好きの選ぶような車種が多くて驚かされることもしばしばですし。
 (周りに他の店がない場所の鉄道模型の店の駐車場に「黄色いBEAT」とか「BMWのブレーク」とかがいるのを見ると私の様な田舎ものは驚くしかない訳で)

 そういう客の殆どが県外ナンバーで「一般客が旅行のついでに立ち寄った」というよりも、撮影旅行のついでとか「レンタルレイアウトめぐりツアー」で立ち寄ったという風情が多いのが面白い所です。

 ですが、一方で先日の運転会の撤収などを手伝ってみると、殊運転会によく出るような人だと車選びの条件も実用面でシビアになって来るのも感じます。

 嵩のあるモジュールを運ぶのですからラゲッジの積載量は重視されますし、更に会場までの道がスムーズとは限らない上に駐車スペースが制限されがちな所から場所を取る3ナンバーワイドボディは好まれません(最近は1,8リッタークラスのセダンでもクラウン並みの車幅の奴があるので油断できません)
 更にイベントによってはかなりの長距離を走る事もあるので走安性も求められます。

 こうして見るとかなりきつい条件ではあります(笑)がそれらをかいくぐってなお自分の趣味性を反映できるならこれも立派な拘りでありクルマ趣味のひとつともいえる気もします。

今月の掘り出し物・学研のEF60 500番台

2015-08-27 05:39:56 | 車両・電気機関車
 今回は帰省時の掘り出し物から

 先日来KATOの旧20系の改造にいそしむ日々が続いていますが、それにふさわしい牽引機が同じKATOのEF65(もちろん旧形)しかない状態でした。
 当時を偲ぶという意味ではこれはこれで良いのですが何か少し変わった組み合わせもやってみたくなります。

 そんな折に学研のEF60の500番台を見つけたのも何かの縁でしょうか。
 実際、故郷の某中古ショップにこれの出物があるのを見つけた時は結構驚かされました。

 80年代の初めに登場した学研のEF60は当時Nでは唯一の存在で結構あこがれたものでしたし。

 当時のNゲージらしくカプラーは台車マウント。

 その為にスカートの切り欠きが大きくなってしまっているのは仕方がありませんが、それを除けば結構今でも通用する造形と思います。
 前面ガラスは左右一体で横から車体にはめ込むという独特の方式ゆえによく見ると中央部のピラーがありません。
 が、Hゴムの表現が強いので意外と気にならないのがこのモデルの強みと言えます。

 また、前面の塗り分けは同時期の他社モデルでは後の定番となる別パーツはめ込みではなくきちんと塗装による塗り分けになっているのでこれも好印象です。

 走行性はエーダイのEF65そのままで以前表現した「歯医者の(仕上げ用)ドリルの音」でギャラギャラしたサウンド(笑)がこのモデルの個性を主張しています。
 早速改造を済ませた20系と組み合わせると製造年代が揃っているせいか結構統一感があります。 

 このEF60、先日の運転会では早速先日改造のKATO旧20系編成・通称「ジャンクの花道号」の先頭に立ちました。 


KATOの旧型カニ21をマニ20風にする その2(大汗)

2015-08-26 05:36:53 | 車両・客車・貨車
 KATOの旧20系改造作戦その3です。

 カニ21を切り詰めてマニ20(のようなもの)を作る工程から。
 ボディの切断ポイントは都合4か所。
 荷物室を切り詰めるために発電機室直後の窓のない部分を数ミリ切断。
 更に端部の荷物室直前の部分も同じ程度切断しました。
 これでトータル1,5センチほど短くなり実車の18Mにごく近い長さになります。

 屋根板はカニ21では4つ並んでいる荷物室上のガーランドベンチの部分を端の1個分だけカット。
 これだけで1.5センチ分を詰められますし端部の処理も最小限で済みます。

 これらを瞬着でくっつけてしまえばそれだけでも十分に見られたものにはなるのですが発電機室の窓がそのままなので「ただの短いカニ21」にも見えてしまいます。

 その窓はプラバンとパテで埋めましたが、ワサフ8800製作の頃からこれが私が一番苦手とする所でして、今回もラフな処理に終わってしまいました。
 しかもやすりの切削の過程でブルトレ特有の帯まで消えてしまっているのでここを中心に色刺しが必須です。
 ここばかりは「不器用の本領発揮」そのものでお恥ずかしい次第です。

 結局物凄くお粗末な出来になってしまったのが何とも。

 ですが前回のナハネフ22なんかも含めてあの頃のNゲージユーザーの何パーセントかはこの手の改造を一度はやっていたのではないかと思います。
 当時のKATOの20系のラインナップの中途半端さ(ナハネフ22がなかったりA寝台がナロネ21しかなかったりなど)ゆえに切り継ぎでたりない形式を埋める事が求められていましたから。
 そして当時それらを実行したユーザーの何割かはその後もモデラーの道を続けていたのではないかと思われます。

 30年以上経てそうした時代を追体験して見るという意味で今回の工作は結構楽しめるものだったのも確かです。
 (これでうまく仕上がっていればねえ)

 最近の私のNゲージ工作は殆どがこんなのばっかりです(汗)

学研の「紙製ストラクチャー」から

2015-08-25 05:34:30 | ストラクチャー
 帰省スペシャル(笑)今回はストラクチャーの発掘品から。

 実を言うとこんなのを持っていたのをすっかり忘れていたのですが、この間の帰省の折に本の間に挟まっていた(笑)のを見つけました。

 学研のペーパーストラクチャーの雑居ビル。
 みにちゅあーとのご先祖様とも言えるNスケールの紙製建造物キットです。

 確かエーダイNが学研に吸収された直後くらいのタイミングで出ていたもので当時は結構な種類の建造物がリリースされていた筈です。
 あの当時Nゲージの一般建造物と言うとGMの商店&住宅、TOMIXの店舗と藁ぶき農家位しかありませんでしたからバリエーションの存在としては結構貴重だったと思います。

 ただあの当時ですら「絵を描いた箱」にしか見えない外見が安っぽく且つ安直に見えたせいか値段の割に普及しないまま消えていったものです。
 当時の専門誌でも取り上げられませんでしたし個人のレイアウトでこれを使ったケースも殆ど見た記憶がありません。
 私自身、何かのモデルを買った時についでに買ったかおまけで貰ったかしていたのを存在自体忘れていたものです。

 物は「雑居ビルA&B」をはじめとしていくつかありました。
 それぞれA4サイズの厚紙に2軒分の建物の展開図を印刷したものです。
 一見全て印刷の様に見えますが、一部の窓は抜かれており窓ガラスの代わりに窓を印刷した光沢紙を裏から当てる事で最低限の立体感を表現しています。
 今回紹介する雑居ビルAは4階建ての雑居ビルと2階建ての自転車屋、Bは3階建てのビルと2階建てのラーメン屋という組み合わせです。

 折角発掘した事ですし組みたててレイアウトに組み込んでみるのも面白そうです。

帰省の掘り出し物から・マイクロの9800蒸機

2015-08-23 06:31:43 | 車両・蒸気機関車
 帰省(の途中)で見つけた出物から。

 ゲテモノ度で言うなら極北レベルのモデルから。
 マイクロの9800型蒸機。
 日本型Nゲージ量産品では唯一のマレー式蒸気機関車です。

 数年前、仙台の模型店でこれの新品が置いてあるのを見た時は「いくら私でもこれには手が出ないなあ」と思っていた位のモデルでした。
 それが中古で並んでいるのを見たらついムラムラと来たのですから人間とは勝手なものです。

 同時に「旅行中の買い物は妙に気が大きくなる」というジンクスまでわが身を持って体現してしまうとは。

 先に「ゲテモノ」と書きましたが9800みたいなマレー式蒸機は海外、殊にアメリカではメジャーな形式です。
 長大な編成で大陸を行き交う貨物列車にはこれ位強力な機関車が必要ですから当然ではあります。
 アメリカ形のファンで「マレーしか集めていません」と言うコレクターはざらに聞く話です。

 一方、日本の場合山岳線の山越え機か補機位しかマレーの活躍する舞台がなかったので結果としては日本ではマイナーな形式になってしまいました。
 (但し両数自体はタンク機を含めると意外に多い)
 今のファンからすればせいぜいが「鉄道博物館(万世橋時代の交通博物館ではC57 135が入るまでは9750がメインの展示品でした)の展示品」位のイメージしかないのではないでしょうか。

 3連×2のシリンダと動輪が並ぶ様は大迫力…と言いたい所ですがアメリカ形を見慣れた目からすれば十二分にしょぼいルックス。
 おまけにマイクロ特有の「腰高・背高・デッキ高の3高プロポーション」はこの9800でも健在なのでしょぼい印象は更に加速します。

 見ようによっては「ナローのマレー式機関車」のベースに使えそうな感じすらあります。

 ですがこのプロポーションのご利益で台車が結構豪快に首を振るので300R近辺のエンドレスを走らせる限りはこれまた十二分にスムーズな走りを見せます。
 「カッコにがっかりした後、試走させると見直される」と言うマイクロ蒸気の第二の特徴はここでも健在です。

 何分実車の活動範囲がかなり特殊なので、リアル編成派を満足させるような使い方はこの9800に関する限り不可能に近いと思います。
 ですからレイアウトや運転会なんかで「夢の編成」を楽しむのが最も向いているのではないでしょうか。

 そんな訳で帰宅後、早速運転会でOE88の先頭に立つ9800蒸機が居るのでした。
 (それにしてもOE88は実に重宝する編成ですねw)

夏の運転会・点描

2015-08-22 06:25:12 | 旅行・探訪・イベントなど
今回は私にとっては今年初めての運転会参加となりました。
 いつもの年なら2,3回は出ているのにそれができなかったのはひとえにスケジュールが合わなかった事に尽きます。

 それだけに半年以上のブランクの恨みを晴らすがごとく(笑)二日間楽しませて頂きました。

 今回は参加車両・編成の一部から


 ご覧の通り古今東西あらゆるジャンルがごった煮で快走するのがこの運転会の愉しみで、堅苦しさが無いだけに観ているだけで和みます(笑)

 その他・運転会の点描から



2015夏の運転会・115系とOEとE6の競演から(笑)

2015-08-21 06:19:24 | 旅行・探訪・イベントなど
 夏の運転会・車両篇から

 先日も書きましたが、ショッピングセンターの運転会の場合、初日の夜は一般のギャラリーが途切れやすいのでメンバーの趣味性を少し前に出した編成を楽しめる事が多いです。
 その中で現実にはありえない(特に時代的に)編成とか組み合わせが楽しめるのも模型ならではでしょう。

 殊にクラブの場合「他のメンバーの編成の先頭に自分の持ちこんだ機関車を繋げる」という楽しみ方もあります。

 例えばOE88編成
 最初は常識的にEF58の重連が牽引していたのですが、

 次の瞬間にはマレー蒸機が牽引したりします。
 時代的に日本でマレーが活躍していた期間が限られるのでOE88とは組み合わせる事ができなかった、文字通り夢の編成といえます。

 因みに当初はメンバー持ちこみのDBのDLが牽引していたそうですが編成が重すぎて牽き切れなかったとか。
 これの活躍も見たかったです。
 
 マイクロのチビ「ED91」が牽くOE88.
 まあ、ここまで来るとワルノリが過ぎますが(笑)


 先日切り継いだナハネフ22・マニ20を組み込んだ20系「ジャンクの花道号」もちろん出品者は私です(爆)
 ですが肝心のマニがウエイト不足で脱線を頻発したために途中からノーマルのカニ21になってしまいました。
 先頭に立つのはバランス的に旧型20系に合いそうな学研のEF60.
 これらについてはマニ20とともにいずれ触れたいと思います。

 ・・・なんだか最近の私はこんなのばっかりで(大汗)

 体験運転にお目見えした「EF65ハローキティ仕様」
 まるで花電車の如き華やかさですが、最近萌え系のラッピング電車ばかり製品化されているのを思うと却って新鮮な気がします。
 引っ張っているのも「河童のお寿司屋さん」みたいな貨物のコンテナ車ですし。


 お寿司列車に意外に似合う「津川のコッペル」
 このモデルも人気の様です。

 初日のフィナーレを飾るのは
 メンバー持ち寄りによる「スカ色115系の競演」
 見ての通りどれもこれも微妙に仕様が違うのがミソです。
 大目玉あり、クモユニを繋いだものありとメンバーそれぞれの微妙なこだわりのポイントの違いを楽しめるのも運転会だからでしょう。


 だからと言ってこんな変なのばかりではなく、一般の人の多い時間帯では「常識的な編成」もいっぱい走ります(笑)
 二日目のファイナルは「E6系わんこそば運行」これまた実車ではありえない「3線を3本のE6が行き交う」夢のお祭りではあります。

夏の運転会から・その2・気づいた事など

2015-08-20 06:13:34 | 旅行・探訪・イベントなど

 夏の運転会も二日間の日程を無事終えました。
 いつもとは違うショッピングセンターでの開催で買っての違いに戸惑う所も多かったのですが、それだけにギャラリーの一般客の反応も新鮮で同じ県内なのにノリの違いを実感させられました。

 今回は二日間を通して見たこと感じたことなどから。

 モジュールで特徴的に感じたのは「鉄道公園」系の物が増えている事でした。
 私も以前鉄博風のモジュールを作っているのでわかるのですが、クラブの運転会などの場合、メンバー自慢の車両を見せるためのギャラリースペースとしてこういうモジュールの有用性は高いと感じます。

 それを別にしても個人のレイアウトではこういうテーマはやりにくい上に他のモジュールと比較してもかなり広々感と細密度のバランスがとりやすい題材と思います。

 個人のレイアウトでこういう広場を効果的に取り入れた構図を自然に見せるのは難しい気がします。 

 私もそろそろ鉄博モジュールの改修をやりたくなりました。

 鉄コレ素材を駆使したミニジオラマ。
 メンバーの中にこういうのに熱心な方が居て毎回いくつもの作品を展示し一部はクイズラリーなどの商品で提供してくださったりしています。

 今回は作品だけではなく、具体的な素材を挙げてジオラマ工作の案内までされていたのが印象に残りました。
 聞く所では運転会を見に来る一般の方(大人)の反応として「男性は車両に興味が向くが女性はジオラマに興味を示す向きが多い」のだそうです。
 それどころか駅長の制服を着て記念撮影する(鉄道会社との共催だったのでこういうのもありました)のは大概カップルの女性の方だったとか(男は帽子だけだそうで)
 地方のショッピングセンターの場合、来店客の割合は大体男女同率の事が多いですからこれは興味深い事です。 

 運転会終了後は勿論撤収です。
 今回はメンバーが少なかったうえにいつもは使わない会場だったので時間的なロスは大きかったのですが、それでも水際立った手並みは、センターの店員さんも驚かれていたようです。

 撤収の終わり頃に入ってきた何人かのお客様が「こんなのをやっているならもっと早く来ればよかったのに」と言った意味の事を言われていたのが今回特に心に残りました。
 自分たちだけの愉しみだけだったらこの嬉しさは感じられない気もするだけに今回も参加してよかったという気になります。

(私にとって)今年最初の運転会(汗)

2015-08-19 06:58:39 | 旅行・探訪・イベントなど

 どういうわけか今年はこれまでクラブの運転会に参加できませんでした。
 何れもスケジュールが合わなかったのが最大の理由なのですが、殊に5月のグランシップの参加が直前でできなくなってしまったのは今思っても口惜しい感じがします。

 そんな訳で今年最初の運転会の参加がそろそろお盆を目前にしたこの時期になったのもクラブに入ってこの
方初めての事です。
 何しろ昨年の今頃は3~4回は参加していましたから。

 しかも今回は仕事の都合で設営に参加できなかったのでいきなり初日の夜のある意味一番ディープな時間帯での参加となりました(笑)
 会場のショッピングセンターの閉店前の1,2時間は家族連れの客が途切れるタイミングなので各メンバーがある程度自分の好みを優先させた編成を運行しやすい時間帯でもあります。

 そんな時間帯にこのところの不参加で運転会に飢えた様な状態の私が行ったのですが、周りに人が少ないのに結構なお祭り気分が味わえたのは何よりでした。

 先日のグランシップに参加最多メンバーも何人かいて話が聴けたのですが聞いているとやはり「来年こそは出たい!」 と言う気持ちが新たになります(汗)

 それとは別に一般のギャラリーが多い事からマニアックな編成とは別に楽しさを優先させた(専門誌などではまず見ないような)車両や編成を出すのもクラブの特徴ではありますが。

 体験運転用のレイアウトを常に複数用意できると言う辺り(笑)にその特徴は顕著ですが単に自己満足にとどまらずに一般レベルへのアピールを欠かさない姿勢はこの種の趣味には必要な要素の気がします。

 運転会は今日も続きます。
 今夜の運転も含めた内容の続きは後ほどに。

久しぶりに「とれいん」の新刊に触れる(苦笑)

2015-08-18 06:56:36 | 書籍
 今回の話はやや旬を逃した話なのですがご勘弁を
 最近、近所の書店が「とれいん」を扱い始めました。

 TMSは定期購読していますし、RM MODELSやNは大概の本屋にはあるのですが、田舎の悲しさで「とれいん」はなかなか、と言うか殆ど当地の本屋で置いてくれないのです。
 雑誌の場合定期購読を除けば「手にとって中身を確かめられない」と言うのは致命的で帰省とか上京の時くらいしか見られないのでは本来の雑誌の意味がありません。

 本誌の新刊は実は現住地では3年ぶり位に見掛けた気がします。
 その久しぶりの「とれいん」

 表紙が「16番自作のSL銀河」で製作記事も載っていたので手を出してしまいました。
 この車両は中々製品化の噂も聞きませんし、こういう機会でもないと模型を見る事自体少なそうでしたので。

 その久しぶりの「とれいん」で驚くのは実車記事が増えた事と値段の高さ(涙)
 TMSの1000円弱にも参っていますがトレインの1500円弱と言うのはなかなか毎号買うという訳には行きません。
(これより安いRMですら毎号は買えませんが)

 実車記事の方はTMSやRMほどおざなりでなく、割合気楽に読めるのが有難いです。
 全体的に趣味人のサロン誌みたいな趣が感じられ、リラックスしたい時なんかに目を通すのには向いています。

 この点、他誌は製作記やアイデア紹介が多い物の全体に肩肘張った様な所もあって夜なんかに読むとたまに眠れなくなる事もあったりするのですが(笑)


 本屋の店頭で久しぶりの知り合いにでもあった様な気分です。
 あるいは(最近都会の本屋でしか見かけなかったので)アバンギャルドの風が吹くという気分とでも言いましょうか(爆笑)

 それは置いておいて、
 ここ最近帰省とか上京とかで古本屋を回る折に「とれいん」のバックナンバーを一冊か2冊買って帰りの列車の中なんかで読むというのも定着してきました。
 薄手のグラフィック誌という体裁は電車の中なんかで読むのに好適だったりしますし、TMSとは別の部分に懐かしさを感じることも多いですから。

鉄道模型の買い物のはなし3「旅先で鉄道模型を買う」こと

2015-08-16 06:51:56 | 思いつくままに・考察
 先日まで故郷に帰省してきました。
 今回はそれに関連したはなしから。以前から触れている鉄道模型の買い物についてに一部重なる内容もありますがご容赦を。

 最近は帰省の途中(故郷が遠いだけに「途中」と言っても結構な長さとなります)或いは故郷で中古屋を中心に出物を覗いてくるのが恒例となっています。
 秋葉やら中野やらの「掘り出し物があって当たり前」みたいな環境とは違って旅先で掘り出し物に出会うとその印象は強い物があります。

 ましてやそれが意外性の強いものだったりすると尚更でしょう。
(だいぶ前の経験ですが「高速道路のサービスエリアでマイクロの車両セットが売られていた」なんてのは意外性の点では未だに印象に残りますw)
 ですが、この辺りが仕事さながらに「掘り出し物を見つけるための旅」なんかになった日には完全に本末転倒になってしまいます。
 この種の買い物はあくまでメインである「旅・帰省のついで」だからこそ意味があるのではないかとも思えます(この辺り一部自戒)

 それに今回の経験に照らし合わせてみると、鉄道模型の場合は「中古ショップの分布や品ぞろえ自体が都会に比べて薄い事が多い」ですからあまり期待しないで見に行くというのが正しいとも言えます。

 実際、故郷でいつも覗いているショップのいくつかは品ぞろえが薄くなっていたり中古モデル自体を扱わなくなった所もあったりしましたから少し残念感はあります。

 それでも一方では思いもかけない物を拾えたりしましたから有難い話でした。
 それらについては追々紹介したいと思います。


 例によって今年「も」松屋やJAMに縁のない夏になりそうですからここで少しは楽しませてもらえるのは嬉しい話ではあります。

KATOの旧型カニ21をマニ20風にしてみる(大汗)

2015-08-15 06:58:37 | 車両・客車・貨車
 先日来お知らせしているKATO旧20系の余剰車を使った工作から。


 さて次の工作ですが今でさえ4両もたまっているカニ21です。
 こちらは車体を切りついでマニ20風にでもして見ようかと。

 さてそのカニ21→マニ20への改造計画から。
 マニ20は元々カニ21の原型みたいな機種です。
 全長はカニの21メートルに対して18メートルと短く、やや寸詰まりに見えるルックスに特徴があります。

 これはカニに比べて荷物室のスペースが狭い所に起因しているものですが、言い換えればカニ21の荷物室に相当する所をカットする事でマニ20に近いプロポーションが得られる事になります。
 (同様な事は屋根板のカットについても言えそうです)

 次に側面の窓とルーバーの配置。
 マニの当時は発電機のエンジン室に窓を付けるという発想がなかった様なのですがやはり電気を消すと真っ暗になるのはまずかった様でカニ21,22或いは後継のカニ24も灯り取りの窓がルーバーのそばに追加されるようになっています。
 つまりマニ20は窓のないルーバーだけの「のっぺらな側面」が第二の特徴と言えそうです。

 ですから当然カニの窓は埋める事になりますが、それでもふたつのルーバーの間隔はマニの方が広いので実車と異なる事になってしまいます。
 ここまでやると流石に大掛かりになりますからここは雰囲気重視で目をつぶるしかなさそうです。

 大体、そこまで実物準拠のマニが欲しければKATOから完成品が既に出ています(但しセットの中の1両ですが)からそれを買えばいい訳ですし、今回の工作の目的が「余剰のカニを捨てるのが勿体ない」というある意味後ろ向きの理由ですから無理はしない事にします。
 (今の所、一部逆ギレです汗)

 今回の工作に当たって導入した新兵器、レザーソー用の治具は前回のナハフ21よりもこのマニ20で活躍しそうですね。

偉大なる凡庸・ED75またまた(汗)

2015-08-14 06:55:57 | 車両・電気機関車

 当レイアウト開設この方、順調に保有量数を増やしている「偉大なる凡庸」の最右翼は何と言ってもED75とEF65といえます。
 どちらも中古の出物が出ると入線するパターンが非常に多いのですが、EF65は0番台、500番台や1000番台とタイプによる個体差が大きいので数が揃ってもそれほど増えた印象が意外にありません。

 その一方でED75の方は基本的に外観の差異やカラーリングのバリエーションが少なく「真っ赤な機関車がいつの間にか増えている」観があります。
 まあ本機の場合は「故郷の主力機」「これ以外の機関車がない」という特殊事情もあるのですが。

 そんな訳で今月もいきなり2両増備されました。
 マイクロの東北形の2両セット。あまりにもストライクゾーンが狭すぎて地元のファンでもなければ手が出ない、その意味では「現住地で出物を見つける事自体が珍しい」代物とも言えます。
 このセットの構成は東北線盛岡電化に伴い増備された66、71号機。
 前面につらら切りが装備されているのを除けばどこから見ても普通のED75です。

 ですがこのセットの特徴は「重連運転対応の為片方が無動力のトレーラー」という点です。
 かつてエーダイのEF65にも重連用の無動力仕様が出ていましたが、ED75でこれをやっているのはマイクロ位なものでしょう。

 通常の機関車からモータとギアを抜いたと言う趣で車体はずっしりと重いのですが台車の転がりが良いので重連での負担はごく少ない様です。

 当鉄道でのED75はTOMIXを筆頭にKATO、エーダイが在籍していますがマイクロの仕様は実は初めてです。
 モデルとしては屋根上の高圧引き通し線が真鍮線で表現されている点、前面窓がKATOとTOMIXの折衷を思わせる表現(印象としてはエーダイのそれにも近い)となっている所です。
 塗色も他社に比べて幾分青みがかっている様な気もしますがこれは許容範囲でしょう。

 重連用トレーラーの方はTOMIXやKATOと組み合わせても十分使えるだけに重宝しそうです。
 (流石に香港TOMIXと組み合わせるのは躊躇しますがw)